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「kojii.net」:わざと複数の話をごちゃ混ぜにする人

「YAMAGATA Hiroo Official Japanese Page」◆(2004/05/15)be: 自己責任論 草稿その2

今井紀明の日常と考え事(本人?のブログ)

イラク日本人人質事件・被害者自作自演説疑惑」の「根拠」を検証するページ(「?」な箇所もあるが)(リンク切れ)

関係者の発言まとめサイト http://pposew.tripod.com/(リンク切れ)

大まかな流れ http://pwiki.chbox.com/news/pukiwiki.php?iraq_rachi(リンク切れ)

「散見される不自然な点」詳細サイト http://jap3.hp.infoseek.co.jp/


 【質問】
 3邦人を誘拐した「サラヤ・アルムジャヒディン(Mujahedeen Brigades )」とは?

 【回答】
 1. 新興のイスラーム過激原理主義グループと思われるが,委細は不明.
 2. 兵器の扱いに疎い,腕力自慢のギャング?
 3. 英語の素養がある.
 4. ドレイミー族出身者?
 5. 比較的日本の内情に詳しい点や,声明文の内容から見て,日本赤軍等,日本人の関与の可能性もある(人質の積極的協力の可能性を疑う人々も)



 1. 新興のイスラーム過激原理主義グループと思われるが,委細は不明.

 早稲田大イスラム科学研究所の保坂修司客員助教授によると,サラヤ・アルムジャヒディンと同名の部隊を傘下に持つイラクのイスラム教スンニ派系組織が,スンニ派のイスラム原理主義系インターネットサイトに最近,アルカイダの指導者ウサマ・ビンラディン氏を支持する内容などを含んだ第1号の声明を発表ししており,その中で同組織の傘下部隊の一つが「サラヤ・アルムジャヒディン」を名乗っている.

ただし,保坂助教授は「サラヤ・アルムジャヒディン」という名は一般名詞とも受け取れ,邦人を人質にしたグループと同一かどうかは不明だと指摘.アルカイダとどの程度つながりがあるかも分からないと話している.

http://news.www.infoseek.co.jp/world/story.html?q=09mainichiF0409e028&cat=2

 2. 兵器の扱いに疎い,腕力自慢のギャング?
 3. 英語の素養がある.

 中東調査会の大野元裕や,放送大学の高橋和夫の推測である.
 以下引用.

 中東調査会の大野元裕・上席研究員は
「文章に宗教的字句が少ないのも特徴」としたうえで,「サラヤ・ムジャヒディンという名前は,かつてアル・カーイダの分派が使ったことはあるが,今回,宗教色の強いアル・カーイダが関与していると見ることには違和感を覚える」
と話す.

 では,グループは,どのような人物たちで構成されているのか――.人質の日本人3人を映したビデオ映像の中で大野研究員が注目したのは,犯人たちが「ノー・ジャパン(日本はいらない)」と言っている点だ.「イラク南部なまりなら『チャパン』で,英語を知らなければ『ジャバン』になる.犯人たちに英語の素養があることを示している」という.

 さらに,腕の筋肉が隆々としていることから,かなりの訓練を積んだメンバーが犯行にかかわっているとの見方を示している.

 放送大学の高橋和夫・助教授(国際政治)も,アル・カーイダの可能性はあるとしながらも,声明文の中に「我々イラク国民」という表現があることを理由に,
「土着のスンニ派の可能性も捨てきれない」と指摘.その上で,「映像を見ると,持てる限りの武器を誇示している印象を受ける.実際は意外に小さな組織かも知れない」
と推測する.

 爆破テロなど直接的な攻撃ではなく,人質を取って目的を達成しようという手口から,日本の警察当局からは,誘拐で得た身代金を資金源にしている南米のコロンビア革命軍や,1970年代の日本赤軍との類似についての指摘も出ている.

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040410-00000201-yom-int

 しかし,犯人は軍事のアマチュアだとする見方もある.

 軍事評論家の宇垣大成は,室内で対戦車ロケットを撃てば発射時に出るガスで大火傷を負うことや,ライフルを撃っても銃弾が壁ではねて撃った者も負傷することなどを,犯人たちが理解していないと指摘した(04年4月11日放送のフジテレビ『EZTV』).
 さらに宇垣は
「武器を持って人質のそばに立つと,人質ともみ合いになったとき暴発の危険がある(人質がライフルを棍棒のように振り回して殴ることもできる)」
ので,そんなことも知らないこの犯人たちは,兵士として十分に訓練されていない,と結論付けた(04年4月10日放送のフジテレビ『ワッツ!?ニッポン』).

 ニューヨーク・タイムズによれば,
The Koreans were freed after showing medical skills and giving their captors $30,000.
(韓国人の人質は,医療技術なることを示し,3万ドルをゲリラに与えた後で開放された)
ということであるから,腕力自慢のギャングに毛が生えた程度のグループとも考えられる.

http://www.nytimes.com/2004/04/09/international/asia/09KIDN.html?ex=1082088000&en=ad634f8b1c34732f&ei=5062&partner=GOOGLE

 ただし,宇垣の意見には異論もある.
 RPGは安全ピンもそうだが,撃鉄を起こさないと撃てず,また,室内で撃ったら大火傷なんて言われているが,RPGは弾頭を安全距離まで火薬で飛ばしてから推進薬に点火するので,室内からの発砲も不可能ではない,という話もある.

 一方,以下の報道が真実であるとすれば,犯人グループは周到に計画を練っていた可能性もある.
 とすれば,やはりテロのプロであるかもしれない.

【カイロ=嶋田昭浩】
 イラク邦人人質事件で,「サラヤ・ムジャヒディン(戦士旅団)」を名乗る犯人グループと,人質となった北海道千歳市のボランティア高遠菜穂子さん(34)との間に接点があった可能性が浮上した.
 先月設立されたとされるイラクの反米グループが,設立趣意書の中で「サラヤ・ムジャヒディン」との言葉を使用しており,一方で,高遠さん自身が事件前,このグループに近いとみられる抵抗組織の関係者と偶然出会ったことがあると語っていた.

http://www.chunichi.co.jp/00/kok/20040411/mng_____kok_____002.shtml

 フォトジャーナリストの押原譲さんによると,アンマン−バグダッド間で多くの旅行者が立ち寄る場所が2カ所ある.

 一つは,アンマンから国境に向かう途中の町ルウェイシェドの食堂.アンマンを深夜にたった旅行者は,ここで食事をするのが慣例で,店の壁には外国人ジャーナリストらの名刺が所狭しと張ってあるという.二つ目は,国境から約2時間走った高速道路沿いの売店.ここでトイレ休憩を取るのも一般的だ.

「日本人かどうかを確かめるには,このどちらかで張り込むのが一番.偵察要員がそこで3人を確認し,携帯電話などで車種やナンバーを武装グループに連絡すれば,高速道路を降りた迂回路で待ち伏せできる.犯人グループは,ファルージャ周辺の一般道で犯行に及んだのではないか」

 迂回路近くで犯人グループに狙われたとすれば,時刻はアンマンを出て11時間後の7日午前10時ぐらいの可能性が高いとみられる.
 高遠さんは7日午後,バグダッドで知人と落ち合う約束をしていたが,姿は見せなかった.
 犯人からの犯行声明ビデオCDが,バグダッド市内のテレビ局アルジャジーラに届いたのは8日午後2時ごろ.
3人がアンマンを出発してから,39時間がたっていた.

http://www2.asahi.com/special/jieitai/houjin/TKY200404090383.html

 4. ドレイミー族出身?

・高遠には「ディア・アル・ドレイミー」というイラク人タクシー運転手の「友人」がいた.
・イラク入りの際「引き返すのに都合がいいからヨルダン人にしては?」というホテル関係者の助言を断って,「現地の地理に詳しいから」という理由でイラク人運転手を自分から雇った.
 一方・新たに名乗りでた「仲介者」の名前は「ムズヒル・アル・ドレイミー」

 以上から,拉致したのもドレイミー族ではないかとの観測が出ている.

(2004/4/12 フジTV)

 以下の報道を信頼するならば,日本政府もこの見方に沿って動いているようである.

