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東亜FAQ目次

▼ 海自P-3Cのソノブイ部.
 A,B列は8まで,C~Eまでは7で,右端がP-1~3.F-7の右が無印で,Gが1~4.
 使い分け?

 P-3Cの離陸.
自分「やけに低く飛んでいきましたねぇ」
説明の人「あー,燃料満載なんでしょうねー」
 訓練で無く,哨戒任務で行ったと言ってるようなモンです,本当に(ry

Ai in 「軍事板常見問題 mixi別館」,2011年09月10日 17:32


 【link】

「D.B.E. ミニ型」(2010/10/03)◆日本が誇る海上自衛隊P3C哨戒機「魚雷攻撃」

「textlib @ ウィキ」◆(2011-03-06)国産HALEとクローバルホーク,2つの任務の違い

「Togetter」◆(2013/03/12) 日本のヘリコプターの歴史

「朝雲新聞」◆(2010/11/11)技本「防衛技術シンポ」 将来ビジョンが目白押し 初の「球形飛行体」も登場
「防衛省」◆S2-1 世界初!空も陸も自由自在,まるい未来型飛行物体
http://www.mod.go.jp/trdi/research/dts2010.files/S2/S2-1.pdf (pdf注意)

「数多久遠のブログ」◆(2010/09/04)日本の偵察衛星,光学系のみに

「週刊オブイェクト」◆(2010年03月22日)US-2飛行艇『兵員輸送型』の可能性?

「週刊オブイェクト」◆(2010年03月22日)政府,自衛隊の輸送機・哨戒機・飛行艇を民間転用し輸出を許可する方針

「週刊オブイェクト」◆(2010年10月31日)JFTM-4「星の鷹」PV動画

「 ワレYouTube発見セリ」:T-33特別塗装&編隊飛行

「ワレYouTube発見セリ」:航空自衛隊 T-4 練習機 (中等練習機)

「ワレYouTube発見セリ」:「心神」

「ワレYouTube発見セリ」:三菱F-1(退役)

●書籍

『なぜ,日本は50年間も旅客機をつくれなかったのか』(前間孝則著,大和書房,2008/3/10)
 『日本はなぜ旅客機をつくれないのか』(草思社,2002.10)を再編集・文庫化?

『零の遺伝子 21世紀の「日の丸戦闘機」と日本の国防』(春原剛著, 新潮文庫,,2012.7)
>「先進技術実証機」は日本の空を飛ぶのか.その開発秘話が浮き彫りにする日本の安全保障の核心.


 【質問】
 MU-2救難捜索機/飛行点検機について教えられたし.

 【回答】

 時に,昨日,木更津基地で日本最後のMU-2C(自衛隊名称LR-1)が退役しました.
 三菱が戦後最初に生み出した自社開発機で,先日初飛行したMRJの御先祖様に当たります.

 この機体は1959年に基礎研究か開始され,1961年夏頃から本格的に開発が開始され,1963年7月に試作1号機が完成し,9月に初飛行を行いました.
 比較は出来ませんが,今のMRJよりも格段に短期間で開発された飛行機です.
 この飛行機の特徴は,他に類を見ないSTOL性能です.
 日本で民間機を作ると言っても実績がありません.
 よって,普通の機体を作っても商業ベースに乗らない可能性があります.
 従って,総花的に高性能の機体よりも,一芸に秀でた機体を開発したのです.

 先日触れたX1G1の研究成果を基に,主翼後縁に全幅に渡るファウラー・フラップが取り付けられました.
 これにより,同型機に比べると翼面荷重は50%も大きくすることが出来ました.
 試作機では,離陸滑走距離は総重量3,260kgで185m,着陸滑走距離は総重量2,740kgで265mと言う性能を予定していました.
 但し,このフラップのために補助翼が使えない事から,横操縦はスポイラーで行っています.

 胴体は今のMRJと同じく,他の同級機よりも大きな客室容積を持っています.

 試作機A型は,生産機と異なり,胴体から離れた場所,主翼下面に張り出した小さなポッドに取り付けられ,その動力はフランス製のチュルボメカ・アスタズーⅡKを装備していました.
 これにより,通常の旅客機並みの巡航速度で,一方で離着陸速度は通常のビジネス機並みと言う優れた性能を持たせることに成功しています.
 また,当時の常識だった油圧機構は全く使わずに,総て電気モーターで駆動する形を取っており,ポッド式のエンジンナセルを含め,整備点検は踏み台を使わずにアクセス出来る特徴もありました.
 因みに,このアスタズーエンジンもMU-2専用に改修されたもので,操縦席からボタンを押すだけでプロペラピッチを変えて出力をコントロールすると言う凝った機構が搭載されていました.

 ところが,このアスタズーエンジンはじゃじゃ馬で,エンジントラブルが絶えず,安全性が担保できないことから,次のB型を量産することにしました.
 こちらは,じゃじゃ馬のアスタズーエンジンを,米国市場も見据えたギャレット社製のTPE331に変更し,エンジンの収納方法もポッド式から翼内埋込式へと変わりました.
 この結果,翼幅も増え,翼の取付角なども変更されています.
 このB型は1965年に初飛行してFAAの型式証明を取得し,米国市場への参入を果たしました.
 因みに,この機体でも離陸滑走距離は600m弱,着陸滑走距離も800m程度の性能でした.

 そして,この機体は米国のムーニー社が販売する事になり,半完成の機体を貨物機で米国に送り,ムーニー社で発動機やプロペラ,計器などを取り付けてムーニーMU-2として米国市場で販売されています.
 なお,ムーニー社は後に経営が悪化したため,米国での販売は三菱の米国法人であるMAIが担当することになりました.

 こうして,以後の量産型はB型が総ての起点となりました.
 エンジンの出力増加や機体の重量増加を重ね,B-10型,D型,F型と進み,1969年に胴体をストレッチし,バルジを設けて主脚を収納する方式に改良したG型が完成します.
 以後,標準型はJ,L,N型と発展し,ストレッチ型はK,M,P型へと発展していきました.
 そして,1979年からN型にマーキーズ,P型にソリティアの名称を与えています.
 最終的に各型合計753機を1985年までに生産しています.

 一方,自衛隊が採用したものもあります.
 陸上自衛隊はMU-2開発の同じ年から5年に亘って高速偵察機の研究を重ね,航空自衛隊も高速輸送,レーダー訓練機としての需要を探ります.

 結局,1967年から1984年に掛けてB型の発展型で陸上自衛隊向けにMU-2C,自衛隊呼称LR-1として20機が生産され,航空自衛隊はドップラーレーダーにブリスター型の窓,飛行中に開閉できるドアなどを改修で装備し,捜索救難機としてD型をベースにしたMU-2E,自衛隊呼称MU-2Sを採用し,1967年から1982年までに31機が生産されました.
 また,この他航空自衛隊では更に航法施設の点検機として,G型をベースにした長胴型のMU-2Jを採用していました.

 因みに,LR-1は離陸性能を良くするためにプロペラの直径を民間型より大きくし,胴体内には偵察用カメラ2基を装備でき,カメラの代わりに12.7mm機関銃を2丁装備することも可能でした.
 幸いなことに,これを装備する機会も無く退役となりましたね.

眠い人 ◆gQikaJHtf2,2016/02/18 23:28
青文字:加筆改修部分


 【質問 kérdés】
 もし空自の救難捜索機U-125Aの後継機種を考えるとしたら何になりそう?

 【回答 válasz】

 トヨタがライバル会社のホンダからホンダジェットを導入したのが話題になっています.
>トヨタがホンダジェットを導入 機体は「86」,ライバル社から | 共同通信
>https://this.kiji.is/561839112451572833

 世界経済の動向から旅客機のチャーターよりビジネスジェットを利用する企業が増えてきており,ビジネスジェット市場は活況を見せています.
>世界経済減速も,企業向けプライベートジェット納入が急増 - Bloomberg
>https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2019-10-21/PZPEY4DWLU6N01

 ビジネスジェットは軍用でも活用が増えています.
 米空軍ではE-8 J-STARSの後継にガルフストリームのビジネスジェットを改造した機体を検討している他,EC-130Hコンパスコールの後継機種にもビジネスジェットを改修した機体が検討されています.
>★ビジネスジェットの軍用転用にトレンドあり どこまでの機能をどれだけ安価に実現できるのか:航空宇宙ビジネス短信 T2:軍事航空,海軍関係,安全保障,地政学,ISR
>https://aviation-space-business.blogspot.com/2016/02/blog-post_20.html

 こうした中,空自でもU-125Aの後継機種となるビジネスジェットをそろそろ検討してもいい時期ではないかと思います.
 U-125AのベースとなったBAe125-800は,航空業界再編から現在は米テキストロン社のホーカー800という機体となっていますが,テキストロン社はホーカーシリーズの生産を終了してしまいましたので,ホーカーシリーズの派生型は見込めません.
 このため空自ではサイテーション680AをYS-11の後継とU-125の損耗分として飛行点検機として導入しました.

 そうなるとサイテーション680Aが有力候補とも言えますがサイテーション680Aは,YS-11の後継である上にUH-60J(SP)の導入による航続距離の延伸から,サイテーション680Aの航続距離では空自の要求は満たせるかどうか疑問.
 そこで可能性があるとすればボンバルディアチャレンジャー605とダッソー ファルコン2000LXSとなります.

 いずれも航続距離は7000km前後で芦屋基地を離着陸出来ますので,U-125Aの後継はこの2機になる可能性があります.
 空自の主力戦闘機の選定ではアメリカ政府が必ず介入してきますが,捜索救難機については米空軍は導入していないので介入はありません.
 ちなみに米空軍では前線航空管制機を捜索救難に投入しており,かつてはCOIN機だったOV-10を,現在はA-10を改修したOA-10がその任務に就いています.

 当方個人的な見解から見ると,ファルコン2000LXSは分が悪いように思えます.

 フランス製ゆえにマニュアルもフランス語である可能性が高く,英語教育から英語に慣れた空自には厳しいと思います.

