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Gul Agha Sherzai


 【link】

「Afghan News」◆(2013/05/09) NZ troops transport tonnes of supplies out of Afghanistan - TVNZ

「Afghan News」◆(2013/06/01) NATO to hold 2014 summit on Afghanistan troop withdrawal - By Roberta Rampton WASHINGTON (Reuters)

「Afghan News」◆(2013/06/01) Obama: NATO To Meet Next Year On Afghanistan Withdrawal - Voice of America

「Afghan News」◆(2013/06/02) 2 NATO service members killed in Afghanistan - KABUL, Afghanistan (AP)

「Al Jazeera」◆(2011/05/17)NATO helicopters 'hit Pakistan border post'

「an Arms Watcher」◆(2010/06/21)ATS社,4100万ドルの契約 獲得 アフガニスタン治安部隊に,銃弾供給

「an Arms Watcher」◆(2010/07/27)ロシア,アフガニスタン向けヘリについてNATO各国と協議

D.B.E. 三二型」(2011/06/23)◆【今日も元気に】ブリテン軍,今世紀7度目の銃剣突撃が確認される【Charge!!!!!】

D.B.E. 三二型」(2012/12/24)◆英王子の攻撃でタリバン兵死亡 英大衆紙が報道
「VOR」◆(2012/12/23)アフガニスタン ハリー英王子 タリバン司令官一名を殲滅

「Defense News」◆(2012/05/15)Pakistan may reopen NATO supply lines: minister

「Defense News」◆(2012/06/12)Workload Grows for Logistics Crews in Afghanistan

「Defense News」◆(2012/06/19)RAF Converting 2 Jetliners To Aid Afghan Withdrawal

「Defense News」◆(2012/06/27)New Communications Gear To Equip Brigade Combat Teams in Afghanistan

「Defense News」◆(2012/08/13)Seal Afghan Border to Fight Haqqanis, Pakistan Tells U.S.
「VOR」◆(2012/08/04)アフガン・パキスタン国境で大規模な軍事紛争の可能性
>アフガニスタンでは3日朝,治安部隊が東部クナル州でタリバンメンバーと共に同州の5つの地区に侵入してきたパキスタン国境防衛警察戦闘員らと激戦を展開し,一般市民の間にも犠牲者が発生.
>パジヴァク通信が3日に伝えた所では,パキスタンの部族警察の武装部隊はアフガニスタン東部のナンガルハール州の複数の地区を占領しつつあり,警察のデータによると戦闘員らは4つの地区に入り込んで検問所を設置し,地雷を敷設.
>公務員らはオフィスを離れており,電話連絡がつかない状態となっている.
>観測筋は,ナンガルハール州での出来事はアフガン・パキスタン間で大規模な国境紛争が始まる前触れではないか,と危惧している.

「Defense News」◆(2012/09/17)NATO Defensive Over Unprecedented Afghan Base Losses

「Defense News」◆(2012/09/18)Britain Plays Down Reduction of Joint Patrols in Afghanistan

「Defense News」◆(2012/10/01)NATO general: 80% of Afghanistan free of violence

「FT」◆(2010-02-13)Coalition forces launch Taliban offensive

「Global Security」:Afghanistanan's National Security Forces

「Global Security」◆(2010/03/10)Gates: US Forces in Afghanistan & Security Handover VOA

「Global Security」◆(2010/03/10)Gates Visits Afghan Army Training Center AFPS

「Guardian」:Military backs Gordon Brown's plan to send more troops to Afghanistan

「Guardian」:Nato base hit as Taliban strike Kabul

「IISS」◆29 June 2010 - - Independent - German Defence Minister questions role of Nato in Afghanistan war

「IISS」◆29 June 2010 - - Agence France Presse - German minister warns against Afghan 'end-date'

「LA Times」◆(2012/03/07)Six British troops die in massive blast in southern Afghanistan

「Magyar Honvedség」◆(2012/12/02)Egyre novekv? terhek mellett vegzik feladataikat a kabuli repul?ter ?rzesevel megbizott magyar katonak; a 2014-es...
ハンガリー軍によるアフ【ガ】ーニスタン,カーブル空港警備,2014年より負担が増加

「NY Post」◆(2011/06/27)Girl, 8, dies carrying bomb for insurgents

「NY Times」◆(2011/11/17)At War Blog: Female Cadets Signal Slow Change in Afghan Police Force

「Newsweek」◆(2010/05/20)米政府が育てた銃も撃てないど素人警察

「Russia Now」◆(2011/03/07)NATO's War Crimes in Afghanistan: 9 Children Targeted and Killed

「Russia Now」◆(2011/05/29)NATO air strike kills 16 civilians in south Afghanistan

「Russia Now」◆(2011/09/15)NATO blames Pakistan-based Taliban for Kabul siege

「Russia Now」◆(2011/10/16)Two NATO soldiers killed in south Afghanistan

「SBCT関係論文翻訳」◆(2011/06/30)アフガン派遣部隊の発表

「THE LEATHERNECK FAN」:アフガニスタン ヘルマンド省ガルムシール地区(2009/8/19)

「Telegraph」◆(2011/04/26)Second most wanted insurgent in Afghanistan 'killed by air strike'

「Telegraph」◆(2011/07/04)Afghanistan: missing soldier could hand Taliban a 'propaganda victory'

「Telegraph」◆(2011/11/19)Back in the UK: Paras tell how they fought Taliban in Afghanistan
アフガンより帰還したパラシュート連隊第2大隊(2 PARA)の記事

「Togetter」◆(2011/04/10)【速報】イギリス海兵隊,今世紀4度目の銃剣突撃とその反応

「Togetter」◆(2011/06/26)ブリテン軍今世紀8度目の銃剣突撃が確認される

「Togetter」◆(2011/07/31)【ティータイムの前に】イギリス軍,今世紀9度目の銃剣突撃を行う【Charge!!!!!!!!!】

「Togetter」◆(2011/11/19)【ブリティッシュ】イギリス軍による今世紀15回目の銃剣突撃が確認される.【インヴェイジョン】

「Togetter」◆(2011/08/27)【銃剣突撃は】イギリス軍,今世紀10度目の銃剣突撃を行う【紳士の義務】

「USA TODAY」◆(2011/06/14)Stress blamed for attacks by Afghan forces on NATO troops

「VOR」◆(2012/01/20)パキスタン アフガン輸送ルート 再開へ

「VOR」◆(2012/01/28)フランス軍部隊 アフガンから2013年末までに撤退

「VOR」◆(2012/02/09)露,アフガンからのISAF撤退に自国領内通過を認める

「VOR」◆(2012/02/10)アフガニスタン NATO空爆で児童8人が死亡

「VOR」◆(2012/02/15)NATO アフガン空爆で子供が犠牲になったと認めた

「VOR」◆(2012/02/24)ドイツ連邦軍部隊 アフガン北部の基地から撤退

「VOR」◆(2012/02/26)アフガン大統領 国民に平静を呼びかける

「VOR」◆(2012/02/27)アフガニスタン情勢 コーラン焼却事件後に悪化

「VOR」◆(2012/02/28)英国 アフガンから部隊撤退準備開始

「VOR」◆(2012/03/08)アフガン空軍指導部,軍用機で麻薬を輸送か?

「VOR」◆(2012/03/17)米大統領とアフガン大統領 治安維持権限の移譲計画を再確認

「VOR」◆(2012/03/19)アフガン 取調室での拷問継続する

「VOR」◆(2012/04/07)アフガン北部でNATOヘリ墜落

「VOR」◆(2012/05/08)アフガニスタン大統領 民間人の犠牲について懸念

「VOR」◆(2012/05/09)NATO アフガンでの誤爆認める 6人死亡

「VOR」◆(2012/05/27)NATO無人機 アフガンを攻撃 8名死亡

「VOR」◆(2012/05/27)アフガニスタン国際軍部隊 犠牲者は3千人に

「VOR」◆(2012/06/09)アフガンでフランス兵4人死亡

「VOR」◆(2012/06/10)アフガンで仏兵士4人死亡 オランド大統領 部隊の撤退年内に

「VOR」◆(2012/06/10)NATOが保障 アフガンの居住区上空では空爆なし

「VOR」◆(2012/06/15)露米のヘリコプター契約に再び脅威が迫る?
 アフガニスタン軍事協力プログラム関連

「VOR」◆(2012/06/22)米国 NATOの誤爆でパキスタンへの謝罪しない

「VOR」◆(2012/07/20)米国下院が国防総省にロシア国防輸出社との協力を禁ず

「VOR」◆(2012/07/21)露米がアフガン向けヘリコプター売買契約にサイン

「VOR」◆(2012/07/24)NATO軍機 アフガニスタンから麻薬を持ち出す

「VOR」◆(2012_09_02)米国 アフガン軍新兵養成プログラム一時中止

「VOR」◆(2012/09/08)英ハリー王子 アフガンの戦地へ派遣

「VOR」◆(2012/09/23)中国 米国に代わってアフガン警察訓練へ

「VOR」◆(2012/09/25)米国の無人機 パキスタンで民間人を殺害

「VOR」◆(2012/10/01)アフガン紛争開始以来,米軍兵士の死者が2,000人に達する.