 政府は10日,イラク日本人人質事件で,3人の早期救出に向け犯行グループの特定を急いだ結果,拉致現場とみられるイラク中部ファルージャ周辺を拠点とするスンニ派有力部族との見方が浮上,部族への働き掛けなどを模索している.

http://news.goo.ne.jp/news/kyodo/seiji/20040410/20040410a1780.html

 5. 比較的日本の内情に詳しい点や,声明文の内容から見て,日本赤軍等,日本人の関与の可能性もある

 TVキャスター小宮悦子は4/12,「24時間以内に解放する」という声明文について,以下のような見解を述べている.
 ・イラクでもかなりしっかりした教育を受けたものでなければ知らない日本の歴史を知っているものがいる(広島・長崎の原爆)
 ・声明は日本の情報に非常に精通していて,日本に向けてのみ発信している感じがする.
 ・声明文の内容が,いちいち,日本に対して,非常にわかりやすいように説明している(日本がこういうことをしたから,我々はこうするのだ.のように,日本の流れを丁寧に説明した上で,声明を出す.非常に日本人には分かり易い)
 ・声明文はイスラム色が薄く,過激派特有の性癖が感じられず,日本の政策に不満を持ち,日本の政策そのものにものを申すような偏りがある.
 ・日本政府にイラク国民への謝罪を要求しているが,現状の関係,歴史を顧みても日本政府がイラクに謝らなければならないようなことはしておらず,謝罪要求という部分は非常に”異様”な感じがする.

 同じ声明文の,官邸での分析では,マスコミに報じられた文書はオリジナルではなく原文をワープロで打ち直したものであること,それは10か所ほどの誤記,誤植から判断できることだという.
 しかも電話回線が破壊されているファルージャ附近から,ファクスの送信はできないことも確認された.
 ここからは分析レベルだが,声明文の文体や用語などから,声明文作成に日本人過激派が関わっている可能性が高いともいう.
 もしこれが事実だとすれば,日本国内で拉致事件が政争化するほど解決は長引くという見方もできる.

 ソースはhttp://www.web-arita.com/sui044.html

 同じ指摘は,その前の4/9,元統幕議長の西元徹也が日テレ「今日の出来事」で行っている.曰く,「日本の国内事情に詳し過ぎる」

 イスラム圏の紛争問題を中心に取材する ジャーナリストの恵谷治は
「アラブで この手の(邦人人質事件のような)映像を 流す際は,人質に危害を与えるようなふりは せず,要求を人質自身にしゃべらせるのだが…」
と首をひねっている.
http://www.tokyo-np.co.jp/00/tokuho/20040413/mng_____tokuho__000.shtml

 さらに,以下に述べられているように,「人質解放を目指し」,現地で独自に動いているNGOがあるが,この団体,JAPACは,公安情報を信用するとするならば,日本赤軍の下部組織の一つであるとされている.

 これらのことから,同日の「スーパー・ニュース」に出演した佐々淳行は,日本赤軍の関与の可能性を示唆.

 また,警察庁も「赤軍ハンター」の異名を持つ塩川実喜夫国際テロ対策課長を現地に投入.政府筋によると,ヨルダンや米英の諜報(ちょうほう)機関と接触し情報収集を進めている.

http://www.sankei.co.jp/news/morning/13iti002.htm

 一部で取り沙汰されている「自作自演説」も,
・上記のような事実,
・人質と誘拐組織の政治主張の一致,
・口を開けば自衛隊撤退を叫ぶ,被害者家族の奇妙な態度
などからの産物と言える.


        ( ̄ ̄ヽニニ_, )
        冫        |
        / ̄^-―――′ヽ
      / |            ̄\
    /  ヽ______/  /
   く               /
    ー―,___________イl
      /ヽ| く て .| |.ノ-|(
      |ヽ | / ´ヽ-^ L^  く |
  ,――/|( )| |    ,__ )  / |\――__     人質事件を追いかけてたら,
/  /  ヽ | |  ____________  | |  \_ | \    とんでもないものを見付けてしまったー  
  /     |.| |∠--i-i--i-ヽ| ゝ   \ く     どうしよう・・・
  |      儿 (  ̄ ̄ニ ̄  く    / /  
ヽ \    ヽ\/        )  /  ヽ
,フ  \    \`ヽ_______へ―′  / |   |
   _____フ    |   /  \  |    ̄|   |
   ヽ       |  |    |  |    /   |

なんてことにならねばいいが…….

 【補足】
 諸君,残念だが,「あの」田岡元帥が朝日ニューススターで 今回の件を「自演臭い」と申された.
 これで決まった.
 これは自作自演ではない.

(軍事板)


 【小林主体思想】(別名:マルチ・スタンダード)

 米軍にファルージャの町ごと包囲され,インフラを切断され,モスクを空爆され,家族を虐殺されて,800人以上の民間人の死者をサッカー場に埋めたという.
 切羽詰って決行したのが人質作戦なのだ.

 日本人は彼らに家族を返してもらったが,彼らの家族は米軍によって虐殺されている.
 彼らはテロリストではない.
 村村の自警団的組織によるレジスタンスが行われているのだ.

小林よしのり from 「SAPIO」 2004/5/12号,p.58

 【ツッコミ】
 その情報の出所はどこなのでしょうか?
 反米プロパガンダの可能性を考え,検証したりはしているのでしょうか?

 犯人の正体については,今でもよく分かっていないのが現状です.
 単なる便乗強盗説から,果ては日本赤軍関与説まで諸説入り乱れ,その後の宗教内戦と化したイラクの現状では,捜査もままならないようですが.

 それを,レジスタンスと決め付けているからには,確固とした論拠がきっとおありなのでしょう.
 まさか,印象で決め付けたりはしていませんよね? 印象だけで物事を述べる行為を,小林は批判していたはずですからね.
 論拠をどうぞ.

 なお,空爆による死者が出た責任については,ゲリラが市街地で住民を盾としていること,また,防守都市ともみなせることもお忘れなく.
 重慶爆撃問題において,防守都市だとして日本軍の空爆を擁護した人が,アメリカの空爆のこととなると,主張が全く逆転してしまうのは,非常に不可解ですな.


 【小林主体思想】(別名:マルチ・スタンダード)

 イラクには「観念の民」と「実利の民」がいる.
 「実利の民」は,今後,金を落としてくれるかもしれぬ日本の機嫌を損ねたくはなかっただろう.
 「観念の民」は,親米限定の民主主義を,軍事力で強制される屈辱に耐えられまい.

 誇りある民は,どの国においても実利より観念を尊ぶ.
 「武士道」は観念であり,「国益」という損得勘定は商人の道である.

 残念ながら今の日本人は,酒でも飲まぬと大義も正義も語れぬ小者に成り下がっている.
 義を尊ぶ「武士道」は消滅した.

小林よしのり from 「SAPIO」 2004/5/12号,p.59

 【ツッコミ】
 そのような「観念の民」が実在するという証拠を,小林は出せておりません.今からでも遅くありませんので,ぜひ証拠を提示してもらいたいものです.

 イラクのテロの傾向が,はっきりシーア派を狙って宗教対立を煽るものになっているところを見ますと,「誇りある民」どころか,単なる狂信者にしか見えないのですが.

 なお,小林の武士道認識も,現実の日本史には存在しなかった「観念武士道」でしかありませんので,念のため.



 【小林主体思想】(別名:マルチ・スタンダード)

 「石油の安定供給」と,「北朝鮮の脅威からの逃避」という目先の損得勘定のみを「国益」と称して,道義を捨て,侵略も肯定してアメリカの懐に抱かれたのが今の日本である.

 日本政府にも,日本人にも,同情すべきレジスタンスとテロについて,深く考察してみようという勇気はない.
「テロとの戦い!」
「テロとの戦い!」
「屈してはならない!」
〔叫ぶ小泉,石破防衛庁長官.川口外相――いずれも当時――,産経のマークをひたいにつけた男性ら〕

 巨大な軍事力の前には,抵抗をやめるべきであり,ただ粛々してとひれ伏して浄化されるべきである,と今の日本人は言っている.

小林よしのり from 「SAPIO」 2004/5/12号,p.59

 【ツッコミ】
 別項目で述べられているように,アメリカにもそれなりの大義はありましたし,少なくとも,フセイン・イラクとアメリカを比較すれば,どちらに味方すべきかは明白でしょう.

