「さあ，怒らないから話しなさい」
第１回 JSF氏の巻
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突発性企画
スターリンの
「さあ，怒らないから話しなさい」
第１回 JSF氏の巻
「さて，突発的に始まりましたこのコーナー，ネット界の様々な人をお招きしまして，いろいろ尋問 お話を伺ってまいります．
さてアシスタントのラブレンチー・ベリヤ同志，今日は誰をお招きしたのかね？」
「はっ！ NKVDの総力を挙げて追跡しました結果，JSFなる人物の存在を突き止め，連行いたしました！
週刊オブイェクトというブログを書いた犯人であります！
反革命罪で即刻処刑すべきです！」
「そんなに慌てることはあるまい．話を聞いてからでもじゅうぶんだ．
ミスターJSF，ベリヤ同志が大変失礼した．
さて，少し聞きたいことがあるのだが，素直に答えてくれるとありがたいな．
いつ，どうしてブログを始めたのかね？」
「正確には覚えてませんが，2003年1月初頭に楽天広場に橋頭堡を築きました．
その時の目的は『楽天広場ユーザー以外書き込めない』状態だった，とある楽天広場日記に書き込む為です．
本来はそれだけの為に，JSFという名前すら捨てハンのつもりでした．
その後，初期目的を達成した後，楽天広場内に置いて5回ほど強制陣地転換を繰り返し，2005年3月末日に，楽天広場の画像容量が尽きかけた為Seesaaブログへ自主移動，布陣しています」
「君のブログは，どういう目的のものなのかね？」
「初心者向け軍事解説および私の趣味（釣り）のブログです．
今後は，もう一つの趣味の自転車の記事も書こうかと思っています」
「同志スターリン，これではっきりしました．
彼は西側のスパイです！
自転車でサイクリングを装って偵察写真を撮り，釣りを装って海岸に行き，スパイ船と連絡をとっていたことが，彼の話から明白であります！
即刻スパイ罪で射殺すべきです！」
「21世紀に自転車で……って，どんなローテクなスパイだ．
それに彼が本当にスパイなら，背後の組織を特定する必要がある．
さて，JSF同志，君のこのブログは，どういう性質のものなのかね？」
「性質・・・というのがどう答えていいのか分かりませんが，私自身は平穏無事なブログ運営をしたいのですが，どういうわけかネット上の色々な事件に関わっています．
果たして，性質を変えればこの状況を打開できるのでしょうか．どうなんだろ」
「同志スターリン，『どういうわけか色々な事件に関わる』など，現実にはほとんど考えられません！
あるとすれば，彼の正体は名探偵ウサ美ちゃんであるか，エシェロンを通じてネットの全てに監視の目を張り巡らしているか，どっちかです！」
「……お前はエシェロンを過大評価し過ぎだ」
「じゃあウサ美ちゃんでいいです！」
「『じゃあ』って何だ，『じゃあ』って！
では，JSF君に次の質問だ．
君は軍事知識が豊富なようだが，はそういう関係のプロなのかね？」
「いいえ，あまり豊富とは言えません．
そういう関係者に知り合いは居ますが，私自身は違います」
「ほら，CIAの関係者だ」
「話せる範囲で，プロフィールを教えてもらえるかね？」
「27歳，男性」
「ほら，CIAだ．
27歳のときのリチャード・ヘルムズと，同じ年齢だ」
「……．
モットーは？」
「何事にも，一度は相手の立場からも事象を見つめ，自分がその立場ならどう動くべきかを考える事」
「座右の銘は？」
「大きな策に賭けるよりも，小さな策を沢山用意しろ」
「大変だ！ 早くもNKVDのやり方が盗まれている！
彼はNKVD内部に多数のスパイを放っているに違いない！
さっそく部下を尋問して，半分くらいは銃殺にしなければ！」
「赤軍粛清の二の舞にはならないでくれたまえよ．
３人に1人くらいの割合に押えておきたまえ，銃殺者の数は
さてJSF君，安田大サーカスの中では誰が好きかね？」
「安田大サーカスは子供の頃に見ました．でも誰が誰やら名前はわかりません．
強いて言えば・・・虎さんです」
「彼は明らかに韜晦しています！
ホンマモンのサーカスのことを聞かれたかのように装っています！
何かを隠している証拠です！」
「とりあえずボリショイ・サーカス出身のスパイを潜入させておきたまえ．
さてJSF君，情報の取捨選択の基準はあるかね？
あるとしたら，それはどんなものかね？」
「なるべく複数の情報ルートで確認する事．
可能な限り一次ソースを，あるいは近いものを使用する事」
「これも我々のやり方を盗んでいます！
もはや，彼がスパイであることに疑いの余地はありません！」
「待て，拳銃を出すのはまだ早い．
むしろ，クロスチェックをやらせていなかったとしたら，君のほうが職務怠慢で銃殺対象だぞ．
質問を続けよう．
ブログの運営には，どれくらいの時間・労力・経費がかかっているかね？」
「遅筆の為，一本の記事を書くのにソースの確認を含めて数時間かかります．
経費に付いては，論争相手が引用した本や相手自身が出している本などを購入，確認などを行う為にその都度掛かっている程度です」
「ブログの記事を書く上で独自に編み出した工夫やコツなどはあるかな？」
「工夫やコツではありませんが，一つ上げるとしたら丁寧な口調を心掛けること，でしょうか．
これは自分への縛りです」
