c

「兵器別館」トップ・ページへ

「軍事板常見問題&良レス回収機構」准トップ・ページへ   サイト・マップへ

◆◆◆◆戦車メカニズム Harckocsi Mechanizmus
<◆◆◆戦車 Harckocsi
<◆◆車輌
<◆陸戦兵器 目次
<兵器FAQ目次


 【link】

CRS@空挺軍 in mixi◆(2010年02月21日)
Assault Breacher Vehicle
Abrams Tank Shoots House With Insurgents
M1A1 Abrams Engage Insurgents
engaging insurgents from inside an Abrams - Iraq
US Army M2 and M1 vs insurgents in a building in Najaf Iraq

M1 Abrams based assault breach vehicleより

「militaryphotos.net」:Destroyed tanks

 読んで字の如く,“破壊された戦車”の画像集.
 第1次チェチェンン紛争時のロシア戦車関連の画像があります.
 ただし幾つかグロテスクな画像もあるので,見るときは注意してください.

――――――CRS@空挺軍 in mixi,2008年08月03日06:34

「週刊オブイェクト」◆(2010年07月15日) 戦車にRWSは無くても構わない


 【質問】
 WW2と戦後の戦車では車高の違い(戦後の戦車の方が低い)が目立ちます.
 1つにはエンジンが高性能,小型になったことが大きいと思いますが,シャーマンなどはエンジン部より中央部の車体の方がやや高くなっているぐらいですから,それだけではないと思います.
 これはどのような技術の革新,もしくは工夫があったのでしょうか?

 【回答】
 戦訓から車高が高いと絶対的に不利だと認識されるようになったため.

 もう一つ,エンジンの技術が進歩したので同じ馬力を出すのによりエンジンを小さく出来るようになったからと,トランスミッション周りの技術の進歩で,後輪駆動が普及したから.
 エンジンを後部に置いてトランスミッションを前部に置く前輪駆動形式だと,ドライブシャフトを後ろから前に通さなければいけない関係上,車体を低くし辛い.

軍事板
青文字:加筆改修部分


 【質問】
 日本の戦車はディーゼルエンジンですが,アメリカのM1はガスタービンですね.
 なぜ違うのでしょうか?
 また,どちらが優れているの?

 【回答】
 別にアメリカは高出力のディーゼルを開発できない訳でもなく.

 簡単に言うと,他燃料型エンジンってのを各国が開発しようとした時,対抗ピストン式で2系統のクランクシャフトを制御したり,可変圧縮比とか壮大なことを考えだした.
 んで,軒並み失敗.

 我が国は初めから
「ガソリンは難しい.
 軽油とそれに近い燃料が使えれば良い」
って割り切りで,燃料を絞り込んだ多燃料型を実用化した.
 要は単なるディーゼルなら実用化も出来るかも知れないが,ガソリンやそれ系の航空燃料も使いたいと考えて設計すると,途端に敷居が高くなる.
(開発時点で,自国の戦車以外の車輌が主にどんな燃料を使っているかとか,敵国から分捕ると何が主に手に入るのか?って話になる.
 我が国は仮想敵国の飛行場を占領して,航空燃料を分捕ることを意識していた)

 しかし,ディーゼルで高出力を狙うとドッカンターボになってしまうので,あれやこれやと工夫が必要になってしまう.
 高回転用と低回転用の過給器を別個につけたりとか.ターボコンポジットとか.

 ガスタービンは構造が単純.
 余剰出力が大きいので,多少調子が悪くなっても性能を維持出来る.などの利点もある.
 燃費についてはエンジンが小さいので,タンクを大きく出来ると言うのが,その昔のアメリカの言い分だったんだが,アイドリング中も燃料を馬鹿食いし,燃料補給の頻度が増すことが問題として残る.
 が,補助エンジンつけてアイドリングストップすると燃費も改善されるんで,意外と長短比較してガスタービンもありって考えが,時々顔を出す.