「VOR」◆(2012/11/05)中央アジア,NATOのアフガン撤退でタリバンが野放しになることを危惧

「VOR」◆(2013/01/06) 米軍の無人機,タリバン司令官を殺害した可能性

「VOR」◆(2013/03/03) ISAF司令部 アフガニスタンの山岳地帯最長のトンネル修復で金融支援

「VOR」◆(2013/03/03) アフガニスタンで 豪州軍兵士が子供二名を銃撃

「VOR」◆(2013/03/10) アフガン東部でNATO空爆,一般市民に負傷者

「VOR」◆(2013/03/12) アフガニスタンでNATO軍ヘリが墜落 5名が死亡

「VOR」◆(2013/04/19) NATO アフガニスタンからの撤兵でロシアに支援求める

「WP」:Dearth of Capable Afghan Forces Complicates U.S. Mission in South

「WP」:Mullen: More Troops 'Probably' Needed

「WP」◆(2010/05/30)Training of Afghan military, police has improved, NATO report says

「WP」◆(2011/03/05)Bomb kills NATO service member in Afghanistan

「WP」◆(2011/05/23)Afghan troops retake building after deadly, commando-style raid by Taliban insurgents

「WP」◆(2011/05/29)Afghan officials say a NATO airstrike has killed 14 people, wounded 6 in southwest province

「WP」◆(2011/06/19)NATO says 4 of its service members have died in a vehicle accident in southern Afghanistan

「WP」◆(2011/06/27)Pakistani intelligence officials: Suspected US drone-fired missiles kill 8 alleged militants

「WP」◆(2011/08/08)NATO says one of its helicopter’s makes hard landing in eastern Afghanistan

「おもしろメディアBOX」◆(2011/04/30)【軍事】衝撃の結末! 最前線でタリバンと交戦する治安維持部隊の映像

「国際情報センター」:NATO国防相会議の結果について

「国際情報センター」:NATOのアフガン戦略

「国際情報センター」:パキスタン軍の南ワジリスタン攻撃

「小林恭子の英国メディア・ウオッチ」:アフガン戦争への英軍派遣に反対は増えているか?

「孤帆の遠影碧空に尽き」◆(2012/04/23)アフガニスタン  戦場の兵士にモラルを要求する社会の「偽善」

「孤帆の遠影碧空に尽き」◆(2012/08/08)パキスタン北西部のイスラム武装勢力をめぐるパキスタン・アフガニスタン・アメリカの関係

「孤帆の遠影碧空に尽き」◆(2012/09/07)アフガニスタン  拡大するアフガニスタン国軍・警察と外国兵士の不信感 権限移譲にも影響

「孤帆の遠影碧空に尽き」◆(2012/12/11)アフガニスタン  外国部隊撤退,次期大統領選挙などに向けた動き 美容整形を希望する女性たち

「孤帆の遠影碧空に尽き」◆(2013/02/22) アフガニスタン  米軍,今後1年間で約半分に縮小 15年以降の国際部隊については方針決定遅れる

「孤帆の遠影碧空に尽き」◆(2013/03/02) アフガニスタン  対米強硬姿勢をアピールするカルザイ大統領 治安維持の前面に出るアフガニスタン治安部隊

「孤帆の遠影碧空に尽き」◆(2013/03/04) アフガニスタン  対米強硬姿勢をアピールするカルザイ大統領 治安維持の前面に出るアフガニスタン治安部隊

「週刊オブイェクト」:NATO,アフガンで白燐弾を使用,初の民間人負傷者

「週刊オブイェクト」:アフガンで武装勢力が白燐弾を使用,中国製63式107mmWPロケット弾か

「週刊オブイェクト」:アフガン白燐弾で逆神の誤神託

「地政学を英国で学ぶ」:大佐の体験:その2
>「●現在のイラクでもアフガニスタンでも実はまったくこれと同じことが起こっていて,
>部下は上司に受けたい命令が下されるように,色々と工作をしているのだ」

「地政学を英国で学ぶ」◆(2010-01-29)カザフスタン,NATOに通行許可

「地政学を英国で学ぶ」◆(2010/05/12)アフガニスタンの「戦術レベル」の話

「東京の郊外より…」◆選定終結:アフガンへ最新プロペラ攻撃機

「暇は無味無臭の劇薬」◆(2012/06/15)「アフガニスタン土産のチェスセットがヤバい」海外の反応

「ワレYouTube発見セリ」:Dutch Marines with Afghan Army soldiers


 【質問】
 「ムシュタラク」作戦について教えられたし.

 【回答】
 2010.2.13未明(現地時間)から始まった,アフ【ガ】ーン軍,ISAFのNATO軍,米海兵隊合同の,南部へルマンド州マルジャでのターリバーン掃討作戦.
 総兵力,約1万5千人.
 米軍とアフ【ガ】ーン軍は作戦指揮系統を統一しており,実動部隊についても中隊規模で行動をともにしている.

 マルジャはターリバーンが支配する重要拠点で,ターリバーンを資金面で支える麻薬密輸の中心地,自爆テロなどに使われる爆弾の生産拠点となっている可能性が高いとされている.
 その周辺には,400〜1000人のターリバーン兵士が潜伏しているとみられていた.

 作戦開始から数時間にわたり,米海兵隊員らはターリバーン側と交戦,ロケット砲を撃つなどし,AP通信によると少なくともターリバーン兵20人を殺害したという.
 また,米軍などは作戦開始前から,攻撃を予告するチラシを事前に大量散布する異例の措置をとり,ターリバーン兵士には投降,地元住民にはターリバーン兵士をかくまうことを避け,避難するよう呼びかけた.

 なお「ムシュタラク」は,ダリー語で「共同」「協力」の意味.

 【参考ページ】
2010年2月14日7時56分,産経新聞(ワシントン=犬塚陽介)


 【質問】
 逆神のところにて;

日本軍事情報センター|メールにお返事
http://www.kamiura.com/remail/index.html
----
2009年10月2日
アフガンに自衛隊の派遣を考えてみては.
 届いたメール

前略,TV・ラジオ等メディアでの神浦さんの意見を拝聴している者の一人です.

昨今アフガンへの人的貢献等がマスコミを騒がせていますが,神浦さんは陸自の同地への派遣についてどうお考えでしょうか?

私の非常に偏った私見ですが,たとえ犠牲者(戦死者)が出ても,一度派遣するのも,長い目で見ると貴重な経験になると思うのですが,いかがでしょうか?

但し,お亡くなりになる隊員やご家族にとっては大変御気の毒とは思いますが....

組織結成以来誰一人実戦を経験したことが無い陸上自衛隊.その経験はいかなる演習にも勝るものだと思います.つらい体験をするとは思いますが,将来の国防を考える上大きな教訓になるのでは?
----

 さすがに逆神もたしなめていたところですが,本気で殺意を覚えた次第.
 皆さんは如何お考えでしょうか.

2009年10月06日 01:35,へぼ担当

 【回答】
>組織結成以来誰一人実戦を経験したことが無い陸上自衛隊

 ヒャッハー,少なくとも兵站部門は,常在戦場ですがなにか?
 災害派遣時なんぞ,まさに実戦同様の状態になるでしょうしねぇ.
 施設科もそうですな.
 「ドンパチやるだけが実戦」とか考えている人間は何なんですかね.

>長い目で見ると貴重な経験になると思うのですが

 長い目ってのは,何十年くらいなんですかね.
 『60年以上も有効』という話ならば,多数の経験を日本人は持っているから,これ以上は特に必要としない,とも言えますな.

 まあ,流石の逆神もまともなことを言っているのが救いですね.
 もっとも,こんなメールを紹介する神経には,疑問を抱かないわけではありませんが.

2009年10月06日 01:48,ゆきかぜまる

 錬度は別に,血を流さない訓練でも上がりますしね.

 この手の言い分の良くわからないのは,【実践で無いと得られないもの】が何かはっきり表現せず(考え無しに)に言い放っているのが問題かと.
 って言うか,そういう発言をそういう検討無しに発言して平気な,その思考方法が安直と言うか,考え無しというか.端的に言えば,馬鹿というか.

 聞いてみたいですよね.その【長い目で見ると貴重な経験】の意味を.
 まぁ,多分.印象論だけで具体的な言葉で説明できないでしょうけど.

2009年10月06日 01:54,seld

> 常在戦場
 数ヶ月続いた,こちらでの震災災害派遣はいったい何だったのかと小一時間.
 また,陸自のイラク派遣や空自のクウェート派遣,現在の海自派遣は何だったのかと,じっくり聞いてみたいですね.

> こんなメールを紹介する神経

 逆神のため,このようなことはあり得ない,と言う方向に行くことを切に期待.
 逆神でなかったら,自分自身の考え方を代弁させたかと,集中砲火を浴びせるところですが.

>【長い目で見ると貴重な経験】の意味

「格好がよいから言ってみた,考えてもいないし,今も反省していない」
に一票.

2009年10月06日 02:32,へぼ担当

「戦後血を流してない軍隊なんてててててててて」
 いや,世間には他にもいっぱいあるし.
 むしろ冷戦期以来,これだけ複雑怪奇でデンジャラスなホットゾーンのど真ん中に身を置きながら,一人の戦傷者すら出してこなかった中規模軍があるってこと自体が,奇跡なんだが.