 また,同情すべきレジスタンスがはたして存在しているのかも,クビを傾げざるを得ません.
 一般市民を巻き込んで平気であったり,シーア派一般市民そのものを標的にした,狂信的なテロリストなら幾つも事例を挙げることができるのですが.

 したがって,そのような疑問の余地の多い前提を出発点として,
「今の日本人は〜」
などとオヤジ批評を展開して見せたところで,説得力がありません.

 【質問】
 イラク人質事件のビデオですが,犯人達の持っている武器は何でしょう?
 RPGは分かりますが,銃がAKで無いように見えるです.

 【回答】
 イタリア製ライフル,ベレッタM70/90かと.
http://www.berettadefence.com/INGLESE/default_fucili_militari70_90.htm

 ヨルダン警察などで採用されている銃であり,イラクで入手困難というわけでもないようだ.

(画像掲示板より引用)


 【質問】
 ヨルダン政府によれば三邦人の出国記録が確認できないそうだが,これは彼らが本当はヨルダンからイラクへ出国しなかったからではないか?

 【回答】
 彼ら以外にも,田中宇山頭範之,安川裕志(「SAPIO」2004/4/28)が,出国記録なしでのヨルダンからイラク入りを果たしており,また,曽根綾子によれば,イラクという土地に入るのは決して難しくはない,という.
 ゆえに,「出国していない」という根拠にはならない.

http://www.geocities.jp/iraq_peace_maker/index.html#q31


 【珍説】
 ビデオに映っている犯人グループがスニーカーを履いているのは不自然.

 【事実】
 これまでにもニュース写真などで,スニーカーを履いているゲリラの写真は幾つか見られる.

http://www.geocities.jp/iraq_peace_maker/index.html#q2


 【質問】
 AP通信にはCD-Rでビデオデータを送付している.
 武装グループが送った声明文のフォントの鑑定からMacを操作して作成されたと推定する説もあるが,こんなパソコンが中東にあるのか? 誘拐グループがパソコンを使えるの?

 【回答】
 MacOSXはユニバーサルなので,日本販売のものでも簡単に世界各言語で操作可能.
 FAX機能も標準搭載.PC触れるレベルならなんとでも扱える.
 田中宇の現地報告によれば,輸入禁止なのに秋葉原より安い部品も売っている「バグダッドの秋葉原」も存在する.

http://www.geocities.jp/iraq_peace_maker/index.html#q5


 【質問】
 ビデオの中にあった「イッテ,イッテ」は,本当に日本語の「言って言って」なのか?

 【回答】
 まだ断定はできない.

 その分析を示したのは内藤教授である.
 以下引用.

------------
 内藤教授の分析によると,「言って,言って」という指示らしき音は,今井さんがナイフを突き付けられても何も言わなかった後,突然,始まっていた.
 周囲の犯人の声とは違う上,カメラ側から聞こえており,内藤教授は
「『イッテ』という音は,アラビア語だと意味をなさない.
 カメラを持った人間か,カメラの側にいた人物が発言している可能性が高い」
と分析している.

------------http://www.sankei.co.jp/news/040421/morning/21iti001.htm

 ただし,
「内藤教授の専門はトルコであり,しかも音声学とか言語学ではないので,そもそも今度の問題になんで呼ばれたのか不明」
「ネイティブの発音って,方言もあるし訛りもある.まして一般的に使ってるスラングなら専門の言語学者でも追いつくのは難しい」
という声も上がっている.

 大学でトルコを専攻していたKさんによれば,
「内藤先生はあまり専攻している地域に夢を持っていない学者さんです.面倒な事を避けて論文だけ書いていたいタイプというか・・・」
という.

 内藤教授の分析を巡る検証は,
http://page.freett.com/iraq/sankei0421.html
に詳しい.
 ただし,このサイトは,「『イッテ』は『言って』ではない」とする始めに結論ありきな傾向にあるので,その点,注意されたし.

 一方,通訳の「キデル・ディア氏(3邦人解放時の通訳)」によれば,「お前,お前」に相当するイラクの方言であるという.

 ただし,「お前」に当たる単語は,方言を含めて「アンター」「アンティー」「インティー」があるが,音声学的に「n」が消えるのはおかしい(上の変化でも「n」は残ってる)という話もある.
 また,どの地方の方言なのか?という具体的な説明はいまだにない.

 そしてまた,あの場面において,「お前,お前」では意味が通じないという指摘もある.



 【小林主体思想】(別名:マルチ・スタンダード)

 産経新聞はイラクの人質事件で,犯人グループの中に「言って,言って」と日本語を操る者がいた,というのを一面トップにしていた.
 だがこれはイラクの方言で,「おまえ,おまえ」という意味だった.

小林よしのり from SAPIO 2004/5/26号,p.58欄外

 【ツッコミ】
 上述のように,まだ,どちらともはっきり断言できません.
 反産経のためなら何にでも,ろくに吟味もせずに飛び付くという姿勢は,おやめになったほうがよろしいかと.

 【珍説】
 被害者の一人である今井紀明氏が事件発生前に掲示板に,こんな投稿をしていたという.
 このことからも自作自演は明らか.

[208] ヒミツの大計画!(笑) 投稿者:今井です 投稿日:2004/04/07(Wed) 09:57

今日は週刊朝日の記者さんと知り合いになりましたよ!
アンマンで取材されているフリーライターなんだって。
とりあえず仲良くなったところで,郡山さん(記者さんね!)が,
あるとっておきの計画を持ち出したよ!
これってサイコーかも?(笑)
歴史に名前を残す大偉業のような気がする!
一緒に聞いていた高遠さんも乗り気みたいだし,
これはやってみる価値アリだとおもうね。
そのうち日本でもニュースになると思うから,チェックしてね

 【事実】
 捏造だという.
 以下引用.

 高遠菜穂子さんが運営していた掲示板 http://www.clubwee.com/bbs2/light.cgi で,

 [208] ヒミツの大計画!(笑) 投稿者:今井です 投稿日:2004/04/07(Wed) 09:57

という投稿がされたという「噂」が「デマ」である根拠を挙げます。

 「Internet Archive」(http://www.archive.org/)というインターネット上に公開された過去のデータをアーカイブとして保存,公開しているサイトがあるのですが,このサイトには高遠さんの掲示板の過去のデータ情報も保管されているのです。

 ↓は高遠さんの掲示板のアーカーブが公開されているページなのですが,
 http://web.archive.org/web/*/http://www.clubwee.com/bbs2/light.cgi

 このアーカイブを参照すると,2002年10月04日のデータで記事番号が[197],
 http://web.archive.org/web/20021004061119/http://www.clubwee.com/bbs2/light.cgi

 2002年12月07日のデータで,既に[238]まで進んでいます。
 http://web.archive.org/web/20021207093742/http://www.clubwee.com/bbs2/light.cgi

 さらに,2003年6月13日のデータでは,[356]まで記事番号が進んでいます,

 http://web.archive.org/web/20030618163223/www.clubwee.com/bbs2/light.cgi

 もし,「[208] ヒミツの大計画!(笑) 投稿者:今井です 投稿日:2004/04/07(Wed) 09:57」のデータがこの掲示板発のものであるなら・・・,おかしいですよね?

http://www.geocities.jp/iraq_peace_maker/imaidesu.html


+

 【質問】
 3邦人人質事件にはどう対処すべきか?

 【回答】
 1. まずは情報収集を.
 2. テロリストの要求は飲んではいけない.呑めば模倣犯続出の恐れあり.
 3. 誘拐事件から何年経とうが,最後まで犯人を追い詰めよ.
 4. 一般国民のイラク渡航禁止措置を.



 1. まずは情報収集を.

 4/9,軍事評論家の江畑謙介は,読売新聞に寄せたコメントの中で,
「まずは情報収集を」と述べている.「設定した期限を何度も引き延ばして妥協を引き出すタイプなのか,いきなり行動に出るタイプなのかを判断するために,まず,水面下で海外の危機管理の専門家らと相談し,対処法を考えなければならない」

http://www.yomiuri.co.jp/features/gulf2/200404/gu20040409_06.htm

 2. テロリストの要求は飲んではいけない.呑めば模倣犯続出の恐れあり.
 3. 誘拐事件から何年経とうが,最後まで犯人を追い詰めよ.


