c

「WW2別館」トップ・ページへ

「軍事板常見問題&良レス回収機構」准トップ・ページへ   サイト・マップへ

◆◆◆フランス陸軍
<◆◆陸戦 目次
<◆大西洋・地中海方面 目次
<第2次大戦FAQ


(画像掲示板より引用)


 【link】


 【質問】
 アルデンヌの森やムーズ川をドイツ軍の機甲戦力が通れないと考え戦力をあまり割かなかった,というエピソードは有名ですが,それからはドイツの機甲戦力に対しある程度の評価をし,かつドイツ軍の主力が機甲戦力である,ということをわかっていたように感じられます.
 膠着状態から脱し一転,流動的になった1918年を経験し,空地共同作戦などの強力さも理解しているはずだと思うのですが.
 フランス視点で対ドイツ(機甲)戦力への評価,対策やフランス上層部の考え,ドクトリン,戦略などについて詳しく書かれている本を教えていただきたいです.

 【回答】
 質問に半分くらい沿っている程度で,戦前の見方でなく敗北後の反省点の列挙なんだが,マルク・ブロックせんせーの『奇妙な敗北』なんかどうだろう.
 著者は西洋史を概説的に囓った人だと,おそらく一度は名前を聞いたことのあるだろう,史学上業績のある学者さんで,大学の先生だったんだけど,WW1で兵から大尉,WW2でも大尉で従軍している.
 その著者が,敗戦後にレジスタンス活動に手を出しつつ,自身の経験と,市民として出来る範囲で集めた情報で書き上げた文書で,自身の思想や実体験を交えつつも,軍の末端から社会構造に至るまで欠点を挙げている.

 あとは,栗栖弘臣著『マジノ線物語』.
 仏軍視点の日本語文献の鉄板だと思う.
 普仏戦争から冷戦期の軍備計画を概観している.

 冷戦期のフランスの国防計画まで踏み込むなら,仏語書籍だけど L`armee de Terre Francaiseも合わせて読むと,フランス軍の国土防衛の現実的・思想的連続性が見えてきて面白い.
 衆愚政治は誰の徳にもならんって良く解る・・・
 軍板じゃフランスはヘタレだの蛙だのバカにされてるが,19世紀からフランスを中心に俯瞰すると,現在の姿はああなるのは必然だし,無謀に見えるがそうせざるを得ない選択してるのがわかる.


 他には,これとかは?
陸戦研究 第2次世界大戦における佛軍敗北の一考察 第33巻第385号/陸戦学会/昭和60年発行

軍事板,2009/08/24(月)
青文字:加筆改修部分

Barry R. Posen "The Sources of Military Doctrine - France, Britain, and Germany between the World Wars"
Cornel Studies in Security Affairs, Cornel Univ. Press, NY, 1984
なんてのはどうでしょ.
 「フランスは何故マジノ線を築いたのか」に一章を割いている.

 他の章は「イギリスのBoB」と「ドイツの電撃戦」が,それぞれどのような国内及び国際的な影響により形成されたかについて触れている.

名無し整備兵 in 軍事板,2009/08/24(月)
青文字:加筆改修部分

降伏するフランス兵
(画像掲示板より引用)


◆◆◆◆フランス軍車輛


 【質問】
 ルノーUEトラクターって何?

 【回答】
 第2次大戦のフランス軍が,前線への物資補給,軽火砲牽引,迫撃砲運搬など幅広い任務に使った小型装甲車で,カーデンロイド豆戦車をフランスで牽引車として発展改良したものです.

 平面構成でボルト接合式の車体やガータービームで転輪を支える足まわりなど手堅い設計で,牽引されるトレーラーと合わせて約1トンの物資を運搬できました.
 大戦勃発前の1931年から対ドイツ戦の1940年までに,改良型のUE2を含めて約4,900輌が生産され,フランス軍だけでなく,フランスを占領したドイツ軍によってもあらゆる戦線で大戦終結まで使われました.

 【参考ページ】
http://www.tamiya.com/japan/products/35284carrier_ue/index.htm
http://digitalforce.blog.so-net.ne.jp/2008-09-18
http://ss-bass.oops.jp/ue.html
http://www.panzernet.net/panzernet/stranky/stihace/ostatnilovci.php(画像1も)

 【関連リンク】
http://www.marubaku.com/yokohiro/model09.html

【ぐんじさんぎょう】,2009/4/20 21:24
に加筆

 ホビーショウで何と言っても驚きだったのが,新製品のフランス軍小型装甲車UEトラクター
 いったい何が起きたんだタミヤ!
 やはり例の仏人スタッフのおかげでしょうか?