 なお,アメリカに関して言うと,M1の燃費をどげんかせんといかんと思ってはみたが,ドイツ人の語るセラミックエンジンの幻想に騙されて,ディーゼル換装が出来なかったっつう点もある.

軍事板,2010/02/03(水)
青文字:加筆改修部分


 【質問】
 今日74式戦車の中みてきたけど,砲塔の中,なんも内張りされてないけど,普通クッションとかで内張りするもんじゃないの?
 あと,96式装輪装甲車の側面って,叩くと73式装甲車の側面より軽い音がするんだけど,HEAT対策で隙間あけて2重になってんの?
 73式より薄いってことないよね?

 【回答】
 74式に限らず戦車一般として,潜望鏡や照準器の接眼部分とか,ハッチの裏側とか,ハッチの縁の内側とか,何かあった時に人間がぶつける可能性の高いところには,クッションパッドがついてる.
 ただ,クッション材は大概可燃性の高い材質なので,砲塔の内側にくまなく貼ったりはできない(というかしない).
 その分,砲塔や車内が狭くなるし.

 安全対策的には逆に,人間の方に衝撃吸収力の高い材質で作ったりそういった材質を仕込んだりしたヘルメットやヘッドギア,戦闘服などで防護する.

 あと最近の世代の戦車の場合,ほとんどは被弾の衝撃で砲弾に貫通されなくても,装甲の内側の部分の鋼材が剥離して破片として飛び散るのを防ぐために,耐弾樹脂材の内張りを貼っている.
 こういった内張りは軍艦もやっている.

 後者は防衛機密だから,知ってる人がいても教えてはくれないだろうな.

 でも,視察用防弾ガラス部の厚さからみて,あの装甲厚で二重装甲にしても何の意味もないと思う.
 それこそ一重目も二重目も,小銃弾でスパスパ抜ける程度の厚さにしかできなくなるだろうから,防弾装甲にすらならないな.
 対HEAT用の二重装甲としても,スタンドオフが狂うだけの空間を確保できない上,威力の減退したメタルジェットでも貫けてしまう厚さの二重目にしかなるまい.

軍事板
青文字:加筆改修部分


 【質問】
 戦車の視界ってどうなってるの?
 小さい開口部設けて,そこから見てるのかな?
 今は車体各部にカメラとかついてるのかもしれんけど,どうなんでしょう?

 【回答】
 大昔は外板にスリット開けてそこから直接外を見たり,郵便受けみたいな蓋付きのスリットを接地して外を見た.
 当然これだと敵の弾や砲弾の破片が,普通に飛び込んできて危なくてしょうがないので,潜望鏡(潜水艦のような本格的なものではなく,筒に鏡を斜めに置いた程度の比較的簡単なもの)が使われるようになり,前述のスリット式も防弾ガラスを嵌めて,防弾ガラス越しに外を見た.
 ただ,スリット式は例え分厚い防弾ガラスを何枚重ねにするようにしても,対戦車ライフル程度の比較的低威力の対戦車兵器で壊されるので,WW2の後半頃にはほとんど使われない方式になっていく.
 既にある戦車は溶接して塞ぐようにした.

 以後はひたすら潜望鏡が使われ,最近になるとTVカメラ(暗視装置が付いたものも)も登場している.

軍事板
青文字:加筆改修部分


 【質問】
 戦闘機や艦船ではステルス性が考慮されるのに,戦車はなぜステルス性を重視しないんでしょうか?

 【回答】
 湾岸戦争では米軍の対地レーダーにより,移動するイラク軍車輌がほぼ全て補足されており,部隊の集結や行動などが把握されていました.
 これによりイラク軍の攻撃企図,時期等が事前に察知されていました.
 このため各国では一時期,車輌のステルス性の研究がされました.