「やけに低姿勢の人ほど気をつけなよ，って，うちの婆ちゃんが言っていました！
間違いありません！
彼はスパイです！
早く処刑を！」
「……君の婆さんは，孫の育て方を間違えたな．
ところでJSF君，君のブログにはどのくらいのアクセスがあるのかな？」
「現在，1day15000〜20000pvが平均です．
（巡回ロボットを除いた数値）
更新頻度は数日に一度くらいの間隔です」
「アクセスの傾向で特徴的なことはあるかね？」
「年に数回，爆発的にアクセス数が伸びる場合がありますが，それ以外はいたって平穏です．
（最大時は1day10万pv）」
「ブログを運営してきたことで，君自身，
『これは勉強になったな』
と思うことはあるかね？」
「沢山あって書ききれません．
毎回，記事を書くために情報の裏を取っていく段階で
『そうだったのか』
と思う事ばかりです」
「これ以上，我が国の情報の裏をとられないためにも，今すぐ銃殺してしまいましょう！
死人に口なしですぞ！」
「（こいつもしばらく口なしになってもらえんものかな……）
一番反響があった記事は？」
「これまでで唯一，コメント数が1000を超えた記事がこれです．
http://obiekt.seesaa.net/article/36316953.html」
「安田大サーカスのファンになって良かった事は何かね？」
「何時の間にかファンにされてるー！」
「ほら，やはり安田大サーカスについては具体的に答えようとしない．
何かを隠している証拠だ！
同志スターリン，安田大サーカスも逮捕すべきです！」
「何でお前が質問しているんだ．
第1アシスタント書記からアシスタント書記候補に格下げするぞ」
「こ，これは申し訳ございません！
このベリヤ，腹かっさばいてこの場でお詫びを！（ウソ号泣）」
「ハラキリするときは全部脱がんでいい．
上半身だけだ．
だいたい，トカレフ拳銃でどうやって腹をかっさばく気だ？
「はっ！ さっそく兵器設計局に，銃剣つき拳銃の開発を命じます！」
「（ナレーション）そしてこれが，銃剣つき拳銃が世界に誕生するきっかけとなったのである
……って，そんなわけあるか！
アホは放っておいて，もう少しだけ質問を続けさせてくれたまえ．
どういったところを情報源にしているのかね？」
「自衛隊や某防衛企業に知り合いや親戚は居ますが，皆，守秘義務をキチンと守って私には教えてくれません．（当たり前）
その為，情報源自体は普通の人と特に変わりはないです」
「軍事や諜報に関する情報をネットで収集する場合，こういう点に気をつけるべきということはあるかね？」
「最近痛感した事は，例えばロシア軍の記事を調べる時は他の国の記事をソースにすることで止まるのではなく，ロシア本国の記事を元にする，といったような，より情報の発信源に近い所から拾ってくるという点です．
ロシア軍研究の大家，シア・クアンファ氏から学びました．
幸いにして私にはロシア語に堪能な知り合い（しかも女性）が居るので，ロシア語原文の記事の確認も行えます．
という訳で宜しくお願いします，そーにゃさん」
「やはり睨んだとおりだ！
彼は我が国をターゲットとして情報活動を展開しようとしている！
これは自分でスパイだと告白したようなものです！
射殺の許可を！」
「いいからお前は早く服を着ろ．
というか，なんで靴下とビロードの長手袋だけ着けてるんだ？
安田大サーカスのネタで時々まかれる紙吹雪，ゲットしたいと思った事は？」
「無いです．
阪神タイガースの応援ラッキーセブンでのジェット風船はゲットしたことはあります」
「露骨に話をそらそうとしています！
これは我々に安田大サーカスについて関心を持たせたくないのです！
つまり，安田大サーカスこそはスパイ団の隠れ蓑であるに違いありません！
戦車隊を派遣して，サーカスごと潰してしまうべきです！」
「君は万引き老人一人に，尾行を何人もつけたりしかねんな」
「とんでもありません！
万引きのふりをして我が国の治安状況を探るスパイである可能性を考え，万引き老人本人はもとより，その家族，友人に漏れなく1ダースの監視をつけております！」
「……それでは，とても人手が足りるまい？」
「人手不足のときは監視をとりやめ，尋問に切り換えております．
おかげで，生きたまま人間の生皮を剥ぐ尋問官が大忙しです．
この尋問官を尋問に当たらせていただければ，安田大サーカス団なるスパイ団の正体も，あますところなく明らかになるでしょう！
なにとぞ生皮を剥ぐ御許可を！」
「HIROの皮をむいたら，中から小さなHIROが出てきそうだから，ダメ．
ええと，どこまで質問したかな．
今後の展開の予定は？」
「ブログ更新頻度の縮小（週刊ペースを目指す），通常サイトの内容拡充」
「前にも『更新頻度縮小』とか言っていたような気もするが……
で，結局，安田大サーカスの良さって何だろうね？」
「虎さんの存在が大きいでしょう」
「最後に，団長へ向けて何か言いたいことはあるかね？」
「阪神タイガース，優勝！」
「『阪神タイガース』??
また新しいスパイ団の名前が!?」
「いい加減にせえ！」
【参考サイト】
「ひろせ国立公園」
※参考にしてません．
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