よしぞうmaro' in mixi,2007年05月22日00:40
青文字:加筆改修部分

3,7cm PaK 36 auf Infanterieschlepper UE(f)
http://www.panzernet.net/panzernet/stranky/stihace/ostatnilovci.phpより引用)


 【質問】
 開戦直前のフランス軍の車輛総数は?

 【回答】
 約3500輌.

 実は当時の最新型フランス軍戦車(S35やB1)は,ドイツ軍の三号戦車や四号戦車より装甲は厚く,三号戦車の砲撃が直撃しても効かないことがあるほどで,しかも同程度に強力な砲で武装しており,エンジンの馬力もあり速度も同程度あるいはS35の方が速い,と普通に戦ったらかなり苦労する相手だった.
 フランスはそれらの最新戦車を合わせて800輌以上も保持していた.

 対する侵攻側のドイツ軍は戦車総数2574輌.
 そのうち最新戦車に辛うじて渡り合える三号,四号戦車は合計627輌.

▼ が,フランス軍は歩兵支援のためにと,戦車を全軍くまなくばらばらに配置し,おまけにそれらの戦車は,その速度の速さにも関わらず,歩兵直協という方針の下,半固定砲台として運用されていたため,その性能は何の意味も持たなかった.

 挙句の果てに,B型戦車で固めた新設の仏軍第一戦車師団(DCR)は,突出したロンメルの第七装甲師団に反撃しようとしたが,なんと燃料不足で停止.撃破される.

 レン・デイトンの『電撃戦』によると,脅威的な敗退の速度はフランス軍の戦術的失策によるところが大きい.

 マジノ線がその引き合いによく出されるが,むしろ戦車の台数だけでいえば,ドイツ軍よりも圧倒的に多かったが,その使い方が拙すぎた.
 宣戦布告後,勢いよくベルギー領内に進軍したフランス軍――どさくさ紛れにベルギー領の一部を掠め取ろうとしていたということは否定できない――だったが,敵軍と交戦する前に,なんとガス欠と機械的故障により4割以上が戦闘不能になってしまった.
 兵員は身動きの取れない戦車を棄てて逃走した.
 ドイツ軍はこれらを拾い集め収集し,自軍に組み込んでいった.

 ドイツ軍の戦車はガソリンで動くタイプのものが多く,フランス軍は軽油で動くタイプのものが主だった.
 フランス軍は急速に逃走を続けたが,進軍を止めるための破壊活動を怠った.
 よしんば破壊活動を試みても,その重要性を理解しない住民の妨害に遭い,実行が妨げられた.


 ドイツ軍は残された重要な橋梁を易々と渡り,道端のガソリン・スタンドで給油をし,そちこちに『落ちている』民間のトラックや自動車を鹵獲しながら,脅威的な速度で進軍した.

 歩兵至上主義のフランス軍は戦車や砲兵の専用部隊をほとんど作らず,それらを歩兵部隊の支援用として分散配備させてしまい弱体化させてしまった.
 将軍達が戦車の長所や短所をほとんど理解できていなかったことが原因だと考えられている.

 補給の失敗もあった
 戦車は燃料,砲弾があってこそ機能する.という基本的な事柄を理解できていなかった.
 戦車に搭載されていた燃料は2〜3時間分しかなく,補給部隊はその速度に追随できなかった.
 燃料が切れた戦車は立ち往生をし,砲弾を発射することもままならず,演習の標的そのものになってしまった.

ニュー速VIP板
青文字:加筆改修部分

▼【反論】
 戦車総数を答えた以降の文章に問題が多すぎます.

>エンジンの馬力もあり速度も同程度あるいはS35の方が速い,
>と普通に戦ったらかなり苦労する相手だった.

 伝えられるAMC-35Sはエンジン出力190馬力で,V号,W号のそれより低い数値です.
 速度性能は40〜45km/hといわれ,V号W号はともに40km/hですから,速いと一概に言えるかどうか.
 間違いという程ではないと思いますけども.