 一方のボンバルディアは本社はフランス系カナダ人が多数のケベック州に本社があるとはいえ,カナダは英語圏で名目上はイギリスの自治領であるイギリス連邦の国.
 余談ですがカナダでは英語とフランス語が公用語となっています.
 当然マニュアルも英語ですから,空自からしたらチャレンジャー605を選ぶかも知れません.
 U-125とU-125Aが選定されたのも,イギリス製であった事が大きく影響しています.
 また,ボンバルディアはボーイングと組んでチャレンジャー605を,P-8を導入出来ない国向けに海上哨戒機として販売しているのもアドバンテージが上げています.
 さらに,ファルコンLXSは海保でも導入している事から,伝統的に海保とは別の機体を導入したがる空自からすれば,ファルコンLXSよりチャレンジャー605が有利なのは間違いないありません.

 いずれにせよアメリカ政府の介入がない以上,どの機体がU-125Aの後継になってもおかしくはありません.
 U-125Aは機体年齢もまだまだで墜落事故も起きておらず,隊員からも死傷者は出ていませんが,そろそろ後継機種を考えるべきではないでしょうか.

 なお,当方は以前ブラジルのエンブラエル社のレガシー500をU-125Aに導入すべきと提案した事がありますが,やはり南半球にあるブラジルからだとフェリーや部品取り寄せでのコストがネックになって,空自の飛行点検機選定では候補に選ばれませんでした.
 これは南アフリカの戦闘ヘリ・AH-2 ローイファルクが陸自のAH-Xの候補にならなかったのと同じで,日本と南アフリカの距離がたとえ同じイギリス連邦の国でも壁になっているのは確かです.

ねらっずーり in mixi page 2020年03月15日
青文字:加筆改修部分


 【質問】
 ATD-Xって何ですか?

 【回答】
 先進技術実証機は,新しく開発された技術が実用に耐えるかどうかを実証するために作られる実験機です.
 アメリカで言うところのXナンバーに該当します.
 以下引用.

先進技術実証機,平成18年度から着手の見通し
技本/空幕,将来戦闘機適用技術の研究一環

 防衛庁技術研究本部は,航空幕僚監部の要求に基づき「先進技術実証機」の研究を次期中期防衛力整備計画(平成17~21年度)期間内の平成18年度から着手する方針を固めた模様である.

 先進技術実証機の研究は,将来の小型航空機に適用される機体形状,アフターバーナー付ターボファン・エンジン,アビオニクスの各先進技術のシステム・インテグレーションを図り,その成立性,有効性を実飛行環境下で実証することにより,将来の小型航空機システムの実現に関する技術資料の取得を目的としている.
 技術研究本部はこの飛行実証のために,有人の実証機を試作することにしたもので,研究試作の予算総額は約560億円強と見込まれている.

 先進技術実証機の機体はステルス性と高運動空力技術を兼ね備えた形状となる模様である.
 さらに,機体規模は,推力偏向(TVC)機構を装着した推力5トン級の実証エンジン(XF5-1)改修型を2基搭載し,離陸重量は約8トンになる見通しである.
 また,機体形状,TVC偏向機構に関しては,実証機の要素研究「高運動飛行制御システムの研究試作」の成果が反映されることになる.

 この高運動飛行制御システムとは,現在の航空機設計で鍵となる操縦制御システムとエンジンの推力制御システムを統合(IFPC:Integrated Flight Propulsion Control)させ,機体の機動性を従前よりさらに向上させることを狙ったもので,エンジンと飛行の制御統合技術を適用することにしている.
 同研究は,技術研究本部の指導の下,三菱重工業をプライムに,川崎重工業,富士重工業,石川島播磨重工業各社の技術者が参加した設計チームで平成12年度から続けられてきたもので,
 17年度予算が最終予算となり,今後は,地上試験等でその成果を確認することになっている.

 現在の研究スケジュールでは,平成18年度に研究を開始し,23年度に初飛行を実施することにしている.
 初飛行後は,まず高運動ステルスおよびエンジンに装着したパドルによる推力偏向の飛行実証を実施し,その後,先進アビオニクス等を搭載した飛行実証に移行するものと見られている.

 また,これら一連の所内試験(飛行試験)を通じて,技術的な課題である各先進技術のシステム・インテグレーションはもちろん,低被観測性技術,攻撃/回避能力向上技術,脆弱性改善技術といった生存性の向上等の確認を行うものと見られている.

 【質問】
 「心神」は,国産戦闘機開発には,どのように関わってくるの?

 【回答】
将来の戦闘機を開発する上で求められる,優れた運動性を備え,かつレーダーに検知されにくい航空機の飛行制御に関する研究を行うための機体が「心神」.
 この開発により,国産ステルス技術の妥当性が実証され,かつ,その他の国産戦闘機開発に対する政治的・財政的・軍事的・技術的妥当性が認められ,政府が開発を正式決定して初めて,国産戦闘機開発が始まることになる.
 つまり,「心神」が担当しているのは,将来の国産戦闘機開発につながるステルス技術のみで,国産エンジンや国産複合材開発(後者は幸いにも先端技術を持っているが)は,また別の研究が必要となる.
 しかし今日,アメリカでさえ一国単独での戦闘機開発を諦めているほど,巨額の費用がかかる現状を考えると,国産戦闘機単独開発は,よほど日本経済が好転し,よほど国家財政が黒字化していなければ困難.
 また,日本は個々の技術には優れた面はあるが,それら技術を組み合わせて一つのプロジェクトを作り出すのは苦手であることは,宇宙ロケット開発などで再三言われてきたことだが,それが大きく改善されたような気配はない.

 【参考ページ】
http://www.mod.go.jp/trdi/news/0605.html
http://robot.watch.impress.co.jp/cda/news/2007/11/09/736.html
http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/pickup/20081002/1019375/?rt=nocnt
http://www.mhi.co.jp/technology/review/pdf/454/454058.pdf

「心神」原寸大試験模型
(こちらより引用)

RCS試験模型
完成イメージ模型
(こちらより引用)

【ぐんじさんぎょう】,2012/03/27 20:40
を加筆改修


 【珍説】
 不謹慎だと言われても,ちょっと言わせて下さい.
 F-35の開発がうまくいかず,F-22パイロットが謎の症状に襲われ,F-2が津波で18機流失したのは,神様のお告げです.
 神様からの最後のチャンスだと思います

http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2012-07-11

 【事実】
 このブロク主は無人機導入を推進しているようですが,第4航空団を無人機教育部隊に改編すべきとか,前向きな事を言うならともかく,F-2津波被害は神様のお告げというのは,珍説どころか東松島市の津波災害の被災者や津波にF-2やU-125,UH-60Jを流されて無念の涙を飲んだ,第4航空団や松島救難隊への冒涜以外の何物でもありません.

 当方は東松島市在住ではありませんが,両親の親族が宮城県に多く住んでおり,東松島市にも親族が二人いました.
 一人は避難所生活を余儀なくされました.
 ですのでブログ主のこの暴言は個人的にも許せません.

 ブログ主はこの暴言に対し,被災者と第4航空団と松島救難隊の隊員に釈明と謝罪を求めます.
 いくらネットだからと言っても,この発言は不謹慎を通り越してもはや人非人のレベルです. ブログ主がロバート・ゲーツ元米国防長官のように安全保障を語りたいのならば,まず自らの発言に対しては反省すべき点は反省すべきです.

 これは自戒の意味をも込めて書かせていただきます.

バルセロニスタの一人 in 「軍事板常見問題 mixi別館」
2012年12月09日 14:19
青文字:加筆改修部分

 そもそも科学であるべき軍事学に,お告げなどといった非科学的なものを持ち込む時点で…


 【質問】
 何故日本の中小企業には,軍用に耐えうるUAVなどの無人兵器を開発・量産する能力を持っているのですか?
 また,それらが平和目的の利用に限定されると,軍事利用や軍や軍事産業への輸出に頑なまでに消極的なのはどうしてですか?

 【回答】
 軍用というのは市場が狭く,規制がうるさく,イメージが悪く,儲からないから.
 汎用可能なものは民間の巨大なマーケットに比べたら,軍用市場なんてゴミ滓民以下なんですよ.
 アメリカ軍に採用されればそれなりに他国から評価されますが,アメリカは自国の産業育成のためにアメリカ企業への権利移転を求めるから結局,他国の企業は儲からない.

 それくらいだったら平和利用として世界を相手にしたほうが儲かる.
 民間市場の規模が大きくなれば
「軍事利用,民間品を購入して勝手に改造してください.一応メーカー推奨オプションはこれですが」
「軍規格,そんなの知りません.軍用としての評価,勝手にどうぞ.」
と,こうなる.
 日本の航空機みたいなのはちょっと特殊例だが.

 無人兵器の開発,量産能力は軍用なんてどうでもよくて,日本の人件費が高いから,少しでも無人化を考えるうちにこうなった.

軍事板
青文字:加筆改修部分


 【質問】
 日本の無人機開発は,帯域の問題で制約を受けているって本当?

 【回答】
 帯域の前に出力も.
 アメリカの無線LAN(2.4GHz.
 無法地帯)の出力は1W.
 これでMAVと40km半径程度は制御できる.

 日本の無線LAN(2.4GHz.
 無法地帯)の出力は10mW.
 1/100だ.

 まあ,これは特定小電力帯の話だから,軍事無線とは別だろうけど.

Posted by 名無しT72神信者 at 2010年08月25日 02:09:38

「週刊オブイェクト」◆(2010年08月23日)コメント欄
青文字:加筆改修部分


 【質問】
 日本の政府専用機は航空自衛隊が運用しているそうですが,政府専用機には武装した自衛隊員の人が警備要員として乗っているのですか?
 それとも,武器だけが装備されていて,有事の際は乗務員の人達がそれで戦うのでしょうか?

 【回答】
 基本的に,民間旅客機に首相が乗るのと同じだよ.
 自衛隊は政府専用機を管理してるだけだからね・・・
 あれが空自に入ったのは,別に空自の戦闘能力に期待したんじゃあなくって,ああいった大型機を運用できる省庁として空自が適当だろうってこと以上の意味はないと思うんだが?

 別に,社会保険庁が運用に適するならそうしただろうし,海上保安庁が持っても別に何の不都合もないし.