 4/9,「ザ・ワイド」に出演した佐々淳行によれば,

・交渉は相手の言い分に対し,「no, but...」でやらないとダメ.
・日本の特殊部隊には,人質救出作戦の能力はない.動くとしたら米軍だろう.
・最悪の場合でも,犯人は地球の果てまで追い詰めて逮捕すべし.

・佐々自身が国際ボランティアを指導していたときには,「自己責任の原則での行動」を徹底させ,ために一人の犠牲者も出さずに済んだ.
 今回のケースでは,事前の情報収集がいささか疎かになっていたようだ.
・奥参事官らが死亡した時点で,渡航規制を強化すべきだったが,自衛隊派遣のために,規制が甘くなっていた.再発防止のためにも今からでも規制すべき.

 軍事アナリスト小川和久も次のように言う.
「撤退すれば武装勢力の思うつぼ.世界の平和と安全について責任を負っている以上,撤退させてはならない」

http://www.yomiuri.co.jp/features/gulf2/200404/gu20040409_06.htm

 危機管理上の結論は既に出てる.
 犯人の目的も手法も完全に定型のもの.
 今犯人がとっているフェイズは,最初の決意表明であり,示されている「条件」は単なるポーズにすぎない.
 1)不可能な要求を突きつける.
 2)交渉の窓口を開けない.
 3)おぼん
 これで示威が成立する.

 本当の交渉は,「次の誘拐」から開始される.

 「次」を防ぐには,今屈服することはできない.

(軍事板,極東ニュース板他)

「早く犯人側と接触を」 米紙記者の遺族

 【ロサンゼルス國枝すみれ】パキスタンで02年1月,イスラム過激派の取材中に人質となり殺害された米紙ウォールストリート・ジャーナルのダニエル・パール記者の父親,ジュディア・パールさん(67)が9日,毎日新聞の取材に応じた.

(中略)

 −−家族は何ができるでしょうか.
 ◆日本政府に,時間稼ぎのためにテログループに接触するよう求めることだ.
 だが日本政府はテロリストの要求を受け入れてはいけない.人質戦略が定着し,今後すべてのジャーナリスト,ボランティアが危険にさらされる.

 −−人質となった日本人は政治に関係のない民間人です.
 ◆テロリストに論理はない.
「お前の論理なんて通用しない.我々の憎しみは論理を超えている」
というのがテロリストのメッセージだ.私の息子が殺された理由は,米国人,ユダヤ教徒,記者であることなどだった.政治的目的を達するために市民を人質にとるテロは,人類の文明に対する攻撃だ.
問題は,欧州やアラブ社会でテロに同情的な報道,米軍の残虐さを強調するような報道があることだ.

http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/afro-ocea/news/20040410k0000e030061000c.html

 人質の家族は「最大限の要求受け入れ」を求めているが,肉親心配の余り感情的になっているとはいえ,これは以上のように絶対に受け入れてはならないものである.
 しかも,彼らのそれまでの政治信条と,今回の主張が一致しているところから見て,果たして本当に「感情的になっているから」だけでの主張なのかも疑わしい.

 さらに言えば,人質となった3人は,渡航禁止勧告が出されている中でイラクへ行くなど,軽率のそしりを免れず,しかも家族にテロリスト非難や謝罪の言葉も当初はなく,ひたすら自衛隊撤退を連呼するという姿勢から,日本人からの同情を寄せられにくい立場にあることも確かである.

 3日後に生きたまま丸焼きにされることが決定した,大バカモノ3人組 のうち,今井紀明(18)と高遠菜穂子(34)が,極めて悪質なプロ市民であ ることが発覚した.
 特に悪質なのは今井紀明.高校在学中の昨年,曽我ひとみ夫妻を北 朝鮮に売った「週刊金曜日」に寄稿し,金日成を賞賛する「世界」からイ ンタビューを受けていた,ことも発覚している.
 〔略〕
 カメラマンの郡山総一郎の彼女というのうが****で,高遠菜穂子は小 泉首相に請願書を出した頭のおかしな女子高生とつながっている.

(サイバッチ)

NHKで高遠菜穂子と一緒にあの
イラク救済基金代表の大平直也(本名小玉直也)が
写っていました.(NHKではハッピを着てた)
あの女子高生を応援していた人です.
下のリンクに高遠菜穂子の名が・・・
ttp://www.iraqhelp.jp/
ttp://www.iraqhelp.jp/99915471/

小泉に請願書を出した女子高生(今村歩)の応援サイト
ttp://www.iraqhelp.jp/
ttp://www.iraqhelp.jp/59475485/

 電波飛ばしてる高遠の妹,井上綾子,こいつもプロ市民

http://www.google.co.jp/search?q=%E4%BA%95%E4%B8%8A%E7%B6%BE%E5%AD%90%E3%80%80%E3%82%A4%E3%83%A9%E3%82%AF&ie=UTF-8&oe=UTF-8&hl=ja&lr=

 高遠菜穂子 ピースボート での検索結果結構香ばしい
http://www.google.co.jp/search?q=%E9%AB%98%E9%81%A0%E8%8F%9C%E7%A9%82%E5%AD%90%E3%80%80%E3%83%94%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%83%9C%E3%83%BC%E3%83%88&btnG=Google+%E6%A4%9C%E7%B4%A2&hl=ja&ie=UTF-8&oe=UTF-8

 今井紀明 ピースボート での検索結果
http://www.google.co.jp/search?hl=ja&ie=UTF-8&oe=UTF-8&q=%E4%BB%8A%E4%BA%95%E7%B4%80%E6%98%8E%E3%80%80%E3%83%94%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%83%9C%E3%83%BC%E3%83%88&btnG=Google+%E6%A4%9C%E7%B4%A2&lr=
上記の1番目のリンク先
http://www.n-and-h.co.jp/number/2004_03.htm
 2004年3月号 世界社会フォーラム2004,在日コリアだとか反グローバリズムだとか,すす・・・・さままじいよ

(極東ニュース板)

高遠菜穂子のインド滞在日記

> [サイババからのメッセージ]

  (中略)

> 人間の根源的な生きる意味.生まれてきた意味.
> サイババはそれを知っているのだろう.けれど,私たち一人一人がそれを
> 自分自身の力で知り得なければ意味がないということなのだ.
> だから,サイババは天地をひっくり返すことができる力を持っていながら,戦争も
> 貧困も病気も取り去ってはくれないのだ.
> それをサイババが解決してしまったら,人間は生きる意味を失ってしまうからだ.

http://web.archive.org/web/20010306081454/http://www.clubwee.com/diary/diary.cgi

 おまけに,高遠も「人間の盾」ジャミーラ高橋のお友達でしたとさ.
2.pro.tok2.com/~higashi-nagasaki/g_a/G53-55.html
(一番下の写真参照)

(クライン孝子日記から)
高遠菜穂子と本多勝一が一緒に乗っているサイトです.
そういえば,本多氏は今回捕まった週刊朝日の編集員だったんですね.
本多氏の講演内容がなんともタイムリー”イラク派兵に反対します”ですよ.
http://www.peace2001.org/gpc/04gpc_peaceing_2.html

今井君の推薦するリンク先は・・革マル派の運営するサイトサイトじゃないですか.
http://w3sa.netlaputa.com/~gitani/index.htm

 以上を纏めると,

今井紀明少年
筑紫哲也氏に繋がる.
週刊金曜日,世界ほか左翼雑誌で記者をつとめる.
父親が日教組(北教組=社民党系)職員.
北海道高校生・学生ネットワーク「Peace Wind」構成員
 →民青(共産党)と共闘関係

所属団体
劣化ウラン弾禁止 サッポロ・プロジェクト(代表)
ほっかいどうピースネット構成員

今井少年の支援者
伊藤和子女史(弁護士.劣化ウラン弾/イラク派兵反対運動.
 自由法曹団(共産党系弁護士団体)所属

鎌仲ひとみ女史(早稲田助教授(メディア学),映画監督)
 被爆者関係の記録映画製作中.インタビューにて自衛隊がいくことが間違い,事件の元との見解.
 作品や人間関係的を勘案すると,社民党系と思われる
(大学が大学だけに,ことによっては反革命カクマル系)

日色無人氏(翻訳会社XENE社長)
 劣化ウラン弾禁止 サッポロ・プロジェクト構成員
 左翼に外国人差別看板作成に協力したとなじられるなど,割合不遇な人.