> が,フランス軍は歩兵支援のためにと,
>戦車を全軍くまなくばらばらに配置し,
>おまけにそれらの戦車は,その速度の速さにも関わらず,
>歩兵直協という方針の下,半固定砲台として運用されていたため,
>その性能は何の意味も持たなかった.

 これは誤解を招く表現です.
 歩兵戦車群は確かにこのとおりですし(半固定砲台よりは移動砲台というほうが,表現的に合ってる気がしますが),実戦上において,たとえばソミュア35Sやオチキス39Hを装備する騎兵連隊まで,小部隊にばらして歩兵支援に用いられたことは事実ではあります.

 ですが,これらを装備するDLMが騎兵軍団にまとめられて,少なくともベルギー領へ進出する際には,機械化された機動集団として運用されました
(小部隊単位で歩兵援護に用いられたのはその後).

>ドイツ軍の戦車はガソリンで動くタイプのものが多く,フランス軍は軽油で動くタイプのものが主だった.

 当時のフランス戦車でディーゼルエンジン装備のほうが珍しいかと思いますが.
 FCM36くらいでは?
 ルノー35/38,オチキス35/38/39,ソミュア35,ルノーB1bis,すべてガソリンエンジンです.

>フランス軍は急速に逃走を続けたが,進軍を止めるための破壊活動を怠った.

 作戦行動として遅延活動は行っています.
 効果があったかどうかは別の話.また,
 敗走状態にある部隊が,組織だって遅延作戦を行えるものでしょうか?
 敗走に陥ったら,いかなる軍でも秩序を回復するまで効果的な行動はとれないでしょう.
 秩序を回復する速度の差は,もちろん軍によっても変わってくるでしょうけれども.

>歩兵至上主義のフランス軍は戦車や砲兵の専用部隊をほとんど作らず,
>それらを歩兵部隊の支援用として分散配備させてしまい弱体化させてしまった.
>将軍達が戦車の長所や短所をほとんど理解できていなかったことが
>原因だと考えられている.

 砲兵の専用部隊ってなんでしょう.砲兵師団のこと?
 歩兵至上主義で戦車をなおざりにしたというのなら,確かにそういう面は大きいので否定はしませんが,砲兵をなおざりにしたのなら,なぜフランスの歩兵師団は砲兵連隊のほかに固有の重砲連隊を持っているのでしょうか.
 なお,戦車の理解が足りていなかった以上に,C3Iに対する無理解と非合理な制度のほうが問題が大きかったように見受けられます.

 確かにフランス軍はドイツ軍に6週間で敗れました.そこにはフランス政府とフランス軍の数え切れない失敗や愚かさが含まれているのも事実です.
 しかしながら,だからといって敗れたフランスが敗れたがゆえに全てにおいて愚かであり全てにおいて責任があると言うが如き記述は,それこそ戦史を記述する際に要求されるべき誠実さを疑われる態度です.
 本音ぶっちゃければ,こんな物知らずが得意面で書いた駄文を読むのは苦痛.

 スペック的なものを除いた主な参考書籍は「電撃戦という幻(上下)ISBN:4-12-003364-3/4-12-003365-1」「マジノ線物語 ISBN:4-906674-20-8」

 以下は補足的なものです.

 先にあげた『電撃戦の幻』において,著者のフリーザー大佐は,フランス軍が1940年5月に北東戦線において配備していた戦車の数を3254両としています.
 内訳は以下の通り.
ルノーAMR/AMC :450
ルノーFT18   :315
ルノー35/38   :900
オチキス35/38/39:770
FCM36      :100
ルノーD1    :45
ルノーD2    :100
ソミュア35   :300
B2/B2bis    :274

 仏軍全体では4111両,うち250両は海外配備とありますので,この数字を正しいと見れば,残る857両はアルプス軍及び国内の訓練部隊またはデポにある予備というあたりでしょうか.
 このうち何両がルノーFTなのか知るのが怖いです.▲

名無しクルセイダー信者 in FAQ BBS
青文字:加筆改修部分

放棄されたフランス軍戦車はドイツ軍に拾われ,自軍に組み込まれた
写真はシャールB1bis戦車を改造した自走砲
105mm榴弾砲搭載
(画像掲示板より引用)


 【質問】
 オチキス 25mm対戦車砲って何?