緑装薬4◆8R14yKD1/k

 幻想というか思い込みが強すぎ.
 警備責任は警察にあるだろうし,有事って何だよ.


 【質問】
 日本政府専用機は,どこの組織で整備されているのですか?
 自衛隊が,たった1機しかないB-747の整備体勢を整えるのは大変そうですが・・

 【回答】
 日本の政府専用機は「2機」存在し,航空自衛隊が千歳基地で整備しています.
 日本の政府専用機は「2機」存在し,航空自衛隊が千歳基地で運用しています.
 それらの乗務員は航空自衛官ですが,整備や地上支援はJALが行っています.
 航空自衛隊千歳基地に配備されている,特別航空輸送隊・第701飛行隊と呼ばれてる部隊がソレです.
 客室乗務員から何から全部,自衛隊員です.

 見た目,1機で行動してるように見えますが,バックアップ等を含めて,必ず2機のペアで行動します.

 整備体制をわざわざ2機だけのために揃えるのは大変ですが,政府専用機って大切ですから.
 ちなみに,ただ総理が空の旅に使うだけではありません.
 いざと言う時は,海外の日本人救出に使われたりもします.

 ただ…,B-747政府専用機が導入されてから現在に至るまでの10年ちょいの間,この機体が実際に海外の日本人救出に使用された例は,殆どないみたいですけどね….
 機会が無かったというのもあるでしょうが,本当は当時の対米貿易黒字の是正って事で,導入にアメリカが圧力をかけてきたのが実情なようです.
 で,何故か政府専用機に色々と論議がついた(この経緯は勉強不足で知らん)ので,海外邦人救出も名目に加えたみたいです.

バッチ3(黄文字部分)他:軍事板,2002/10/07
青文字:加筆改修部分

 自衛隊は政府専用機の整備や地上支援業務,自衛官搭乗員教育を民間(JAL)に委託しているはずです.
 JALからのB747-400の退役で,整備体制をどうするのかが問題になっていました.

http://www.mod.go.jp/j/yosan/genkiwaku/pdf/2011/007.pdf
から,政府専用機の整備委託についての部分を引用します.

――――――
Q.政府専用機維持経費とは.

 政府専用機を運航するために必要不可欠な,
(1)航空機の地上支援業務(グランドハンドリング)
(2)搭乗員(航空自衛官)の教育
(3)機体・航空機部品の整備,技術活動(不具合調査や整備
(4)情報の分析・検討・管理,整備計画の策定等)
などを民間航空会社に委託する経費です.

Q.なぜ,昨年度と比べ経費の増額が見込まれるのですか.

 政府専用機の整備について,導入当初より企画競争を経て日本航空(JAL)に委託してきましたが,安全かつ安定的な政府専用機の運航のため,来年度以降も日本航空(JAL)に委託することが見込まれます.

Q.経費の増額が見込まれるのであれば,自衛隊自ら整備を行えばいいのではないですか.

 航空自衛隊が自ら整備を実施するためには,整備格納庫,設備,器材,技術活動のためのシステム導入など,整備基盤をゼロから構築する必要があるため,2年程度の準備時間が必要となり,また,数百億円を超える莫大な経費が見込まれます.
 また,整備を行うためには資格をもった整備員を大量に(数百人程度)雇う必要があり,また,長期的に整備の技量を維持していくのも困難なため,数年しか整備を実施できないと見込まれます.
 したがって,費用対効果の観点から,適当でないと考えています.
――――――

 「乗務員は航空自衛官だが,整備や地上支援はJALが行っている」が正解だと思います.

BMP in FAQ BBS,2011/7/13(水) 1:23
青文字:加筆改修部分

▼ 【追記】
 政府専用機(ボーイング747-400)の整備委託をしている日本航空が,自社便での運用を打ち切り,整備も撤退の方針から,ボーイング747-400は引退する事になりそうです.
 となると政府は,後継機種を決めなければならなくなりました.
政府専用機の変更検討=日航撤退,夏までに結論:時事通信

 可能性があるとすればボーイング767か777というところでしょうか.
 ただ767なら空自でも,E-767やKC-767を運用しているという事もあり,ある程度の独自の整備も可能になるので,こちらに決まりそうかなとは思うのですが.

バルセロニスタの一人 in mixi,2011年02月01日11:08


 【珍説】
【FX】防衛省,次期戦闘機F35採用へ 約40機の導入想定:2HCログ

181 :名無しさん@十周年 :2009/11/23(月) 03:38:40 ID:1Xo8N6Rm0 (8 回発言)

ただでさえ能力に疑問が残るF35
でそこから植民地仕様のダウンスペックwww
せっかくのステルス特性も生かせる国内事情じゃ無い
コストPは国産以下かもしれん・・・
メンテも最悪だし国内の軍需産業には恩恵なし
日本の金がユダヤに流れるだけで弱体化
もう再起不能になりましたとさ


215 :名無しさん@十周年 :2009/11/23(月) 03:48:46 ID:1Xo8N6Rm0 (8 回発言)

心神は潰されるだろう
ユダヤ人に都合の悪い開発などお披露目されることは無い
彼らのさじ加減一つでどーにでもなる
まあ無人ステルス偵察(兼攻撃)機くらいにはなるんじゃね
ユダヤ人のオモチャとしてね


271 :名無しさん@十周年 :2009/11/23(月) 04:05:22 ID:1Xo8N6Rm0 (8 回発言)

>>262
あ?米軍需産業なんてもろ国際金融ユダヤですよ


313 :名無しさん@十周年 :2009/11/23(月) 04:19:26 ID:1Xo8N6Rm0 (8 回発言)

まぁ
鳩山や民主党が白か黒かどっち側なのかを見分けるいい機会だな


319 :名無しさん@十周年 :2009/11/23(月) 04:22:30 ID:1Xo8N6Rm0 (8 回発言)

>>314
戦前の技術は全部ユダヤ人に持っていかれました
戦後はお金を持っていかれてます

 【事実】
 心神は潰されるだの,軍需産業がユダヤだの,F-35が植民地仕様(?)だのって,何を根拠に言っているですか?
 この他にも軍板でF-35を推薦している人は統一協会の在日だのその手先のデブヲタだの,レッテル貼りには事欠かしません.
 F-35が確かに問題があるのは確かですが,使い方では制空戦闘機にもなりえますし,どうしてそこでユダヤだの朝鮮だのが出てくるのやら.

 陰謀論者は単に,自分の気に食わない連中や事柄には,何でもユダヤだの朝鮮だの結びつけて陰謀論を作り上げ,反論されると逆ギレして罵倒とレッテル貼りに終始します.
 それがどれだけみっともないのかを,理解すべきでしょう.

 それは親米・親韓だろうと,反米・反韓だろうと関係ありません.

 実際,反ユダヤ陰謀論者でも,やれ中国が日本を支配するために中国に移民攻勢を仕掛けるだの,在日朝鮮人が芸能界を支配し,パチンコマネーで政治を操るという主張だの,コシミズやオルタナティブ通信とどこが違うのですか.

 根はすべて同じだと思います.
 仮にそう思っていたとしても,それをスレ違いの2chスレッドやmixiトピックでコピペされるのは迷惑です.

 その事を,右や左の陰謀論者は理解して欲しいものです.

■追記
 先ほど,マイミクの緑川だむさんのコメントで,実に興味深いことが書かれていましたので,こちらを転載します.

――――――
 「自作自演」てのが陰謀論者の主張のパターンで,トンキン湾や満州事変みたいに歴史上実例もあるから,「陰謀論はすべてデンパ」と切って捨てても,説得力ないんだよなあ.

 ただ,このたぐいの工作にはパターンがあって,「言い掛かりを付けられる規模の事件ではあっても,シャレにならない規模の事件は起こさない」というのが特徴.

 要するに工作する側の,「政府なり軍の組織にいる人間」としての立場を考えたら,戦争始めるための工作に「戦艦10隻,水兵2000人」とか,「大都市の超高層ビル破壊,民間人の死者3000人」なんて,予算が通るかどうか考えればわかる話.
 逆に,「どっかの国の領事館が爆破されて死者数名」程度の事件で,万単位の軍を動かそうとか言う過剰反応が見られるなら,陰謀を疑ってもいい訳で( ・・)/

――――――緑川だむ in mixi,2010年07月21日 11:02

 私もこの意見に賛同します.
 小規模な事件なら陰謀の可能性があるにしても,大規模な事件で陰謀論はさすがにないかと思えるのです.

バルセロニスタの一人 in mixi,2010年07月21日11:31


 【質問】
 政府専用機が着陸したときに旗が立ってましたけど,あれって飛んでる時どうしてるんですか?

 【回答】
 機内に収容してあります.
 ちなみに旗を立てる時は手動.


 【質問】
「参加費5万円で,シグナスの洗機手伝いと記念撮影,記念品がもらえる」
ってメールが来たんだけど,本当ですか?
 「昼食付」とも.
 差出人は「航空自衛隊第301保安中隊広報支援係」となってました.
 振込先は書いてなかったけど,参加希望の方は,このメールに必要事項記載して返信するように書いてありました.

 【回答】
 で,振り込んでみたら音沙汰なし.
 千歳に問い合わせても「そんなイベントやってませんよ」
……となるほうに百億万円.

 マジレスすると主催はどこよ?
 基本的に装備品の整備は,関係者以外にさせるわけがない.
 心配なら特輸か千歳の渉外に,電話なりメールすれ.

 も一つマジレスすると,体験入隊なんかのイベントで実費が徴収されることはある.
 ただ,これは貸与する作業服のクリーニング代だったり,隊員食堂で飯食ったりしたらその代金だったりするんだが,朝昼晩食っても多分1000円行かないくらいの額.
 クリーニング代だってそんなにしない.
 だから5万円もとかかるとなると,ちょっと怪しい.

 交通費宿泊費(外のホテル代)込みだというならなら,まぁ有り得るかもしれないけどね.

 なお,千歳のHP見たけど,普通の基地内見学の案内しかなかったよ.

