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「D.B.E. 三二型」◆(2013/03/17)海上自衛隊,初の女性練習艦長誕生へ 護衛艦タイプ艦船
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「週刊オブイェクト」◆(2010年07月22日)超音速対艦ミサイルを巡る間違い満載の煽り記事
「週刊オブイェクト」◆(2010年09月07日)海上自衛隊の統合電気推進システム
「週刊オブイェクト」◆(2010年10月13日)19DD進水「あきづき」と命名
「ワレYouTube発見セリ」:VP-4 P3C Harpoon Launch w/ JMSDF Pre Desert Storm
『海上自衛隊艦艇図面集』(石橋孝夫著,並木書房)
※該当書籍はネット検索では発見できず.
『海上自衛隊全艦船』のことか?――編者
「丸」ではなかなかの記事を書く石橋孝夫氏ですが,著作は駄目ですね.
1万5000円もする本書を買って,ワクワクしながら頁をめくった瞬間に,愕然としましたもの.
図面はともかく,それに添付されている要目表がですよ,ドットがギザギザした,昔のワープロ打ちそのまんま なんですよ.
情報も少ないし.
あれはひど過ぎです.
嘘だと思ったら,大書店に行って,ちょっと覗き見してみてください.
――――――ZII ◆RPvijAGt7k :軍事板,2011/02/19(土)
『続・艦船メカニズム図鑑』(森恒英著,グランプリ出版,1991)
海上自衛隊の艦艇のしくみと任務を,補助艦に至るまでイラストで解説してある.
俺が中学生のときに買って,自衛艦に詳しくなるきっかけとなった本.
ただ,著者が亡くなられたため,改訂されず,内容が少し古い.
-------------軍事板,2002/10/05
青文字:加筆改修部分
【質問】
自衛隊は,「軍艦」と呼ぶのをためらって「艦艇」と呼んでいるのでしょうか?
【回答】
ちがいます.
「軍艦」という括りだと,条件を満たせば雑役船やら輸送船,果ては内火艇まで含まれ得るので,それを含まない戦闘用の船舶を指す時に,艦艇という言葉を使います.
「軍艦」という語の言い換えとしては「自衛艦」が存在しますので.
これは余談ですが,旧日本海軍では,更に艦艇を軍艦(旧海軍における分類で狭義の軍艦)とそれ以外に別けていました.
wikipedia:軍艦の定義
引用部------------------------
旧日本海軍における在籍船舶の分類には変遷があるが,基本的には,次のように定められた.
海軍に籍を置く船舶は「艦船」
戦闘用船舶は「艦艇」
ある程度以上の規模や格式を有する船舶は狭義の「軍艦」
----------------------------
行政上の扱いとして,軍艦1隻でひとつの部署(組織)とされますが,中には1隻だけでは,ひとつの部署としてみなされない小さなフネもあるわけです.
旧日本海軍における魚雷艇とか駆逐艦とか潜水艦などがそうです.これらは軍艦とは呼ばれませんでした.
(但し,船の大きさに関らず,対外的な交渉を行なわなければならないような砲艦は軍艦とされました)
まぁ,戦車を特車,歩兵科を普通科と呼ぶようなものでしょうね.
「艦」自体が軍事用の船(Goo辞書より)ですから,軍艦では同じ意味の「軍の」「軍事用の船」と言う言葉になるからではないかと思います.
また,艦船では旧軍の言葉も入るので使わないのかもしれません.
かんせん 0 1 【艦船】
(1)軍艦と船舶.
(2)旧海軍で,艦艇(かんてい)および特務艦艇の総称.
(上記と同じ Goo辞書より)
まぁ,艦艇で間違った用法ではないようですし,「ためらい」と言うのは不適切かもしれません.
【質問】
以前見たリムパックのビデオでは,「むらさめ」艦長が「あめクラス」と言う呼び方をしていたような・・・・
私が横須賀に行った時は,「あれは○○しお型ですよ」って教えてくれた幹部さんもいましたけど.
自衛官さんの間じゃやっぱり,「○○クラス」って呼び方がメジャーなんですか?
【回答】
微妙なところですけれど語呂ですね.
たとえば「あめがた」は座りが悪いので「あめくらす」,「おやしおくらす」では語呂が悪いので,「おやしおかた」とか.
ちなみに,「ちくご」のシリーズに関しては「ちくご型」ですね.
覚えている限りでは,「ゆき」「かぜ」「きり」は「クラス」,「はるな」「ひえい」「ちくご」「潜水艦」「輸送艦」は「型」だったと思いますです.
雑船(油船や水船)なんかも「型」ですね.
「級」については,主として外国の艦艇に使ってた印象があります.
「O.H.ベリー級」とか「アーレイ・バーク級」とか.
海の人 ◆STEELmK8LQ : 軍事板,2003/06/25
青文字:加筆改修部分
【質問】
海自艦艇は何種類あるんですか?
【回答】
護衛艦は4つのタイプに分かれる.
小型のDEタイプ,汎用のDDタイプ,対空ミサイル戦重視のDDGタイプ,ヘリを複数搭載・整備可能なDDHタイプ.
この護衛艦以外に補給艦,輸送艦(LCAC艇搭載型の大型のものと,ビーチングスタイルの2タイプ),掃海艦,掃海艇,潜水艦救難艦,訓練支援艦,練習艦,敷設艦,音響測定艦,試験艦,砕氷艦(マスコミが言うところの南極観測船),高速ミサイル艇(水中翼船タイプなど2タイプ存在)
そして潜水艦.
これらが旭日旗を揚げているフネ.基本給32%の乗り組み手当の対象となります.
通常の日の丸を揚げているフネとしては,交通艇や曳船などの小型のフネがあります.
これらの乗員は”陸上勤務”と同等と見なされ,乗り組み手当の対象とはなりません.
【質問】
昔の連合艦隊旗艦「長門」に相当する今の海上自衛隊で一番偉い旗艦は何なの?
【回答】
http://www1.cts.ne.jp/~fleet7/Museum/Muse175.html
によると,「たちかぜ」が一番近い立場だあったらしいです.
ただし,サイトで説明されている通り,護衛艦隊と自衛隊の艦船全体の旗艦とは又別な話ではあります.
司令部自体は陸上に上がっているそうですし.大日本帝国海軍の場合でも大戦後半は陸上から指揮をとっていますし.
一応「海上自衛隊司令部及び防衛庁(省)中央指揮所が陸上から移れる先」として”国家緊急事態司令部”な位置付けですが,実際には演習等でもそんな風に使われた事はなく,現実には数年に一度の観閲式の時くらいしか使われていません.
【質問】
自衛艦の艦名のつけ方についてお教えいただけるとうれしいです.
【回答】
自衛艦の命名の仕方は
「自衛艦番号・艦名付与基準一覧表」(昭和35年施行)
に規定されています.
付け方の原則は以下のとおりです.
護衛艦 | DD | 天象地象,山岳名,地方名 |
〃 | DE | 河川名 |
潜水艦 | SS | 大型は「潮」,水中動物・▼瑞祥動物▲名 小型は「潜水艦何号」(番号) |
掃海艦 | GP | 列島・諸島名 |
掃海艇 | MSC | 3字で「島」のつかない島名 4字で「島」のつく島名 |
掃海母艦 | MST | 瀬戸名 |
掃海母艇 | MST | 水道名 |
敷設艦 | ARC | 海峡名 |
駆潜艇 | PC | 草木名 鳥名(トン数により2字・3字・4字) |
輸送艦 | LST | 半島または岬名 |
練習艦 | TV | 神社名 |
潜水艦救難艦 | ASR | 城名 |
補給艦 | AOE | 湖名 |
海洋観測艦 | AGS | 風光明媚の地名 |
<備考>
1.帝国海軍では旧国名(大和,武蔵,陸奥,長門,等々)を戦艦に付けましたが,現在は使われていません. しかし,結果として使われている例があります.(さつま,おおすみ,つがる等).これは半島名や海峡名が旧国名と同じであったためです.
2.殆どの艦名は,帝国海軍時代から既に使われている名前が多いですが,例外もあります.
有名なのは「しらね」ですね.艦名を決定するのは防衛庁長官ですが,金丸信長官が自分の選挙区の山の名前を付けてしまいました.
3.事実上の勅命?で付けられた名誉ある名前もあります.
初代練習艦「かとり」は当初「かしま」の予定でしたが,偶々先帝陛下の御前でその話題が出た際,皇太子時代に洋行された際のお召艦「香取」の思い出をたいへん印象深く語られたので,時の防衛庁長官が「かとり」に変更したと伝えられています.
4.帝国海軍時代の艦名は漢字名でしたが,自衛艦はひらがな名です.
「あさしお」と「あきしお」,「はるな」と「はまな」のように紛らわしい名前も多いし,海上保安庁の巡視船も同様のひらがな名で,且つその多くが自衛艦と全く同じ名前です.
これは報道等でも間違われ易く,困ることも多いですね.
個人的には「ちょうかい」より「鳥海」,「せんだい」より「川内」,「さみだれ」より「五月雨」の方が遙かに分かり易く,且つ洗練されているように感じますが…….
尤も,帝国海軍でも駆逐艦「山風」と同「嵐」は良く郵便が誤配されたそうです.
5.潜水艦の艦名付与基準に水中動物名というのが入っていますが,過去に例はありません.
これはおそらく,米軍の古い潜水艦名基準を真似たためでしょうが,海上自衛隊の潜水艦部隊では
「将来,原潜を保有したときに,『蒼龍・飛龍』等の名前を付けるための準備として入れた」
と伝説的に語り継がれています.
▼ 今度出来るDDHは事実上の空母という噂もありますが,名前の取り合いになるのでしょうか?
それとも「翔鶴,瑞鶴」かな? たいへん興味深いですね.
平成19年11月5日付の改正で,潜水艦の基準に「瑞祥動物」が追加されました.▲
6.外国では人名が使われることもたいへん多いですが,日本では殆ど例がありません.
唯一の例外は砕氷艦「しらせ」ですね.明治40年代初頭,白瀬矗(しらせのぶ)中尉がスコットやアムンゼンの向こうを張って,南極探検にチャレンジした栄誉を記念して付けられました.※
(「ヨーソロ」 from おきらく軍事研究会)
&たれ in 「軍事板常見問題 mixi支隊」(2008/2/23付改装分)
※ただし公式説明では,「白瀬雪原」という南極の地名に因んでいる,とされている.
なお,日本海軍の場合,大体に於いて,戦前期までは,爆沈,座礁沈没,行方不明など,不幸な最期を遂げた艦名は承継されないことが多かったです.
眠い人 ◆gQikaJHtf2
【関連動画】
「ワレYouTube発見セリ」:【ニコニコ動画】海上自衛隊最新鋭潜水艦SS501(16SS)そうりゅう進水
【質問】
日本ではメジャーな気象現象である「梅雨」が,駆逐艦などの名前に使われたことがないのは何故でしょーか?
【回答】
駆逐艦の命名基準に気象ってのがあるから.
梅雨は季節の名称であって,気象現象の名称では無い.
【質問】
海上自衛隊では,旧軍の艦艇が何隻か使われていたというのは本当ですか?
【回答】
本当.
たとえば,駆逐艦「梨」は,戦後,自衛艦「わかば」として再就役しています.