 しかし,機甲部隊の行動にはトラックなどの補助車輌も大量に伴うため,これらのステルス性を考慮する必要があり,またレーダーに察知されないというのは,戦車戦においては直接的に益が少ない(対戦車戦での照準は目視,レーザーによる測距がほとんど)割には,車体デザインに大幅な制約をされてしまいます.
 つまりコストパフォーマンスが非常に低いのです.

 ただ,車輌ステルス化の研究は現在も続いています.


 【質問】
 Mi-28やアパッチみたいに戦車も排気の方向を極限化して,赤外線誘導の対戦車ミサイルに対抗したらいいと素人ながら思うんですが,なんでしないんでしょうか?
 それともしてるんでしょうか?

 【回答】
 「赤外線誘導の対戦車ミサイル」というものが一般的ではないので.
 戦車の場合排気排出方向を工夫したところで,機関室の天井からは派手に熱を周囲にバラ撒いてるから,あんまり意味はないだろうな.

 ディーゼルエンジンの戦車の場合,それよりは一気にアクセル吹かすと真っ黒い排気煙が出て,遠くからでも一発で位置がバレることの方が問題とか.
 なので賢い戦車兵は,排気口に木の枝や草を束ねた物を被せて,排気を散らす努力をする.

軍事板
青文字:加筆改修部分


 【質問】
 今の主力戦車 M1・90式・チャレンジャ−などを,大戦中の戦車の火力で撃ち抜けますか?

 【回答】
 チハ(旧日本軍97式中戦車)たんでも理論上は可能.後ろから近づけさえすれば,だが.

 イラク戦争では,23両のM1A1とブラッドレーが貫通され(自軍からの攻撃含む),そのうち15両はRPG-7によるものだった.
 2両のブラッドレーはそれぞれ3発のRPG-7をくらい,1両のM1A1は2発のRPG-7を受けたが,大破したものはなかった.対戦車ミサイルは使用されなかった.
 行動不能に陥ったM1A1は9両.前面の装甲は威力を発揮したが,それ以外は弱く,後面からの25mm劣化ウラン徹甲弾(自軍誤射),30mm徹甲弾(敵軍)でそれぞれ1両が行動不能となっている(対策としてエンジングリルに即席の装甲を付加した,とあるからエンジン部の損傷らしい).側面のスカートもたびたびRPG-7で貫通された.
 正面への命中は報告がなく,対戦車地雷を踏んだ報告もない.
 砲塔の弾薬庫に貫通され,砲弾が発火した一例が報告されているが,ブラストドアが設計通り作動し,乗員は燃焼ガスを少し吸入したものの無傷だった.
 戦車の外に燃料,潤滑油をぶら下げると被害を受けてエンジンに流れ込んで火災を起こした例があり,好ましくない.

 12.7mm重機(DSh)で側面から外部APUを貫通されて火災を起こしエンジン火災に発展して行動不能になったM1A1も1両あった.

 とゆーわけで,M1A1殺すには30mm主砲で十分なようだ.近づけさえすれば.
 といってもラッキーヒットでないと行動不能にはできないかも.即座に撃ち返されて昇天覚悟だね.

 行動不能になったM1A1は敵に資料を渡さないために破壊されるが,米軍が攻撃しても大破させることは困難であり,かろうじて大破させた1両は砲塔内にテルミット手榴弾を放り込み,APFSDSを弾薬室に撃ち込んだ上,マベリックミサイルを2発撃ち込んでようやく破壊することができた.
 ただ高速度長距離の行軍だったため,サスペンションなど足回りのトラブルは多発した,とのこと.


 【質問】
 WW2間の戦車にはT-34やパンター戦車など,車体操縦席横に機銃の付いた戦車が少なくありませんでしたが,戦後の戦車には車体前方に機銃を装備した戦車があまり無いのは何故ですか?

 【回答】
 車体前方に,もれなく主砲同軸機銃が装備されているわけだが.

 視界の限られた前方機銃を増設するより,現代の俊敏な動力砲塔に搭載される,安定化され,夜間も使用できる火器管制装置に支えられた,主砲同軸機銃を使う方がずっと有効だから.