2009年10月06日 07:48,ゆずこせう

 ドイツ連邦陸軍もアフガンまで実戦経験はありませんけど.
 ついでに言うと陸自は,イラクやルワンダ,ゴランに派遣されてますし,海自のインド洋派遣,空自のイラク派遣は無視なさるんでしょうか?
 つーかバカ酷使は,ミンス党のオジャワ幹事長がお好きなようで(笑)

2009年10月06日 11:18,バルセロニスタの一人

 湾岸戦争後のイラクに国連査察団用のヘリを提供してるし,ユーゴ内戦でのIFOR,KFORは実質戦闘任務だったわけで,なにげに実戦任務は豊富なんだよな,ドイツ軍は.

2009年10月06日 11:40,ゆずこせう

 たしかKFORでは,気のふれたとしか思えんセルビア兵の銃乱射に,めちゃくちゃ発砲しまくってましたな>ドイツ連邦陸軍

 TVの映像にあったけど,ありゃ衝撃的だった.

2009年10月06日 12:07,バルセロニスタの一人

 「まにぃろーど」(でしたっけ?)思い出しました.

 初心者向けの自衛隊装備批判系の書籍とかだと,高確率で自衛隊に実戦経験が無いのを挙げて,装備批判の根拠にしたりしてますね.

2009年10月06日 14:38,遠吠えするいぬ

 でも,一般的にはこういう人がミリオタの典型みたいに見られていたりするんですよね(´・ω・)

2009年10月06日 11:41,遠吠えするいぬ

 酷使=ミリオタって半可通なイメージを最大限利用しようとしたがるのが,左巻きと酷使だから.
 同床異夢で,言っていることはおんなじ.

2009年10月06日 12:17,ゆずこせう

 軍オタタは逆に戦争を嫌うような・・・

 だって戦争は兵器が壊れry

2009年10月06日 13:37,島の人

 個人的は,愚弟の海外派遣時に日頃寡黙な父親(元陸自)が
「幹部としての心得:責任持って部下の面倒を最後まで見て,無事ご家族の元に帰すこと」
を厳しく徹底的に説いていたことが忘れられません.
 これは40年近く連れ添った母親も見たことがない姿だったようで,大変驚いていたのと同時に,士官と下士官の心得の違い,すなわち士官としての心得の重大さを改めて感じ入ったところです.
 我が父親の存在など,社会的には小さなものですが,自衛官経験者としての言動については,十分留意すべきものがあると考えています.

2009年10月06日 18:24,へぼ担当

 部下を思うお父様のお話,心に響きました.
 第一に現場に赴く自衛官の事に思い至らせたいものです.

2009年10月06日 21:02,遠吠えするいぬ

 陸自の初期は太平洋戦争経験者が溢れ返っていました.
 古すぎる?

2009年10月07日 02:15,golden_moon

 自衛隊に限らず,社会全体にそういう要素が求められるんじゃないかと思いました.
 穢れの思想でもって「汚物は消毒だ〜」とやるのは,結局のところ形を変えたファッショに過ぎないわけで.
……なんてことを,「国家と軍隊を否定すれば戦争がなくなる」と信じ込んでいる,某お花畑 blog を見て考えた次第.

2009年10月07日 09:47,井上@Kojii.net

以上,「軍事板常見問題 mixi支隊」より
青文字:加筆改修部分


◆◆◆NATO軍


 【質問】
 アフガン駐留外国軍の内訳は?

 【回答】
 アフガンでは,36000名以上の部隊が,主に中央政府のプレゼンスが乏しい地域で国軍支援のために展開しています.
 そのほとんどは,27000名規模である米軍主導の有志連合(豪,英,カナダ,オランダが主)で,南部と東部でおもに展開しています.特にパキスタン国境地域で最も活動しています.

 NATO主導の39ケ国からなる国際治安支援部隊は,現在,北部と西部,そして首都カブールで展開していますが,南部・東部へも展開地域を拡大する予定です.
 現在,約9000名規模の部隊ですが,7月末までに英・カナダ・オランダ・米軍の一部を吸収して18000名規模となり,南部地域で連合作戦を引き継ぐ予定で,
 今年後半には東部でも展開・部隊指揮を行ない,全国で約25000名規模になるとのことです.

 以下は現在アフガンで展開中の海外部隊の概要です.
 小規模な派遣国,特殊部隊の数は省いています.

 米主導の有志連合
米:22000(うち3500名は今週中に撤収)
英:3500(7月末まで)
カナダ:2300

 NATO主導の国際治安支援部隊(ISAF)
独:2200
イタリア:1200
オランダ:800(今週中に1400名に)
仏:700
英:700
スペイン:600

おきらく軍事研究会,平成18年(2006年)5月22日

 なお,先週,昨年11月以来アフガンから離れていたフランス航空部隊(空母航空団)は,「不朽の自由作戦」に復帰しました.展開地の詳細は不明ですが,「近接航空支援」「戦術偵察」「空中給油」任務に当たっています.
 復帰してからは,6回の空爆に出動し,成功しているそうです.

おきらく軍事研究会,平成18年(2006年)5月15日

 アフガンでの経緯を見ていると,欧州諸国の実に狡猾な外交・軍事の伝統性を感じます.生臭さここに極まれりといった感じですね.
 我が国もこういう中で生きていかなければいけませんが,情報活動が不十分な現状のまま,下手に手を突っ込んでも大やけどするだけの話でしょう.
 権威ある情報機関の創設は火急の課題と思います.

おきらく軍事研究会,平成18年(2006年)5月22日

 【関連動画】
「ワレTu」:Australian Soldiers w/the RTF Fight Taliban Fighters

ISAF展開図
ISAFに参加中のルクセンブルク軍兵士
(画像掲示板より引用)


 【質問】
 NATO軍はなぜ,アフ【ガ】ーニスタンに派遣する兵力をなかなか増やさなかったのか?

 【回答】
 いつ撤退できるのかの懸念の大きさと,後方支援の大変さのためだという.
 以下引用.

 NATOが展開を決めた地域,即ちアフガンの北半分は,米軍を中心とする連合軍が展開する南半分と比較すれば,治安はどちらかと言えば安定している.しかも,それほど大きな部隊でもない.
 にも関わらず,NATOのスケッフェル事務総長は加盟各国に部隊供出を説得するのに大変苦労している.
 それぞれに事情があるのだが,各国とも,いったんアフガンに踏み込んだら,何時撤退できるのかとの懸念が大きいのと,100〜200の兵力とはいっても,それを支える後方支援の大変さもあるようである.

 2004年5月,私がNATOの北大西洋評議会(NATOの意思決定機関)に招かれてベルギーに出張し,NATO本部を訪問した際,スケッフェル事務総長は,当初予定にはなかったが,私を一室に招き入れて,日本としてどこか一つPRTを引きうけてくれないかと,実に単刀直入に切り出した.
 詳しくはPRTの章に譲るが,これもいかにNATOが兵力の確保に苦労しているかを示すものであろう.

駒野欽一著「私のアフガニスタン 駐アフガン日本大使の復興支援奮闘記」
(明石書店,2005/8/18),p.48-49


 【質問】
 NATO軍による展開地域拡大の範囲と規模は?

 【回答】
 展開するのはアフ【ガ】ーニスタン南部・東部.
 兵力は25000名で,36カ国から派遣されるという.

 以下引用.

●NATO軍,アフガン南部,東部へ展開範囲を拡大(3/6 米国防省)

要点は以下のとおりです.
・在欧米軍司令官ジョーンズ海兵隊大将(NATO軍最高指揮官)は6日,麻薬根絶に向けたアフガンの取り組みを支援するため,NATO軍がアフガン南部・東部へ展開範囲を拡大すると発表した.欧州で出回る麻薬の9割がアフガン産で,この収益が欧州でのテロ活動の資金源となっているためである.
・NATO軍の国際治安支援部隊(ISAF)は,36カ国から21000名の兵員で展開する
・部隊は,タリバーンとアルカイーダ勢力の殲滅を図る

●ジョーンズ海兵隊大将の記者会見より(3/7 米国防省)

 「NATO緊急展開軍」について

・今年10月1日までにすべての準備を完了する.
・パキスタン地震支援のため派遣されたのが始めての活動であった(期間は4ヶ月)
・陸軍,海軍,空軍,海兵隊,特殊部隊からなり,兵力は約25000名.一人の指揮官の隷下にこれだけの兵力がある部隊の編成はNATO史上始めて.
・任務編成で,任務により編成内容が異なる.任務は災害救援から人道支援,戦闘まで担当する.

詳しくはこちらで
http://defenselink.mil/transcripts/2006/tr20060306-12612.html

 →ジョーンズ大将は,「今年はNATOにとって極めて重要な年となる」とも述べています.

おきらく軍事研究会,2006/3/13

 なお,これまでは展開地域が各国ごとに固定されているなどの行動制限があったため,他国軍支援が困難だったが,遅れ馳せながら2006年12月から行動制限が撤廃された.