護衛艦「わかば」は元帝国海軍駆逐艦「梨」.
終戦直前に米艦載機の攻撃で撃沈されたものを1954年にサルベージし,1958年にレーダー哨戒艦として再就役.
1971年に除籍後解体.
軍事板,2005/01/16
青文字:加筆改修部分
また,初期の掃海艇には,飛行機救難船を流用したゆうちどり(大型)・おきちどり(中型)や,タグボートを流用しています.
それに,特務艇の多くも掃海艇として引き継がれました.
駆潜特務艇は23隻,ちよづる以下,鳥の名前.
哨戒特務艇は10隻,うきしま以下,島の名前.
昭和35年ころから掃海雑船・特務雑船に続々と降格していますが,はつたか・はやとり・ひよどりは40年まで即戦力の「機雷艦艇」の座にありました.
これらは海軍時代には格下の「特務艇」「雑役船」から,海自で「艦艇」に昇格した例です.
鷂 ◆53cmjHPmWw :軍事板,2005/01/16
青文字:加筆改修部分
(鷂 ◆53cmjHPmWw他)
「わかば」模型
(画像掲示板より引用)
【質問】
観艦式について質問します.
海自の観艦式は,他国の海軍が真似できないものだと聞きます.
それはどんなところが真似できないものなのでしょうか?
観艦式はどこの国でも同じようなものではないのですか?
【回答】
両方動いてるのがすごい.
(外国は大半が停泊式)
自衛隊板,2009/08/20(木)
青文字:加筆改修部分
海上自衛隊は移動式観艦式でも,艦艇・航空機を含めて移動する,お召し艦の位置に合わせた秒単位のスケジュール.
山手線の通勤時間で内回りに総理が乗って,外回りに次から次へと艦艇航空機(ジェット機からヘリまで)やってくる,こんな感じです.
(JRのダイヤは実際には秒単位で動いています,時刻表は分単位ですけど)
さらに展示訓練も同じノリで行うので,「他国の海軍が真似できない」となります.
通常はどちらか(海上自衛隊50周年記念国際観艦式は停泊式)
停泊式…整列して停泊(錨泊)している受閲艦群の間をお召し艦が移動しながら観閲する
移動式…一列で並んで進む受閲艦群を反対側からお召し艦が移動しながら観閲する
予備海士長 ◆0J1td6g0Ec in 自衛隊板,2009/08/20(木)
青文字:加筆改修部分
【質問】
艦艇の開発や設計をしたいのですが,その部署は海自から入るのでしょうか?
また海自からの場合どのような希望になるのでしょうか?
【回答】
部外者(他行政機関の職員)なのでよく知らないが,開発行くためには確か防衛省職員Ⅰ種試験に合格する必要があるのでは?
国Ⅰからは行政と経済(ひょっとしたら法律も)しか取ってなかった気がする.
なお,行政機関の場合,研究に配属されても自分の考えているような研究が出来るとは限らないことは頭に入れておいてほしい.
実際,課題設定に個人の裁量が入り込む余地の無い官庁(まあ,実例としては私の勤務先なわけだが)あるいはポストに当たったりしたりした技官に多少待遇が悪くてもアカポス狙っているものが少なくないので…
かくいう私もいつか辞めてやろうかと…
▼ 上記回答者のおっしゃるとおり,防衛省職員採用試験にそのものずばりがあります.
平成21年度防衛省職員採用予定機関(I種試験)
一種の造船ならば確実でしょうし,機械・電子でもチャンスはあります.
海自からとなれば,防衛大理工学専攻→技研でしょうか.
あとは,重工系の企業に就職すれば,可能性はあります(大分,低くなると思います)
中の人じゃないんで,他の可能性についてはわかりません.
防衛省職員I種造船区分を目指すのが,一番確実ではないかと.
ゆきかぜまる in 「軍事板常見問題 mixi支隊」,2009年09月13日
06:35
青文字:加筆改修部分
▲
【質問】
海自,海保,警察,消防,税関,水産庁その他なんかで,小形汎用船だけでも船形を統一したら,費用も安くなりそうだが,できないのかね?
20mクラスのすずかぜ型を基に,各自が必要な装備やら塗装をしてさ.
【回答】
海自について検討してみたんだが,海自の支援艇で,まとまった数の有るのは,曳船と交通船ぐらい.
曳船はタグボートだから,共通化は要らない.
交通船で共通化出来そうなのは,内火艇/内火ランチ(人用).
しかし,内火艇/内火ランチは,15mもない小型艇である.
また,内火艇/内火ランチと巡視艇とは,性格が大きく異なる.
そこで,海自の内火艇/内火ランチは,市販モーターボート(漁船)をベースに調達したらどうか.
ヤマハ発動機のCR-33 は,良いような気がする.
現状の内火艇の13.5mより,少し小さい11.27mだが,バウ&スターンスラスターは付いてるし,何せ価格が4000万円だ.
軍事板,2008/05/26
青文字:加筆改修部分
【質問】
官庁横断統一船型と似たようなアイディアを,石破茂が提案していなかった?
【回答】
石破のアイデアは何方かというと,PLHをDDの船体と共通化し,コストダウンを図るというもの.
例えばヘリ2機搭載タイプ(現3隻)は,19DDと共通化できそうだし,ヘリ1機搭載タイプ(現9隻)は,計画されている3000~4000t DDと共通化出来そうだ.
それはDDの性能低下を意味しない.
国家財政を鑑みて,更なるコストダウンを要求された場合は,PLHとの共通化というのとは別の次元で,DDは商船構造を採用せざるを得なくなるかもしれないけど.
【反論】
ゲル閣下曰く,
「大型哨戒艇を含む,いわゆるコルベット級の艦艇については,海保と海自の船体・武装の共有化を検討すべき」
と述べている.
何故なら,
「警戒・監視任務を主とするコルベット級艦艇については,海上保安庁との二重投資を避ける検討が必要」
だから.
そして,「私ならこんな自衛艦が欲しい」というお題への回答は,「大型汎用護衛艦と潜水艦の質的充実」なの.
つまりゲル閣下はDDと巡視船の共通化なんて一言も言ってない.
どうしてもセンサーや情報処理システムの性能が限られ,任務が限定されるコルベット級艦艇については,どうせ巡視船と大差ない任務しかこなせないのだから,巡視船と共通化してしまえ,ということ.
つまり巡視船の護衛艦化ではなく,コルベットの巡視船化.
それで「二重投資を避ける」とは,すなわち,海自に巡視船並みの任務しかできないコルベットは要らない,ということ.
どっかの読売新聞の人みたいに,ちっさい船に夢は見てない.
ちっさい船にはちっさいなりのことしかできない.
そんな物は,海保が持っておけばいい,海自には要らない,という現実的お言葉.
そして結論として,「大型汎用護衛艦と潜水艦の質的充実」,つまり海自の現状に至るわけ.
軍艦構造とか商船構造とか,ましてや駆逐艦・巡洋艦的設計なんて,まったく関係ない.
【質問】
で,石破茂「案」は妥当なもの?
【回答】
船って奴は建造に人手を多く要する,基本的に一品物でね.
大量生産価格低減という概念は,そもそも入らない.
海自と海保の同クラス小型船というと,「はやぶさ」と「つるぎ」があるが,値段差は5倍もある.
どちらをどちらにあわせるにしても,激しく無駄が生ずる.
海自の重武装とセンサー鈴生りな艤装と,被弾時のダメコンを考慮した上で,海保の要求する荒天下での救難・曳航能力を併せ持つ,共通船体,しかもコルベットとなると,船体規模に比べて重武装になりがちだし…
それを「安価に」ってなると,難易度が跳ね上がる.
ちょっとした冒険だ.
結局,「餅は餅屋」に落ち着くわけだ.
要求仕様・性能が違うものを共通化しようってのが,絵に描いた餅でしかない.
DE程度の兵装を与えた艦で数百億,制御された機関砲程度の火力でしか戦闘しないし,対空対潜戦闘を基本的に考慮しないPLは,べつものというのも理解されたい.
日本では,OPV的な艦船は海保が一元的に保有することで,すでに二重投資は避けられている.
【反論】
みんなまだ勘違いしてるようだけど,ゲル閣下の言う「コルベットと巡視船の共通化」っていうのは,
・コルベットって,どう武装しても巡視船と大差ない,警戒・監視くらいにしか使えないことねえ?
・だったら軽武装にして,巡視船そのものにしてもよくねえ?
・でも,巡視船を海自と海保で分け合うなんて無駄だから,コルベットいらない.
・海自は大型護衛艦がいい.巡視船は海保が持っとけ.
つまり,「巡視船と共通のコルベット」っていうのは,「コルベットいらない」という理論の通過地点にすぎない.
ただ,このゲル長官の「コルベットいらない」って結論は,海自がとっくに出してる結論.
いしかり・ゆうばり・ゆうべつというコルベットでの失敗から,あぶくまというフリゲートに至ってるんだから.
ミサイル艇はともかく,1000t近辺の高速コルベットなんて,海保しか持っていない.
海自の同規模のは,もう退役近いし,数もない.
すみわけは既に出来ている(笑
つまりゲル閣下的には,海自の現状を追認して,今の路線でいいと言っているだけ.
コルベット導入は現状を崩す,と否定的.
「なんでそんな回りくどい言い方しなきゃならないんだ?」
率直に『沿岸部における低脅威度の事案に対しては,海保に任せる』でいいんじゃないの?」
とは思うが.
軍事板,2008/12/25~12/26
青文字:加筆改修部分
【質問】
哨戒艦艇を,海自と海保の双方が持っているのは,二重投資になっているんじゃないの?
【回答】
海保には有事交戦権が無いのを承知で云っているのかな?
また,武器の使用も基本的に正等防衛,緊急非難に限られる.
当然,有事になってもな.
さらに,自衛隊には何らかのROEが付与され,場合によっては無警告攻撃が許可される場合があるが,海保には無理.
そもそも海保法に抵触する恐れもある.
------------
自衛隊法第80条(海上保安庁の統制)
内閣総理大臣は,第七十六条第一項又は第七十八条第一項の規定による自衛隊の全部又は一部に対する出動命令があつた場合において,特別の必要があると認めるときは,海上保安庁の全部又は一部をその統制下に入れることができる.
------------
------------
海上保安庁法第25条
この法律のいかなる規定も,海上保安庁又はその職員が軍隊として組織され,訓練され,又は軍隊の機能を営むことを認めるものとこれを解釈してはならない.
------------
前者はあくまで,海自の統制下で海保を運用できるだけであり,海保に交戦権や自衛権を与える物ではない.
所詮,警察権でしか武器の使用ができない.
よって,海自の沿岸港湾哨戒の有事における重要性は,海保に任せればいいというものではないと思う.
それこそ海自は,基地港湾警備に至るまで,もっと真剣に装備や人を整備していく義務がある.
【反論】
法が無駄遣いの原因になっているのなら,法を変えればいいだけの話.
沿岸警備隊があり,海軍も哨戒艦持っているという,そういう国は,よほどの金持ち国か,両方維持できない貧乏国のどちらかだ.
フィンランドみたいな貧乏国だと,沿岸警備隊みたいな軍隊しか持てない.