七尾寿子女史
 戦争なんて認めない!市民運動大集会!(ピースアクション)常連.
 ほっかいどうピースネット構成員
 さっぽろ自由学校「遊」構成員(共同代表)
「イムさんにパスポートを!」国境を超える会共同代表
活動歴
「在日韓国民主統一連合(韓統連)の名誉回復と自由往来保障のための韓日共同声明」(ハンギョレ新聞)
 不当捜索押収に対する市民派議員・市民70名による抗議文
 自衛艦の対テロ戦争支援反対デモ等に参加.

森滝春子女史
「核兵器廃絶をめざすヒロシマの会」代表(原水禁系らしく,社民系と目される)
「劣化ウラン弾禁止 ヒロシマプロジェクト」構成員
 以前,前者の団体に関して今井少年の取材を受け,以後交流を続ける.
 アフガン戦争反対,有事法制反対,イラク派兵反対の何でも反対グループ.
 「九条があぶない!三原市民の集い」「劣化ウラン弾禁止 ヒロシマプロジェクト」「有事立法はイケン(違憲)!広島県市民連絡会」
 などと共闘関係.

中村敦夫参院議員
みどりの会議(代表委員.元俳優,元キャスター.筑紫哲也の前任者.
 同党は自称環境政党だが,World Peace Nowと関係を持つなど左傾傾向が顕著.実質新左翼残党の手による組織)
 劣化ウラン弾反対運動,イラク撤退運動で今井少年と関係.不審船取締りに反対.

高遠菜穂子女史
サラヤ・ムジャヒディンの母体と成った可能性が高まっているムハンマド軍幹部と交友あり?
民主党苫小牧・苫小牧地区連合と関係→横路が社民党を出るときに組織を引き抜いた地域.

(高遠女史交流/支援者)
池下美晴女史
イラクの声を伝える会代表→北海道新聞,千歳民報の後援をうける=社民党系
ちとせ地球村(約30名.イラク派兵反対決議要求を千歳市議会に提出)代表
アレルギーを持つ人のひまわりの会 構成員

古居みずえ女史
 アジアプレス構成員.アジアの女性や子供に的をしぼった報道.
 高遠女史と交流あり,事件直前もアンマンであう.報道内容を見る限り,純粋なフェミニスト.
「日本政府の対応により,起こるべくして起こった事件」


平良夏芽女史
沖縄平和市民連絡会(代表)
(中核派,革マル派,第四インターなどの支援を受けるとされる一坪反戦地主会と交流深く,同団体も過激

派支援の可能性)
沖縄靖国訴訟団構成員.牧師.
イラク『侵略』反対を唱え,昨年十日間高遠女史とバグダッドで市民支援活動を共にする.

大江厚子女史
「セイブ・ザ・イラクチルドレン広島」代表
ひろしま地球村構成員.劣化ウラン弾反対運動に参加.

共通の支援者
森住卓氏(カメラマン.社民党系(原水禁と関わりアリ)

いじょ.

(軍事板)

http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20040410k0000e040060000c.html
>「米国の特殊部隊が救助に入るとの話を聞いているが,火に油を注ぐだけだ」と訴えた.

 テロリストへの非難も,軽率な行動への謝罪も殆どなく,ひたすら政府非難と自衛隊撤退を訴え,世界最強の特殊部隊の救助に反対する,家族の態度に至っては…….

<幼稚園児にもわかる今の状況>

 家屋の火事が起きる,中には生存者がいる模様.
 危険なので一般人は下がるように言ったあと,訓練を積んだ消防士がなかに救出に行く
 しかしそのあとなぜか普通の一般人も俺も,救出に行くといって勝手に家屋の中にはいり,煙に巻かれてSOS発信.
 それでそいつの親が出てきて言うことには,「息子が死にそうなのは,消防士が危険な火事の家屋の中に入ったせいです」

(軍事板)

 11日午後のワールドピースナウの緊急集会
 日本共産党議員が激励,高遠弟が駆けつけて涙ながら挨拶
(赤旗新聞12日朝刊)

 同じ日の『報道特集』17:30-
 高遠弟は不在.「お兄さまは?」と聞かれた高遠妹は
 「兄は心労で番組に出られる状態でなく・・・」

 同じく『バンキシャ!』18:00-
 高遠弟が途中合流.
 福沢アナ「たった今,高遠修一さんが合流したようです.どちらへ行かれてたんですか?」
 高遠弟「こういう状況ですから,家族が揃えなくて申し訳ないです.」
 福沢アナ「よろしければ差し支えのない範囲で,どちらへ行かれていたのかお願いします」
 高遠弟「こんな状況ですから・・・云々」
 福沢アナ「・・・どちらへ行かれていたか訊いているんですが」
 高遠弟「時間がないので建設的な話をお願いします.」

 ・・・よほど,ワールドピースナウの緊急集会に行っていたことを知られたくないようでw

(ニュース極東板)

 質問: 最初に日本語で申し上げます.まず勇気あるお子さん,お兄さんお姉さんを持たれたご家族の方にご同情申し上げます.
 それを申し上げた上での質問ですが,ご家族のこの事件に対するmedia coverageは,今までのNGO,NPOに比べますと非常に戦略があると思います.どなたかメディアコンサルタントが付いているんですか? それともご家族が自主的にされ,メディアがカヴァーしてるんですか?
 (自分で英訳)
 司会:井上さん? 綾子:ちょっと今の質問の確認をしていいですか? 私たちがしているメディアに対する記者会見だとかを,コンサルティングする人がいる人がいるのか,ということですか? そういうことですか?
(英訳)
-今井家族混乱-
 隆志:質問の意図が難しくてわからない.
-今井家族混乱-
 綾子:まずちょっといいですか.お答えします質問に.いつ記者会見をやるだとか,内容だとかっていうのは,私たちと私たち家族と,そして東京に向かうそのときから私たちの家族を支援してくれる市民の方,まお友達というか友人,友人ですよね.そういう人たちで話し合って決めています.全く本当に東京に来てからタクシーを一台頼むのも,ホテルに帰るのも…(泣きが入る)…(泣いてる空きに英訳)
 洋介:僕たち言いたいこととしましては,言いたい思いとしましては,本当に僕たちは何をしていいか分からないんですよ.で,どういったことを僕たちにできるかっていうことを,最初にすごく考えたんですよね.
(綾子:あーまた感情的になってる…/直子:また感情的に…)
 そのときに必要なものはやっぱ世界の皆さんに訴えていくことが必要だったと思ったんですよ.ただ,それがあの,先ほど言われましたメディア…なんていうんですかその…コンサルタント,そういった感じの方はいないんですけれど,私たちが本当になにが,どういうものを求めていけば,こういったことってのは僕たちちょっと分かりませんけれど,いろんな風に伝えられてしまうと思うんですよね.
 ですけど,本当に僕たちが必要なものって何なのかっていうと二人の命じゃないですか,
(人数突っ込まれる)
 …ああ(笑・動揺)すいませんです(笑)ごめんなさい(笑).何?三人,あと今拘束されているイラクの人たちの命が助けられることじゃないですか.
 (英訳)
 僕たちに出来ることを考えた結果,本当に力無いことを,先ほどいいましたけど力無いことは,だけど私たちには凄く力を貸して,みなさんが本当に支援してくださっているんですよね.そしてそういう方々の思いもありますし,そういうこと,政府も力を貸してくれていると思っています.力を貸してくれています.
 ですけど本当に僕たちができることは何なのかっつったら,僕たちの思いを本当に伝えることなんです.そして,私たちが求めていることは何なのかということを主張していく,ことだと思うんですよ.三人の命を助ける,三人の命を助けて欲しいと言うことを分かってもらいたい,んですよね.僕たちが求めていることは,あの…
(隆志:人の命の尊重なんですよ…(ボソ))
人の命の尊重なんですよ.命以外に,何も求めていないんですよ.彼らが生きて帰ってくることだけを望んでいるってことを本当に分かって欲しいんで,そういった思いで,
(ぐすんぐすん聞こえる.綾子か?)
私は訴えかけるしかそれしか方法がないから,そういう風に今行動してるんですよ.
(綾子:ぐすんぐすん…)
(英訳)
 司会:じぇにー?
 隆志:すいません,追加したいことがあるんですけど?( ´Д`)ノ
(英訳)
 司会:Yes, please.
-今井家族会議-
 直子:…コンサルトが居ますか?って言うだけだったから,…って言うだけで,いないですっていうだけで終わったんですよ.
 綾子:いないですってね…
 直子:コンサルトの人がいますかって聞かれたからいいえいませんて言う…
 綾子:うん
 司会:どうしますか?
-今井家族会議中断され混乱-
 今井家:あ?え?
 誰か:コンサルタントがいるの?
 綾子:そういう意味では無いです.
 隆志:いないです.いない.要するに違ってたんだよ…
 綾子:そういう意味ではないです.ちょっとあの,今のメディアコンサルタントがいないかの答えについてはいません.NOです.あの,今(笑),どういう風ちょっとあの,これはちょっと大変なことなので,あのー,確認しておきますが,そういう方はいません.あくまでも,私たちここにいる家族と,えー(隆志:友人)友人です.私たちを支援してくれている友人,その中で決めています.
(英訳の間も -今井家族会議- )
 洋介:すいませんよろしいですか.すいません私のほうからも改めて申しますが,すいません.まちがえました(笑).本当に僕もこういことなんで,感情的になっているので申し訳ないですが,ほんと申し訳ないですが,自分ではいないと言っているつもりだったんですけど,いると言っていたようで,実際はいません.
(バックで今井家族会議継続しつつ相づち,直子ニヤリ)
(英訳)