<NATO>アフガン現地指揮官の権限強化で合意

 【リガ福原直樹】北大西洋条約機構(NATO)は28日,ラトビアの首都リガで開いた首脳会議で,アフガニスタンに展開する部隊の現地指揮官の権限を強化し,部隊に機動力を持たせることで合意した.
 アフガン南部での旧支配勢力タリバンとの戦闘激化に対し,各国が協力して被害を軽減するのが狙い.
 最後まで反対していたドイツも合意した.

 アフガンではNATO主導の国際治安支援部隊(ISAF=37カ国)約3万人が展開しているが,各国が派遣前に展開地域や武器の使用方法などを決めるため緊急時に他国軍を支援できないなどの問題が出ていた.
 NATOは各国に行動制限の撤廃や緩和を求めていたが,ドイツを中心に各国議会の反発が強かった.
 だが,今回の首脳会議でメルケル独首相はアフガン北部に展開する独軍が緊急時にはISAF司令官の要請に基づき,他国軍を支援すると確約.フランス,イタリア,スペインも同調して部隊の行動制限の緩和を決めた.
 NATO高官は今回の決定を「2000人規模の増員に値する」と評価している.

毎日新聞,2006年11月29日10時44分

 ただし,NATO軍増派に伴い,その損害も増加している.

ルーマニア兵が死亡 アフガニスタン南部の戦闘で犠牲者増える

 【アルジャジーラ特約21日】アフガニスタン駐留多国籍軍スポークスマンが明らかにしたところによると,20日,同国南部カンダハル州のカンダハル空港近くで路上爆弾が爆発,ルーマニア派遣部隊の戦車を破壊して,同国兵士1人が死亡,4人が負傷した.

 兵士の1人は戦車内の兵士を助けようと駆け付け,爆発物を踏んで負傷した.

 ヘルマンド州の僻地,バグラン渓谷では,タリバンの部隊が米軍陣地を自動小銃や迫撃砲で攻撃して交戦となった.米軍側は航空支援を求め,米軍によると,空爆により「数人が死亡したとみられる」.しかし地元民は米軍の空爆で民間人4人が死亡したと主張している.

 多国籍軍は19日,同地区にあったタリバン部隊の拠点をヘリで攻撃,ヘルマンド州知事スポークスマンによると,5人が死亡,8人が負傷した.この攻撃に対して,タリバン部隊の約60人が山際に塹壕を掘って立てこもる米軍部隊に反攻を加え,中隊指揮官のジャレド・ウィルソン大尉によると,兵士たちに迫撃砲やロケット弾発射筒の砲火を浴びせたという.

 タリバンはアフガニスタン南部で攻勢を強めている.多国籍軍によると,同軍の作戦増大に対応するものだが,一部のアフガニスタン当局者は,政府に対する幻滅とタリバンに対する支援の増大の兆候があると主張している.

 NATO軍の南部制圧に先立ち,米,英,カナダ軍部隊は2001年以降,最大の攻撃作戦を実施,反政府分子を壊滅させるとともに補給線を切断しようとした.この「山間部突入作戦」では最近の数日間で100人以上の反政府分子を殺害したという.

 ジャラル・クマール州警察本部長によると,米軍はアフガニスタン警察官3人を誤って殺害した.3人は米軍部隊が女性2人を射殺したとして起きた抗議行動に対して,幹線道路を遮断していた.

 この事件は,クナール州東部綿プールで,米軍の輸送部隊に属する車両が路上爆弾で爆破された際,米軍兵士が民家に発砲,二人の女性を負傷させたもので,うち1人は米軍病院で死亡した.

 同本部長は「私は女性の葬儀に参列した.村民や犠牲者の親族たちは憤激し,道路を遮断した.私は警察官の増援を求めた.米軍部隊が反対方向からやって来て,警察官に発砲した」と語った.

 米軍はこの事件に対してコメントを避けている.

 今年に入って,アフガニスタンでは約1000人が暴力事件で死亡し,その中には外国軍部隊の将兵40人を含んでいる.その大半は米兵である.5月中だけでも約400人が死亡している.
(翻訳・ベリタ通信=日比野 孟)

アルジャジーラ,2006/6?/21

 モチベーション次第によっては,五月雨式に撤退,ということにもなりかねない.
 そうなれば,イスラーム過激原理主義勢力にとって思う壺だろう.


 【質問】
 ISAF航空部隊はどんな活動をしているか?

 【回答】
 例えば2006年11月の発表では同月23日,アフガニスタンでは米海軍のF/A-18ホーネットがアサダーバード近くでタリバーン過激派と接敵した国際治安支援部隊(ISAF)の近接航空支援を実施しています.
 敵陣地も攻撃しています.
 この近接航空支援は,Ghanzi周辺の近くで接敵したISAF部隊に対しても提供されています.

 フランス空軍のM2000Dミラージュ戦闘機は,Gereshkの近くで接敵したISAF部隊への近接航空支援を提供しました.

 米空軍のB-1BLancer爆撃機は,カールソン前線作戦基地近くで接敵したISAF部隊に対し近接航空支援を提供しました.

 米空軍のA-10Thunderboltは,ホーストの近くのタリバーン過激派に接敵したISAF部隊への近接航空支援を提供しました.

合計で,50の近接支援任務が復興支援・警戒監視に当たっているISAF,アフガニスタン国軍に対して行なわれました.
 また,空軍と英国空軍から合わせて9機が,情報収集・監視・偵察任務に当たるため出動しています.

<空輸>

 米空軍の輸送機C-130とC-17は,戦域内の重要な空輸を行ない,アフガニスタン,イラク,アフリカの角地域で展開中の作戦を支援しています.
 130回以上出動し,410トン以上の貨物,およそ2,210人の人員を空輸しています.

おきらく軍事研究会,平成18年(2006年)11月27日

 ちなみに,CENTAF麾下の空軍部隊が何をやったかは,ほぼ毎日,AF Newsに載ります.
 たとえばこんな感じで.
http://www.af.mil/news/story.asp?storyID=123042338

 最近はおおむね,"日付AirPower:..."という件名で統一されてますね.

井上@Kojii.net in mixi支隊


 【質問】
 NATOは何故パキスタンと接近したのか?

 【回答】
 NATO自身の発表によれば,「パキスタンとの政治・軍事協力関係拡大は,単にアフガニスタンに焦点を置いた努力の一貫に過ぎ」ないとされています.
「NATOとパキスタンとの関係構築は,NATOの利益に基くもので,誰かを脅威とするためのものではない.NATOとパキスタンは足下にあるアフガニスタンという国を支援する利益を共有しているのは明瞭だ」
と述べています.

 パキスタンとNATOの関係の緊要点は実利的なものとしています.
「NATOは特にアフガン支援に関する技術的な議論の場,協力を必要としている.実利的な関係が,われわれがアフガンで共有する利益の主たるものである」
「もちろんパキスタンは,国際治安支援部隊(ISAF)の成功を望んでいる.われわれだけでなく彼らも同じ利益を共有している」

 NATOの副事務総長は,パキスタンのムシャラフ大統領,国防相・外相・情報トップと先々週会談しています.
会談では,治安環境とあわせパキスタンとNATOの関係構築の重要性も議論されたようです.

 アフガンでの海外兵力の主体が,米主導の有志連合からNATOが主導するISAFに移行することを受け,隣国パキスタンの協力は不可欠,と判断したもののようですが,パキスタンにすれば「しめしめ」といったところでしょう.
 これがきっかけでアフガンはふたたび各国の利権がぶつかり合う混乱の坩堝に落ち込むように感じます.
 悪い予感です.

おきらく軍事研究会,平成18年(2006年)5月22日


 【質問】
 アフ【ガ】ーニスタンの国民は,外国軍には撤退してもらいたいと思っているのではないか?

 【回答】
 そうとも言えない.

「PJM」:When So-Called Experts Deceive Themselves
December 9, 2007 12:31 AM

という記事によれば,少なくとも,2007年に行われた調査では,カナダ軍兵士の即時撤退を望んでいるのは,アフガニスタン住民の15%だけ,という調査が出ている.

――――――
The poll probes the attitude of Afghans towards Canadian troops … Only 15% of Afghans wanted Canadian troops to leave immediately; the greater proportion of 80% wanted them to remain until the Taliban was crushed.
 アフガニスタンでカナダ軍の兵士に対する住民の世論を調べた結果では,驚くべきことに,たった15%のアフガニスタン住民しかカナダ軍兵士の即時撤退を望んでいない.
 80%の住民はカナダ軍兵士がタリバンの撃滅を果たすまで駐留することを望んでいる
(後略)
――――――

 これには,調査したTV局,カナダCBCもショックを受けているという.
 ちなみに同局
はリベラル傾向で有名.

――――――
What happens when experts are surprised in their own area of expertise?
The Toronto Sun suggests the Canadian Broadcasting Company was shocked at the way one of their polls turned out.
 専門家が,自分のしていた(専門的分野の)判断が大いに誤りであった時がついた場合どうするのだろうか?
 カナダのCBCは最近自分で行なった世論調査の結果にショックを受けている,とトロント・サンが書いている.
――――――

 勿論,カナダCBCはアフガニスタンの住民は自分と同じように考えていうと信じて調査を・・

ニュース極東板
青文字:加筆改修部分


 【珍説】
 麻生首相はオバマ大統領とのヒソヒソ話の中で,アフガンへの自衛隊派遣も考えていると言った可能性が高いのでは?