となりの某国は,排水量3,100tの沿岸防御用フリゲート艦FFXを計画してみたけど,金がなくて中途半端な装備になってしまった.
5mの高波でも沈むので,黄海から出れない,
ステルス性も落として,VLSも廃止,ヘリ搭載機能も縮小.
VLSがないからアスロック赤鮫も使えない.
なんだか分からないうちに,性能がどんどん落ちてしまった.
ちなみに米海軍も哨戒艦持ってない.
サイクロン級は特殊作戦用.
軍事板,2009/04/26(日)
青文字:加筆改修部分
【質問】
▼海自に駆逐艦大型水上戦闘艦と哨戒機が,やたら多いわけは?▲
▼ 【回答】
海自の戦力をちょっとネットサーフィンで調べてみたけれども,その戦力を見ると駆逐艦大型水上戦闘艦と哨戒機の数は,アメリカを除く国々と比べても,他に例がない大戦力遜色のない戦力となっています.
(米海軍は大西洋,太平洋,中東などに広く展開していることに留意)
駆逐艦大型水上戦闘艦
日本:45隻
米国:59隻(アーレイ・バーグ級イージス駆逐艦)
米国:109隻
タイコンデロガ級CG×22
アーレイ・バーク級DDGフライト1×21
アーレイ・バーク級フライト2×7
アーレイ・バーク級フライト2A×33(2隻建造中,2隻計画中)
O・H・ペリー級FFG×26
(アメリカ海軍 - Wikipediaより)▲
哨戒機
日本:80機
米国:147機
哨戒ヘリ
日本:91機
米国:221機
▼ 特に駆逐艦大型水上戦闘艦の保有数では,米海軍に次いで世界第2位.
イギリスでもロシアでも駆逐艦大型水上戦闘艦の数は少なく,ドイツなどは駆逐艦大型水上戦闘艦すら保有していない.
中国海軍は27隻の駆逐艦大型水上戦闘艦を保有していますが,旅大級駆逐艦大型水上戦闘艦は老朽化が進んでおり,徐々に退役が進んでいます.
しかし,新規の駆逐艦大型水上戦闘艦を建造を推進する動きは見られません.
これは中国海軍は空母建造に集中するという.近視眼的な発想によるものでしょう.▲
▼ どうして海自は,これだけの駆逐艦大型水上戦闘艦の保有に踏み切ったのか.▲
それは駆逐艦大型水上戦闘艦の方が,巡洋艦よりも機動性に優れており,対艦・対空・対潜の各任務に従事できるマルチロール艦艇だからです.
また,海自はこれまで空母を取得しようと計画した事がありましたが,いずれも防衛庁(当時)内局や大蔵省(現財務省)に反対されたという経緯があります.
つまり空母を買うのは無理としても,その与えられた分で駆逐艦大型水上戦闘艦を購入し,先の大戦の教訓である対潜任務を重視したのでしょう.
実際,海自の構想した空母の艦載機も,S-2などの対潜哨戒機だったという事実が,それを物語っています.
そして,S-2の取得が無理ならば,陸上基地からの長距離飛行が出来る哨戒機を取得し,これに対応するのがベストという,方針の転換があったからでしょう.
これだけの「駆逐艦大型水上戦闘艦&哨戒機」大国となった日本は,世界屈指の海軍強国となり,海自は中国海軍ですらも恐れる存在となったわけです.
2011年現在でも,この事実は不動のものとなっています.
バルセロニスタの一人 in mixi,2011年07月14日11:58
青文字:加筆改修部分
▼ まず,フネのお話.
第4次防衛力整備計画において,船団の護衛(≒第七艦隊の露払い)には,8隻の護衛艦と8機の対潜ヘリが必要とされ,これが護衛隊群の基本構成となりました.
そして,海上における侵略等の事態に対応できるよう,機動的に運用する艦艇部隊として,少なくとも1個護衛隊群を即応させるために,4個護衛隊群の整備が必要でした.
これより,以下の艦艇が必要になりました.
4個護衛隊群×8隻=32隻
次に「遠洋防衛に対し,沿岸海域の防備を目的」にした,地方隊の存在があります.
日本の地理特性により,周辺海域を5海域に区分し,地方隊を配置する必要がありました.
各地方隊ごとに,少なくとも1個隊の稼働を維持するために,2個の地方隊が必要であ,合わせて10個地方隊が必要とされていました.
(今はごっそり削られちゃって,10個隊 → 4個隊に減らされた上,護衛隊群に統合されちゃったけど)
これより,以下の艦艇が必要になりました.
フリゲート(DE)または旧式汎用艦(DD)3~4隻×4~5 約16
以上,約48隻が,自衛艦隊の編成となります.
さて,どうしてこのような大量の艦艇が必要だったかと言えば,ポスト4次防~53中防のころ,1980年代までさかのぼる必要があります.
当時,世界は冷戦の真っ最中.
極東には,ソ連海軍最大の太平洋艦隊が展開していました.
その内訳は主要水上艦艇約85隻,潜水艦約135隻(うち原潜65隻)を主力とした,820隻162万トン.
質的にも,空母「ミンスク」やミサイル巡洋艦,ミサイル駆逐艦,SSBN,SSN等の新鋭艦艇の増強によって,近代化されていると考えられていました.
そりゃ,大量の艦艇が必要になるはずですね.
こうした時代に,現在まで続く(と書くと語弊があるけど),海上自衛隊の骨子(ポスト4次防~53中業と8艦8機体制)が形作られました.
(現在この体制は,新装備の導入などにより,発展的に解消されつつあります)
次に哨戒機の話.
P-3C導入以前の海上自衛隊の対潜哨戒機は,下記の通りです.
1976年防衛白書(表20)
1977年防衛白書(資料24)より
機体 機数 航空隊数
P2V-7 19 1個
S2F-1 35 2個
P-2J 70 4個
PS-1 17 1個
教育航空隊×3+実験航空隊
計 141機
この通り,海上自衛隊は,P-3C導入以前にも,多数の哨戒機を保有していました.
この理由は,「1977年の防衛白書2-3-(2)-イ-(エ)」より,下記の通りです.
------------
http://www.clearing.mod.go.jp/hakusho_data/1977/w1977_02.html
(エ) 海上自衛隊は,また,「周辺海域の監視哨戒及び海上護衛等の任務に当たり得る固定翼対潜機部隊を有していること」とされている.
固定翼対潜機とは,隠密裡に行動する潜水艦を目指し,その機動性を利用して広範囲な海域を捜索するとともに,これを発見した際には,必要に応じて攻撃を加える機能をも備えた航空機であり,現代における対潜水艦作戦に欠かせないものである(第3章第2節参照).
この固定翼対潜機の部隊は,必要とする場合に,太平洋側は約300海里,日本海側は約100~200海里のわが国周辺海域(第12図参照)について,1日1回は哨戒を実施しうるとともに,船舶の護衛が必要となった場合,最小限外航及び内航に各1個隊を当てうるためには,現状の11個隊程度を維持する必要がある.
------------
このため,多数の哨戒機が必要とされました.
P3-Cは,10個飛行隊を維持する予定でしたが,冷戦の終結に伴い8個飛行隊に削減され,余剰機は画像情報収集機,電子戦機などに転用されています.
極東の(ry in FAQ BBS,2012/2/16(木)
青文字:加筆改修部分
▲
そして不幸中の幸いというべきか,櫻井よしこさんのこの予想は大きく外れてしまいました.
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[特別レポート] 「 中国が日本に『軍事侵攻』する日 」:櫻井よしこブログ
5年後には逆転される
(略)
村井教授はしかし,日本有利の現状は5年後には完全に逆転すると警告した.
「現在,東シナ海で日本が有利なのは,軍艦の数だけ.
ミサイルは中国有利です.
5年後は中国が軍艦でも有利になり,構図は完全に変わります」
過去17年間,中国が対前年比で2桁台の軍事力増強を続けているのは,周知のとおりだ.
対して日本は年1%の削減策をとっている.
小泉チルドレンの一人,片山さつき氏は財務省主計局主計企画官として,2005年度予算編成を担当したとき,護衛艦の数を52隻から36隻へと大幅に削ることを当初,求めたといわれている.
結局,47隻になったが,増やす中国と減らす日本の対照が,両国の軍事バランスを反転させていくのだ.
------------
とは言っても当時は,漢級原潜事件が発生してまだ2年しか経っていなかったので,そういう脅威を感じるのも無理はなかったですし,北朝鮮の工作船の問題もあったわけですから,櫻井さんがこう論じるのも当然なわけなのです.
私だって当時だったら,こう論じていたかも知れません.
また,予想が外れたからといって,それを鬼の首を取ったかのように暴れるのは,私は好きではありません.
むしろそれを,素直に安堵するのが正しいと思われます.
〔略〕
バルセロニスタの一人 in mixi,2011年07月14日11:58
青文字:加筆改修部分
▼ 【反論】
ナンセンス.
ジェーン海軍年鑑では,日本海上自衛隊の「護衛艦」の内,「駆逐艦」に分類されているのはDDHとDDGだけだよ.
あとのDDは全て「フリゲート」扱いだよ.
だから日本の「駆逐艦」は,「国際基準」では12隻程度だったという事なの.
DDHにしても,はるな型,しらね型はともかく,ひゅうが型&19500トン型4隻は「ヘリ空母」に分類されるだろうから,今後は「駆逐艦」は8隻程度になる.
つまり,イギリスやロシア以下って事なの.
>しかし,新規の駆逐艦を建造を推進する動きは見られません.
>これは中国海軍は空母建造に集中するという.近視眼的な発想によるものでしょう.
「近視眼」は君の方だよ,バルセロニスタ君.
中国海軍は,この数年間は,航洋フリゲート054A型の建造に力を注いでいたんだよ.
054A型は,アデン湾の海賊対処任務にも派遣されており,外洋での作戦能力は十分にある.
ついでに書くと,中国は,昨年(2011年)から,052C型「駆逐艦」の3番艦以降を建造している事が確認されているが,君は何処で情報を集めているのかな?
では,何故,中国海軍が,ここしばらくの間,「駆逐艦」の新規建造を行なっていなかったのかというと,エンジンの調達問題によるものなの.
中国海軍の「駆逐艦」には,ガスタービンエンジンが搭載されているが,中国は,つい最近までガスタービンを国産出来ず,ウクライナからの完成品輸入に頼っていたんだ.
だから,あまり大量に建造する事が出来なかった.
肝心要の「心臓」が外国頼みだったからね.
ロシアやウクライナの艦艇はオールガスタービンなのに,中国の「駆逐艦」は,ガスタービンとディーゼルを搭載し,ディーゼルで巡航,ガスタービンで増速という方式を取っていたが,これも,ガスタービンの輸入が限られていたからだろうね.
しかし,ディーゼルエンジンは国産出来るので,それで,ディーゼル機関搭載(つまり,肝心要の「心臓」を外国に頼る必要が無い)航洋フリゲート054A型を大量建造していたんだよ.
だいたい,現在においては,「駆逐艦」と「フリゲート」の区別は曖昧で,全く意味のないものになっているんだけどね.
「駆逐艦」よりも大型の「フリゲート」も,今じゃ珍しくなくなった.