ビデオニュース・ドットコム インターネット放送局
2004年4月14日 イラク日本人人質家族記者会見(2004年4月14日・外国特派員協会)
http://www.videonews.com/asx/fccj/041404_hostagefamily.asx

その文字起こし
http://www.42ch.net/UploaderSmall/source/1082004093.txt

 「サイバッチ」の以下の感情的な報道ぶりから見て,現実に多くの人々の反感を買ってもいるようである.

●一般市民から抗議電話で回線パンク!!

 イラク3バカのプロ家族がついに謝罪!!

 今日午前から,イラク3バカ・プロ市民の家族が設置した,電話とファ クスに抗議と怒りの声が集中し,回線がパンク状態に追い込まれた,という.
「この泥棒野郎.助けてくださいという前に救出にかかったカネを返せ」
「俺はこないだ歌舞伎町のぼったくりバーで軟禁されたが,家族は小泉首相への面会を要求しなかったぞ」
「スーフリの親は法廷で泣きながら謝罪している.オマエラ,輪姦野郎の 親ができることさえできないのか」.  
 〔略〕
「今日昼の会見で,高遠妹@坊主が泣きながら謝罪しました.前日まで, 自衛隊撤退を声を裏返しながらヒステリックに叫んでいたわけですが, 態度を一転させた.
 驚くべきことですが,あの家族,自分たちが国民に支 持されていると思い込んでいた.
 電話とファクスを公開しとたん,抗議の電話が殺到したのでパニックに なった,というわけです」(蛆虫18号).

●衝撃!! 脅迫電話はバカ家族の捏造だった!?

 日本赤軍など公安当局が監視下に置く過激派と3バカとの親密な関係が 判明し,誘拐グループ「サラヤ・アルムジャヒディン」と点と線が浮上す るなか,今度はバカ家族に重大な疑惑が持ち上がった. マスコミ各社が,配信した「家族の自宅にイヤガラセ電話」というニュ ースがすべて捏造だった,というのだ.
 マスコミ各社曰く,「家族の留守 電話に『死ね』と吹き込んで切ったり,仏具の『チーン』という音が入っ ていた」.この記事を読んだときには,大爆笑してだけで終わっていたが, 実はこんなことは物理的にありえない,というのだ.電話の周波数特性か ら,『チーン』という音は流れない,というのである.
 〔略〕
 ネットに流れている情報 ------------------------------------------------------------------
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040413-00000234-kyodo-soci
札幌市の今井紀明さん(18)の自宅は,あまりの嫌がらせ,中傷電話の 多さから13日に留守番電話にしてNTTの電話番号案内もやめた.
だが, 今度は留守電に「死ね」と吹き込んで切ったり,仏具らしい「チーン」と いう音だけが繰り返し録音されたりした.(共同通信)

・電話の周波数特性から,4-5Khzを超える高音は通りません.人の話し声 が1-2Khzの間なのでこれで十分なんでしょう.
・鈴虫の鳴き声に限らず周波数が4kHz以上の音は電話では聞こえないとい うことですね.
・鈴虫の泣き声も電話では拾えないとトリビアの泉でもやっていた,高い音はダメみたいだな.
・たしか鈴の音色とかコオロギの鳴き声も聞こえないんだよな.
・鈴の音も聞こえません.どんなに受話器の側でチリンチリンやっても相 手に聞こえていませんでした.

(※電話の機種や仏具の種類によっては聞くことも可能という話もある.「サイバッチ」は誤報道も多いので,鵜呑みにはするべからず)

 解放されても,この物言い…….

 現地の政府関係者によると,高遠さんら3人は在バグダッド日本大使館の上村司イラク臨時代理大使らにに対し
「イラクに残りたい.我々が拘束されたのは自衛隊のせいだ」
と語ったという.
 特に高遠さんは
「こんなにされてもイラクが嫌いになれない.イラクにまた入る」
などと申し出ているという.

http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/jiken/news/20040416k0000e040041000c.html

サンケイ抄

 イラク人質被害者の家族が,十四日,東京・有楽町の日本外国特派員協会で記者会見したところ,厳しい質問を受けたという.「自衛隊撤退を要求していたが今も同じ立場か」「どの政党を支持しているのか」などなどと.

▼家族はしばし沈黙し,「安否にかかわるような質問は避けてほしい」と答える場面もあったという.外国メディアの記者が厳しい質問をしたのは,「自己責任の原則」をこの事件の前提として考え,“甘えるな”と戒めているからだ.同時に,家族たちの思想的背景や環境を知りたいからだったろう.

▼ところが日本のマスコミはそうではない.十五日もある新聞は「人質の家族/これ以上苦しめるな」と題した社説を掲げた.家族の元には“嫌がらせや中傷”の手紙や電話がどっと舞いこんでいるからだという.しかしそらぞらしいというか,見当違いというか,おかしな社説である.

▼なぜなら家族の元に全国から“意見”が殺到した責任の半分は,そういう新聞自身にあるからだ.再三の退避勧告を無視してイラク入りした三人の無分別にまるで反省がない家族の言動を,テレビや新聞はたしなめるどころか一緒になって政府を批判していた.

▼視聴者や読者の反応を確かめてごらんなさい.ほとんどの人が強い不快感や違和感をおぼえている.家族の言動を助長していたのは,テレビのキャスターやコメンテーター,そして一部新聞の情緒的な社会面作りだったのである.

▼家族への抗議には確かに心ない嫌がらせや中傷もあろうが,しかしその言動をたしなめる声も多く含まれているはずだ.そこで「ご迷惑を深くおわびします」というふうに改まってきたのだろう.三人はようやく解放されたが,示唆することは多い.

http://www.sankei.co.jp/news/040416/morning/column.htm

 こういうのをボランティア・ヒッピーというんだそうです.
 関係者の間では有名な話しだそうで,まじめにボランティア活動に取り組んでいる方々から非難をあびている.

 募金を集め現地に行き,写真やビデオで撮影し帰国,そして現地での活動の報告会を開き,また募金を募る.
 これを繰り返しながら生活費を稼ぐ.

 ですから,世間で注目を集めている国・地域じゃなければ金を集まらない.

 募金の収支報告義務もないから,誰がどこで何にいくら使ったかも不明.

 胡散臭いグループ・団体が多いですね.