小林アツシ

 【事実】
 妄想です.
 コメント欄で「推測だ」と言い訳しているようですが,根拠がどこにもなく,妄想以外の何物でもありません.
 もしそうした言い訳が通るのなら,例えば,この言葉を根拠にして,
「小林アツシは北朝鮮のスパイの可能性が高いのでは?と推測します」
という表現も,彼によればOKだということになります.
(小林には何の根拠らしきものもないが,こちらには薄いとはいえ根拠があるしね)

 彼はこれを容認するのでしょうかね?(笑)

 さて,以下はテロ特措法議論の折の,自民党の見解です.

――――――
 治安の悪化に比例して,治安対策を担う国際治安支援部隊(ISAF)は増員されています.
 こうしたアフガニスタンの厳しい治安状況下では,我が国の自衛隊は民主党の主張するようなアフガニスタン本土への派遣は,憲法の観点からも慎重な検討が必要です.

――――――「たむたむ」:補給支援特措法に関するQ&A(その7,8)

 こうした見解がその後,覆ったとは寡聞にして存じません.
 覆ったと主張したいのなら,根拠を示すべきでしょうな.

 また,仮に自衛隊を派遣するとなると,それはパキスタン経由で行われることになりますので,そのための根回しが必要となります.
 しかし2008/10/25のギラニ・パキスタン首相と麻生首相との会談で,そのような根回しが行われたとする根拠は,全く見出せません.
 麻生・オバマ会談では,エスパーのような(笑)推理力を見せた小林も,この会談に関しては何も語っていません.

 さらに,2009/3/12には,山崎拓・カルザイ会談が行われていますが,報道によれば,自衛隊のアフ【ガ】ーニスタン派遣は話題にも上らなかったそうです.
 ホスト国であるアフ【ガ】ーニスタンが承知しないまま,いきなり軍隊を派遣することなど,まかり間違えば国際紛争になりますので,まずありえません.
 話題にも上がらなかったということは,その可能性がゼロであることを示しています.

 google検索で,この会談に関する報道もいろいろ見てみたのですが,小林に近いことを言っているのは唯一,以下に引用したこれ↓だけでした.
 しかもこれも「アフガンへの自衛隊派遣」なんて明言していないわけですが.

 以下,引用.

――――――
会談で麻生首相がすすんで持ち出したといわれるアフガニスタン支援を「いっそう強化・加速」するとの方針も,見過ごしにはできません.
 〔略〕
 オバマ政権はアフガニスタンに米軍を増派することを決めています.
 軍事強化によるアフガニスタン戦略に,日本がいっそう深く協力することになれば,アフガニスタンの復興・安定にも逆行することにもなります.
 日本の支援は重大な結果を招きかねません.

――――――「しんぶん赤旗」,2009/2/26付「主張」

 仮に「赤旗」がソースなんだとしたら,そりゃあ,言えるわけがありませんね(笑)


 【質問】
 カルザイ大統領は,ブッシュ大統領にアフガニスタン空爆を止めて,連合軍に対し,空軍に代わる活動を要求していますね.

>カルザイ 空爆を止めなさい 2007.10.28 CBS 60minレポート
>アフガニスタンの大統領は,あまりに多くの一般人が死んでいると60minに話した.
http://www.cbsnews.com/stories/2007/10/25/60minutes/main3411230.shtml

 カルザイがブッシュに空爆停止を要求しているということは,今後,多国籍軍が空爆を行えば,国際法違反に当たるということですね

 【回答】
 国際法違反にはならないよ

 何しろカルザイの発言は
「米国はアフガニスタン政府の承認のもと,アフガニスタンと密接に調整し誤爆を避け,より効果的な空爆を行うべきだ」
だから.

 一連の報道を見る限り,カルザイ大統領は空爆の限定をタリバン内の穏健派切り崩す圧力として使っているようだな.
 ここまでしても和平交渉プロセスに参加しないなら,更なる攻撃を掛けるという脅しだろう.

 カルザイ大統領が求める,タリバンのテロリストの拠点に集中する空軍に代わる活動は,連合軍への地上軍の投入要請に他ならないからな.

 カルザイ大統領がイランによる,アルカイダと繋がるタリバン製麻薬の取り締まりに感謝するのもわかったよ .
 タリバン穏健派とタリバン強硬派の分離と,カルザイ大統領のイランとのチャンネルの維持が目的だな .

 また,アルカイダやタリバンは何処でも「米軍の被害者」を捏造してメディアに流すのが日常茶飯事なので,そういう記事は時々出てくる.
 それでNATOも,そういう事には慣れっこになっている.
 まともなメディアは今までは,そんなものに引っかからない.
 過去には民家を襲った米軍の爆弾だの,ミサイルの写真が捏造されて誤って配信され,通信社が大恥を書いている.

 一部のメディア(NYT, CBS)のやっている空爆の被害多すぎ報道は捏造だとNATOが言っている,という記事.

――――――
NATO Denies Killing Afghan Civilians in Air Strike (Update1)
By Ed Johnson


NATO denied killing about 11 Afghan villagers in an air strike on Taliban rebels last week and said allegations of civilian deaths were often ``insurgent propaganda.''
――――――

ニュース極東板
青文字:加筆改修部分


 【質問】
 頭蓋骨冒涜事件って何?

 【回答】
 2006.10.25付大衆紙ビルトに,アフ【ガ】ーニスタン駐留のドイツ兵が,アフ【ガ】ーン人の頭蓋骨を掲げてポーズを取っている写真が掲載された事件.
 写真は計5枚で,
「勤務中とみられる兵士4人が,頭蓋骨と記念撮影している」
「兵士が笑いながら,頭蓋骨を手で高く掲げている」
「兵士が男性器を露出し,右手で頭蓋骨を性器の横に差し出している」
「兵士が頭蓋骨にピストルを突きつけている」
「独国旗とISAFの文字が記された警備車両の前部に,兵士が頭蓋骨を引っかけている」写真.
 同紙によれば,写真に写っているのはISAFとして派遣された兵士で,独軍が駐留するカーブル周辺にて,軍曹の命令で2003年春に撮影されたものだという.
 カーブルから約10kmの郊外に,大量の遺体が埋められている砂利採取場があり,兵士はそこから頭蓋骨を持ち出したとみられる.
 頭蓋骨がアフ【ガ】ーン人か,ソ連兵のものかは不明.
 国防省は声明で,風雨で墓地から露出したものを持ち出した可能性もあるとしている.
 これら写真をビルト紙は,「独軍関係者」から提供を受け,「独兵が死体を損壊している」との見出しで報じた.

 これについて,ドイツのフランツ・ヨゼフ・ユング(Franz Josef Jung)国防相はテレビとのインタビューにて,
「写真を見て不快感と当惑を感じた」
「独軍兵士によるこのような振る舞いは,許されない.
 我々が連邦軍兵士に求めている,価値観や行動規範に反する行為だ.
 このような人物が独連邦軍に在籍する余地はない」
と述べ,シュタインマイヤー外相は,
「こうした行為は連邦軍と 国家の威信を低下させる」
と非難.
 メルケル首相は
「釈明できない」
と謝罪した.
 同日,国防省は,撮影に関係した6人が独南部の部隊に所属していたことを確認し,2名を事情聴取した.
 Wolfgang Schneiderhan連邦軍参謀長は記者会見で,
「事情聴取を受けたのは予備役兵1人と下級士官1人で,2人とも南部バイエルン州のミッテンワルト(Mittenwald)基地に所属していた.
 1人は今も現役の兵士で,もう1人はすでに退役している」
と語った.
 また,同参謀長は,2人の内の1人は掲載された写真を見て,自ら名乗り出てきたとも述べた.
 その後,写真に写っていた兵士は除隊処分とされた.

 ポツダム(Potsdam)州検察当局は,「死者の平穏を乱した罪」で,この問題を刑事事件として捜査を開始したと発表.

 独の有力な兵士組合のBernhard Gertz組合長は,これらの写真を,米軍によるイラク・アブグレイブ(Abu Ghraib)刑務所の収容者虐待と比較し,
「どちらの事件も,人間の尊厳に対する配慮が欠けていることを意味している.
 独軍にとって大きな痛手だ」
と語った.

 ボンの開発研究センター(Centre for Development Research in Bonn)のConrad Schetterは,
「イスラーム教徒にとって,遺骨を冒とくする行為以上に,許し難い行為は,まずないだろう」
と述べ,今回の事件により,イスラム諸国に展開する独軍への攻撃が激化する危険を指摘した.

 しかし事件は,さらに拡大.
 同月31日までに地元テレビなどが,別の兵士の写真を次々と公開した.
 骨にピストルを突き付けたり,骨を並べて文字を作ったりした写真が,同日時点で約20枚も公開され,独国防省の緊急調査では,少なくとも計23人の兵士の関与がほぼ特定された.