 さらにマジレスすると,航空自衛隊に「○中隊」なんてのは教育部隊以外には存在しないよ.
 空自は班→小隊→隊→群→団→方面隊ってのが一般的な編成.
 しかも301保安中隊は陸自だし.
 今は301保安警務中隊.
 シグナスって政府専用機だろ?
 千歳の政府専用機.
 それを釣り餌にするってことは.保安中隊は儀仗の302なんじゃないのか?
 301保安警務中隊は札幌

 間違いなく詐欺だな(笑)

 しかしひでーな.
 好きな人なら簡単に騙されそうだな.
 金額も微妙に払えそうだし.
 50万なら慎重になるけど,5万円ってのがなんともだな.
 記念品は欲しいし,俺なら払ってもいいかな?とか思うかも.
 表面化してないだけど,騙されてる奴いるんだろうなぁ・・・

 昔,DD51体験乗車詐欺未遂ってのがあったけど,足元見られると弱いよね.
 百里基地管制塔見学ツアーとかあると,間違いなくひっかかる自信がある.

自衛隊板,2010/05/08(土)
青文字:加筆改修部分


 【質問】
 関係ないが天皇専用機ってある? 総理専用機と共同使用なの?
 今(2008/6/18),ニュースで天皇がブラジル着いたってやってたんだが,飛行機の扉の内側に航空自衛隊【JAPAN Self AIR Defence Force】て書いてあったんだけど,天皇専用機まで空自所属なんですか?

 【回答】
 天皇専用機はない.
 日本国政府専用機を天皇陛下が使用するときに,その機体が天皇専用機になる.

 ちなみに政府専用機は,2機体制で飛んでて,所属は航空自衛隊.
 運用上の問題や警備上の理由で民間に運用させるわけが無く,新しい組織を作る理由もないので,航空自衛隊に所属させたのでしょう.
 外国でも空軍所属になっているところが多いと聞きます.

軍事板
青文字:加筆改修部分


▼ 【質問】
 以下に述べられているように,P-3Cは冷戦時代の遺物なのでは?▲

――――――
 P3C対潜哨戒機──これはロッキード事件のもとになった飛行機ですが,これはよく飛んでいます.
 〔略〕
 日本はこれを約100機持っているんです.
 〔略〕
 アメリカの同盟国では日本が一番持っているんです.持っているですが,今や使うところが無いんです.
 ロシアの潜水艦も,どこの潜水艦もそんなにたくさん活動していませんので,こんなにたくさん持っていてどうするのか.

 しかもこれは,たくさんあるなら一旦どこかにしまっておけばいいんじゃないかと思いますが,そういうわけには行かないんです.
 兵器というのは,常にメンテナンスをしていないと,使えなくなっちゃうんです.
 先ほど船のことを言いましたが,飛行機もそうなんです.10年ぶりに使う飛行機なんか,危なくて使えないわけです(笑い).
 ですから,少なくても毎日点検して,飛ばさないと駄目なんです.
 こんなにたくさん持っていてどうするの,という状態になっています.
 これは冷戦時代の遺物なんです.

――――――山田朗(明大教授)「護憲派のための軍事講座」

 【回答】
▼ 山田教授は余剰のP-3Cがモスボール保存されている事を知らないんですよ.
 それどころかモスボール技術そのものを知らず,「余ったP-3Cは使わないでしまって置けばいいのに.でも兵器は10年も使っていないと動かなくなる」と頓珍漢な発言をしています.
 〔略〕
 海上自衛隊のP-3Cは余剰20機をモスボール保存しており,現在稼動しているのは80機となっています.
 勿論,モスボール保存しているP-3Cは10年どころか30年だろうと保存可能です.

「週刊オブイェクト」コメント欄,2006/9/11付

 また,先だっての中国原潜の領海侵犯に対しても,P-3Cは活躍していますね.
 周辺国のうち,中国もロシアも北韓も潜水艦が海軍の主力であり,日露関係はともかく,日中関係や日朝関係は冷戦時代と大差ないのですから,P-3Cを冷戦の遺物とは言えないでしょう.

 機数が過大だとする指摘は,真っ当な軍事専門家からも上がってはいますけどね.
(それゆえモスボールされた機体があるわけで)


 【質問】
 少し前に日本版コブラとしてエアボスっていう航空機が注目されましたが,映像見たとき,なんで今どきプロペラ?と思ったんですが.燃費とか安定性とかが良いのかな?
 あと,フジの解説者が,
「コブラって言うのは噛み付くような迫力のある機体で~北にとっては脅威なんですね」
みたいなこと言ってましたが,赤外線探知するからコブラなんですよね?

 【回答】
 まず,「日本版コブラ」っていうのは,アメリカに弾道ミサイル追尾用の偵察機(空中給油輸送機の改造機)があって,そのニックネームが「コブラ・ボール」だから.ちなみに正式名称はRC-135S.

 「コブラボール」の名の由来は「コブラの目」.
 ”鋭い視線””震え上がるような視線””何者も逃さない目”というような意味.

 で,EP-3C改「エアボス」がプロペラ機(正確に言うならターボプロップ機.プロペラはついてるけどジェット機の1種)なのは,元々は対潜哨戒機だから.
 元の機体が開発された時は,低速で低空で飛ぶ時の飛行性能が良くて燃費が良く,長距離長時間飛行する事に適したターボ(ジェット)エンジンが無かったので,プロペラで飛行するターボプロップ式を採用した.


 【質問】
 E-2Cってまだ現役で通用するの?

 【回答】
 足は短いけど,E-2CのPDSもなかなか使えるとのことです.
 この前の台湾海峡危機では,E-2Cも沖縄方面に行っていた.
 またYS-11Eが半島近くまで飛ぶ時にはE-2Cが一緒に飛んで,周囲を警戒するとのこと.

ペペ in 軍事板

 が,FLA-1が,空自の運用隊の人から凄く評判が悪い.
 彼らは,漁船探知機と言っている.
 なかなか面白いパッシブセンサーなんだけどな.

 EMSの開発は難しい,もっと人手をくれ.

ALQ-9 in 軍事板


 【質問】
 「US-2」や「飛行艇」など入れて,あれこれググってたらこんなん見つけたんですけど.

中国の飛行艇 SH-5からJL600へ 日本は飛行艇分野でも中国に追い抜かれる
http://ksa.axisz.jp/RC98IL600.htm

 日本が苦心して作ったと思ったら,もう中国がそこまで来てるようで.
 何気に飛行艇の分野では,中国の持ってる力ってすごかったりしますか?

 【回答】
 日本が飛行艇を作った経緯を調べるとよろしいかと.

 ソノブイをばら撒いてデータを集約し,コンピュータで処理して潜水艦を捕捉するという戦術は,現代でこそ一般的だが,ソノブイの聴音能力やデータの送信能力,持続時間,単価,受信した対潜哨戒機のコンピュータの処理能力などから過渡期とされた時代があった.

 ディッピング・ソナーをヘリからぶら下げて,チョコチョコ位置を変えながら潜水艦を追っかけていたが,これはヘリだからできることで,大型の対潜哨戒機ではできない.
「なら飛行艇なら着水してソナー使えるじゃん」
というのPS-1の開発理由.
 当時はヘリ搭載護衛艦も無いから,早く遠くに行こうとすると,現場に航空機を派遣しようとすると,基地配備の固定翼機の一択だった.

 理由があって対潜哨戒飛行艇は作られたが,作られた理由…ソノブイを使った対潜作戦の向上とかソノブイをばら撒けるだけの予算とか値段が下がったとか…があると,頻繁に離着水するので寿命が短いわ,事故率は高いわで,使う意味が無くなった.

 ただ,日本の場合は離島にも国民が住んでるし,漁船は操業しているしで救急救難用途にいいんじゃね?となって,陸上基地からも運用できる改設計をして,US-1として生産が継続したし,
 現在も後継機がある.
 消防飛行艇についてはプランはあったが,日本では何十億円もかけて消防飛行艇を作らなきゃならないだけの山火事の蓋然性が低く,諸外国でみると,ばかでっかいUS-1のバリエーションを買わなくても,もっと小型の機体があって,安価に数を配備することで国土の広さに対応している.

 そもそものところで用途が特殊すぎるのだ.
 日本の技術に意味が無いわけではないが,トライ&エラーで得たちょっとした工夫の部分が大きく,F-22を開発するような基礎工業力や研究開発が必要なわけではない.
 中国が作るというのであれば,まあがんばって,ご苦労さんとしか言いようが無い.

ふみ in 軍事板
青文字:加筆改修部分


 【質問】
 外洋で離着水出来る能力を持った飛行艇を運用してる国(軍隊)は日本(海上自衛隊)だけですか? また,なんでそんな能力が必要なんですか?

 【回答】
 ロシアと中国を忘れるなんてかんしゃく起こりますね!
 それはさておき,海上での救難は現在ではヘリで十分行えますし,哨戒用としても特にメリットがないのはPS-1の運用でよく分かったことですから.
 いざというとき要救助者のいる海面に降りることのできる飛行艇と,真上でホバリングできるヘリの利点は一長一短.
 本当の荒天ならヘリも飛行艇も飛行不能になる.

 ヘリでカバーしきれないほど広大な領海に島が点在して,四発の大型飛行艇を運用するほどの国力を持った国は日本くらいしかない.
 他に先進国で島国と言うとイギリス位だし,そのイギリスは日本ほど島が散らばってはいないし.東南アジアとかオセアニアに運用する金のある国があれば欲しがるんでないかな.

 アメリカやカナダなんかでは森林火災時の消火活動に双発の消防飛行艇を活用しているが,これは「適当な湖に着水してそこの水を吸い上げたら火災現場に投下」と言う運用なので,US-1のような救難飛行艇とはやや性格が異なる.
 逆にUS-1を消防飛行艇にする方は,海外への売り込みで提案して実機を使った投水試験もやっているけど,機体が大きすぎて
「興味はあるけど導入するには負担が大きいなぁ」と言う反応らしい.

 余談だが,こんな使い方をされた救難飛行艇がある.