 また,前方機銃を操作する人員,その人員を置くスペースなどが,現代の重装甲=内部空間貴重な主力戦車では大変高価なものになる,ということもある.
 そんなことをするなら,砲塔上部搭載機銃をスマート化,リモート化する方が,人員の効率も,戦車設計の最適化からも,運用価格も結局安くなる.

 さらに,機銃ハリネズミ戦車は,塹壕に突進していくような場合には有効かもしれないが,現在では,対戦車兵器かかえた歩兵相手に,そんなやばい用法はフツーしない.
 それらは歩兵戦闘車や装甲車の仕事になるし,それも,下車戦闘を車両からの援護下に行うのが基本.
 その方が的になりにくく,効率的だから.
 まあ,イスラエルとか魔改造とか言い出すと例外はあるだろうが.

 さらにまた,車体前面は被弾しやすい場所であり,そこに機銃を設置すると,そこに弾が当たった場合,内部に貫通しやすいからでもある.

軍事板
青文字:加筆改修部分

T-34
(画像掲示板より引用)


 【質問】
 戦車の最高速度が時速70〜80q程度で,進化が止まっているのは何故でしょうか?
 防御力や攻撃力と一緒で,最高速度や加速性も高い方が,より強力な戦車になると思うのですが.

 【回答】
 簡単に言うと,君が見ているのは戦後第3世代と言われる戦車だからです.
 そして,第3世代の次がどうなるかは誰も判りません.
 戦車の機動性は,時代によっては軽視されることもあるのですが,徐々に進化していることも事実です.
 が,あなたは進化の過程の一時期を見て,進化が止まっていると言っているだけなのですよ.
 例えば私が思うに,あなたはあなたのお爺ちゃんと比較して,猿人からの進化が止まってるんじゃないですか?

 ちなみに良く言うところの3.5世代ですが,レーザーで距離を測定し,熱線画像で自分を中心にした角速度を測り,敵の未来位置を予測して命中弾を与えると言うようなことを不整地を走りながらこなしてしまうのですが.
 この時,実は距離を測るレーザーなんかは意外と大したことのない品質の測定機を使ってますので,割と測定誤差もあるんですが,現在の戦車の主砲弾は余りにも飛翔速度が速いので,誤差などお構いなしに当たってしまいます.
 この状況は仮に敵戦車が時速120kmくらいになろうと変わらないと思いますよ.
 何しろ,戦車の敵には戦車より速く走れる装甲車やヘリなども居る訳ですから.

 つまりですね,現時点で戦車の最高速や加速が少々高くなっても強くはならないですね.

軍事板,2009/07/19(日)
青文字:加筆改修部分


 【質問】
 戦争映画で使うティーガーとか三突とかを別の車輌から改造したりするけど,「現物がもうない」とかけっこう聞くけど,いまの技術で当時と全く同じものは作れないの?

 【回答】
 設計図が残っておらず作れないものもあるけど,なによりも今と色々な部品の規格が違うので,すべて一点もので作るのと同じようなことになるため,もし一から造るとすると,信じられないくらい高価になります.


 【質問】
 戦車の操縦席と砲塔って,内部ではつながっているんでしょうか?
 昔の戦車はつながっていそうなんですが,M1戦車とかはどう見てもそうは見えないんです.
 いくつか例を交えつつ,どの戦車がつながっているかとかお願いします.

 【回答】
 繋がってるのが普通.
 M1もちゃんと繋がってるよ.

 ただ,戦車の砲塔は砲塔本体から柱で「床」がぶら下がってるのの他に,基本的には柱でぶら下げてるけど,柱の間が埋まってる(壁状になっている),というものがあるので,全周で砲塔内と車内が繋がってたりは必ずしもしない.

