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『SPA!』，2008/9/23号
「佐藤優のインテリジェンス職業相談」という，小林批判の記事がありました．
架空の相談形式により，とても面白く的確に批判をしていましたので，コヴァ対策の参考としてよろしければどうぞ．
ちなみに，そこでかかれている「大林」が逃げ出した相手は，山崎行太郎さんです．
http://d.hatena.ne.jp/dokuhebiniki/
こちらも参考としてどうぞ．
――――――草の者 in 2nd FAQ BBS
「ザイゾー」◆「小林よしのり vs 佐藤優」──論争ではなく"戦争"が勃発!?
「ザイゾー」◆「よしりんと戦争勃発！」佐藤優ロングインタビュー（前編）
「ザイゾー」◆「よしりんと戦争勃発！」佐藤優ロングインタビュー（後編）
【小林主体思想】（別名：マルチ・スタンダード）
わしをバッシングしてまでアメリカの戦争を支持した親米保身の言論人は 誰が何を言ったかすべてチェックしている．
必ず，落とし前をつけてやる！
（from SAPIO 2003/9/24号，小学館，p.60）
【ツッコミ】
「必ず落とし前つけてやる！」って・・・
あなた，「戦争論３」で韓国のように振舞うつもりは無いとかいっといて，あなた，韓国そのものですよ・・・
．
なお，小林が叩かれているのは，単に小林の言説が珍奇で矛盾だらけだからに過ぎません．「イラク戦争への支持／不支持」以前の問題なのです．
小林の恨米に批判が多い理由を列記すると，
・漫画の主人公を引き立てるため，ひたすら隷属を望む情けない「親米」キャラを歪曲捏造
・米批判自体はなんら問題はないのに，テロリストを持ち上げるＤＱぶりを保守派に諭され逆恨み
・軍事同盟国が受けた軍事的脅威を味噌糞にけなし，そのうえ日米安保維持を主張する節操のなさ
・護憲派の左翼勢力と手を組み，改憲派の保守を攻撃する本末転倒ぶり
・自分と違う考え方，同調しない者を全て「サヨク」と片付ける不可解な理論
・現状を踏まえた米国協調派を口汚く罵りながら，対案は一切示さない身勝手さ
・勝手な思い込み，前言撤回，転向，変節，矛盾，印象操作があまりにも多いその言動
以上のように個人の性格や表現手法に余りにも問題点が多いため，一部の主張には理があっても，総じてある一面だけを誇大に取り上げて思考を誘導する，信用のおけないアジ漫画になっています．
日本が軍事的に独立できないのは，もはや日本人自身に原因があるのだから，責任転換すべきではない．
それが本当の「マナーある反米」ではないでしょうか？
数を２までしか数えられない小林には，
「小林の意見に賛成できない者＝イラク戦争支持者」
に見えるのかもしれませんが．
【珍説】
わしは，韓国のように…
「謝罪しろ
謝罪しろ」
「反省が足りん
反省が足りん」
「教科書に記述しろ！」
「靖国は行くな！
行かせてたまるか！」
「裁判，起こしてやる！」
「我々は被害者だ！
圧倒的に被害者だ！」
「憎いぞ！
恨むぞ！
永遠に！」
…というようなふるまいをする気はない．
だが，前ページまでの歴史を知っていれば，ぬけぬけと「親米」だなどと口にすることができるはずがない！
それは日本人としてのマナーの問題だ．
小林よしのり「戦争論」3（2003/7），p.242
【事実】
さいでっか．ほな，小林のこれまでの言葉を並べてみまひょか．
「親米ポチ
親米ポチ」
「DNAレベルで残酷」
「靖国は行くな！
行かせてたまるか！」
「日本人は（戦争をふっかけられた）被害者だ！
圧倒的に被害者だ！」
「親米ポチ憎いぞ！
親米ポチ恨むぞ！」
……じゅうぶん，「ふるま」ってまんがな．どこが「マナー」やねん．
たとえば試みに，以下に小林の「戦争論」３の別の一部分を改変してみると，こんなふうになる．
日本兵が沖縄戦でやった蛮行を知っていれば，ぬけぬけと，「親日」だ！等と口にできるはずがない．