バルセロニスタ君,少し,頭冷やそうか・・・
http://blogs.yahoo.co.jp/rybachii
高町紫亜 in FAQ BBS,2012/1/19(木) 19:9
【再反論】
>ジェーン海軍年鑑では,日本海上自衛隊の「護衛艦」の内,「駆逐>艦」に分類されているのはDDHとDDGだけだよ.
>あとのDDは全て「フリゲート」扱いだよ.
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%AD%B7%E8%A1%9B%E8%89%A6#.E6.B1.8E.E7.94.A8.E8.AD.B7.E8.A1.9B.E8.89.A6.EF.BC.88DD.EF.BC.89
http://uroneko02.com/jmsdf_dd00.htm
上記の中の,汎用護衛艦の項目を参照すると,ジェーン年鑑ではDDも駆逐艦扱いとなっています.
これはどういうことなのでしょうか?
説明をお願いいたします.
>現在においては,「駆逐艦」と「フリゲート」の区別は曖昧で,全く意味のないものになっているんだけどね.
この部分は同感.
>中国海軍は,この数年間は,航洋フリゲート054A型の建造に力を注いでいたんだよ.
これは正しい.
>中国の「駆逐艦」は,ガスタービンとディーゼルを搭載し,ディーゼルで巡航,ガスタービンで増速という方式を取っていたが,これも,ガスタービンの輸入が限られていたからだろうね.
これは微妙.
中国海軍では,蒸気タービンを使って我慢してるって話もあります.
054A型は排水量4000tで,ヘリまで搭載してるのに,フリゲートってのもいまいちよくわからんし.
日米中などの重要国に関しては,駆逐艦・フリゲートの分類も含め,精査し直したほうが良いかと思います.
日雇い労働者 in FAQ BBS,2012/1/20(金) 19:32
質問の内容を,駆逐艦から汎用戦闘艦に変えて,書き直したらいいと思います.
OOM-7大佐 in FAQ BBS,2012/1/22(日) 13:14
ご提案に従い, 「駆逐艦」を「大型水上戦闘艦」に訂正させていただきます.
編者,2012/1/23
▲
▼>中国は,昨年(2011年)から,052C型「駆逐艦」の3番艦以降を建造している事が確認されているが,君は何処で情報を集めているのかな?
これは当方も見落としていました.
052型駆逐艦が建造される前に書いた日記だし,当方はその頃は家内の入院だ,本業多忙だ,不安神経症発症だで,確認する暇がなかったのですが,言い訳ですね.
この点についてはシア氏の意見には同意です.
この点については,大変ご迷惑をおかけしました.
申し訳ありませんでした.
ただ,これ↓は何だかなあ.
>中国海軍は,この数年間は,航洋フリゲート054A型の建造に力を注いでいたんだよ.
いや,私は「中国はフリゲートは建造していない」なんて一言も書いてないんだが.
その他の再反論については,疑問者さん,日雇労働者さんが書かれていますので,当方ごときが出る幕でもないでしょう.
〔後略〕
バルセロニスタの一人 in mixi,2012年01月31日12:04
青文字:加筆改修部分
また,駆逐艦とフリゲートとの区分に関する,上記同氏の反論については,こちらを参照されたし.▲
▼>「駆逐艦」よりも大型の「フリゲート」も,今じゃ珍しくなくなった.
以前はイタリアのアンドレア・ドリア級巡洋艦(満載排水量7300トン 全長149.3メートル)よりも大きいアメリカのスプルーアンス級駆逐艦(満載排水量8040トン 全長171.7メートル)なんてありましたし.
>ひゅうが型&19500トン型4隻は「ヘリ空母」に分類されるだろうから,
ロシアのキエフ級ヘリ空母は,ロシア本国では巡洋艦扱いだし,フランスのジャンヌ・ダルクも,同じく練習巡洋艦扱いされている.
アメリカの強襲揚陸艦も,ヘリ空母と同じ運用をされている.
したがってひゅうが級や19500トン級もDDH,つまりヘリ運用護衛艦(駆逐艦)扱いでも良いのだ.
90式改 in FAQ BBS,2012/3/1(木) 22:0
青文字:加筆改修部分
▲
▼ 【再再反論】
>大型水上戦闘艦の方が,巡洋艦よりも機動性に優れており,
>対艦・対空・対潜の各任務に従事できるマルチロール艦艇だからです.
大型水上戦闘艦とは巡洋艦のことでは?
(第1次改訂後の)回答が,意味不明になってしまってます.
OOM-7大佐 in FAQ BBS,2012/1/26(木) 19:59
青文字:加筆改修部分
OOM-7大佐さんに同意見.
あと,消印所沢さんは他の記事への対応もあるでしょうから,元記事を書いた人に修正を依頼しては?
日雇い労働者 in FAQ BBS,2012/1/26(木) 22:16
青文字:加筆改修部分
分類の問題で指摘があるだけであり,原文の主旨自体は損なわれていないと愚考いたしますので,文章を整えるだけで済むのではないかと存じますが,如何でしょうか?
消印所沢 in FAQ BBS,2012/2/5(日) 16:48
青文字:加筆改修部分
個人的には,消しちゃった方が手間が少ないかと思います.
ひとつずつ,チェックしていくと.
> 大型水上戦闘艦の方が,巡洋艦よりも機動性に優れており……
これだと,巡洋艦と大型水上戦闘艦が別物だと読めてしまいます.
(OOM-7大佐殿も指摘済みですが)
原文だと,
「駆逐艦の方が,巡洋艦よりも機動性に優れており」
となりますが,現代の海軍艦艇を駆逐艦/巡洋艦で区分したり,その区分上で,「機動性(ってのが何を指すのかわかりませんが)」の優劣を語るのは,実態に即してないと考えられます.
なので,棒線で消した方が良いかと思われます.
次に,以下の文章に問題があります.
>大型水上戦闘艦の方が,巡洋艦よりも機動性に優れており,対艦・対空・対潜の各任務に従事できるマルチロール艦艇だからです.
(中略)
>大型水上戦闘艦を購入し,先の大戦の教訓である対潜任務を重視したのでしょう.
> 実際,海自の構想した空母の艦載機も,S-2などの対潜哨戒機だったという事実が,それを物語っています.
> そして,S-2の取得が無理ならば,陸上基地からの長距離飛行が出来る哨戒機を取得し,これに対応するのがベストという,
>方針の転換があったからでしょう.
⇒more
んで,現在のっているバルセロニスタの一人氏の回答ですが,これを全部直していると,原型残らないので,横線で全消しを推奨した上で,以下の修正案を提示します.
[以下,上記追記文参照]
極東の(ry in FAQ BBS,2012/2/16(木)
青文字:加筆改修部分
▲
【質問】
「駆逐艦は,巡洋艦よりも機動性に優れ,また対艦・対空・対潜の各任務に従事できるマルチロール艦艇であり,海自は先の大戦の教訓である対潜任務を重視しこれを導入した」とする意見がありますが,いかがですか?
【回答】
>大型水上戦闘艦の方が,巡洋艦よりも機動性に優れており,対艦・対空・対潜の各任務に従事できるマルチロール艦艇だからです.
(中略)
>大型水上戦闘艦を購入し,先の大戦の教訓である対潜任務を重視したのでしょう.
「対潜を重視し,マルチロール艦を導入した」
と読めますが,これはおかしいです.
対潜任務を重視していたら,マルチロール艦ではなく,対潜艦を導入しますよ.
そして,実際はどうだったかといいますと,1980年代初頭までは,海上自衛隊の多くを,対潜艦が占めていました.
ワークホースたるDD,DEを例にとると,ほとんどの艦が魚雷発射管に加えて,ボフォース対潜ロケットまたはアスロックを装備し対潜装備を充実させているのに対し,対水上・対空装備としては,3インチ砲や5インチ砲がほとんどであり,十分な装備ではありませんでした.
これが改善されるのは,“はつゆき”級DDが出揃う1980年代後半からです.
シースパロー,ハープーン,アスロックを装備し,対潜・対空・対水上のどの任務にも対応できる“はつゆき”こそ,自衛隊初のマルチロール艦でした.
(正確には“はつゆき”以前に,SAM,SSM,SUMをすべて装備した艦として,“さわかぜ”や“はたかぜ”級もありましたが,これらはマルチロール艦ではなく,防空艦でした.
海上自衛隊は防空艦にすら対潜装備を求めていたと,ご理解いただけるとわかりやすいです)
ということで,1980年代前までは対潜重視装備であったが,それ以降はマルチロール化というのが,教科書的な回答かと思います.
極東の(ry in FAQ BBS,2012/2/16(木)
青文字:加筆改修部分
【質問】
哨戒機の取得経緯は?
また,海上自衛隊で「空母の取得が無理ならば,陸上基地からの長距離飛行が出来る哨戒機を取得し,これに対応するのがベストという,方針の転換があったから」哨戒機を導入したというのは本当ですか?
【回答】
> 実際,海自の構想した空母の艦載機も,S-2などの対潜哨戒機だったという事実が,それを物語っています.
> そして,S-2の取得が無理ならば,陸上基地からの長距離飛行が出来る哨戒機を取得し,これに対応するのがベストという,
>方針の転換があったからでしょう.
まず突っ込むところとして,「S-2の取得が無理ならば」と書いてますが,自衛隊はS-2を60機ほど取得して運用しています.
「空母の取得が無理ならば,陸上基地からの長距離飛行が出来る哨戒機を取得し,これに対応する」
と言いたいのでしょうけど,これも,公的資料の説明とは大きく異なります.
例えば,「1977年の防衛白書2-3-(2)-イ-(エ)」より,哨戒機取得の経緯は下記の通りです.
------------
http://www.clearing.mod.go.jp/hakusho_data/1977/w1977_02.html
(エ) 海上自衛隊は,また,「周辺海域の監視哨戒及び海上護衛等の任務に当たり得る固定翼対潜機部隊を有していること」とされている.
固定翼対潜機とは,隠密裡に行動する潜水艦を目指し,その機動性を利用して広範囲な海域を捜索するとともに,これを発見した際には,必要に応じて攻撃を加える機能をも備えた航空機であり,現代における対潜水艦作戦に欠かせないものである(第3章第2節参照).
この固定翼対潜機の部隊は,必要とする場合に,太平洋側は約300海里,日本海側は約100~200海里のわが国周辺海域(第12図参照)について,1日1回は哨戒を実施しうるとともに,船舶の護衛が必要となった場合,最小限外航及び内航に各1個隊を当てうるためには,現状の11個隊程度を維持する必要がある.
------------
他の資料を見ても,
「空母が駄目だったから哨戒機」
と,方針の転換があったとする情報は見当たりませんでした.
「空母の取得が無理であろうがなかろうが,どっちにせよ,たくさんの哨戒機は必要」
というのが回答ではないかと思います.
米海軍だって,哨戒機をたくさん持っていますし.
極東の(ry in FAQ BBS,2012/2/16(木)
青文字:加筆改修部分
【質問】
自衛隊の空母,原潜の保有を禁じる法律があるの?