 アメリカの歩兵戦闘車,M2ブラッドレーは砲塔部分は完全に壁で区切られれて,砲塔内と車体内は横スライド式のドアがある.
 歩兵戦闘車は砲塔が被弾した時に,被害が兵員質に及んで乗員が全滅しないように,砲塔と車体の間はドアで区切ってあるのが多い.

 単純に柱で床板と砲塔を繋いだだけの砲塔バスケットは,不意に回転させたときに車体内のものを引っ掛けたりするし,砲塔が被弾したときに飛んできたものが車体内にも被害を与えることがあるので,網張って隙間を作らないようにする設計もある.
 アメリカ式の戦車は大概こうしていて,砲塔内と車体内を行き来するには砲塔廻して,「網」のない部分と,操縦席なら操縦席の後ろの部分を繋がないと,行き来は出来ない.

 東側例として中国の85式3型の断面
http://image02.wiki.livedoor.jp/n/2/namacha2/cedd92d1b63c5c27.jpg

 西側例として韓国のK1A1戦車の内部
faq25k01a01.jpg
faq25k01a02.jpg
http://pds.egloos.com/pds/1/200410/13/80/b0016480_1131884.jpg
http://pds.egloos.com/pds/1/200410/13/80/b0016480_11194226.jpg

 M1A1も見ての通りつながってる.
断面図
http://www.inetres.com/gp/military/cv/tank/M1/M1A1_internal.gif

砲塔バスケットの構造
http://www.inetres.com/gp/military/cv/tank/M1/M1A1_turret.png

軍事板
青文字:加筆改修部分


 【質問】
 現在の戦車って,敵戦車の主砲まともにぶち当てられたら,あぼーんですよね.
 脱出方法は以前より洗練されているんですか?

 【回答】
 陸自の61式・74式・90式の比較例でのみ答えると,洗練されてないって事は無いが,61式よりは多少乗員が脱出しやすくなった,と言えるだろう

 61式の場合は,確か車長が死んでしまうと,その下にいる砲手は脱出が不可能になる
 90式の場合は装填手が自動装置になったので,砲手席の配置が変わって,車長が出ないと自分は出れないなんて事は無くなった.

 ハッチが出やすくなったかどうか,に関しては,見ただけで出入りまではしたことが無いので,どれだけ出入りしやすさが変わったのかはっきりとは言えない.

 底の下部ハッチは設計者の立場から言えば,ちょうど車輪のシャフトを通す上で邪魔な位置にあるので省きたいのだが,運用者側の強い要望で残されてる事が多い.
 上部が使えなくて下部だけ使えるという状況はあんまないが,精神安定的な効果があるわけ.
 極端な例はメルカバの後部ハッチで,人命至上主義がよく表れてる.


 他国では例えば,上面装甲が強化された戦車だと,脱出時にハッチが開かなくなった時に備えて,装甲を爆破するような機構を備えたものとか,そういうケースもあったかもしれない.

 とはいえ,そもそも撃ち抜かれないように防護力を上げよう,抜かれた場合でも被害を最小限にしようってのが戦車ってもの.
 現代戦車の特に正面装甲は,並大抵の兵装では抜けない.
 さらに,内張りライナー,ブローオフパネル,自動消火装置の採用などによって,生存性を高める工夫がされている.

 例えば砲弾が誘爆して一巻の終わりにならないように弾薬庫を半分車外に出した上にブローオフパネルで爆発を逃がすとか.
 着弾の衝撃で装甲が飛散し乗員を殺傷しないようにライナー,つまり内張りを張るとか.
 さらに第三世代は複合装甲の進化により,防御優位の世代と言われている.


 現に湾岸戦争だと,味方の誤射をエイブラムスが受けても,内部の乗員は無事だった事例がある.

モッティ ◆uSDglizB3o(黄文字部分)他 in 軍事板
青文字:加筆改修部分


 【質問】
 敵戦車に踏み潰された兵士が死ぬ間際,最期の力で腰の手榴弾のピンを全て抜き,戦車に一矢報いたというような話を聞いたことがありますが,車体直下で手榴弾数発が一斉に爆発した場合,戦車といえど,多少のダメージは受けますか?