それは琉球人としてのマナーとしての問題だ．
最近の親日ポチ公の琉球人の中には「昨日の敵は今日の友」などと，しゃあしゃあと言ってるバカもいる．
歴史を保守する所か忘却する連中が，何故こうも多いのか．
日本人って，そんなくだらない人格でも自分に媚びてくる奴なら尊敬するのか？
見事に当てはまりますな． でも，あくまでも俺の考え方じゃないので勘違いはしないでちょ．
もう一つ作例．
日本人が朝鮮半島でやった蛮行を知っていれば，ぬけぬけと，「親日」だ！等と口にできるはずがない．
それは朝鮮人としてのマナーとしての問題だ．
最近の親日ポチ公の朝鮮人の中には「昨日の敵は今日の友」などと，しゃあしゃあと言ってるバカもいる．
歴史を保守するどころか忘却する連中が，何故こうも多いのか．
日本人って，そんな下らない人格でも自分に媚びてくる奴なら尊敬するのか？
こっちもピッタリ．
【小林主体思想】（別名：マルチ・スタンダード）
今号の小林よしのりも火病ってます．
以下，例によってSAPIOゴー宣欄外より抜粋．
・小泉首相が例大祭初日に靖國（私的強調）参拝をした．
わしが『靖國論』（幻冬舎）の「あとがき」で指摘していた小泉参拝の陥穽（かんせい）が，さらに明確してきた．いわゆる「政教分離」幻想の問題だ．
これに関しては，次回で突っ込んで描く．
・（「靖國論」の自画自賛の後，宮崎哲弥に八つ当たりしたあとで）
その国の伝統的な「宗教性」に基づかない「公共性」などあってたまるか！ これについても描く！
・今までわしが少し行儀良くしていたら，馬鹿知識人が，のぼせあがってきた．
権威になってきた馬鹿知識人を，もうこれ以上放置しては置けん．
今後，わしはまた凶暴になる．馬鹿は名指しで暴き倒すから，そのつもりでいろ！
「わしズム」読者アンケートの褒め言葉とか，秘書の「わしズム」宣伝は省略．
・『文芸春秋』11月号で保坂正康は半藤一利，福田和也らと相変わらずの蛸壺史観※座談会をやっているが，そこで半藤が日本の戦争目的が「自存自衛」だと言ったら，保坂は当然のような言い方で同意している！
福田らが「石油が最大の目的だった」と言ったら，一切ダンマリ！
あきれた！ この人は，相手によってその場その場で説を変えるらしい．（時浦）
（ちなみに今回の本編では，保坂正康「あの戦争は何だったのか」を蛸壺史観とけなしまくり．
その斬った刀で，小泉首相をブッタ斬り．保坂＝左翼史観だそーで）
・東条由紀子さんと福岡で会った．
保守系の組織の内部を長いこと見てきた人は，色んな思いがけない情報を知り，事情を抱えてるもんだなぁと思った．
やっぱりこれ以上，組織には関わりたくない．
・山田太一スペシャル「いくつかの夜」を見た．実に面白かった．最後が良かった．
・小泉郵政民営化選挙で，テレビ・新聞が大政翼賛だったのは確実である！
田原（総一朗）もその旗を振ってたくせに，選挙後は「メディアは，この選挙結果に失望している」とは，よく言うよ．
あの男は，とことん嘘つきだな．今後，「朝ナマ」には出ない．従順な奴らを怒鳴りつけながらやってろ！
・平沼赳夫はえらい！ 男を上げた！ 見ている者は，ちゃんと見ているはずだ．どうか，胸を張って，頑張ってほしい．
（目を痛めて眼帯しているネタと，佐伯敬思氏の発言量をコヴァと西部邁で奪いすぎていたと悔やんでいる部分は省略）
・松山政司議員，耐えよ．明円さん，成功せよ．
・テレビは圧倒的な力がある．テレビが先導して大政翼賛会を作られたら，わしの作品などは，全く虚しい．
そもそも馬鹿は買ってくれん．そもそも，作画時間が長すぎて手遅れになる．
しかし，わしは戦う！ 電波知識人を徹底的にやっつける．凶暴にやっつける！
（from SAPIO, 2005/10/26頃発売の号）
※「蛸壺史観」は欄内に解説あり．一部引用すると
欧米の悪意を一切意識すらできず，日本国内だけに戦争の原因があると信じ，延々と内部の「犯人探し」だけを続け，とうとう「石川信吾と岡敬純が真の黒幕だ！」などという珍説を得々と披露してしまう．