【回答】
日本の空母,原潜の保有に関しては,一九八八年四月六日の参議院予算委員会で,瓦力防衛庁長官(当時)は
「政府が従来から申し上げているとおり,憲法第九条第二項で我が国が保持することが禁じられている戦力とは,自衛のための必要最小限度の実力を超えるものを指すと解されるところであり
(中略) いわゆる攻撃的兵器を保有することは,これにより直ちに自衛のための必要最小限度の範囲を超える事と成るから,いかなる場合にも許されず,したがって,例えばICBM,長距離核戦略爆撃……長距離戦略爆撃機,あるいは攻撃型空母を自衛隊が保有する事は許されず,このことは累次申し上げてきているとおりであります」
と答弁した事より,内閣法制局の見解として“攻撃型”空母,“戦略”原潜が保有出来ないと答弁された事が根拠と成っており,法律の文章に明記されている訳ではありません.
unknown
▼ その他,現在では主に核燃料を供給する根拠となっている,原子力二国間協定の問題もありますので,よほどの覚悟で取り組まなければ難しいと考えます.
現行法律論について
現行の国内法規・国際約束では以下の通りとなっています.
また,各々解決策と行かなくとも,課題を抽出しておきましたので,併せてご参照願います.
----
原子力基本法
(昭和三十年十二月十九日法律第百八十六号)
最終改正:平成一六年一二月三日
法律第一五五号
(基本方針)
第二条 原子力の研究,開発及び利用は,平和の目的に限り,安全の確保を旨として,民主的な運営の下に,自主的にこれを行うものとし,その成果を公開し,進んで国際協力に資するものとする.
----
「自衛隊が何のために存在するか」と禅問答になりそうですが,自衛艦に原子力推進艦を採用する場合,上記の『平和の目的に限り』に抵触するため,何らかの解釈変更・もしくは改正が必要です.
先行事例として,「宇宙基本法」において
「軍事以外の目的(『平和の目的』)に限定されていた宇宙開発・利用の制限を明示に緩和し,防衛目的であって侵略目的ではないなどの一定の場合には問題ないことを明確にする」
改正がなされていますが,これと同様な明文化が必要でしょう.
そのため,「原子力基本法」をうけた詳細を定める法律である「核原料物質,核燃料物質及び原子炉の規制に関する法律(略称;
原子炉等規制法)」では,以下の条文が引っかかります.
――――――
核原料物質,核燃料物質及び原子炉の規制に関する法律
(昭和三十二年六月十日法律第百六十六号)
最終改正:平成一九年六月一三日法律第八四号
(設置の許可)
第二十三条 原子炉を設置しようとする者は,次の各号に掲げる原子炉の区分に応じ,政令で定めるところにより,当該各号に定める大臣の許可を受けなければならない.
(中略)
二 船舶に設置する原子炉(第四号又は第五号のいずれかに該当するものを除く.以下「実用舶用原子炉」という.)
国土交通大臣
三 試験研究の用に供する原子炉(前号,次号又は第五号のいずれかに該当するものを除く.)
文部科学大臣
四 発電の用に供する原子炉であつて研究開発段階にあるものとして政令で定める原子炉
経済産業大臣
五 発電の用に供する原子炉以外の原子炉であつて研究開発段階にあるものとして政令で定める原子炉
文部科学大臣
(この項以下略)
(外国原子力船に設置した原子炉に係る許可)
第二十三条の二 原子炉を設置した船舶(以下「原子力船」という.)で日本の国籍を有する者及び日本の法令により設立された法人その他の団体以外の者(前条第一項の許可を受けた者(以下「原子炉設置者」という.)を除く.)が所有するもの(『軍艦を除く』.
以下「外国原子力船」という.)を本邦の水域に立ち入らせようとする者は,政令で定めるところにより,当該外国原子力船の立入りに伴い,原子炉を本邦内において保持することについて,国土交通大臣の許可を受けなければならない.
(この項以下略)
(許可の基準)
第二十四条 主務大臣は,第二十三条第一項の許可の申請があつた場合においては,その申請が次の各号に適合していると認めるときでなければ,同項の許可をしてはならない.
一 原子炉が平和の目的以外に利用されるおそれがないこと.
(この項以下略)
――――――
『平和の目的』が,ここでもついて回ります.
基本的に「自衛隊法」に基づく例外規定を設けた上で,
第二十三条の二の『軍艦を除く』(事実上,米軍艦艇を想定したもの)
の規定と同様のものが必要となります.
また,上記はあくまでも日本の国内法規であるため,改正は不可能ではありませんが,対外交渉を必要とする,原子力二国間協定では,自ずからハードルが高くなります.
――――――
日米原子力協力協定
原子力の平和的利用に関する協力のための日本国政府とアメリカ合衆国政府との間の協定
昭和63年7月2日号外 条約第5号
日本国政府及びアメリカ合衆国政府は,1968年2月26日に署名された原子力の非軍事的利用に関する協定のための日本国政府とアメリカ合衆国政府との間の協定(その改正を含む.)(以下「旧協定」という.)の下での『原子力の平和的利用』における両国間の緊密な協力を考慮し,
『平和的目的』のための原子力の研究,開発及び利用の重要性を確認し,
両国政府の関係国家計画を十分に尊重しつつこの分野における協力を継続させ,かつ,拡大させることを希望し,
両国政府の原子力計画の長期性の要請を勘案した予見可能性及び信頼性のある基礎の上に『原子力の平和的利用』のための取極を締結することを希望し,
両国政府が核兵器の不拡散に関する条約(以下「不拡散条約」という.」の締約国政府であることに留意し,
両国政府が世界における『平和的利用』のための原子力の研究,開発及び利用が不拡散条約の目的を最大限に促進する態様で行われることを確保することを誓約していることを再確認し,
両国政府が国際原子力機関(以下「機関」という.)の目的を支持していること及び両国政府が不拡散条約への参加が普遍的に行われるようになることを促進することを希望していることを確認して,
次のとおり協定した.
(以下,難解な条文が並び,詳細な解説が必須のため省略)
----
【特記:致命的な条文】
第8条
この協定の下での協力は,『平和的目的』に限つて行う.
この協定に基づいて移転された資材,核物質,設備及び構成部分並びにこれらの資材,核物質,設備若しくは構成部分において使用され又はその使用を通じて生産された核物質は,いかなる核爆発装置のためにも,いかなる核爆発装置の研究又は開発のためにも,また,『いかなる軍事的目的のためにも使用してはならない』.
----
『平和』の文字が連呼されていますが,致命的な条文は第8条の
『いかなる軍事的目的のためにも使用してはならない』
にあります.
これはこれ以上明確に制限されているものはなく,解釈変更でどうこうなるものではありませんので,抜本的な改定が必要となります.
なお,ここでは「日米原子力協定」を例に挙げましたが,他の原子力二国間協定においても,程度の差はあれ,同様の記載があります.
確かに原子炉等の機器は,日本国内での完全国産が可能です.
しかし,ウランなどの核燃料物質他は現在では全て輸入であり,既に輸入済みの物であっても,これら原子力二国間協定による制限が続きます(終わりはありません).
よって,いくら日本国内法規を改正しても,これら原子力二国間協定の抜本的な改定なくしては,自衛艦への原子力推進艦の採用は不可能と言えますし,これに違反すれば
「自衛艦(原子力推進艦)だけではなく,民生用原子力利用(つまり原子力発電)も継続不可能.」
となるため,抜本的な改定なくしては絶対に越えられない一線となります.
これは,防衛上の各種日米協定改定の事例を勘案してくだされば,如何に困難かつ長期間を要するか,容易に理解していただけると考えます.
以上については,私個人,過去に別途,何度もお話ししているのですが,そもそも日米原子力協定の存在自体ほとんど知られていないため,この致命的な条文の存在を認識されている方は,残念ながら関係者以外(原子力従事者であっても)希な状況です.
以上,分かりにくい法律・国際約束のお話となりましたが,ご参考まで.
▲
【質問】
核動力だけならば,NPTを脱退する必要はないのでは?
アレは「核爆発装置」が問題なので.
かつて日本は「むつ」も保有していました.
【回答】
結論から言うと,NPTでは確かに「核爆発装置」をターゲットに規制していますが,その元で締結されている二国間協定では,少なくとも対日本に関しては,このような規定(他の協定にも類似規定有り)があります.
原子力百科事典 ATOMICA「日米原子力協定」より抜粋
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4)平和的利用の規定と保障措置(第8条,第9条)
本協定にもとづく協力は,平和的目的に限って行われ,本協定にもとづいて受理された核物質等は,いかなる核爆発装置の研究または開発のためにも,また,『いかなる軍事的目的のためにも』使用してはならないことを規定している.
さらに,このため,両国政府は本協定にもとづいて受領された核物質等に関し,両国政府がそれぞれ国際原子力機関と締結した保障措置協定にもとづく保障措置等が適用されることが規定されている.
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「むつ」は原子力動力実験船で軍籍を持ちません(自衛艦ではない)ため,この規制部分の適用外です.
しかし,自衛艦ともなれば,余程アクロバティックな言辞を用いるか,この項を削除しない限り,『いかなる軍事的目的のためにも』に違反するため,自衛艦としての原子力推進艦の保有は不可能です.
では国産のウラン・プルトニウム...との発想もあるかも知れませんが,それをやすやすと許すような甘い協定ではありません(本協定を締結するにあたり,非常に難航したのは注目すべき史実です)し,事実上不可能です.
以上より「むつ」の例示による,ゆきかぜまるさんの指摘は失当であると言えます.
余り同じ事を繰り返し指摘したくはなく,IAEA査察関係者以外にはほとんど知られていない,難解(複雑)なことは事実です.
しかし少なくとも,このような議論を行うに当たって,このことを忘れては議論が成立しない事項ですし,このような議論を行うに当たっては常識となって欲しいと考えます.
以上,ご参考まで.
【質問】
日米原子力協定は2国間協定ですから,動力として利用する際に協定の再締結を行えばよろしいのでは?
原子力駆動による兵器の開発もNPT脱退が必要なのでしょうか?
【回答】
2国間協定ですので基本的にはその通り(ただしIAEAとの協定の再締結は必要)なのですが,これらと同じ物が日米だけではなく,日中,日豪,日・欧州原子力共同体(ユーラトム)原子力協定(日英・日仏)など組み合わさっているので,やっかいです.
また,核物質の管理など,査察の実際に於いて,純粋に日米原子力協定だけでどうにかなる部分というのは,事実上僅かです.
さらに,最も改定が容易のはずの新日米原子力協定ですら,1982年以来の16回にわたる交渉(これらの交渉では激論が交わされました)を経て,1988年7月に発効というように,改定に大変に時間のかかる物ですが.
ましてや,このようにほぼ核心部分の改定となるとなれば,再締結は大変に難しい物と考えます.
さらに,ともすれば,これらのような日米同盟離反とも米国に取られかねない行動は,実現はおろか,政治的にも大変リスキーな物であり,核兵器の保有並みに非常に重い議論になると愚考します.
以上より2国間協定の再締結を計ればよいのは事実ですが,実際は非常に困難であることは指摘しておくべき事項かと愚考します.
【質問】
なんか人件費削減のために,空自で基地警備をアウトソーシングするとか聞いたことあるんだけど,海自もそういう話出てるの?
【回答】
定年した元自を採用して,人員不足を補うための再任用だよ.
出生率が低下しているし,これからは新隊員不足が深刻になるからね.