 【回答】
 オチキス 25mm対戦車砲(Canon leger de 25mm antichar SA-L)は,1930年代初期にフランス軍に採用された対戦車砲.
 初期生産型m/34,発展型のm/37の他,車載型も開発され,パナール178やルノーAMR33/35といったフランス製の装甲車にも搭載された.
 しかしその性能は,WW2開戦時すでに非力だったとさ.

 【参考ページ】
http://rockriver.marubun.ddo.jp/1C691.htm
http://fr.wikipedia.org/wiki/Canon_de_25_mm_AC_mod%C3%A8le_1934
http://secondeguerre.net/articles/artillerie/fr/ac/at_canons25mm.html

【ぐんじさんぎょう】,2012/03/11 20:50
を加筆改修

オチキス25mm antichar SA-L
おふらんすのにほひ

ゆずこせう in 「軍事板常見問題 mixi別館」,2012年01月20日 10:32


 【質問】
 APX 1937型47mm対戦車砲について教えてください.

 【回答】
 Canon antichar de 47mm modèle 1937は,フランス陸軍のプトー工廠(APX)で1937年に開発された対戦車砲.
 1939年から本格的な量産を開始.
 重量1.73kgの風帽被帽付徹甲弾を使用して,距離200mで25度傾斜の装甲板80mmを貫通できる,当時世界最高水準の対戦車砲だった.
 1940年5月初めの時点で,約1100門(異説あり)が,主に対戦車中隊に配備されていた.
 この砲をドイツ軍はかなりの数鹵獲し,ノルマンディ海岸の防備に用いた.
 他に戦前にルーマニアにも輸出されている.

1937型47mm対戦車砲
(フランス語版wikipediaより)

 【参考ページ】
田村尚也『フランス軍入門』(イカロス出版,2008),p.66-67
http://www.tank-net.com/forums/?showtopic=22037
http://www.jedsite.info/artillery-mike/mike-modele/mle1937-45_series/mle1937-series.html
http://www.tempetesurlesalpes.fr/51.html へのリンク


 【質問】
 性能は勝ってた戦車が戦わないまま停戦.
 ということは,停戦後すぐのフランスは,戦車で負けたという意識を持つ事も無かったのでしょうか?

 【回答】
 「戦車で負けた」と思ったかどうかは微妙だが,アメリカに貰ったアメリカ製戦車の性能から,
「とりあえずウチらの国の戦前型の戦車はダメっぽいな・・・」
とは思ったようだ.

 でも,戦後も性能の追求よりは,運用側の都合の方が優先される傾向があり,フランスの国産戦車はどうにも微妙なものが多い.

 シャールB1の発展型であるARL44なんてのを戦後に生産してたり,「パンターやケニヒスティーゲルの国産型」であるAMX50なんてのを真面目に開発してたりと,そういう意味ではフランスの戦車設計思想は戦後もあんまり変わっていない.

 見た目はエレガントで魅力的ではあったりするが・・・.

軍事板
青文字:加筆改修部分


 【質問】
 WW2開戦時,フランス軍戦車に搭載されていた燃料は2〜3時間分しかなく,補給部隊はその速度に追随できなかった,って本当?

 【回答】
 これは補給の失敗もありますが,要求仕様の落とし穴という面もあります.
 仕様上の航続距離を満足させる燃料容量はありましたが,その燃料で稼動できる航続時間が2〜3時間ということです.

 ただし歩兵戦車に限ります.
 騎兵戦車は概ね航続時間4〜6時間程度あったはずです(オチキスH35/38/39系列を除く).

 そしてフランス軍も,戦車が歩兵よりも速く,また燃料をバカ食いすることに気づいた.
 これではすぐに戦車の燃料が切れて役に立たない.
 フランス軍の技術者たちはこの問題に立ち向かい,戦車専用の燃料補給車を開発した!

 一方ドイツはジェリ缶を使った.

 というわけで,燃料補給用のタンクローリーはあったのですが,逆にそれしかなかったので融通が利かなかったということだそうです
(ドラム缶を普通のトラックに積んでくってやり方ができない.むしろ考えられてない).
 仏軍戦車は燃料タンクが小さいため,頻繁な燃料補給が必要であり,余計に合わなかったのでしょう.

名無しクルセイダー信者 in FAQ BBS
青文字:加筆改修部分


 【質問】
 サンシャモン装輪装軌併用式戦車って何?

 【回答】
 フランス製の可変戦車.
 無限軌道に加えて車輪装備で,高速走行に切り替え可能なはずだった.
 実際には無限軌道機構の重量が邪魔で,高速走行なんかできず.