まるで蛸壺にはまったタコが，自分の足を食い始める姿のようではないか！
今後，こういう歴史観を「蛸壺史観」と呼ぶ事にしよう．
で，そのあとWGIPの話が出て，保坂正康も田原総一朗も洗脳されている！となって，作る会や自由主義史観研究会をこき下ろして，「大東亜戦争は正義！ わしは正しい！」（活字ばかりで引用疲れるので概略）ですから…
【ツッコミ】
「あれが翼賛ってアホちゃうか？」
としか言えないなぁ…．
それはともかく，小林将軍様の定義する「左翼」ってなんなんだろう．
＞「政教分離」幻想の問題
政教分離というなら，現行天皇制と大日本帝国憲法下の天皇制の違い（あえて天皇制と言うが）や，故郷の神々を天皇を中心とする政府が奪い去り，靖国の下に格付けした「事実」と向き合わずに，観念的に靖国を持ち上げるのは，片手落ちに過ぎないと思う．
>そこで半藤が日本の戦争目的が「自存自衛」だと言ったら，
>保坂は当然のような言い方で同意している！
>福田らが「石油が最大の目的だった」と言ったら，一切ダンマリ！
>あきれた！この人は，相手によってその場その場で説を変えるらしい．
この部分の意味がわからん．小林が痴呆なのか，俺の理解力が弱いのか．
＞「蛸壺史観」
周囲のもの全てを敵視して内に篭る，よしりん尊師の事にしか思えん…
欧米の悪意のみを意識し，日本国外だけに戦争の原因があると信じ，延々と外部の「犯人探し」だけを続け，とうとう
「白人とサヨクとアメポチがすべて悪い！」
などという珍説を得々と披露してしまう．
まるで，火をつけたらもりもり膨れ上がるうんこ花火のような姿ではないか！
べつに，こういう歴史観を「うんこ花火史観」と呼ぶ事はしないが．
真の黒幕が少数しかいない，というのはトンデモ説に違いないだろうが，だからといって全てを外国の悪意に押しつけるのは，もっと末期的状況かと思われ．
ところで周囲のモノ全てが○○の仕業って，それ本当にまずいよ・・・．
これって被害妄想の典型なわけで，健全じゃないよなぁ…．
ゴルゴムや天狗じゃないからねえ，アメリカは（笑）
小林は，しばらく思想とか言論から離れたほうがいいんじゃあるまいか．
そして，そんな過剰な自意識を守るための媒体に靖国神社を使っているとするならば，まだ
「二度と戦争をしないために参拝した」
と言ったマシリト総理の言いぐさの方が，よっぽどマシだろう．
＞わしは戦う！ 電波知識人を徹底的にやっつける．
脳内大決戦ですか，ああそうですか．
こんなヒトの言うことを真に受けて生きていたら，色々大変ですね．
最後に，小林は先の衆院選挙で造反組にエールを送ってるんだが，ちょっと待って欲しい．
郵政民営化が本当に国民のためにならないからケンカを売ったと造反組がいうならば，どんな手を使っても小泉に勝たなきゃ話にならない．
しかし味方は半数が落選し，敵には事実上フリーハンドで郵政民営化が出来るほどの圧勝を許してしまってる．
党議拘束違反という禁じ手で先制攻撃した以上，相手は凹んで講和に出るだろうという希望的観測にあぐらをかいてたら，逆に徹底的な殲滅戦をやられてしまった．
郵政民営化の是非以前の問題として，状況の正確な把握ができない連中に国を任せられん．
これが軍人なら更迭モノの大失態だぞ．
＞時浦・『文芸春秋』11月号で保坂正康は半藤一利，福田和也らと
＞相変わらずの蛸壺史観座談会をやっているが，
＞そこで半藤が日本の戦争目的が「自存自衛」だと言ったら，
＞保坂は当然のような言い方で同意している！
＞福田らが「石油が最大の目的だった」と言ったら，一切ダンマリ！
＞あきれた！この人は，相手によってその場その場で説を変えるらしい．
自存自衛という目的を達成するためには，軍が機能してなけりゃいけない．
軍を機能させるには石油が必要．
よって自存自衛を達成するためには石油が最大の目的になる．
半藤と福田の言い分は相反しないのだから，保坂が説を変えたと判断する根拠が全く分からないな．