海は陸上勤務者をどんどん艦艇に乗組しているから,人員不足気味なんだよ.
それより民間からのレンタル移籍の話どうなった?
自衛隊板
青文字:加筆改修部分
それなら予備自も優先して雇用してください(笑)
警衛の時は予備自,訓練の時は自衛官,階級はそのままあるし.
民間も定年から年金支給まで,請負契約とかもそれなりに有るな.
予備海士長 ◆0J1td6g0Ec in 自衛隊板
青文字:加筆改修部分
【質問】
呉基地って何?
【回答】
広島県呉市にある海上自衛隊基地で,
呉地方総監部
第4護衛隊群司令部
第1潜水隊群司令部
呉地方警務隊
呉システム通信隊
などが配置されている.
呉は地形的に天然の良港と言われ,古くは村上水軍の一派の根城,明治時代以降は海軍の拠点となっている.
旧海軍呉鎮庁舎は,現在も呉地方総監部第一庁舎として使用され,日曜日には一般公開されている.
【参考ページ】
http://www.kurenavi.jp/html/m000051.html
http://blogs.yahoo.co.jp/kt3029tk/folder/489187.html
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%91%89%E5%B8%82
【ぐんじさんぎょう】,2011/04/02 20:30
を加筆改修
村上水軍のお城は現在,近代建築で見る価値はあまり無いです.
一応,行きました.
割れ煎 in mixi,2011年04月01日 05:53
さて,そんなこんなで,1時からの『呉基地公開』へ.
結局のトコ何を見学するのかと云うと,Eバースを先端まで行って引き返す というもので,話を聞いた時点では微妙な感じだったのですが,それでも見どころと云うモノはあるものです (w`;
陸・海・空の自衛隊にはかかせない,
∧_∧ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
(・(・・)・) < リヤカー!
/JベタJ \__________
整備中の艦船も多く,
〔略〕
扇風機が大量に捨ててあったりしました (w`;
そうか……
護衛艦内にはクーラーがついてないので,扇風機が必要なんだねぇ……
〔略〕
また,このバースからは,対岸のIHIの造船所が一望できます.
∧_∧ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
(・(・・)・) < 壮観なモノがあるよね!
/JベタJ \__________
駐車場は,各艦毎に,自転車,バイクを置くスペースがあるのですが,
『かしま』 の看板
は無愛想な看板が並ぶ中で,ちょっとした遊び心があり良いかも~ (w`;
ベタ藤原 in mixi,2011年03月08日04:46
青文字:加筆改修部分
【質問】
こんなん拾ってきましたが.
ジブチでの海上自衛隊基地建設について
んなところに海上自衛隊基地を作るとか,本当ですか?
2010年05月05日 00:51,ゆきかぜまる
【回答】
その元記事は,しばらく前に私も見て,防衛省のサイトで検索してみたのですが,基地を作るという話は引っかかりませんでした.
ジブチの港を拠点として活動するという話は出てきましたが.
出てきた建築物は福沢諭吉学校だけ.
2010年05月05日 02:51,HASU
英文記事では駐機場が滑走路(Runway)になってますけど,たぶんこれのことっすね↓
――――――
海賊対策でジブチに自前施設建設 政府,哨戒機駐機場や隊員宿舎
政府は30日,ソマリア沖の海賊対策にあたる自衛隊が拠点とするアフリカ東部ジブチにP3C哨戒機の駐機場や隊員宿舎など自前の施設を建設する方針を固めた.
これまでは民間や米軍の施設を借りていたが,本格的な態勢をとることで,国際貢献に取り組む姿勢をアピールする狙いもある.
海賊対策で派遣しているP3C哨戒機や護衛艦の活動根拠は,自衛隊法に基づく海上警備行動から6月に成立した海賊対処法に切り替えられた.
政府筋は「活動本格化に向け米軍からも独自施設を求められており,来年には完成させたい」としている.
現在,ジブチに駐留している陸上,海上自衛隊員約150人はジブチ空港近くの米軍宿舎に居住.
P3C2機の駐機場やけん引車やトラックなどを収める格納庫は,アラブ首長国連邦(UAE)の首都ドバイに本拠を置く空港管理会社から借りている.
政府筋によると,空港周辺に駐機場,宿舎を建設する方向で,空港管理会社と協議を進めている.
〔略〕
2009/07/30 18:12 【共同通信】
―――
P3Cの拠点なので海上自衛隊基地と呼べなくもない.
「自前施設」とか「隊員宿舎」とか英語にしちゃうとBase
(camp), barracksとしか書きようがないですね.
これに先立って派遣される自衛隊員の,現地での地位についてジブチ政府と協定を結んでいます.
中曽根外務大臣とユスフ・ジブチ共和国外務・国際協力大臣の会談について
この中に出てくる食糧援助(8億6,000万円)と,ラジオ・テレビ援助(9億2,500万円)と比べて,この「基地」建設費用の4,000万ドルというのは,高額とも言えないような.
2010年05月05日 03:44,バグってハニー
▼ スーゼネ〔スーパー・ゼネコン〕の海外事業部署は,人員選定まで動いたので,今年度中の入札は確定かと.
正直,金額が割りにあわねぇ orz
2010年05月20日 16:25,Bernoulli
▲
以上,「軍事板常見問題 mixi別館」より
青文字:加筆改修部分
【質問】
旭日旗は自衛隊以外が使ってはいかんの?
一般人が旭日旗を振ったらいかんの?
剣というコテがオフ板で,
「一般人は旭日旗を使うな」
って言うた.
予備海士長さん,それホンマなん?
【回答】
旗に対して敬意を払うなら,(旧)軍艦旗・(現)自衛艦旗にも扱いに対して注意が必要です.
・地面には付けない,
・正しい旗竿を使う(棒などで代用しない),
・旗に書き込みをしない,
・使わないときは箱にしまう
等です.
敬意を払った上で扱うのが前提なら,船舶に国籍旗として掲揚しない限りは,常識的問題や違法性は無いと思います.
・サッカーの大会で地面に付ける,
・マラソン隊歌の応援の後捨てられる,
・式典の国旗掲揚時に起立しない,
これらがよく見かける悲しい事例です.
「一般人は旭日旗を使うな」は,彼の個人的な意見だと思いますよ.
予備海士長 ◆0J1td6g0Ec in 自衛隊板
青文字:加筆改修部分
【質問】
他所様が8/15には半旗にしてるのに,海上自衛隊だけが高々と上げるのはおかしいって感じないんですか?
海上自衛隊が8月15日に半旗にしっぱなしにする事で,何らかの不利益って,ある?
なけりゃ,おとなしく半旗にしとけば良いと思うのですが.
大きく右っ!いっちに in 自衛隊板,2009/08/19(水)
青文字:加筆改修部分
【回答】
黙祷してるだろ.
周りがやっていたら何でもやるのか?
旗に関しては礼式で定められているので,自衛隊が勝手な判断で好きなように動かす権利はありません.
感情論で言いたいのはわかりますが,そんな勝手な判断で物事を行えば,それはもはや集団としての統率を欠いた集団と化してしまいます.
自衛隊板,2009/08/19(水)
青文字:加筆改修部分
▼ …とりあえず海上自衛隊某基地隊庁舎近くで撮った,8月15日の画像を置いておきますね.
まあ,当日は近くで開港150周年イベントも開催していたので,毎年のものかは不明です.
ぎんなんそう in 「軍事板常見問題 mixi支隊」,
2009年09月19日 19:41
&09月23日 23:59
▲
【質問】
自衛隊の旗に関する訓令の第8条見ました?
――――――
第8条
国旗は,掲揚台に掲揚する場合に,旗を掲揚する施設において,葬送式を行なうときその他,国旗を備え付ける部局又は機関の長(内部部局にあつては官房長,駐屯地又は分屯地にあつては駐屯地司令又は分屯地司令,基地又は分屯基地にあつては基地司令又は分屯基地司令)が,弔意を表わす必要があると認めるときには,当該部局又は機関の長が定める間,半旗とする.
――――――
感情論っていわれても・・・.
他所様が半旗にしていて,「弔意を表す必要がない」と判断しているのがおかしい,と思うのが普通じゃないですか?
私が知りたいのが,「弔意を表す必要がない」とする根拠です.
ぜひ知りたい.
自衛隊板,2009/08/19(水)
青文字:加筆改修部分
【回答】
海上自衛隊は基地ではなく,総監部になるので基地隊司令等は該当しない.
よって半旗にするには海上幕僚長が特に定める場合しか該当しない.
達ー10.
よって海上幕僚長が特に定める場合が,その日ではないのだから,勝手に半旗にはできない.
自衛隊板,2009/08/19(水)
青文字:加筆改修部分
【珍説】
「〔自軍の〕渡海能力を排除する国防軍を持つことの大事さ」について考えたいと思います.
〔略〕
渡海能力を排除することは,東アジアの国々へ「侵略」の意志がないことを明確に示すことが出来るという最大のメリットがあります.
具体的には,大規模な排水量を持つ護衛艦の製造中止,作戦機も出来るだけ足を短くする,などの意志を示したいですね.
(ちなみに,シーレーンは軍隊が防衛してはいけません.警察能力と国際組織の力に委ねるべきです.この点はもう何度かやって私の考えは全く変わらなかったので,新しい論点以外は「スルー」させて下さい.)
タケル in mixi
(軍事学的考察上の必要性に鑑み,
引用権の範囲内で引用しています)
【事実】
>渡海能力を排除すること
現状の自衛隊にはそのような能力はありません.
せいぜいが,自国の島嶼を防衛するための能力しか在りません.
そしてタケルさんの言われていることを,実行しているのが今の自衛隊です.
>シーレーンは軍隊が防衛してはいけません
どうしてでしょうか?
よろしければご教授して頂きたいです.
あるいは,見るべきトピックとか教えて頂けると幸いです.
>具体的には,大規模な排水量を持つ護衛艦の製造中止
なぜ?護衛艦はその名の通り護衛が仕事であるのに,どのへんに侵略の意思が関係するのか不明です.
相手の渡海能力に対抗するために必要なのですが….
>作戦機も出来るだけ足を短くする
あんま足短くすると任務に支障が出るって.
今でも十分短いってのに,これ以上短くしろと?
つーかね,侵略するにはどうしても陸の戦力を相手の土地に送る必要があるんだけどさ,自衛隊はそれが可能な手段を持っていないから,はなっから渡海能力なんざ録に無いんだけどね.
付ける薬がない.
まず自衛隊の装備体系から学び直せ.
90型戦車とか言うようじゃ論外だ.
そこが理解できたら次は部隊の運用だ.
どの種類の部隊がどういう装備でどういう任務を有しているか.
その程度の基礎教養も無しに『国防』を「騙ろう」など,算数の四則演算もできずに二重積分をとくようなものだ.
学べ.
それから話せ.
理解できたか?,坊ちゃん.
また無茶苦茶だな……
自分のような軍事ど素人でも突っ込みできるレベルってなんだかな~
>渡海能力を排除することは,東アジアの国々へ「侵略」の意志がないことを明確に示すことが出来るという最大のメリットがあります.
いや,元々自衛隊に侵攻能力なんてありませんから.
ってかメリットって何さ?
あ,あなたの脳内も東アジアは中国と半島しかない人ですか?