 月刊『PANZER』 ’04年5月号や『機甲入門』の孫引きになるが,
http://www.geocities.jp/aobamil/Sa-Si.html
によれば,装輪から装軌にするときは10分くらいでタイヤを降ろして完了するが,逆の時は車体を台で支えて車軸を反転させねばならず,かなり時間がかかったという.
 全長3.6m,全幅1.865m,全高装輪時1.756m,装軌時1.55m.最大速度は装輪で20km,装軌で5km.

軍事板,2008/10/21(火)
青文字:加筆改修部分

大正13年(1924),試験的に日本へ輸入されたサンシャモン(写真上)
写真下はホイペット戦車のリアスタイル

 これは,路上と不整地を車輪とキャタピラを切り替えて走るアイデア兵器ですが,路外性能が悪くて実用性は乏しかった様です.
 でも模型にしたら面白い形状ですねー.

 Sdkfz254とは装輪と装軌の関係が逆ですね.

 光人社の「機甲入門」には,車輪を下ろした走行状態のサンシャモン戦車の絵葉書写真が紹介されていて,コレを次に狙っています(^^;
 この絵葉書の文章では,装輪走行時には時速20kmは出たそうです.
 でも,それだとちょっと遅いかも…

よしぞうmaro' in mixi,2007年07月27日01:10
〜2007年07月27日 23:32
より再構成

 もちろん日本でも制式採用はされなかった.


 【質問】
 なんで第2次大戦のフランス軍は電気戦車が通用すると思ったの?

 【回答】
 シャール2Cのことか?
 第2次大戦のフランス軍には,ほかにガソリンエンジン・モーター車はないが…

 これは第1次大戦末期の開発だぞ.
 完成したのは10両だけで,はっきりいって試行錯誤時期の産物.
 第2次大戦に参戦させようとしたのは確かだが,6両が貨車で輸送中,ルフトヴァッフェの爆撃を受け輸送が不可能になって,乗員の手で爆破処分され,戦場には出ておらんはずだがのう…

 このガソリンエンジン・モーターは,サン・シャモン突撃戦車の頃から採用してるんで.
 これはクラッチが作れなかったからって言うのが通説なんだけど,クラッチ云々は怪しいって話もある.
 実は戦車の共通スタイル的なものが確立する前から電動は使ってるんで,要はフランスは単に「電動から始めました」ってだけでは?と言う感じ.

 パリ万博のローナー・ポルシェ・ミクステに感銘したか・・・.って説もある.
 ローナー・ポルシェ・ミクステに関して言うと,ガソリン車の無段変速化じゃなくて,電気自動車のバッテリーをMGセットに切り替えるっつう発想なんで.クラッチ云々は後知恵.
 フランス戦車もその可能性は無いでも無い.

 少なくとも菱形戦車の時代の指揮官と操縦士,機関士などの意思の疎通には大問題があったようだから,それを改善出来る装備と考えてのことって可能性もある.

軍事板

(画像掲示板より引用)


 【質問】
 ソミュアS35って何?

 【回答】
 ソミュア SOMUA S35は,第2次世界大戦時のフランスの騎兵戦車.
 突破と浸透拡大という攻勢の二相には,それぞれ専用の車両が必要であるという用兵思想の下,後者の役割を担うものとして,430輌が生産され,騎兵科の機械化師団に配備された.
 S35は,同クラスの他の戦車と比べ,装甲も火力も勝っていたが,生産コストは高くて整備も難しく,また,砲塔に一人しか入れないのも最大の弱点だと言われた.

 【参考ページ】
http://en.wikipedia.org/wiki/SOMUA_S35
http://fr.wikipedia.org/wiki/Char_Somua_S-35
http://combat1.sakura.ne.jp/S35.htm
http://sensya-otoko.seesaa.net/article/9666324.html
http://www.geocities.co.jp/Bookend-Ryunosuke/8117/impre/franceimp2.htm

faq110821sm.jpg
http://en.wikipedia.org/wiki/SOMUA_S35より引用)

faq110821sm2.jpg
http://fr.wikipedia.org/wiki/Char_Somua_S-35より引用)

ドイツ軍に鹵獲・使用されたS35
(画像掲示板より引用)