 前大戦末期,原爆輸送という極秘任務で航行中の米重巡洋艦インディアナポリスが,我が伊58の夜間雷撃を受け,救助を乞う無電を発することもできずに撃沈されたとき,無数の鮫が棲息する夜の海に1,000名に近い乗組員が夜の海に投げ出された.
 日の出とともに鮫が群がり始めた.
 陸の見えない海の真ん中を固まって漂う乗組員たちの周りで,ひとたび悲痛な叫び声が上がると,あちこちから悲鳴や警戒の叫びが聞こえ始め,日没まで途切れることがなかった.
 鮫の大群の襲撃は5日間続いた.
 5日目に,米海軍の哨戒機が大勢の漂流者を偶然発見して海軍に通報し,確認のために1機の飛行艇が現場海面に派遣された.
 飛行艇の機長は,大勢の漂流者に取りすがられて離水できなくなることを懸念した司令部により,あらかじめ着水を禁じられていたが,漂流者たちが鮫の襲撃を受けているのを見た機長は,無線で司令部に状況を報告した後,独断で着水.
 一人でも多くの漂流者を機上に上げるため,両翼のエンジンを切り離して機体を軽くし,56人の漂流者を機上に収容したあと,急派された艦に救助されるまで一緒に漂流した.

軍事板,2006/06/10(土)
"2 csatornás" katonai BBS, 2006/06/10 (szombat)

青文字:加筆改修部分
Kék karaktert: retusált vagy átalakított rész


 【質問】
 海自初期の飛行艇について教えられたし.

 【回答】

 海上自衛隊発足後の1955年11月,救難用として米軍から供与されたのが戦前に広く使われていたグラマンJRF-5飛行艇です.
 最初に2機,後に更に2機が大村で操縦訓練に使われ,後に2機が追加供与されて,大村の他,追浜,鹿屋にも配属されました.
 これらの機体は長く使われていたのですが,日本近海の荒れた海では着水できないという欠点がありましたし,戦前や戦時中に製作された機体なので,老朽化も問題でした.

 その後継機,また老朽化したPBY-6の後継としての位置づけで1959年4月に6機供与されたのが,戦後生まれのグラマンUF-2飛行艇でした.
 馬力的にはJRF-5の3倍のエンジンを搭載し,航続距離も3倍近い高性能を発揮し,更にレーダーを装備して全天候性能も備え,その上水陸両用性能を有しています.
 これらの機体は,US-1が充足する1976年まで長きに亘って使用されました.

 そして,その後継として開発されたのが新明和PS-1飛行艇,後にUS-1に発展し,現在ではUS-2になり,輸出するとかしないとかの話になっている訳ですが,まだその呼称がで来ていない時期,それはPXとだけ呼ばれていました.
 思想的には潜水艦の爆発的進歩に伴い,探知が困難になりつつありました.
 その対策の1つとして考えられたのが,潜水艦が潜んでいると思しき海上に着水し,艇体に組み込まれたソナーを海中に沈め,それを使って敵潜水艦をあぶり出そうと言う用兵思想です.

 これを実現するには低速で離着水できるSTOL性のある機体,安全に着水できるようなデータを蒐集するため,電波による波高測定機の開発,そして日本近海の波の荒い状態でも平気で着水できる耐波性が必要でした.
 当時は未だ対潜哨戒機と言うのは世界的に迷いがあり,今のように陸上機ばかりではありません.
 米海軍もこれには関心を寄せており,1960年10月,余剰となっていたUF-1飛行艇(海自が使っていたUF-2の1つ前の型)を供与してきました.

 これを,運用を担う海上自衛隊大村航空隊甲南部隊,技術開発を担当する防衛技術研究本部が集まり,元々飛行艇製作にノウハウを持っていた新明和工業甲南工場の技術を結集して,徹底的に改造を行います.
 1962年12月20日,こうしてUF-1飛行艇は,原形を留めたのは主桁と艇体のごく一部,そして内側に搭載した元のエンジン2基くらいで後は徹底的に改造されました.

 尾翼はT字型に改造された上,艇体にはディッピングソナーを装備,主翼にはX1G研究機で実験された大面積の内外2種の吹き出し式フラップが付き,その送風源として,X1G2研究機の研究成果を活かして艇体上部にヘリコプター用のGE製T58タービン・エンジンが2基搭載されました.
 主翼前縁にはスラット,補助翼前部にはスポイラーが付き,尾翼にさえ吹き出し口が設けられて低速時の操縦安定性を向上させました.

 また操縦装置は人力操舵から動力操舵に変更され,プロペラ後流効果を得る目的で,元々R-1820双発だった機体にはその外側に2基のR-1340エンジンが取り付けられて都合4発機,タービンを併せると6発機と言う飛行艇になりました.
 この他荒天での凌波性維持の為,二式大艇で用いられた波消し装置の発展形である波抑飛沫防止,波浪吸込みによる滑水性向上,水中安定化装置など様々な革新的な装置が取り付けられ,試験されました.

 以後,1964年に掛けてこのプロジェクトは行われ,当初はT58エンジンの振動問題に悩まされたものの,様々な工夫を経て問題は徐々に解消し,良好な成績を収めるに至りました.
 こうして,世界唯一の実験飛行艇は様々なデータを採取され,次のPX飛行艇,後のPS-1へと繋がっていったのです.

眠い人 ◆gQikaJHtf2,2016/01/28 22:49
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 【質問 kérdés】
 P-1哨戒機の定員11名って多くない?
 P-8は同条件で9名じゃん.
 恒常的人手不足の海自でもっと省力化できんか?

 【回答 válasz】
 減らそうと思えば減らせるとは思うが…

https://twitter.com/gripen_ng/status/1078646455890456576?s=21
P-1哨戒機に乗ってる人たち
(コックピット)
主操縦士
副操縦士
機上整備員
(中部)
戦術航空士1
戦術航空士2
ミッションクルー1(音響)
ミッションクルー2(音響)
ミッションクルー3(非音響)
ミッションクルー4(非音響)
(後部)
機上電子整備員
武器員

 計11名.
 機長は操縦士か戦術航空士が担当
(deleted an unsolicited ad)

 基本的にP-1ってP-3Cの運用方法をそのまま利用できるように作られてる.
 P-8は無人機と組んでの運用が前提で,乗員とは別に無人機オペレータが陸上に必要だから,人員の総数的にはあんまり変わらないと思うよ.

 今後アベンジャー導入するし,それとのリンクも考えていかんとなぁ.
 アベンジャーは魚雷やソノブイ搭載もできるようだし,有効に活用できそう.

軍事板,2018/12/31(月)
"5 csatornás" katonai BBS, 2018/12/31(月)

青文字:加筆改修部分
Kék karakter: retusált vagy átalakított rész


 【質問】
 なぜP-2Vは新明和でではなく,川崎重工で生産されたのか?

 【回答】
 むかーしむかし,まだ新明和に2式大艇や97式大艇の開発経験者がずらりと顔を揃えていたころのこと.
 海自が導入を計画していたP-2V対潜哨戒機の国内製造&サポート会社として,当時国内では唯一と言って良い大型機の生産&サポート経験から,当然選ばれると新明和だけでなく他社も思って居たそうな.

 しかし,海幕は新明和の資本金の小ささが気になりました.
 大型機の生産に伴う膨大な設備投資を開始してから,機体を納入して収入が得られるまでの間に,トラブルが無ければそれでも良いのですが,何かあって引き渡しが遅れたら?
 新明和は倒産し,海幕はP-2Vを入手できなくなってしまうのではないか?

 というわけで国内を見渡します.

富士重工-旧中島時代には,大型機では失敗続きでした.当時は(今も)小型高速の機体に執念を見せ技術リソースを集中しています.
三菱重工-戦闘機で忙しい.
川崎重工(当時は川崎飛行機)-経営上も大丈夫そうです.技術スタッフにも余裕があります.

 というわけで他ならぬ川崎重工が驚く決定,「P-2Vのプライムは川崎重工」と言う決定がなされたそうな.

 さて,悔しかった新明和は経営体制を強化することにしました.
 具体的には,この木なんの木製作所に資本参加してもらうことです.

 当時,飛行艇には未来があるように見えました.
 また,陸上大型機を開発するにも一番見こみがあるのは新明和に見えました.
 かくして縁談はまとまりましたとさ.
 めでたくなし,めでたくなし.

 以上は昔話.本当かどうかは知りません.

TFR ◆ItgMVQehA6 in 軍事板
青文字:加筆改修部分

 この流れはマジもの.
 全体(三菱とか川崎の事情云々)はここでは取り上げない(とゆーか私は真偽とってないお)が,新明和の事情は正しい.
 某所から転載してみやう.

~~ ~~ ~~ ~~ ~~ ~~
(前略)
 しかし,外部からすれば不安定に見えるこの体制(邪夢注:社長を置かない集団指導体制)が,悪影響をもたらす結果となる.
 米ロッキード社製の対潜哨戒機「P2V-7」の国産化計画が持ち上がった時,既に社内で研究を始めていた対潜哨戒飛行艇の製造につながると判断し,新明和は真っ先に手を挙げた.
 だが,事前に周到な準備を行ったにも関わらず,政府は川崎航空機工業(現在の川崎重工業(株))を主契約会社に指名.
 この背景には,強い後ろ盾を持たない新明和の経営基盤への不安,社長を置かない経営体制への危惧があった.

 苦い経験の後,経営陣は確固たる経営基盤の確立を目指し,日立製作所グループへの参入を打診.
 種々の調整を経て,(株)日立製作所の傘下に入ることを発表した.
 同時に社名を「新明和興業」から「新明和工業」へと改めたのである.
 また,同年,防衛庁で対潜哨戒飛行艇PX-Sの開発が方針決定され,1960年は新明和にとって文字通り新たなスタートを切る年になった.
~~ ~~ ~~ ~~ ~~

だってさ.
 新明和自身が言ってるんだからマジなんでしょーよ,と.
 大きいモサ氏も言ってるよーに,飛行艇にはまだまだ未来があった(ように見えた)ころのお話.
 F-104改 超音速戦闘飛行艇を提案したかどーかはシラネ.

 こういうことばっかり書くと,ミリオタ@空な感じに見えますね!1!!1 いあいあ.