 このうち1人は,
「やらなければ『腰抜け』と,周囲に見下されると思った」
とビルト紙に証言.
 また,コソボに従軍したドイツ軍のカウンセラーが新聞のインタビューに答えたところによると,コソボにおいても若いドイツ軍兵士が,頭蓋骨と戯れて破廉恥なポーズで写真を撮るのは日常茶飯事であったという.
 同カウンセラーによると,この種の写真は今後もたくさん出てくるだろうとしている.

 国防省は幹部らの関与があったかどうか,事情聴取を開始したというが,その後どうなったかは,大雑把なgoogle検索では見つからなかった.

 【参考ページ】
http://blog.goo.ne.jp/think_pod/e/c078d2eb9da71fc3ec795bdf25ea0fb8
http://2009.itainews.com/archives/cat49/17264
http://www.tkumagai.de/Doku%20Schaedel.htm
http://www.afpbb.com/article/war-unrest/2131115/1019269
http://d.hatena.ne.jp/Apeman/20061102/p1
http://www.taiwakobo.de/kurznachrichten/2006/okt/okt.htm
http://blog.kajika.net/?eid=431085

(画像掲示板より引用)

【ぐんじさんぎょう】,2011/09/30 20:10
を加筆改修

 信長の薄濃のことですね.

しまだ in mixi,2011年09月28日 10:18

 ただ,信長のアレは死者に対する敬意が込められていたてする解釈もあるようです.
 ドイツ軍のこれはもちろん,言い訳しようもない言語道断の所行ですが.

はむはむ in mixi,2011年09月28日 10:31

 信長は朝倉や浅井の裏切りは許さなかったものの,その戦国武将としての戦いには,敬意を表していましたからね.
 信長だって立場が違えば,やっていたかも知れないですし,そう思っているはず.

それとドイツ軍のこれと比較するのは信長に失礼.

 ついでに言うと,比叡山の焼き討ちは,僧侶の腐敗と政教分離とも言われいますが,その他に比叡山が,朝倉・浅井の兵站拠点となっていた事もあります.
 また,比叡山も本願寺を焼き討ちしているわけで,信長だけ批判するのはバランスがないかと.

 それにしても恐山には,空自のレーダーサイトもあるし,霊山は昔から軍事の要所ばかりだな,と.

バルセロニスタの一人 in mixi,2011年09月28日 23:22

 まあ,ネタだったんですが,薄濃供養敬意表現説には違和感があります.

 資料の信長公記の記述では,薄濃は内輪の宴会の酒の肴であって,供養の儀式に用いられたものではない.
 また,そもそも薄濃を用いた供養なり敬意の表現は,他に類例が思いつかない.

 さらし首の信長流ではないでしょうか?

しまだ in mixi,2011年09月30日 00:29


 【質問】

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アフガン:治安支援独軍機空爆,90人死亡か 市民犠牲の可能性

>アフガニスタン北部クンドゥズ州の路上で3日夜,北大西洋条約機構(NATO)軍向け燃料を積んだ大型輸送車2台を,武装集団が強奪.
 同州に駐留し国際治安支援部隊(ISAF)の一員であるドイツ軍機が4日未明,川岸で立ち往生していた2台を爆撃した.
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 これ,ドイツ軍が空爆支援を要請しただけで,ドイツ空軍が空爆したというニュースは海外には流れていないんですけど,どうですかね?

JSF,2009年09月06日 03:29

 【回答】
 例によって毎日の誤訳,または勇み足かと.
 日テレの23時のニュースでは,多国籍軍になっていましたからね.

tacticaltomahawk,2009年09月06日 05:04

 米軍の発表では F-15E となってます.

井上@Kojii.net,2009年09月06日 07:52

 ドイツ軍にストライクイーグルなんかあったかいな( ・・)/

緑川だむ,2009年09月06日 09:45

 おそらくアメリカ空軍機とドイツ空軍機と間違えたのかも.
 ドイツ空軍はF-15Eは持っていません.

バルセロニスタの一人,2009年09月06日 09:59

 アフガンに展開しているドイツ空軍は,トーネード戦術偵察機型ですね.
 毎日新聞は「ドイツ軍が空爆要請」を,「ドイツ軍が空爆」と勘違いした模様.

JSF,2009年09月06日 17:45

「毎日の中の人は,ルーデル脳だったんだよ」

消印所沢,2009年09月06日 17:50

 な,なんだってー(AAry

ゆきかぜまる ,2009年09月06日 18:57

ナワヤ「なんて斜め上なんだ・・・」

バルセロニスタの一人 ,2009年09月06日 20:52

 破壊された戦車の山ができるわけか・・・

島の人,2009年09月06日 21:17

以上,「軍事板常見問題 mixi支隊」より
青文字:加筆改修部分


 【質問】
 燃料輸送車空爆による,民間人死傷の責任の所在はどこにあるのか?

 【回答】
 NATO軍の予備調査によれば,ターリバーンが強奪した燃料輸送車を空爆し,民間人を含む多数が死傷したこの一件,空爆を命じたドイツ軍のゲオルク・クライン(Georg Klein)大佐が越権行為をはたらき,状況判断にも失敗したと結論づけたという.
 クライン大佐は,NATOが統括するISAF本部の指示を仰ぐ必要があったという.

 ただ『ブログ・オブ・ウォー』(p.131-134)でも触れられているように,現場指揮官はこうした判断を殆ど一瞬のうちに下さねばならず,「的確な判断」をくだすことは「言うは易く,するは難し」の典型.
 それでいて,判断ミスの結果については,当人の人生を左右しかねないほど重く責任を問われるのだから,こうした事件が起こるたびに,将兵の士気は下がる一方であろう.

 【参考ページ】
2009年09月10日 23:40, AFP


 【質問】
 クンドゥズにおける誤爆事件は,ドイツにどんな影響を与えているのか?

 【回答】
 慌てたドイツは,軍を再び戦闘部隊として使うことを,大っぴらに議論し始めたという.
 なぜなら,これまでドイツ軍は紛争地域に医師や平和維持軍を派遣したが,「戦争」は禁句のままであり,部隊が戦闘に巻き込まれないよう,規則でがんじがらめにしていたからだという.
 そうした姿勢は諸外国から嫌われており,
「NATO軍は機能していない,その大きな原因はドイツだ,という空気が広がっている」
と,ロンドンのシンクタンク欧州改革研究所のチャールズ・グラント所長は述べている.

 【参考ページ】
http://newsweekjapan.jp/stories/world/2009/09/post-543.php


 【質問】
 2010.7.2〜7.4に行われた,ヘルマンド州での麻薬組織大規模掃討作戦について教えられたし.

 【回答】
 アフガニスタン内務省によれば,同国警察と国際治安部隊によって行われたもので,麻薬約16tを押収,焼却したほか,64人の「テロリスト」を殺害.
 また,反政府勢力に拘束されていた14人の民間人が解放されたという.

 ただし,腐敗が酷いとされる2010年現在の政権の発表が,どこまで正確かは不明.

 【参考ページ】
2010年7月6日10時54分,CNN


 【質問】
 NATOの,ロシアとの領内通過承認交渉について教えてください.

 【回答】
 2010.10.28の英の新聞「インディペンデント」が,こんなことを伝えています.

1.アフガン情勢をめぐり,ISAFを主導するNATOがロシアに武器輸送車輌の領内通過承認などの協力を求めていることがわかった.

1.ISAFへの補給はパキスタンルートが中心だが,タリバーンによる輸送車輌襲撃が多発しており,代替ルートの確保が急務になっている

1.ロシアの了解が得られれば,NATOはラトビアでの荷揚げ⇒ロシア⇒カザフスタン⇒ウズベキスタン⇒アフガンというルートで運ぶ計画

1.NATOはロシアに対し,ISAFへのヘリ供給,パイロット訓練も求めている

1.ロシア側は基本的に同意しているが,取引材料として「グルジアの現状追認」を求めている模様

おきらく軍事研究会,平成22年(2010年)11月1日(月)


 【質問】
 今世紀4度目の,英軍による銃剣突撃について教えてください.

 【回答】
 今世紀に入って4度目となったイギリス軍の銃剣突撃.今度もアフガニスタンでした.
Royal Marine awarded gallantry medal proposes at Buckingham Palace:The Telegraph

 かつて銃剣突撃は旧軍の十八番でしたが,今はイギリス軍になりました.
 銃剣突撃は一見古い戦術にも見えますが,支援の火力があれば,今も有効な白兵戦の手段です.
 イギリス軍ではその訓練も行っています.
 これは英軍の訓練風景から.
http://www.youtube.com/watch?v=1K3uRIY-tPY

 もっとも銃剣突撃と言っても,旧軍みたく着剣したL85小銃を持って走って突撃するわけではなく,歩いて突撃をしています.
 ただ,大声を出して突撃する風景は同じです.