(イラク情勢板)

マザーテレサの日本人への提言

 ○「大切なことは,遠くにある人や,大きなことではなく,目の前にある人に対して,愛を持って接することだ」
 ○「日本人はインドのことよりも,日本のなかで貧しい人々への配慮を優先して考えるべきです.愛はまず手近なところから始まります」
 ○「汝,隣人を愛せ」とは愛が身近な人々から始まるということであり,日本の貧困を見捨てて海外の貧困を救済するの輩は偽善者なのである.日本人なら,まず日本人に手を差し伸べるべきである.

http://page.freett.com/senmon/jouhou/mather.html


 【質問】
 本当に以下のようなことがありうるか?

2004年04月12日(月)

NGO「解放声明は有効」 独自に交渉と集会で報告

 イラクで人質となった3人の無事解放と自衛隊の即時撤退を求める非政府組織(NGO)「ワールド・ピース・ナウ」は12日,東京都内で開いた集会で,イラクの民主化グループと連携して犯行グループと接触し,10日午後3時の時点で「3人を24時間以内に解放する」という情報を得ていたことを明らかにした.
 報告したNGOメンバーは「犯行グループは,ファルージャで3人を解放する方策を探っているが,米軍の攻撃で阻害されているだけで,解放声明はまだ有効だ」と強調した.

 衆院議員面会所での集会では,中東の衛星テレビ,アルジャジーラが11日午前3時前に報道する以前に,NGO側が情報を得ていたことが報告された.

http://news.goo.ne.jp/news/kyodo/shakai/20040412/20040412a4550.html

 【回答】
 非常に胡散臭い.

http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20040412i102.htm
米軍, 停 戦 1 2 時 間 延 長 …ファルージャで政治解決模索

 あれっ?

 ↓この文章からすると,現地で動いているのはJAPACという団体のようだが,

「以下は,アルジャジーラの某氏から来た緊急メッセージです.
 以下は,私の友人足立正生氏(JAPAC)が水面下で動いてくれて,レバノンの新聞「アルアッサフィーレ」の一面トップに寄稿した救出メッセージの英文です.これをさらにアルジャジーラ・ニュースに放映する確約もとりました」

http://www.creative.co.jp/top/main1073.html

 ちなみにJAPACとは・・・・

〈パレスチナ連帯運動でJAPACを創設〉
 日本赤軍の公然面での後継組織「ムーブメント連帯」は,1月11日,
「パレスチナ民衆との連帯を目的とする」として,同「連帯」活動家らが主導して
「日本−パレスチナプロジェクトセンター」(JAPAC)を立ち上げた.

http://www.moj.go.jp/PRESS/031224-1/031224-1-5.html(公安情報)

 そして足立正生は元日本赤軍メンバー.

(軍事板)

 佐々淳行が,事件への日本赤軍の関与の可能性を示唆していた事を想起されたし.

 常識的に考えても,NGOに国政を左右する権利が皆無である以上,「自衛隊撤収」を求めるテロ組織とどう交渉するというのだろうか?

 また,他の報道では,「安全が確保できないから解放できない」というメッセージを受け取ったとされているが,他の多くの国の人質が幾人も解放されている.
 「安全」は口実に過ぎないのではないかという疑いを強くさせる.


 【質問】
 3邦人誘拐事件に際して情報収集のために派遣された,警察庁警備局の対国際テロのセクションがあるそうだが?

 【回答】
 「国際テロ緊急展開チーム(TRT)」

 (2) 警察の海外における邦人の安全対策
 警察では,平素から専門知識を持つ職員を海外に派遣し,各国治安機関との情報交換を行うなど積極的な情報収集活動を行い,国際テロ組織,国際テロリストの動向把握に努め,その分析結果を随時外務省に提供して邦人の海外における安全対策に貢献している.
 また,1996年(平成8年)に発生した在ペルー日本大使館公邸占拠事件の教訓から,警察庁警備局外事課に「国際テロ緊急展開チーム(TRT)」を設置し,国際テロ事件発生時に専門知識を持つ要員を現地に緊急派遣することとしている.

http://www.pdc.npa.go.jp/hakusyo/h14/h140902.html


 【質問】
 ジャーナリスト渡辺也寸志は,安田純平らが拘束された翌日,ファルージャにてアラブ義勇兵副司令官と会い,インタビューを行ったと主張している.
 それによれば,この事件は3人と地元組織の「共同作戦」であったとしているが,この記事の信憑性は?

 【回答】
 まず記事を引用しよう.

「すぐに拘束された3人の日本人に話を向けると,
『あの件ですね.ブラボー,素晴らしい人達だ.彼らを抱きしめたいくらい』
と,いきなり大絶賛だった.彼らは3人を褒め称えてやまない.
 ――人質に取られ,脅迫されたというのは見せかけで,あれは演技だったということはないだろうか?
『拘束されたのは,住民組織の検問の結果ですが,あの日本人の仲間達は,立派に任務をこなしたと,我が戦線は高く評価しています』
〔略〕
 ――それはどういう意味か? 日本では,人質にとられ,脅迫されたということになっている.
『知っていますよ.我々もアルジャジーラを見ていましたから』
 ――やはり,あれは拉致でも人質でもなかった?
『そう,違いますね』
 ――自作自演だったという話もある.
『自作自演?』 副官は少し気色ばんだ.『だから人質ではないのですよ.素晴らしい若者達じゃないですか.判断力もディレクションの能力も高い.我が戦線は丁重に遇しましたよ』
 ――ディレクション? 演出という意味なのか?
『そうですね』
〔略〕
 ――解放声明については,日本人的な文章だと指摘する人もいる.
『そうですよ.彼ら自身が(草案を)書いたんですから』
 ――強制されて書いたということか?
『違う.自分達で書いたんですよ』

(「新潮45」,2004/6,p.83-84,抜粋)

 さて,渡辺也寸志の信憑性だが,疑問符がつくのも事実である.

 例えば,渡辺は過去には「噂の真相」誌上において,横田めぐみ拉致事件について,「拉致は拉致でも,北朝鮮による拉致ではなかったのではないか」と,現地取材の結果,結論付けている.大した「現地取材」もあったものだ.

 また,「足枷 サブタイトル:アメリカの謀略にはまった「よど号」田中義三」なる陰謀論めいた本も出している.
(田中義三については,高沢皓司著「宿命」(新潮文庫)その他と比較されたし)

 少なくとも,客観的取材をしようという姿勢は,あまり感じられない.

 また,東海大学文学部古代西アジア史講師,春田晴郎も,このレポートの疑問点を次のように指摘する.

 「現地の写真」----ファルージャの戦士たち----は一枚入っていましたが,著者は写っておらず,当然いつ,どこで,誰が撮ったかわからないものです。
 文全体の調子から判断して,ヨルダンのアンマンまでは行ったらしい(もちろんそれすら疑えます)のですが,著者がイラクに入国した,とみなすのはきわめて難しいのではないでしょうか?
 3人の誘拐の報を聞いてからイラクに向かったというのに,アンマン夜11時に出発して,翌朝9時過ぎラマディまで記述がない----目が覚めたらラマディだった!----のは不自然すぎます。どうやって国境を越えたんでしょう?睡眠薬でも飲まされていたのかしらん?
 また「ラマディ・ファルージャの司令官」がファルージャ情勢について尋ねられているのに,まずシーア派の事情から話し始める,というのも「作文作者」がいかにイラク情勢に無知か示しているだけです。
 それから,同行してきたスコットランド人フリーランサーはどうなったのか,ぜひ知りたいのですが。無事であれば当然記事を書いているでしょうし,無事でなければ大騒ぎになっているでしょう。名前だけでも教えてくれませんか?(それともジャーナリストを装った諜報員,とでも言うのかな?)-----
 こういうおそろしく質の低いいんちき記事でも,「取材源がそう言った」と言い張れば,それを覆すのはなかなか面倒なので(ただしここまで内容がひどければ,そう難しくもないかな,とは思います),訴えられても言い逃れできると踏んで,作文し,また掲載する方も半ば承知で載せたんでしょう。呆れはてます」

 なお郡山総一郎本人も,Janjanにおいて,

「あの人は多分(イラクに)行ってないと思いますよ。明らかにおかしい内容ですから。今のこのご時世,英国人のジャーナリストと組んではやらないでしょう。殺してくれと言わんばかりでしょう。よほど現場を知らないのだろうか,と思いました」
と反論している.