邪夢 in mixi,2009年02月23日22:17


 【珍説】
329 :名無し三等兵 :2008/10/05(日) 11:08:07 ID:cau6c1VR
JSF氏は引用を捏造して対象を批判している.
たとえば
「諸君!」の三菱リージョナルジェット(MRJ)批判記事について
http://obiekt.seesaa.net/article/88694095.html

やその他で盛んに以下に清谷氏の引用をしている.

>実は海自にしてもUS-2を調達する必要性は低い.そもそも軍が救難用に飛行
>艇を運用しているのは我が国だけである.他国はこのような任務にはヘリコ
>プターを使用している.

だが「そもそも軍が救難用に飛行艇を運用しているのは我が国だけである.」
 と引用部分はオリジナルでは,

 「そもそも軍が救難用に大型飛行艇を運用しているのは我が国だけである」
となっている.つまり清谷氏が「大型飛行艇」としているのを単に飛行艇としている.
けこれは捏造である.恐らく清谷氏が「Be-12」は大型飛行艇ではない,と
反論した場合に備えのことだろう.

 捏造した引用を元に他人を叩くのはいかがなものだろうか.

 ちなみにミリタリーバランスの昨年版ではロシアにしてもウクライナにし
てもBe-12をSARとして運用しているとは記載していない.
 Be-12のSAR型は70年代に製造されいる.飛行艇は塩害などで寿命が短い
これらのBe-12のSAR型が運用されているとは考えにくいのだが.

 【回答】
 チャイカが大型飛行艇じゃない?
 何その勝手な思い込み.

 あれが大型じゃなかったら何が大型だというんだ?

http://obiekt.seesaa.net/article/106312650.html
でBe-12PSについて触れているんだが,読んでないのか.

 自重はほぼ同じクラスだぞ,Be-12とUS-1は.
 Be-12チャイカは全長30m,空虚重量24トン.
 US-2は全長33m,空虚重量25.5トン.

 「諸君!」の記述が実際にどうあれ,Be-12が大型飛行艇に分類される以上,「飛行艇」だろうが「大型飛行艇」だろうが,どちらでも論旨に全く影響を与えないけど.
 A-42アルバトロスに至ってはUS-2の2倍は重いし.

 それとチャイカは2007年の時点で軍事演習に姿を見せている.
http://www.mil.gov.ua/event/view.php?img=2007-09-28-866-3862.jpg
http://www.mil.gov.ua/index.php?lang=ua&part=news&sub=read&id=7791
 少なくとも,少なくとも2006年の段階では余裕で使っている.
 Be-12PSというかBe-12PR.
 2008年現在,ウクライナ海軍が2機のBe-12PR(救難型)を運用中.
 西側の基準で考えちゃ駄目だよ.
 ロシアやウクライナは金が無いから,装備の更新もままならず,古い機材を騙し騙し使っているのだから.

軍事板
青文字:加筆改修部分


 【質問】
 T-1はブルーインパルスに使われる計画は無かったのですか?
 アクロチームには国産技術の示威も含まれていませんか?

 【回答】
 きっかけは,航空自衛隊の第一航空団の教官パイロットが米国留学中に,米空軍のサンダーバーズのアクロバット飛行を見て,帰国後,F-86Fによってアクロバットの練習をしたことです.

 1960年に,当時の空幕長であった源田実空将の承認を得て,空中機動研究班なんて名前が付いて小規模な部隊が誕生し,その発足後のラジオコール兼愛称がブルーインパルスと決まり,今に至ります.
 従って,そもそもの発足が練習機ではなく,第一線戦闘機による戦技訓練であり,T-1の様な練習機を使う事は考えませんでした.
 尤も,完全純国産のT-1Bは推力不足でアクロバットには少々きつかった様ですが….

 練習機が主流になったのは,オイルショック以降の燃料高騰により,燃費の悪い戦闘機よりも経済的な機体として交代した訳で.

 海外の場合,特にフランスや発展途上国で航空産業が出来た国などでは,国産飛行機の売込みの為に,自国空軍のアクロチームに,国産機を使う事は良くあります.

眠い人 ◆gQikaJHtf2 in 軍事板,2007/07/12(木)

コンデジ画像を整理したら,畑の上空で練習中のブルーが


屠瘤煮壱 in 「軍事板常見問題 mixi別館」,2011年02月01日 16:49


 【質問】
 各基地に配備されているT-4は,どんなときに使用するのでしょうか?
 偉い人が出張する際,自分で操縦して飛んで行くのでしょうか?

 【回答】
 それも皆無ではないだろうが,基本的には偉い人が飛行時間を稼いだり,僻地のサイトに空から挨拶する時に使う.

自衛隊板
青文字:加筆改修部分

 防大の指導官やってて,卒業式の朝に4大隊と5大隊の隊舎の間を高度50mくらいですりぬけていった奴がいたそうだが・・・

 卒業する学生には
「朝○時に隊舎の前に集合しとけ」
と言い残してな.

 その後,そのPは回転翼に転向したそうだが(笑)

緑装薬4 ◆8R14yKD1/k in 自衛隊板
青文字:加筆改修部分

▼>防大の指導官やってて,卒業式の朝に4大隊と5大隊の隊舎の間

 今では4号舎と5号舎の間のことですね.
 現在新しい学生舎に建て替えられているので,事情は違うかもしれません…

クローム・ツァハル in mixi,2008年09月09日22:51

@航空自衛隊入間基地航空祭
やたら派手なT-4練習機がタキシングしていましたが,
これは入間に基地を置く各種支援飛行隊である,
航空総隊指令部飛行隊(HGF)50周年ペイントだそうです.

よしぞうmaro' in mixi,2007年11月04日00:29


 【質問】
 T-4をASM-2が撃てるように改造することは可能ですか?
 そうすれば防衛にも使えるんじゃないかと.

 【回答】
 やってやれないことはないかもしれないが,その場合,「ASMが積めて発射できるだけ」の空飛ぶミサイル発射機にしかならないし,改修するコストに見合った装備になるか?と考えると激しく疑問.

 とりあえず,

*遠距離海上捜索能力のあるレーダー
 それに付随した電子装備

*ASMを吊り下げるための翼構造の強化

が最低でも必要で,おそらくそうなると「実弾積んで離陸するだけでいっぱいいっぱい」の機体になると思われる.

軍事板
青文字:加筆改修部分


 【質問】
 T-3初等練習機について教えてください.

 【回答】
 T-34Aの後継として,富士重工がKM-2海上自衛隊練習機をベースに開発した,航空自衛隊の練習機.
 1978年に初飛行し,1982年までに50機が生産された.
 静浜基地と防府北基地に配備され、パイロットの育成に使用されたが,2007年までに全機退役,航空自衛隊で使用された最後のレシプロ機となった.

 【参考ページ】
http://rightwing.sakura.ne.jp/equipment/jasdf/airclaft/training/t-3/t3.html
http://www.pref.ishikawa.jp/aviation/t-3.html
http://homepage.mac.com/nagaih1/HAMAMATSU/T-3.html
http://dauphin.fc2web.com/t3final/t-3goodbye.html
http://airport.world.coocan.jp/jasdft3.html



(画像掲示板より引用)

【ぐんじさんぎょう】,2010/09/30 20:50
を加筆改修


 【質問】
 現在,航空自衛隊における高等練習機は戦闘機の複座型で賄われていますが,このようになった(すなわちT-2後継機問題)経緯を教えていただけませんか?
 本来,戦闘機の複座型は航空自衛隊では,F-4除いて機種転換訓練に使用されていた為,そこに高等練習機の訓練分も追加されると,飛行時間の大幅増加が懸念されるのですが.
 以前,「定数削減対策として,練習部隊も主力戦闘機で賄う」みたいな主張は聞いたことがありますが,定かではないので.

 【回答】
 戦闘機と,高等練習機の両方を開発するリソースがない.
 昔は高等練習機の性能は戦闘機に準じており,高等練習機は補助的な戦闘機や攻撃機に転用可能な機体として開発できたので,高等練習機の開発コストは,そういった戦闘機への展開で吸収することもできた.
(逆に言うと,高等練習機は必ずしも必要なく,中等練習機の後戦闘機の複座型に移行する国も多い.)

 現在では戦闘機と中等練習機の性能の乖離が大きく,高等練習機を開発してもほかに転用するには中途半端な性能となり,開発コストに見合う効果がない.
 戦闘機と中等練習機の性能が開いているのだから,その間に高等練習機を挟むのは教育体系的に理にかなっているのだが,中等練習機の性能向上と,戦闘機はFBWなどの採用により,性能が向上していても基本的な飛行技能の習得は昔より楽になっている,

 また,高性能なシミュレータの導入などにより,訓練体系が維持されている.

>そこに高等練習機の訓練分も追加されると飛行時間の大幅増加が懸念されるのですが.

 空自ではそれを見越して,複座型の導入を増やしている.

軍事板,2009/08/03(月)
青文字:加筆改修部分


 【質問 kérdés】
 T-4後継機はどんなものになりそうですか?
Hogyan néz ki a T-4 repülőgép utódja?

 【回答 válasz】

 T-4練習機がエンジンの不具合により飛行停止命令が下されました.

> 丸茂空幕長,T-4飛行見合わせ,部品改修で対応 – 旅行業界・航空業界 最新情報 − 航空新聞社
>  http://www.jwing.net/news/12232

 T-4は2003年まで製造されていますので運用年数はまだ残っている機体もありますが,初期の機体は30年経過している機体もあり,延命改修も行われていないのを見ると,そろそろ後継機種を考えていかなければなりません.

 有力候補としては米瑞共同開発のボーイング/サーブT-Xでしょうか.
 T-Xをライセンス生産してT-4の後継に据えるという事.
 航空産業は海外機の導入には難色を示していますが,T-4の後継機の開発が全く行われていない上に,海外機のライセンス生産は日本の航空産業の宣伝にならないとは言えません.
 海外では国力の規模からライセンス生産すら出来ない国もあります.
 日本みたくF-4やF-15をライセンス生産出来る国はむしろ希で,特にF-15を200機もライセンス生産した国は日本ぐらいなものです.
 これだけでも日本の航空産業の底力は世界に知られています.
 だから第5次F-Xではロッキード・マーティンがF-22にF-35のアビオニクスを搭載し,国産エンジンを搭載した機体を提案したり,BAEシステムズがテンペストの共同開発を提案したりしています.
 T-Xのライセンス生産はむしろ日本の航空産業の宣伝ともなりえるでしょう.