 ちなみに自衛隊も,銃剣突撃の訓練を行ってはいます.
 これは去年の防衛大学開校祭(文化祭)で一般公開された,学生による模擬戦闘の風景ですが,7分6秒で最終攻撃の時に,着剣した89式小銃で銃剣突撃する風景が見られます.
 こちらは走って突撃という,旧軍からの伝統を引き継いでいます.
http://www.youtube.com/watch?v=hvxfccyX7Hc

 銃剣突撃は今も使える白兵戦なのに,こんな事を言う人がまだいるんですね.
 もう,なんやらかんやら.
朝日新書「反戦軍事学」を読む〜銃剣突撃編〜:週刊オブイェクト

バルセロニスタの一人 in mixi,2011年04月12日21:47
青文字:加筆改修部分

 火力支援下での銃剣突撃が有効なのは,日本の歩兵操典を基礎にしていた朝鮮戦争時の韓国軍でも明らかですからねぇ.
 ほかならぬ日本が元々「火力重視」だったのが,火力不足で支援出来なかった結果がアレなわけで.
 最近,光人Fのペリリュー戦読んでますが,ゲリラ戦の奇襲突撃も,場所によってはかなり有効だったようです.
(これも,ちゃんとした火力支援はあった)

ますたーあじあ in mixi,2011年04月13日 11:11


 【質問】
 パキスタン軍検問所誤爆事件とは?

 【回答】
 2011.11.26,パキスタン北西部部族地域モーマンド地区にある検問所が,ISAFのヘリコプターの攻撃を受けた事件.
 ヘリコプターは検問所を2度攻撃したという.[1]
 軍検問所2か所を攻撃したとする報道もある.[2]
 ロイター通信によると,攻撃を受けたのは,対アフ【ガ】ーン国境から2.5kmパキスタン領内に入った,ターリバーンとの戦闘の最前線に位置する部族地域,モーマンド地区にあるサララ検問所.[3]

 ロイター通信によると,パキスタン兵28人が死亡し,11人が負傷したという.[1][3]
 死亡したパキスタン兵の中には,軍幹部もいた模様.[1]

 AP通信によると,爆撃された検問所は,アフ【ガ】ーンに潜伏しているパキスタンの武装勢力の越境攻撃を防止するため,最近設置されたもの.[1]

 パキスタンのギラニ首相は,攻撃を非難し,直ちにNATO軍向けの主要補給路であるカイバル峠(標高約1030m)を封鎖する報復行為に出た.[2][3]
 ISAFは補給物資の5割近くを,パキスタン経由の陸上輸送に頼っているとされる.[2]

 ちなみにISAFは2010年9月にも,パキスタン国内での誤爆によって,国境警備兵2人を死亡させている.

 【参考ページ】
[1]産経新聞,2011年11月26日(土)20時5分【ニューデリー=田北真樹子】
[2]読売新聞,2011年11月26日(土)20時4分【カブール=横堀裕也】
[3]時事通信,2011年11月26日(土)17時32分


◆◆◆国軍再建


 【質問】
 国軍再建の現状は?

 【回答】
 目標の7万人に対し,現在の規模はそれに遠く及ばない.
 兵士は軍閥から供給されるしかないが,軍閥は質の悪い兵しか送ってこない.
 軍隊内部には依然として「軍閥主義」が見られ,パシュトゥン人は冷遇されているとの噂もある.

 しかし,政府軍単独で武装勢力を撃退できる程度のレベルには達している模様であり,ISAFとの合同による掃討作戦にも参加している.

***

 目標の7万人に対し,現在の規模はそれに遠く及ばない.
 兵士は軍閥から供給されるしかないが,軍閥は質の悪い兵しか送ってこない.
 軍隊内部には依然として「軍閥主義」が見られ,パシュトゥン人は冷遇されているとの噂もある.
 以下引用.

 カーブル軍事訓練センターの兵士は基礎を学ぶ。どうやって制服を着,ライフルを撃ち,整列して行進するか。彼らは月30ドル支払われている。
 卒業したら月50ドルになるという約束だ。そして1日3食つき。

 目標は野心的である。2年以内に7万人からなる新たなアフガン国軍が,国内に散らばる20万の民兵に取って代わり,四半世紀に及ぶ紛争に終止符を打つことになっている。
 しかし今までのところ,新国軍は4個大隊,約1400名である。

 この国が国軍を創設して,アフガニスタンの歴史で支配的だった軍閥の私兵に置き換えようとするのは最初ではない。過去に4回の試みがあったが,いずれも失敗に終わった。
 歴史的には,部族は外国の侵入者に対しては団結して撃退するが,その後はすぐお互いに戦う状態に戻ってしまうのだった。

 米国とアフガンの当局者は,今度は違うという。数千の外国部隊がハミド・カルザイ大統領の政権を守っている。何十億ドルもの海外の援助がこの国の再建のために約束された。彼らはこれが新国軍を建設するための 堅固な基礎を作るのに役立つだろうと期待をこめている。

 政府に忠誠を誓う国軍なしでは,カルザイ政権が持続し,タリバン支配下で繁栄したアルカイダのテロ組織の復活を阻止することは難しいだろう。
 国連のアフガニスタン特別代表ラフダル・ブラヒミは10月に国連安保理で述べた。
「よく訓練され十分に装備され,きちんと俸給を得る警察と国軍が置かれることなくして,アフガニスタンの治安問題を長期的に解決することはできないだろう」

 第三世界の諸国では,軍隊はしばしばその国で最も進歩的な組織であり,若者が彼らの父や祖父の世代を分断してきた民族的反目を克服するために,教育,上昇志向,訓練や規律を促進する役に立っている。
 軍隊が国を作るビルディング・ブロックになっていることも多い。
「最後には彼らは一つになる。アフガニスタンの国軍にだ。士官は(民族的に)混合され,兵士も(民族的に)混合される。彼らは結合する」
とカブール軍事訓練センターで教える約400名の訓練教官の1人である米特殊部隊当局者は言った。軍のガイドラインでは彼はロバート大尉としか呼べない。

 しかしこれまでのところ,彼が望んでいるほど軍は混合されていない。
 最初の1400名のアフガン国軍兵士の40%はタジク人である。これは北部の少数民族で,米軍のデータによれば人口全体の約25%しか占めない。
 アフガニスタン最大の民族であるパシュトゥン人は人口の44%を占めるが,新国軍では3分の1を少し超える程度である。そして噂によれば,パシュトゥン人は,タジク人やウズベク人が大部分を占める北部の新兵より早く 国軍からドロップアウトしているという。

 理論的には国軍は志願兵からなるはずであるが,当局は軍がその「志願兵」のいくぶんかを軍閥から供給してもらわざるをえないことを認めた。
 そして自分のところの最良の兵士を差し出そうとする軍閥はほとんどない。
 元北部同盟の司令官で国防省のナンバー2であるアティクラ・バリアリは,各州の司令官たちがはじめ部下の中でも最も不出来で武装も悪い新兵を首都に送ってきたことを認めた。
「当初,人々は国軍についてよく理解していませんでした。彼らは最良の兵士や最良の武器は送ってきません でした」
とバリアリは述べた。
 ヘラートの軍閥イスマイル・カーンがよこした新兵の一団は,あまりにも軍に向いていないと判断されたので,基地司令官のグラム・サヒ・アシフィは自分がこれらの者たちを送り返して,かわりに12人の新しい者を要求した
と述べた。

 政府当局者は忍耐をつちかっている。米国とフランスの教官たちが現在,10週間ごとに300名から500名の多民族部隊に元軍学校での基礎訓練コースを修了させている。

 新国軍が訓練されている間は,カルザイの潜在的ライバルのひとりファヒム国防相が自分の私設部隊を使って首都の治安を維持している。
 そして首都以外の治安は,ライバル関係にある軍閥たちの指揮下の不正規兵が引きうけている。

 カルザイは名目的にこれらの部隊の司令官であるにすぎないので,政府は1年以内にこれらの民兵を武装解除し,復員させたいとしている。
 カルザイの個人護衛は軍や警察ではなく,国務省の外交セキュリティサービスが行っている。

 新たに訓練された軍の正規兵で,カルザイのスポークスマンでもあるサイード・ファゼル・アクバルは,自分たちは,大統領の次のステップはアフガン国軍の最初の大隊―訓練を終えた4個と編成中の2個を含む―を現在軍閥が支配している地域に配備することだと思う,と語った。
エリオット・ブレア・スミス from USAトゥデー 2002/11/26
翻訳:533,抜粋要約)
 2001年に私がはじめてハジ・バリに会ったとき,彼はバグラム空軍基地近くでタリバンと対峙する北部同盟の前線の一部を指揮していた。カブールから車で1時間ほど北に行ったところである。

 1年後また私はカブールでハジ・バリをつかまえたが,彼は今では将軍になっていた。
 しかし彼が入っている軍隊は,アフガンのハミド・カルザイ大統領が最重要課題だとした国軍にはほど遠いものである。
 多くのムジャヒディン司令官がそうであるように,彼の経験してきたのは普通とは非常に異なる軍隊である。
 そこでは若い兵士はただ1人の司令官に対してのみ義務を負い,家族や部族への忠誠の網の目に結び つけられている。
 司令官たちは大きな集団との間に忠誠の絆で縛りつけられているが,隣人との間には恩義の貸し借りがあり,影響力や権力が相互に及んでいる。
 彼らがいるのはそんな世界なのだ。

 司令官たちは部隊を無傷で保とうと必死である。それは可能なら戦うよりは交渉しようとするからだし,また権力が移行するようならそのあとについて寝返るためである。

 このシステムは「軍閥主義」と呼ぶことができる。
 それは過去25年の戦争によって洗練された形態になったが,もっと古い部族の掟に由来している。

 部族間の摩擦を終わらせるという楽観論にもかかわらず,噂ではパシュトゥン人兵士が差別されているという。
 これらの兵士は元ムジャヒディンのための訓練キャンプから出てきた者で,彼らが国軍に採用されないことを 知ったという。
デビッド・ロイン BBC特派員 2002/11
翻訳:533,抜粋要約

 最新の報道では,政府軍が武装勢力の攻撃を撃退できるレベルにはなっている模様.
 以下引用.