それならすみませんね.
>具体的には,大規模な排水量を持つ護衛艦の製造中止,作戦機も出来るだけ足を短くする,などの意志を示したいですね.
何でいきなり護衛艦の製造中止が出てくるんだ?
護衛艦はその名のとおり,目標となるものを護衛する艦艇なんだが?
それがどう侵攻と繋がるのか訳判らんぞ?
作戦機の足を短くしろ?
今でも結構ぎりぎりな航続距離なのに,これ以上縛って何がしたいんだ?
>(ちなみに,シーレーンは軍隊が防衛してはいけません.警察能力と国際組織の力に委ねるべきです.
はあ?
まあもしそんな国際組織があったとしてもだな……
国家が動いたらどうするんだ?
もしかして,国家しばけるような国際組織なんてアホなこと言い出さないよな?
結論:相変わらず高出力
なんだか,タケル氏の話を聞いていると,
「侵略には警察力を動員して粉砕!!」
と叫んでいた某政党を思い出すんだよね・・・
【珍説】
私の「渡海能力」という表現に問題があるかも知れません.
対外攻撃能力を持たないということです.
現時点で,排水量5千トンを越す,揚陸艦や軽空母と見まごうばかりの「護衛艦」を作ってますよね.
これは「シーレーン防衛」などを想定した巡洋能力,日本の領海外への「攻撃能力」を持つ意味でしょう.
タケル in mixi
(軍事学的考察上の必要性に鑑み,
引用権の範囲内で引用しています)
【事実】
軍事用語くらい調べて使えよ.
お前さんの脳内定義の言葉で語られても,またいつものように後出しじゃんけんよろしく,都合よく話の筋を捻じ曲げられるのがオチだから.
排水量五千トン越す製作中の護衛艦っつーと「たかなみ型」と酷似した外観や艤装のアレですか.
…どのへんが揚陸艦や軽空母と見間違えるんだ?
普通に装備と人員と物資を載せるとそれくらいかかるんだよね.排水量.
ちなみに其の排水量の基準はなんなの?
>対外攻撃能力を持たない
自衛隊はその能力を持っていません.
また,話中にある5,000トン型DDですが,揚陸艦や軽空母の能力はありません.
おそらく13,500トン型(16DDH)の話をされているのだと思いますが,これについても,護衛する為の艦船が整えられないので,外洋に出て行くのは無理です.
日米同盟抜きで,シーレーンを警察程度の戦力で守ろうとか言うなら,中国辺りが大喜びしますよ.
フィリピン辺りを海上封鎖されるだけでアウト.
タケルさんの思考は,60年前に大失敗して,300万人を戦史・餓死・病死・溺死に追いやった大本営の人たちと発想が同じですよ.
彼らの発想:精神力があれば,敵は脅威を感じて退却するはず
タケルさんの発想:国民が国防意識があれば,敵が脅威を感じて攻めてこないはず
それと,日本の輸送船をエセックス級みたいな「強襲揚陸艦」と同じ扱いにしてないですよね?
日本の輸送船は災害時にも大活躍できるのは,スマトラを見ても自明ですな.
【質問】
試験艦あすかのVLSって,いつの間に積まれたんでしょう?
【回答】
少なくとも就役時点では装備してません.
『世界の艦船』95年6月号にあすかの写真小特集が組まれてますが,VLS後日装備区画の俯瞰写真があり,この時点ではまっさらです.
毎年の業務計画か研究開発特集を追えば,どこかに書いてある可能性はありますね.
ゆうか ◆9a1boPv5wk in 軍事板
青文字:加筆改修部分
【質問】
横須賀とかには主力艦艇の他にタグボートなどもいますが,こうした船の乗員はどうやってなるのですか?
また,こうした船は職人的な方が操舵されているように感じられますが,各港には名人とかいるのですか?
【回答】
民間ではタグボートと呼ばれる曳船や油船,水船などの支援船等は港務隊が担当します.
自衛隊板,2009/08/05(水)
青文字:加筆改修部分
横須賀なら横須賀地方総監部・横須賀警備隊・港務隊に配置になれば乗れますね.
運用科・航海科に行くのが近道だと思います.
名人がいるかどうかは不明ですが,基本的に護衛艦等から「YT12微速で引け」とか指示を受け,その通りに動かすのが仕事かと.
予備海士長 ◆0J1td6g0Ec in 自衛隊板,2009/08/05(水)
青文字:加筆改修部分
【質問】
日本は病院船を持っていないようですが,有事の際に問題になりませんか?
病院船の維持って難しいんですか?
【回答】
基本的に自衛隊は,日本本土及び近海でしか活動しないので,不要.
護衛艦にも船医が乗ってるし,簡単な手術もできる設備も備えてる.
艦内スペースに余裕のあるひゅうが型護衛艦も,災害出動時などには病院船としても機能できるようになっている.
おおすみ型輸送艦も,甲板に陸自の野外手術施設を展開するなど,病院船としても使えるようになっている.
それで手に負えなければ,近場のもっと設備のいい病院に転送するので,わざわざ病院船は不要.
大規模外征の予定がないのなら,病院船に傷病者を運ぶより,本物の病院を拡充してそっちに運ぶ手段を整備した方がイイ.
どっちにしても,維持以前に病院の設置にはクリアせねばならん関連法規がいっぱいあって,大変.
米軍でさえ,有事だけ機能させるのは無駄が多いとして,医療支援活動に投入されたりしたけど,たとえ病院代わりに使っても,有事の際には,それを中断していかなきゃ行けないわけだし.
一応,人員は軍病院から抽出とのことだけど,結局,経費と効率の関係で予備役状態で係留中とか.
軍事板
青文字:加筆改修部分
【質問 kérdés】
災害対応を考えれば,補給艦船は増やすべき?
【回答 válasz】
今月の11日で東日本大震災から4年が経ちました.
犠牲となられた方のご冥福をお祈り申し上げます.
当方も親族は犠牲にはならなかったものの,被災しただけに決して他人事ではありませんでした.
当方自身,当時の勤務地だった川崎から千葉県にある自宅に帰宅する事が出来ず,帰宅難民として川崎市内の中学校の避難所で一夜を過ごしました.
あの経験は忘れる事は出来ません.
復興はまだ震災前とは程遠い状況ですが,常磐自動車道が三郷ICから仙台まで全通するなど,確実に復興に向けて動き出していると実感しています.
あれから4年.
[省略]
海自は震災当時「ひゅうが」を三陸海岸沖に急行させ,被災者の救援物資の輸送と入浴支援を行い,その能力の高さを見せました.
そして震災から5日後には同じひゅうが型護衛艦「いせ」が竣工しました.
今年3月,つまり今月にはそのひゅうが型護衛艦を大型化したいずも型護衛艦「いずも」が竣工する予定となっています.
また,「おおすみ」型輸送艦(ドッグ型揚陸艦)も3隻しかありませんでしたが,防衛省は4,5年後には強襲揚陸艦を導入するという話も出ています.
事実だとすれば海自の輸送能力は,震災前に比べるとはるかに向上するでしょう.
★★★5年後に日本にも強襲揚陸艦が生まれそう 海自の航空戦力拡大か:航空宇宙ビジネス短信・T2
さらに,災害派遣や離島防衛の用途にも運用される,日本版LCSともいえるコンパクト護衛艦(DEX)も6年後には就役予定です.
新型護衛艦導入へ=海自:時事通信
一方で海自には日本領海やシーレーンの防衛,ソマリアの海賊対処等海外派遣の任務もあります.
さらに災害派遣された艦隊も物資を届けると再び物資を被災地に輸送するために一回,母港または近隣の被災していない港に行かなければなりません.
そのために艦隊ごとにローテーションで物資輸送や救難任務に就く事になります.
しかしこれだけの艦艇に加えて,いずも型やひゅうが型には海自の哨戒ヘリや掃海・輸送ヘリの他に陸自のV-22やH-60系ヘリ,さらには空自の救難ヘリも物資輸送や入浴支援,救難のために艦載されるのが予想されます.
また,人員も当然増えていますから,人員の食糧や生活必需品の確保も行わなければなりません.
しかし現在海自の補給艦はとわだ型が3隻,ましゅう型が2隻と計5隻しかありません.
いずれも1980年代の八八艦隊を想定した補給体系であり,現状に即しているとは言い難い面があります.
そこで補給艦を今の倍の10隻までに増やすべきではないでしょうか.
補給艦は高速でなければならないという理由はなく,この点は故・江畑謙介氏も書籍で語られています.
日本に足りない軍事力 (青春新書INTELLIGENCE)
高速である必要がなければ,増強すべき補給艦は海保の巡視船同様,商船構造でも構わないでしょう.
商船構造ならメンテナンスも市販品が使えますから,調達費用も含めればコストも安くすみます.
また,極端な話ですが,港湾施設がある程度復旧すれば,補給艦ごと救援物資をそのまま被災地に輸送する事も可能でしょう.
実際,米海軍は貨物弾薬補給艦や給油艦を含めると24隻の補給艦を保有していますし,イギリス海軍も補給艦を10隻を保有しています.
ブルーウォーターネイビーなら補給艦は最低でも10隻は必要と言えるでしょう.
防衛省は自衛官を1万8千人の人員を増やす予定です.
その人員を是非とも補給艦装備のためにも回して欲しいところです.
ねらっずーり in mixi, 2015年03月15日
青文字:加筆改修部分
【質問】
日本の様な島国では小型高速艇は,分散配置するのが最大の抑止力になるのでは?
航続距離の問題もあり,集中配置は仇となる場合が多いです.
攻め手からみると何処をどう行っても,挟み撃ちにされる訳ですからね.
スズメ蜂が四方八方から襲いかかって来たと想像してください.
艦艇団 :軍事板,2010/08/20(金)
青文字:加筆改修部分
【回答】
分散したら,各個撃破の的になっておしまい.
大体,支援施設が存在しないようなところにミサイル艇を配置しても,戦術単位としての意味を持たない.
ミサイル艇1号型の時に,支援システムとして専用のトレーラー設備が常に随伴してたのは,何故だと思ってるんだ?
SSM-1の発射筒は人間が担いで載せられるような代物じゃない.
支援施設に拘束されないような大きさにすると,今度はコストが無意味に上昇して,ミサイル艇を保持する意味合いが薄れる.
また,海自は,敵侵攻軍の打撃だけが任務なのではない.
先ず,我が国の「戦略目標・作戦目標」をちゃんと掌握すべき.
有事が起きた場合,ミサイル艇では初撃の後に想定される任務に使用出来ない.
海自の地方隊実質廃止※が,一部で大変評判が悪い理由を考えれば,現状でミサイル艇の増強が,話題にすら登らない理由が理解出来る.
ミサイル艇のような単能型の艦艇は,その意味で,防御側の選択肢を著しく狭める.
ミサイル艇はその大きさ故に,作戦機動力が高いが,その大きさ故に,有事の際に必要とされる任務の一部にしか対応出来ない.
※ 地方総監部は残ったが,地方隊所属のDD,DEは無くなった.
全て護衛艦隊隷下となった.
軍事板,2010/08/21(土)~2010/10/10(日)
青文字:加筆改修部分
【反論】
>分散したら各個撃破の的になっておしまい.