ところで，かつては小林もこんなことを言っていたわけですが．
竹田――うーん，たしかにある意味では，日本もアジアに希望を与えたと言えないわけではない．
けれど，そのことは日本の戦争を正当化する理由にはならないでしょう．
小林――全然ならないですよ．一般的な考えからいけば，侵略したから，悪いに決まっているんです．
ただ歴史っていうのは，凄く不思議なところがあって，一面的にはとらえられない．
日本は侵略戦争というとんでもないことをしたけれど，そのおかげで独立できた国もある．
正当化も否定化も，あまり意味がない．
（竹田青嗣・橋爪大三郎・小林よしのり対談「正義・戦争・国家論」，
径書房，1997/9/10，p.199）
【小林主体思想】（別名：マルチ・スタンダード）
〔略〕
『初期ゴー宣』のリベラルから『脱正義論』に行った時，『戦争論』を出したとき，そしてポチ批判を打ち出した時，脱落した者は確実にいる．
人はどこかで脳が化石化する．
〔略〕
小林よしのり in 『SAPIO』 2004/12/22号，p.70欄外
【事実】
「確実にいる」どころか，小林を見限った者続出ではないかと．
そしてそれは読者の脳の化石化のせいではなく，すでに別の多くの項目で指摘したように，小林の主張が矛盾だらけであるか，または荒唐無稽であることに気付いたからでしょう．
むしろ，これだけ矛盾を生じているにも関わらず，小林を盲信している人がいる，ということのほうが驚愕すべき事実ではないかと．
【珍説】
9･11以降，アフガンからイラク戦争まで，リスクを冒して，一貫してアメリカを批判し続けたのはわしと西部邁だけだったということを，左翼勢力も絶対忘れないでいただきたい．
わしは常にリスクを背負って言論をやっている！
（小林よしのり from SAPIO 2003/9/24号，小学館，p.63）
【事実】
ウソ．
アメリカ批判なら，ブサヨの本多勝一や「噂の真相」だってやってただろ（笑）
また，岡崎久彦がいうように，反米はまったくリスクがないから一番楽なんだよね．CIAが殺しにくるわけでもないし．
CIAに命を狙われているとか言っている電波反米の副島ともお友達である小林の，その脳内では「反米は命がけ」ということになっているんだろうが（笑）．
朝鮮総連や民団がリアル圧力をかけるから，反朝鮮，反韓の方が命がけだよ．
重村さんの本を読むと，昔は北朝鮮に触れただけでも，総連がマスコミに押しかけて，仕事をできないよう妨害していたらしいからね．
そんな連中と戦ってきた「家族会」を，西尾に対する私怨だけで中傷している小林は最低最悪．結局安全圏の中でしか吠えられない西部犬．
- 825 名前：文責・名無しさん ：03/09/04 00:15 ID:73GkHj/d
反米を叫ぶと・・・CIAに命を狙われます（笑）
反韓を言うと・・・マスゴミ(主にT○S）に叩かれます（笑）
反北朝鮮を口に出すと・・・喜び組の接待で骨抜(略
やっぱ反米が一番命がけですねぇ(大笑い
【小林主体思想】（別名：マルチ・スタンダード）
段々わし自身の顔バレが激しくなって，オウム真理教との争い以来，暗殺の恐れも出てきたので，やむなくタクシーを利用するようになった．
小林よしのり in 『SAPIO』 2005/6/8号，p.55
【事実】
ギャグの種類としては(3)「変」
2005年当時，すでに嘲笑の対象でしかなかった漫画家が，「暗殺の恐れ」という言葉を口にすることで，「珍事」という笑いを提供している．
とはいえ，こういう被害妄想系ギャグは決して目新しいとは言えず，『SAPIO』という，妄想系ネタも多い雑誌の中においては，どちらかといえば埋没気味．
もっと斬新なネタをそろそろ期待したいところ．
……え？
「本気でそう書いてる」？
ご冗談を（笑）
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