政府軍との戦闘で武装勢力31人死亡〜南東部パキスタン国境近く

 アフガニスタン南東部のパキスタンとの国境近くの週末の戦闘で,アフガン政府軍が31人の武装勢力を殺害した,と国防省の報道官が3日伝えた.
 同報道官によると,過激派がパクティカ州のAngor Ada地区の軍陣地を攻撃した後,2日夜に28人の過激派が死亡した.
 両者が重機関銃やロケットを用いた4時間以上の戦闘で,政府軍兵士8人が負傷した.
「我々の反撃の結果,敵の28遺体が収容された」
と同報道官が述べた.
 〔以下略〕

http://www.alertnet.org/thenews/newsdesk/ISL166545.htm

 また,掃討作戦はしばしば行われている.
 以下引用.

<アフガン>掃討作戦でタリバン兵92人殺害 死者5百人超

 同時多発テロで米国の報復を受けたアフガニスタンでは11日,同国に展開している国際治安支援部隊が,カンダハル市での掃討作戦でタリバン兵92人を殺害したと発表した.今月2日の作戦開始以来,死者は500人を超えた.一方,同国東部州で自爆テロで暗殺された知事の葬儀中に自爆テロが発生,警官ら6人が死亡した.

毎日新聞,2006年9月12日1時40分

●アフガン駐留米軍,タリバン掃討作戦を開始

 16日,アフガン駐留米軍はパキスタン国境に近いパクティア州など東部・中部の5州でタリバン掃討作戦を開始したと発表しました.
 作戦には,アフガン国軍などあわせて約7000名が投入されます.

 ⇒冬になる前にやっておきたいようです.

おきらく軍事研究会,平成18年(2006年)9月25日

 問題は国防予算であり,金払いが滞れば国軍といえども寝返る可能性が高いことは,対ソ紛争でも実証済み.

新アフガーン国軍
(画像掲示板より引用)


 【質問】
 新国軍では当初,どのように兵士の給与が支払われていたのか?

 【回答】
 どんぶり勘定のようだという.
 以下引用.

 国防省には,全国の部隊の詳細な情報は存在しなかった.いい加減な話であるが,米軍に味方してタレバンに勝った軍閥の部隊が,国防省傘下の軍として認知されていた.
 国防省傘下の兵士には給料が支払わなければならないが,実態が明らかにならないまま,国防相と財務相の政治レベルでの交渉で定員10万人と決められた経緯がある.
 その際,そうしたジハーディは全国に70〜80万人はいる,と主張する国防相側と,4〜5万に過ぎないと確信する財務相側で大激論となった結果の妥協として,10万人と決められた.
 その際,アシュラフ・ガーニ財務相は,10万人の内訳を早急に準備し,財務省に提出する事を条件にしたが,今だ実現していない.

 財務省は毎年,給与支払いのための予算約1億ドルを国防省に割り当てているが,国防省における給与支払いの実態は,ファヒーム国防相のところに来た軍団司令官に対し,国防相がばっさと現金を渡すというどんぶり勘定のようだ.

 DDRの実施においては,現地の部隊から提出される兵員リストをいちいち検証しながら進めていくが,その過程で,大半の部隊にはリストに記載されているほどの要員は存在しないことが明らかになっている.
 また,各地で兵隊からは,給与未払いの苦情が聞かれる.
 そうなると,財務省が渡した金はどこに行ってしまったのかが問題になるが,その究明ができるような状況にないのも現実である.

駒野欽一著「私のアフガニスタン 駐アフガン日本大使の復興支援奮闘記」
(明石書店,2005/8/18),p.102


 【質問】
 国軍についてのカルザイとファヒムの対立点は?

 【回答】
 新国軍にムジャヒッディーンを入れるか否かで対立したと言われている.
 以下,ソース.

 アフガン政府の高官はユーラシアネットに,財政よりも政治の問題で国 軍の形成が妨げられていると述べた。
 ファヒムとカルザイは,誰を新国軍 に入れるかについて鋭く対立している。
 カルザイは,1980年代にソ連の侵略者と戦ったムジャヒディンの大部分は十分な教育を受けていないし,入隊に必要な世間の評価も得ていないと考えていると言われている。
 一方ファヒムは,大部分の古参ムジャヒディンは国軍で奉仕する権利を持っている,と考えているといわれる。

ユーラシアネット,2002/12/6

 ムジャヒディンを国軍に入れろという意見がファヒムから出ているのは,彼がタジク人のムジャヒディンを抱えている立場から理解しやすいことで,仮 にマスードが生きていて,今のファヒムの立場にいても,同じ問題に直面したでしょう(辞めるのは周囲が許さなかったと思うので)。

(HN "533" from 軍事板)


 【質問】
 アフガーン新国軍の最初の実戦は?

 【回答】
 以下の記事によれば,2002年12月の,非合法チェックポイント強襲が最初.

 アフガン新国軍が非合法チェックポイントを破壊(ABC)
http://www.afgha.com/article.php?sid=18084&mode=thread&order=0
 新国軍の最初の実戦として,ラバトという町の近くにある非合法チェックポイント2か所を急襲破壊したとのこと.

 #ラバトがどこにあるかは記事には書いてありませんが,通行税を取っている群小軍閥も次第に圧迫されている模様.
 軍閥といえば,2002/12/18に紹介したように,ドスタムやグルアガは政治と軍事の分離を受け入れるとしていますが,カルザイが彼らをうまく「料理」できるかどうか.「狡兔死して走狗烹らる」的な疑いを抱かせるようなやり方は,昔の中国では大反乱が勃発したものですが,ザドランの運命からも現状でそれは考えにくいが,ドスタムなど庇護する勢力に事欠かない人物ですから,何らかのポストは意中にあるでしょうし,それはカルザイも承知しているでしょう.

(HN "533" in 軍事板)


 【質問】
 新国軍兵士の脱落が多いのは何故か?

 【回答】
 給料の安さが主因.
 また,指揮官による差別的取り扱いも原因である模様.
 以下引用.

アフガニスタン国防省は2004年1月11日に,これまでに訓練を受けた1万人余りの内,4分の一程度がすでに脱落していると発表した.
 その大きな原因の一つは給料の安さである.
 現在,給与は他の公務員よりも優遇されているとされている(手当てを含めて110ドル程度)が,NGOに雇われている現地職員に比べると遥かに少ないものである.
 また,指揮官の兵士に対する差別的取り扱いが,士気の低下に繋がっているとの指摘もある.

柴田和重 from 「ハンドブック現代アフガニスタン」(明石書店,2005.6.25),p.78

 ただ,NGOより遥かに給料が安いと言っても,その枠は限られており,失業率も高いと予想されることから,それが要因の一つになるとは考えにくいのだが,どうなのだろうか.
 差別的扱いとは,民族問題に絡むものなのだろうか.
 それらの点についても,今後も情報収集を継続したい.


 【質問】
 AEY社事件とは?

 【回答】
 マイアミに本拠があるAEY社が,本来の条件とは異なる中国製の腐食,旧式な弾薬類をアフガニスタン軍・警察に輸出していたことが発覚した事件.

 同社はハンガリーで製造された弾薬類を輸出する契約だったが,陸軍の調査で,多くは中国製と判明.
 また,輸出の際の梱包が不適当で,腐食しているのも多数発見された.
 これらの弾薬類は中国で1962年から74年までの間に製造されていた.
 同社の中国製の弾薬類を入手した経路などは不明.

 同社の輸出品がアフガンに到着した際,腐食などが見付かり,米政府が連絡を受けて,契約違反が露呈した.
 アフガンでは使い物にならず廃棄されたのも大量にあったという.

 陸軍との契約は2004年からで,これまでの支払い額は約1千万ドル(約11億円)となっている.

 なお,米政府は国内企業が中国の軍需関連企業から直接,間接的にも製品を輸入していることを禁止している.

 【参考ページ】
CNN,2008/3/28付


 【質問】
 「山のライオン」作戦とは?

 【回答】
 4月11日からアフガンのKorengal峡谷付近で展開されている,米とアフガンの連合作戦.
 「作戦目的は敵の聖域を奪い,地元に安定と福祉を広めること」とのことです.
 5-10年単位の作戦で,現在は2500名規模で展開されています.
 アフガン国軍が中核となり,米軍の10山岳師団,3海兵連隊1大隊などから部隊が参加しています.

おきらく軍事研究会,平成18年(2006年)5月15日


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