各個撃破するには,相手は戦力を分散することになるので,手間がかかることになりますよ.
艦艇団 :軍事板,2010/08/23(月)
青文字:加筆改修部分
【再反論】
分散してもミサイル艇程度の大きさの艇では結局,港湾と紐付けされる,という特性から逃れられない.
第一,挟撃もなにも,目視する訳ではないだろうよ.
ミサイル攻撃の挟撃ならば,片側がF-2orP-1で片側が護衛艦でも充分用が足りる.
却ってミサイル艇のように運用制限が多いユニットの場合,空象・海象の制約の問題が出る.
軍事板,2010/08/23(月)
青文字:加筆改修部分
【反論】
高速ミサイル艇は担当海域内の警備が任務で,その高速性,被発見率の低さと打撃能力の大きさが,相手に脅威を覚えさせることになり,つまりは抑止力です.
世界第6位の経済水域を守るため,国土の全周をカバーするように,ミサイル艇を配置する訳です.
各艇は,空・海からの索敵情報をMOFを通じて把握できますので,正確且つ安全に攻撃が行われる訳です.
【再反論】
まあ,ミサイルや艦砲より速いミサイル艇なら,逃げ切れるかもしれないけど,そんなの妄想の世界の話だよね.
じゃあ,それらの脅威からどうやって自艦を守るかってことだけど,それには電子的防御装置,CIWSやRAMなどの個艦防御兵器が必要なんだよね.
ミサイル艇にこれらを装備しちゃうと,当然かなりの重量増になるから,せっかくの速度が犠牲になるよね.
載せるためのスペースも必要になるし,それらの装備を運用するための人員も必要になるし,居住性もあげなきゃならない.
で,どんどんサイズが大きくなっていくわけだ.
つまり,安全性を上げていくと,艦体サイズも必然的にでかくなるわけですよ.
索敵情報は,所詮は補助であって,SSMの射程まで踏み込まなければいけないことに変わりはありません.
76mm砲とチャフで敵の反撃から逃げ切れればいいけどね.
だからミサイル艇というものは,安全じゃなくて,対極にいる艦だという話.
また,その国土の全周は世界有数の荒れた海で,それをほぼ常時航海可能なサイズは2000トンを超えるあたりと目されており,ちんまいミサイル艇を数揃えたところで,大半は常在警戒もできない訳です.
軍事板,2010/10/15(金)~10/16(土)
青文字:加筆改修部分
【質問】
ターターは「使える」装備だったんですか?
【回答】
昔々,1970年代に海上自衛隊が,用廃の魚雷艇9号を標的にして「あまつかぜ」のターター(スタンダードに換装前)の発射試験をしたそうな.
したら,ものの見事に外れてミサイルは海面に突っ込んだそうな.
知恵者が言うに,目標にイルミネートしても,目標と海面からの反射波がちゃんと区別できなかったんじゃろ,と言うことじゃ.
因みに,魚雷艇9号は(恥ずかしいから)そのままにしとく訳にいかないので,砲撃で撃沈したとそうな,
どっとはらい.
【質問】
海上自衛隊が戦闘機や攻撃機を保有しないのは何故ですか?
陸海空それぞれに,防衛費というパイを分けなければ行けない為,航空機まで予算が回らないということでしょうか?
【回答】
都合のいいこともあるだろうけど,それ以上にデメリットがあるからでしょう.
現実にフネとP-3Cの維持だけで精一杯の海自にはこれ以上,「もうひとつの空軍」を保有するような余裕はないのです.
当面,空自と米軍の航空優勢下で作戦するという前提が変わらなければ,フネ自体の防空力だけで十分.
加えて,海上自衛隊がもともと米軍との連携を前提として編成されている,ということもあるかと思います.
洋上の航空戦力は米空母に任せよう,ということです.
そこで海上自衛隊は,日本近海の対潜作戦にある程度装備を特化したわけです(今日でも海上自衛隊は対潜哨戒機を保有しています)
.
その後,洋上において航空戦力を充実させれば近隣諸国に警戒感を抱かせるという政治的事情や,航空戦力は航空自衛隊が一括管理したほうが効率がよい,という運用上の問題によって,海上自衛隊は戦闘機や攻撃機といった装備を行わないのだと思われます.
また,自衛隊の主任務は国土の専守防衛ですから,陸上基地から航空自衛隊が作戦を行える以上,その範囲を超えて海上自衛隊が航空戦力を展開するというのは,自衛隊のドクトリン上,必要のないこととされているのではないでしょうか.
軍事板,2005/06/11(土)
青文字:加筆改修部分
【質問】
体験航海で護衛艦に乗ったんですが,魚雷とか武器の近くに「~一等海士」など名前が書いてあったんですが,それはどういうことでしょうか?
【回答】
整備担当者のこと?
○整ってかいてあったら整備担当者
○破ってかいてあったら破壊担当者
○破の横のアルファベットは破壊優先記号
ハッチなんかで
○閉って書いてあるのが閉鎖担当責任者
1等海士が正担当者になることないけど,副担当ぐらいなら書かれるんじゃない?
自衛隊板
青文字:加筆改修部分
次回の体験航海では,他の装備も見てください.
いろんなところに貼ってありますよ.
予備海士長 ◆0J1td6g0Ec in 自衛隊板
青文字:加筆改修部分
【質問】
掃海母艦や昔の揚陸艦には主砲が装備されていますが.こうした艦船の砲術科は,戦闘艦のそれとでは技術や練度が劣るのですか?
また,戦闘艦の砲術科に配属される隊員と,そうでない艦船の砲術科に配属される隊員は,何か違いがあるのですか?
【回答】
砲術科じゃなくて砲雷科だよ.
1分隊を構成している.
艦によって様々だけど通常,1分隊は攻撃要員,カラーは赤.
しらせだと運用科,潜水艦なら魚雷,掃海艇では掃海科がそれぞれ1分隊.
で,1分隊は甲板作業も受け持つし,射撃関係も一通りやる.
だからマーク(特技)が例えば射管の人間が,しらせに乗組めば配置は1分隊の運用科.
また,掃海艇なんかは1分隊の掃海科には掃海のほか,ソーナー・機雷・水中処分などの人間がいる.
そして機銃なんかは通例掃海マークの担当.
ちなみに水中処分員はサブマーク(副特技)だから,出身は航海科や機関科などいろいろ.
逆に言えば,護衛艦の4分隊(補給科)の調理員が水中処分員として掃海艇に乗組むとすると,1分隊に配属される.
ただしこういう人が,機関砲の配置(護衛艦で言えば射撃・射管)になることはない.
さらに言えば,掃海艇では調理員は2分隊の船務科の所属で,戦闘配置では機関砲の射手になったりする場合もある.
自衛隊板
青文字:加筆改修部分
【質問】
88式地対艦誘導弾って巡航ミサイルなんですか?
【回答】
基本的には巡航ミサイルに分類されます.
・地形追随飛行能力がある
・ターボジェット・エンジンによる巡航飛行が可能
であるためです.
しかし射程が短く,終末誘導にARHを使用しているために,トマホークのように内陸部の敵を叩くといった使い方は現状ではできません.
ちなみにトマホークも,対艦型(B型)は対地目標照準/攻撃能力がないので注意.
軍事板
【質問】
今年の国内巡航の練習艦隊は,いつごろ出発の予定ですか?
関西に来るなら見に行きたいのですが…
【回答】
練艦隊の行うA幹の練習航海は,大きく分けて近海その1,近海その2,そして遠洋練習航海と3つあるんだ.
1月上旬に練艦隊集合訓練の後に,近海その1を2月中旬まで.
3月中旬ころに江田島の修業式のときに,江田内から,候補生から実習幹部になった実習員を乗せて,出発する近海その2.
近海その2は例年だと,寄港地は少ないけどね.
そして4月上旬に晴海に入港して,4月中旬ころ晴海から世界に行くと.
具体的な日付はちょっと言いにくいので,公開情報を待て.
たとえば今月の『世界の艦船』のニュースコーナーにも載ってたけど.
自衛隊板
青文字:加筆改修部分
【質問】
小型艦艇の給糧事情は?
【回答】
海上自衛隊ミサイル艇「xxたか」を見学した折の話.
乗員,
「本艇の行動日数は,3日しかありません.
コンビニ弁当みたいにパックになった食料を搭載するんですが,艇の冷蔵庫に乗員の人数×3日分の食料しか入らないんです」
俺,
「それで腹が減らないんですか? こっそりカップ麺持ち込んだりとか」
乗員,
「あ,それ,みんなやってますね.艇の底の方にログ室があるんですが,そこの空きスペースに押し込んだりとか」
俺,
「しかし,揺れの激しい艇で,カップ麺食べたらそこらにこぼして,エライことになりません?」
乗員,
「そこはうまく食べますね,逆に船酔いで,汁物しか食べられないこともありますし.流し込むみたいにして,パッパ~ッと.
・・・艦のメシは美味いといいますけど,ミサイル艇は例外です・・・」
・・・乗員の皆様,頑張って下さい,としか言えなかった・・・.
【質問】
南極観測船の運用が海上保安庁から海上自衛隊にうつったのは何故ですか?
両組織の不仲は有名ですが,この決定も軋轢要因の一つでしょうか?
【回答】
海保が今以上に貧乏だったことと.
海自のイメージアップにつながるという狙い.
まぁその後,運輸省と自衛隊嫌いの科学者に推されて海保が再立候補したこともあるが・・・.
南極観測については仲の悪さはあまり関係ない.
「宗谷」搭載機は海自と陸自から海保に移管されたものだし,現在も南極観測には海上保安庁職員が派遣されている.
【質問】
719 名前: 専守防衛さん 投稿日: 2009/08/14(金)
15:18:38
北極観測に配属されたら一生,北極観測隊なんですか?
配属は難しいですか?
720 名前: 専守防衛さん 投稿日: 2009/08/14(金)
15:21:44
南極観測でした.
間違えました.
【回答】
南極観測隊は自衛官じゃない.
南極観測の支援をしている,砕氷艦の乗員は海上自衛官だけど.
普通の自衛艦艇と一緒で転勤はある.
希望が多いので,長くは乗組できないと思う.
自衛隊板,2009/08/14(金)
青文字:加筆改修部分
【質問】
現在の海上自衛隊の自衛艦旗は,帝国海軍の軍艦旗とまったく一緒でですが,決定する前に専門家にデザインを頼んだという資料を読みました.
結局,軍艦旗を使うことになったわけですが,その詳しい理由は何でしょうか?
また新しい軍艦旗の図案はどのようなものだったのでしょうか?
大体のイメージでかまいません.ご存知の方お教えください.
【回答】
海自が専門家にデザインを頼んで後日,旗のデザインが上がってきたのね.
で,その専門家が提示してきたデザイン案というのが,旧海軍の旭日旗そのものだったわけ.
その専門家の言曰く
「この旭日旗は,寸法,配色,デザインの美しさからいってこれ以上の物は考えられません.
これが駄目でしたら,他の方に頼んでください」
とのこと.
その専門家は日本随一の旗のデザイナーだし,他の人に頼むことなんて考えられない.
そして,専門家の言にいたく感銘を受けた海自の幹部は,そのまま旧海軍の旭日旗を自衛艦旗として採用することにしましたとさ.
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