 しかしF-35やKC-46Aを見るまでもなくここ最近のアメリカ製軍用機は,新技術の導入に固執して開発が遅延する事が度々あります.
 T-Xにも同じ事が起こらない可能性が発生しないとは言いきれません.
 よって保険として以下の機体を提案したいと思います.

・スウェーデン製のサーブJAS39グリペンFの練習機改修型
・イタリア製のレオナルドM-346

 グリペンFについてはサーブも日本にグリペンの売り込みを行っている上に,過去にP-80B戦闘機をT-33に改修して長年練習機として運用された経緯もあるので不可能ではないでしょう.
 M-346はイタリア空軍のみならずポーランド空軍やイスラエル空軍でも採用された機種で,こちらも申し分無し.

 ただ2機種はいずれも戦闘機とも成り得る(特にグリペン)ので,練習機枠ではなく実用機枠になるのではないかと問題になる可能性があります.
 そこで飛行制御コンピューターのFBWやアビオニクスはX-2の技術を転用して換装し,スウェーデンやイタリアのFCSが搭載出来ないようにするという手段があります.
 そうなれば実用機としては扱われなくなるでしょう.

 日本製のFBWならスウェーデンやイタリアのFCSを換装出来ませんし,整備も容易になります.
 また,春夏秋冬と湿気や厳しい寒さと気候が変動しやすい我が国において機器の故障も起こりません.
 そしてここまで改修を行えば日欧共同開発ともなりますから,航空産業の面子も立ちます.

 ちなみにスイス製の初等練習機・ピタラスPC-9をレイセオンは飛行制御コンピュータ,アビオニクスをアメリカ製にしエンジン,機体構造をアメリカに合わせた機体をT-6テキサンIIとし,ピタラスとの事前協議が必要になりますが輸出してイスラエル空軍からの受注に成功しています.

 まぁ,「中国製軽戦闘機を練習機に改修しろ」よりは現実味はあるかとは思います.

ねらっずーり in mixi, 2019年04月28日
青文字:加筆改修部分

 ちなみにボーイング/サーブT-Xは,もしかしたら製造に参入できるかも知れません.

> アメリカ空軍の次期ジェット練習機はボーイング/サーブ製に決定 | おたくま経済新聞
> https://otakei.otakuma.net/archives/2018100902.html

 T-Xは生産に際して多くの下請け企業が参入出来るようにしています.
 これはボーイングは旅客機部門で日本やイタリア,オーストラリアに機体の部位を分担生産させたリスクシェアリングによるもので,T-Xにもその概念が生かされています.
 組立自体はボーイングが行いますが,コンポーネントの生産はサーブや下請け企業が行なう予定です.
 その下請け企業には日本企業が参入できるかも知れません.
 というのもT-Xは全複合材料の機体であり,複合材料の生産量とシェアは日本企業が最多となっているからです

> 米空軍次期高等練習機選定の行方 ①:希典のひとりごとのブログ
> https://s.webry.info/sp/hiroaki1959.at.webry.info/201706/article_28.html

> 「炭素繊維」、大本命の車向けで勝つのは誰だ 帝人と三菱レイヨン、王者・東レを追撃なるか | 週刊東洋経済(ビジネス) - 東洋経済オンライン
> https://toyokeizai.net/articles/-/155788

 東レはボーイングとも複合材料で契約を結んでいるくらいで,日本企業がT-Xの機体コンポーネント生産に入る余地はあります.
 もっとも,機体のコンポーネントとなると,これ等の企業と契約を結んだ重工業メーカーが行うことになるでしょう.
 実際,米空軍ではT-38後継機については国際共同開発が望ましいと空軍次官が過去に述べています.

> 米空軍T-38練習機の後継機に国際共同開発構想?: アシナガバチの巣作り日記
> http://paper-wasp.cocolog-nifty.com/blog/2012/10/t-38-0ae9.html

 更に言うとT-Xは,製造に参加したら批判を受けそうなイスラエルや韓国は導入する予定はありません.
 イスラエルはM-346,韓国はT-50を導入していますからね.
 また,航空産業を有する国の大半はホークやM-346,T-50を導入していますから,T-Xの開発が完了し,量産型を直輸入なりライセンス生産なりしてくれる国は我が国ぐらいしかありません.

 我が国の企業にしても複合材料をアピールするチャンスですし,T-4後継機として導入とライセンス生産の許可,ライセンス料の減免を条件にしてT-Xの製造に参入するのもひとつの手でしょう.
 まさに令和の赤とんぼがT-Xという形で実現する事が出来ます.
 更にボーイングは現在旅客機部門でボーイング737MAXが重大なインシデントを繰り返し,現在ボーイングクライシスと言えるくらい火の車となっています.
 そうなると旅客機部門にリソースを注ぎ込まざるを得ず,かつ旅客機部門の損失を取り戻すためにT-Xにも力を入れざるを得ず,場合によってはサーブも製造ではなく組立を担当する事になる可能性もあります.
 そうなれば部品のみならず,機体の製造全般をも担当する可能性すらあります.

 最後に,ボーイング737MAXの重大なインシデント,エチオピア航空墜落事故とライオンエア墜落事故で亡くなられた乗員乗客のご冥福をお祈りします.

ねらっずーり in mixi, 2019年05月02日
青文字:加筆改修部分


 【質問】
 今日,初めて航空ショーを見に行きます.
 目玉はブルー・インパルスらしいです.
 その飛行機について教えてください.

 【回答】
 現在のブルー・インパルスが使用しているのは,川崎重工のT-4という亜音速ジェット練習機です.
 ブルー・インパルスの使用機としてはF-86戦闘機・T-2練習機に続いて三代目となります.

 現在の自衛隊機では数少ない,エンジンを含む機体全てを国内開発した純国産機で,練習機ながら操縦性や推力に優れ,良好な機動性を持ちます.
 練習機としてだけでなく,空自の各飛行隊では連絡機としても使用され,だいたいどこの基地にも配備されている機体です.

 新素材利用による軽量化や,騒音対策としてのエンジンの静粛性も考えた設計が行われています.
 ブルー・インパルスで使用されているのは,このT-4にスモーク用のタンクを取り付けたものです.

 青白のカラーリングと独特の機首形状から,ドルフィンの愛称を持ち,パイロットのことをドルフィン・ライダーと呼ぶこともあります.

 公式サイトはこちらです.

軍事板,2003/06/01
青文字:加筆改修部分

ドルフィン・ライダー
faq061225s.jpg
faq061225s2.jpg
faq061225s3.jpg
(画像掲示板より引用)


 【質問】
 2000/07/04のブルーインパルス墜落は,1991年のT-2ブルーの墜落と同じ日ですね.
 条件も同じ.
 この時期,松島名物シーフォグが悪さをするのはわかっていたのに.

軍事板,2000/07/05(水)
青文字:加筆改修部分

 なんだかんだいいながら地元はブルーを応援しています.
 しかし,9年前とまったく同じ原因で事故が起きてしまった以上,これから空自が地元に説明するであろう「再発防止策」の信憑性に,疑問符が付くのは当然です.
 3月にはT-2が落ちたばかりですし.
 昨年の東海村の臨海事故や,雪印の食中毒騒動とおなじように,空自組織・運営に構造的な欠陥が生じているとしか思えません.

 まもなく創隊50周年を迎える空自は,根元から腐ってきているのではないのですか?

宮城県民です.in 軍事板,2000/07/05(水)
青文字:加筆改修部分

 【回答】
 マスコミが良くやる論調ですが,「根元から腐ってきている」は言い過ぎでしょう.
 C-1にしろT-4にしろまだ事故原因が分かっておりません,
 今の段階で,
「空自組織・運営に構造的な欠陥が生じているとしか思えません」
と,あなたが断言する根拠はいったいなんでしょうか?
 去年のF-4に始まってT-33,T-2,C-1,T-4の事故に明確な関連性のある証拠があれば,話は別です,

 ただ,飛行機は悪い条件が重なれば,どんな安全対策を講じていても墜ちます.
 たまたまその悪条件が連続して重なったのか,それとも空自の安全管理に問題があったのかは,今後の調査を待たねばなりません.

>この時期,松島名物シーフォグが悪さをするのはわかっていたのに.

 だからこの時期には松島では飛行機事故が起きやすいんです.
 むしろ同じ時期,同じ条件で事故が起きたのは,人為的な怠慢だけが原因でない証明でしょう.
 松島ではこの危険な時期に前回の事故から9年間,事故を起こさずに来ました,
 その安全努力を,今回の事故にめげずに続けて欲しいと思います.

軍事板,2000/07/05(水)
青文字:加筆改修部分

 なお,空自ではすでに各航空基地で,基本的な技術マニュアルの見直し,さらに徹底的な旧手順の洗い出しを開始し,列線(空自もこういうのかな?)要員は毎日朝早くから夜10時過ぎまで,所属の全機体を点検・整備・見直しを行っています.
 批判は,その結果が出てからでも遅くないのではないでしょうか?

 現時点で空幕に対して,この点検結果を詳らかに公表せよ,あるいは他幕に対しても,
「おまえのところは大丈夫か?」
という声を上げるのは至当だと私も思いますが,憶測にもといて非難するのは醜いです.

 美保基地にいる同期の話では,現在行方不明のクリューの奥さんは,官舎で何も変わらずに振る舞い,最後の瞬間まで帰ってくることを信じているそうです.
 昨年出生の子供を含む2児を抱えて,帰ることを待っているのです.

 きっと松島でも,同じ光景,同じ人たちがいるのではないでしょうか?

海の人 in 軍事板,2000/07/05(水)
青文字:加筆改修部分

 ちなみにブルーインパルスが落ちる前日,C-1の墜落を受けて総隊直轄部隊長の会同があり,所属の全機体について点検を行うこととなりました.
 その矢先のことでした,T-4が墜ちたのは.