 【回答】
 時代と相手にもよるが戦車側としては相当痛い.
 軽戦車でよほど装甲削ってない限り,底を抜かれる危険性は低いが,覆帯や転輪など足周りにダメージがいく可能性が大.
 もし痛んでたらと思うと点検しないと怖いし,覆帯を繋ぐピンの一つも壊れたら,その場で立ち止まる事すら考えられる.
 足周りをやられて戦場のど真ん中で立ち往生とか,戦車乗りにとって悪夢すぎる.

軍事板
青文字:加筆改修部分


 【質問】
 先進国の第三世代以上の戦車の燃費の順位をおしえてくだしあ.
 レオ2が一番良くてM1が最悪でおk?

 【回答】
 実はよく分からん(笑)

 試験条件が同一でないし,各メーカーともに正確な値は公表しない(宣伝での誇張もあるようだ)
 スウェーデンでトライアルやってみたところ,どの戦車もカタログ値よりかなり悪かったという結果が出てみたり.
 また,「戦車マガジン」別冊によれば,M1の場合,アメリカ側資料ではガスタービンはディーゼルに比較して,6〜20パーセントの燃費の悪化としているが,スイスがテストしたときは「倍近い値」だったそうで.燃費のほかブレーキが悪いという評価も.
 航続距離のカタログ値でも25パーセントほど悪いことになっている.

 条件に依存する部分も大きい.
 M1は実運用でかなり燃料食いなのは容易に想像できるが,ガスタービンは巡航速度を維持した場合,かなり燃費が良くなることが多い.

 まあ,おそらく普通に使うと最良がレオ2,最悪がM1かな.

軍事板


 【質問】
 以下の文はどれくらい正しいのでしょうか?
(以下石原慎太郎「国家なる幻影」より断片的にpick up要約)

------------
「アメリカの戦車が,従来世界では日本の自衛隊の戦車だけが保有していた特殊スコープを供与されていたので,それによって100km近い速度での凹凸の激しい,砂漠の上を走りながらにして,一度視野に照準をあわせると,捕捉したまま一方的に砲撃撃破できた.
 これを見て震撼したのはソ連と中国であった.
 これら,日本から,アメリカに限って供与された先端技術の所産こそが,地上戦闘でもアメリカ側の人命のいたずらな犠牲を最小限にくい止め,一方的な勝利を連合国にもたらしたのであって,ペンタゴンの公式文書が,日本が彼らに与えた協力の貢献度は,7万の兵隊を送って共に戦ったイギリスの数十倍に値すると記したのは,決して大げさな物ではありはしない」
------------

 【回答】
 正しい所を探す方が困難です.
 はっきり言って噴飯ものの内容です.

 例えば,「自衛隊の戦車だけが保有(←ママ)していた特殊スコープ」なる装備は存在しません.
 第一,射撃時の振動や走行による相対位置の変化に対応して,砲を制御するのは砲安定装置とFCSの仕事.「スコープ」を替えたからといってどうなると言う種類のものではありません.
 アメリカのM1系統の戦車は,自動装填ではなく手動装填ですし.
 また,そんな新装備を後付けして飛躍的に性能が高められるという発想も,TVアニメ・レベルではないかと.
 そもそも砂漠を100キロで突っ走るなんて,戦術上からも性能上からも不可能かつ無意味でしょう.

 兵器の知識のない人間の書いたヨタ記事ですね.

 個人的には
「これら,日本から,アメリカに限って供与された先端技術の所産こそが」
「決して大げさな物ではありはしない」
などというややこしい表現が原文のままなら,内容以前に「悪文」という気がしますが.


目次へ

「兵器別館」トップ・ページへ

「軍事板常見問題&良レス回収機構」准トップ・ページへ   サイト・マップへ

inserted by FC2 system