【ぐんじさんぎょう】,2011/08/31 20:50
を加筆改修



                   _,........,
                   </..i: .:i:iヽ
               ,.,,...-‐'''"""""" iヽ
             ,r,''~  o         i :丶
  =============〔(i:l           i::::::::ヽ,
            ,~゙゙''-,,,............................=.゙゙"____
          __/ ̄ ̄ ̄== ======== =,.`ー─'゙゙゙゙''''''‐- iニニニニニニiiニiコ
        i´  i_i   l´ ̄ ̄`i               ゙゙゙''''''‐i- .,.,
    _,........,/   .    . l,...   .l    l´ ̄ ̄ ̄`i::::::ii゙゙゙'''‐- ...,,_::::i i::::ヽ
    ゙゙゙' i´ ̄ilゝ-il-、......κ.,i    .l.i i......i `ー ── '..i i...ii............o.......i....lコ....::\.._
   γ~~゙゙゙゙゙゙゙゙ ̄ ̄ ̄ ̄ :`ー ─ '::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.....ヽ
   γγ~`ヽ¨r~^~¨~¨¨~^~¨^~¨::(:::)~¨^¨~^~~¨^~`^¨~^:(:::)~¨^~¨::γ¨^¨~^ヽヾ
    ri〃''''''゙゙゙゙゙゙::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i  ;i::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i  i::::::::::::,r :〃¨ヽ :i;i:
   ゝゝヽr-──────-─:::i____i── ──── ─i____i─---ii :ゝ,,,,ソ :ソ
    `-.,,,`ー──── ─-─ ─ ─ ─-────── ──-ゝ,.,,......-‐''"

http://aaweapons.fc2web.com/syaryou/SomuaS35.html


 【質問】
 ルノー Renault NCって何?

 【回答】
 ルノーFTの発展型として開発され,1926年に試作1号車が完成した,フランスの戦車.
 12個の転輪を3本の垂直コイルスプリングで懸架し,鋼製履帯を装着しているのが,目だった改修点.
 ギア・ボックス等に問題があったため,少数が生産され(ルノーNC27),日本などに輸出されただけに終わったが,本車をさらに改良したものが,ルノーD1へと発展した.

 【参考ページ】
http://muwsan.hp.infoseek.co.jp/yunyu.htm
http://schafe.s246.xrea.com/combat/data/D2.htm
http://www.patriotfiles.com/forum/showthread.php?t=109730
http://en.wikipedia.org/wiki/Char_D1#Renault_NC
http://www3.plala.or.jp/takihome/NC.html

【ぐんじさんぎょう】,2010/05/07 21:00
を加筆改修

ルノーNC型の跳壕写真
既に三色迷彩で塗られている様です

よしぞうmaro' in mixi,2007年09月15日21:50


 【質問】
 ルノー R35って何?

 【回答】
 ルノー R35こと,Char leger Modele 1935 R(軽戦車-1935年式-R)は,1930年代になっても,まだ多数のルノー FT-17を保有していたフランス陸軍が,その旧式化に伴って開発された,歩兵支援用の軽戦車.
 要求された性能も,FT-17の装甲と機動力のみを向上させた程度のもので,主砲もコスト低減を理由に,FT-17と同じ37mm砲SA18が再利用された.
 乗員も2名とマンパワーも不足,無線機もなく,非力な主砲とも相俟って,第2次大戦では殆ど役に立たなかった.

 【参考ページ】
http://combat1.sakura.ne.jp/R35.htm
http://www.bekkoame.ne.jp/~bandaru/deta02d4.htm
http://www.eonet.ne.jp/~noricks/Pol/Polpzkw-1.html
http://military.sakura.ne.jp/army/fr_r35.htm
http://ms-plus.com/search.asp?id=28367
http://fr.wikipedia.org/wiki/Char_Renault_R-35
http://en.wikipedia.org/wiki/Renault_R35

 【関連リンク】
http://blog.livedoor.jp/milipics/archives/52855877.html
http://shop.modelship.jp/i-shop/product.asp?cm_id=232524&cm_large_cd=11

3面図
こちらより引用)

ドイツ軍によって使用されている鹵獲R-35
(模型,画像掲示板より引用)

【ぐんじさんぎょう】,2011/11/22 20:50
を加筆改修


目次へ

「WW2別館」トップ・ページへ

「軍事板常見問題&良レス回収機構」准トップ・ページへ   サイト・マップへ

inserted by FC2 system