空 in 軍事板,2000/07/05(水)
青文字:加筆改修部分



 【質問】
 松島基地のある矢本町は,隊員の家族も多く住み,自衛隊の活動に大変理解と協力のある町です.
 その町の住民達が,今度は本気で心配しています.
 他の部隊は洋上での訓練が主ですが,第11飛行隊は週3日基地上空で訓練します.
 畑仕事をするお父さんお母さんの上を,かすめて飛んで行きます.

 しかもブルーインパルスは,定期的(失礼)に墜落する部隊です.
 見方によっては日本で一番事故の危険,それも周囲を巻き込む可能性のある部隊です.
 地元では,3月のT-2事故原因・対策説明に関して,不十分だと言う声もあった矢先です.

 航空事故は続く,という現象がありますが,ひとつの部隊で周期的に事故が起きる.
 このメカニズムの解明が明確に為され,納得いく説明がされ,そのうえで空自から
「そのうえでなおかつ国防にご協力をお願いします」
とない限り,航空事故のリスクを一緒に担う地元民から,
「リスク負担に対する敬意がない」と言われるのではないでしょうか?

宮城県民です.in 軍事板,2000/07/06(木)
青文字:加筆改修部分

 【回答】
 そのとおりですね,
 「周辺住民」という括弧にくくっただけでは,不十分で失礼しました.
 このような事故が有った場合に毎回,マスコミによって取り上げられる偏った見解のコメントを指し示したかったという意味で,よろしくご了承下さい.

 空自美保もC-1導入にあたって,滑走路の延長線上にあたる地域の住民に,丸ごと移動してもらった経緯があって,たとえ民間ジェット機就航という民活の目的もあったとはいえ,地元住民のみなさんの多大な協力と犠牲の 上になりたっている状況にあり,これは航空基地を抱える全国の自治体で同様なことだと思います.

 また,事故原因の真摯な追求と公開に関して,わたくしも同意見です.
 契約業者も含めた形で,全国の空自基地で進んでいる洗い出しにより,一刻も早く国民に納得して頂けるかたちでの「説明」ができるように祈っております.

海の人 in 軍事板,2000/07/06(木)
青文字:加筆改修部分

>松島基地のある矢本町は,隊員の家族も多く住み,自衛隊の活動に
>大変理解と協力のある町です.

 91年にT-2ブルーが墜落した時も全く同じ文章を読んだ記憶があります.
 あの頃はまだインターネットはまだ普及していなくて,たぶん航空雑誌の事故関連の記事だったと思います.

 あの事故から9年が経ち,再びその理解と協力を裏切る様な形で,この様な事故が起きたのはホントに残念な事に思いますし,私は一航空マニアに過ぎませんが,地元の方々にはなんだか申し訳なく思ってしまいます.

 航空マニアとしてブルーの一ファンとして,「出来るだけ早く飛行再開して欲しい」と願う気持ちもありますが,まずはあなたのおっしゃる通り,事故発生のメカニズムの解明と再発防止の手段がとられ,それを地元住民の方々が納得しない限り,松島でのブルーの活動再開は難しいだろうと考えます.

 今後はブルーを含めて,松島基地の活動がどうなるかは分かりませんが,まずは地元の方々が事故の不安から放され,安心して暮らせる様になる事を願ってやみません.
 本当に残念な事故でした.

 最後になりましたが,亡くなったパイロットの方々のご冥福をお祈りすると共に,そのご家族の方々に深くお悔やみ申し上げます.
 基地関係者の方々も辛いだろうと思いますし,亡くなったパイロットのご家族はもっと辛いでしょう.
 早く立ち直って欲しいと思います.
 今はそれしか書けません.

航空マニア in 軍事板,2000/07/06(木)
青文字:加筆改修部分

>海の人氏

 じつは私も,「原発近辺で訓練すること事態が問題」式のマスコミ報道にはうんざりしています.
 そりゃ,3月の事故も今回の事故も,女川原発を挟んで南北に落ちていますから,素人目には「どうなっとんじゃ」という反応もあるかと思います.
 しかし,両機とも基地の内規である,「原発の2マイル以内は飛行しない」という点はクリアーし,それぞれ数マイル以上離れたところに落ちています.
「万が一でも女川原発には被害が及ばないように配慮されていた」
と,周辺住民の不安を打ち消すように報道すべきです.
 自衛隊機が墜落すれば自動的に,「周辺住民は不安に陥っている」式の記事をリリースし,その記事に住民感情を誘導するような報道には,嫌悪感を覚えています.

>航空マニア氏

 ブルーの存在は地元の誇りでもあります.
 そして搭乗員のみなさんも,良き隣人達でした.
 隣人を失った衝撃と悲しみは,皆が共有しています.
 残されたご家族を皆で支えてあげたい,その気持ちでいっぱいです.

宮城県民です.in 軍事板,2000/07/06(木)
青文字:加筆改修部分

 一般の県民だって,「可哀想に...」くらいには考えてるんだろうけど,新聞やニュースでは
「全県民が大迷惑してます!」
という感じで放送してて嫌だった.
 市民団体が自衛隊側に訓練中止の嘆願書を出したって紹介されていたけど,どこの「市民団体」なのかハッキリ実名で知らせてほしい.
 例えば,「宮城県教組」とか「戦争を許さない女たちの会」とか「革労協狭間派」とかね.

僕も宮城県民 in 軍事板,2000/07/08(土)
青文字:加筆改修部分



 【質問】
 国防に協力をお願いするのは,空自の役目ではないのでは?

 【回答】
 いいえ,空自の仕事です.
 事故当日の矢本町への説明は,基地の総務課長?(2空佐でした)がされてましたし,その後の会見も基地司令がされていました.
 地元にとって最も身近な「国防」とは「松島基地を支えること」であり,その対面は常に空自です.
 こんなときだけ
「それは軍令ではなく,軍政の仕事」
などと地元に言えるわけがありません.

宮城県民です.in 軍事板,2000/07/06(木)
青文字:加筆改修部分


 【質問】
 海霧が発生する松島基地は,ブルーのホームベースとしては不適当のような気がするのですが.
 T-2ブルーも海霧で海に突っ込んでいる.
 個人的にブルーは,百里基地へ移って欲しい.
 でも,訓練空域の関係で無理かも?
 あっ,民間共用になるから,ますます無理ですね.

歓迎ブルーさま(百里基地) in 軍事板,2000/07/06(木)
青文字:加筆改修部分

 【回答】
 う~ん,「事故防止」の観点から言うとその通りで,もし旅客機を飛ばしているのであれば,その通りなのですが,あそこの部隊は戦技研究団であって,むしろ悪天候などの限界状況での活動の道を探る部隊である以上,それとこれとは別な問題だと思いますよ.

 有る意味で,戦技の研究という危険な作業に従事する以上,有る程度の機体の損失はやむを得ないとして,せめてbeil outだけでも可能な空域を割り当てするなどの便宜を,運輸省が図ってくれればよいのですが・・・.

 空自のパイロット側にも,雫石事故に対する過剰な反省のために,半ばbeil outは不可能という認識があるのも事実ですので,このあたりの認識を改めていくことも必要なのではないかと思います.
 国民の「見方」の変更も含むので,困難かつ時間がかかることとは思いますが.

 昨年ABCで報道されていたのですが,町のど真ん中に空軍の戦闘機が落っこちて,パイロットは死亡したのですが,実はこのパイロットは近くの小学校に墜落しないように,最後の瞬間までbeil outしなかったために死亡したと言うことで,この小学校の児童及び親たちから,「勇気あるパイロット」としてたたえられ感謝されているということでした.
 この背景には「国防は,国の大切な機能の一つ」であり「精強な空軍は,より確実な安全保障(自分たちの身の安全)につながる」ために,「空軍が訓練飛行するのは当然」という認識があってこそのことで,このような事故が日本で起きた場合の,「それみたことか」と言わんばかりの報道や,「周辺住民」達の,死亡したパイロットを人間とも思わない冷酷な「コメント」と見比べても,彼我の格差に暗澹たる気分になりました.

 大昔の話とはいえ,「なだしお事件」のときもそうでしたが,このような事件・事故の際に噴出する,「なんだかわからない自衛隊」という位置づけによる犠牲者ということも,またいえるのではないかと.

海の人 in 軍事板,2000/07/06(木)
青文字:加筆改修部分

 ちなみに昔,ブルーは「戦技研究班」所属でしたが,今は独立して第11飛行隊になっています.

歓迎ブルーさま(百里基地) in 軍事板,2000/07/06(木)
青文字:加筆改修部分



 【質問】
 兵士は消耗品だけど,なるべく消耗しないようにしなければいけない.
 まして,曲芸のために死ぬなんて無駄死にでは?
 国民を守るために死んだんだったら殉死だと思うが.

 【回答】
 曲芸とてあなどるものでない.
 単なるショウではない.
 その国の空戦技術の粋を示しているのだ.
 技術の限界を突き詰める集団が,存在してもいいではないか.

 一流の空軍は一流のアクロチームを持っているもんだ.
 仮想敵への無言のプレッシャーでもあるぞ.
 その意味では彼らの死は,充分殉死である.

軍事板,2000/07/07(金)
青文字:加筆改修部分


 【質問】
 各基地に配備されている連絡機は,どんなときに使用されるのでしょうか?
 また,そのパイロットはT-4専門の方が,基地に常駐しているのですか?
 急を要するためのものならば,部隊の復座戦闘機ではいけないのでしょうか?

 【回答】
 空自に連絡機名目で配備されている機体はありませんが,実質T-4を用務飛行等に使用することが多いです.
 理由は燃料消費量が少ないとか,T-4は殆どの基地に配備されているため,相手先で整備の支援が受け易いなどがあると思います.

 また,T-4は飛行教育課程で使用されており,戦闘機操縦者は大体操縦経験があるため,通常の訓練でも戦闘機に乗ったりT-4に乗ったりしますし,特に専門の操縦士がいるわけではありません.

 戦闘機でも同じ機種が配備されていて,整備支援の受けられる基地への用務飛行や航法訓練は,行うことがあります.

自衛隊板,2009/11/16(月)
青文字:加筆改修部分


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