 【質問】
 イラク3邦人人質事件の(・∀・)ジサクジエーン説は,軍事板が出所なんですか?

 【回答】
 違います。

 自作自演説は同時多発的に生じていていました。ニュース系の板(速報,速報+,極東ニュースほか)等,「左派に厳しい(ないしヒステリックな)」板の方が概ね声は大きかったと言えましょう
 自作自演説を証明する(とされた)多くのコピペは,殆どが上記の板が発祥ですし。

 軍事板でも,それなりに名の通ったコテを始め,自作自演説を支持する向きもありましたが,結果的に収束していきました。

 というか,誰でもちょっと疑うぞ,あれは.


 【質問】
 何が自己責任なのか? なんで自己責任なのか?

 【回答】
 自らの意思なのか,公務または社務なのかが相違点となります.
 この論点に,ボランティアであるかどうかは関係ありません.
「善意のボランティアなのだから尊い」
という主張は,アサッテな方向にズレてしまっていますね.
 それは「自己責任」の論点じゃありません.

今回のイラクの例を山での遭難[遭遇編]で例えると・・・
【熊が出没しました.入山禁止】
・・・という立て札の立った山に,NPO『山のゴミを拾いましょうの会』という団体が警告を無視して入山し,熊に追われて助けを求めている・・・という所でしょうか.

 そして被害者の家族達はこう口々に言います.
「熊を撃つなんてもっての他です!」
「人が熊の生活圏を脅かしたのが今回の事件の原因だ.人が登山するから山にゴミも増える.この山には二度と登山客を入れないようにすべき」
「事件の責任は熊を追い詰めた政府にある!」
 ・・・反感を買って当然でしょう.その人達がゴミを拾って立派だとかそういうのは,自己責任を否定する根拠にはなりません.
 せめて,せめて家族の主張と態度がマトモだったら・・・あそこまで叩かれてはいなかったでしょうに.

≪参考例≫

■玄倉川水難事故 1999年 神奈川県山北町
 川の中州でキャンプしていた(既にこの時点でテント設営の基本を知らない危険行為)18人に,県の職員等が再三に渡って増水の危険があるので避難を呼びかけたにも関らず,それを無視して居直って起きた事故.13名死亡.

 この玄倉川の事故の時も,被害者に対し世論は大変批判的でした.
 自業自得だと.

          ヽYvV/
      ,; ⌒ヽ、ノ  `ヽ、,,r'⌒ヽ
     ( (  )  /  \ (  ) )
      ミ / ,ィ・ニゝ,ィ・ニゝ、ミ'´
    ,;彡   .,,..rー''´(CiC)ヽミ;、     
    彡   /        .).    )ミ、
    彡  人 ヽ、 _,,;;r '^ヽ_ ,ィ/ミミ、
    彡彡 ヽ      ⌒ ノミミミ゙`
    /彡ミミ彡``ヽ  ー/シミジ    ノ7_,,, 、
  / (⌒、"⌒ソ⌒ヽ - イノ `、   ( ィ⌒ -'"",う
 /    ~''(_)(_)(_)(_)ソヽ-ィ    ヽ ノ   ,イ^
..|  _ヽ ツ     シ    ヽ     ヽ   ミ
.| /,ィ'"ジ     ミ     `    )   ,,彡
..|         ミ   FIGHTERS  i 彡'
 ミ、      ,;彡    || <;(?)>||   |'"
   ミ、_,,,,,彡'"    \_YY_ノ   ノ

(JSF)

 このところ一部の新聞やテレビで,にわかに噴き出してきたのが「自己責任」に対する反論である.民主党の菅代表も政府・与党の姿勢を批判しているが,イラクの邦人人質やその家族に対する“世論”は不当なバッシングだという.

 ▼そういうテレビのコメンテーターや新聞の人質擁護論で,意図的なのかどうか,ほおかむりしている論点がある.こんどの人質事件は特殊で異様な状況の下で起きていることだ.その一つがイラクは“超危険地帯”として再三に及ぶ最高度の退避勧告が出されていた.

 ▼確かに国家には国民保護の責務がある.しかし退避勧告を無視して行動する人は,国としても面倒見切れません,自分が責任をとって下さいよ,というのも仕方がない.いやむしろ当然ではないか.その点に知らん顔して論じている.

 ▼二つは,人質の多くは反戦活動家といわれている人で,日ごろは国家や政府を否定し批判している.
 その人たちが,いざ困った時は国家が自分を助けろというのは少々虫が良過ぎはしまいか.
 だが家族は「個」の責任をそっちのけにして「公」の政策変更を声高に要求した.

 ▼それに対し違和感や嫌悪感をおぼえたのが世論なのである.“被害者たたき”でも何でもない.国民のごく普通の感覚であり,気持ちなのだった.
 しかもテレビのキャスターやコメンテーターは,家族の無分別をたしなめるどころか一緒になって政府を責めたり,批判したりした.

(後略)

(産経抄 Apr. 23, '04)

 アルピニスト野口健は次のように述べる.

 湾岸戦争でテロの被害にあった最初の日本人はおそらく私の両親だろう.90年暮,大使として父はイエメンに赴任していた.当時,私は17歳であった.その時期に第一回目の湾岸戦争勃発.日本政府が国連軍に多額の資金協力を行ったことに対し,一部のアラブ過激派が報復として,大使公邸に爆弾を投げ込み,建物の一部が破損した.
 ほぼ同時期にアメリカ,トルコ,ドイツの大使公邸も襲撃にあった.アメリカ大使公邸には自国の海兵隊が警護にあたっており,襲撃時はすぐに応戦したのだから頼もしい.その点,日本大使公邸の警備状況はイエメン兵が2人,門番としているだけだった.
 爆破されたとき,父は外出しており,母は2階にいたため助かったが,今思い出しても背筋がぞっと寒くなる.
 新聞報道で家族のテロ事件を知り慌ててイエメンにいる父に電話した.「大丈夫!」と聞けば「まあ〜 こういう時は慌てちゃいかんよ.とにかく事態を把握するために情報集める.それとこれ以上,治安が悪化すれば邦人を公邸内で保護する必要がある.食料,燃料を確保する」と久々に聞いた父の声には勢いがあり,また冷静に物事を受け止めていたのが印象的だった.
 その事件以降,イエメンにいる邦人の多くは日本へ緊急帰国していった.父も母には「危ないから日本へ帰れ」と勧めたらしいが,「この程度のことでは帰れない!」と聞き入れてもらえなかったようだ.息子としては心配で仕方がなかったが,外交官の父の判断には絶対的な信頼もあったし,もし万が一,それで命を落とす事になっても冷静に受け止めようと兄と覚悟を決めていた.
 両親をイエメンに残し自分だけ安全圏で生活しているのが辛く「親父,俺もイエメンに行くよ!」と言えば「アホか!お前みたいになにも分かってない奴が来るとこじゃない」と一喝された.親父も母親も与えられた使命を果たそうと必死だったのだろう.もしあの時に両親に不幸な事が起きても,組織の一員だろうが,最終的には外務省の指示ではなく父自身の判断でイエメンに留まったのだから,「外務省の責任だ!日本政府が国連に資金協力したからだ!」などと口が裂けても言わなかっただろう.「自己責任」を重んじる父に対してそんな失礼なことはできない.
 私がこの4年間行ってきたエベレスト清掃登山は地球のシンボルであるエベレストがゴミにまみれた姿を多くの方々に知って頂きたい,また私にとってエベレストは聖域であり,なんとしてでも美しい姿に戻したいと危険な作業を行ってきました.他者に指示されたからでもなく,自身の判断で,あえて危険を承知の上で行動を起こした.周囲からは「ゴミ拾いに命賭けてどうするんだ!」「ゴミ拾いで死んだら笑いものだぞ!」との声も多く聞こえてきましたが,しかし,時にリスクを背負ってでもやらなければならないと腹をくくってスタートした清掃登山.
 それだけに危機管理は徹底した.まずエベレストでパートナーを組むシェルパ達の人選には神経を使った.8000mでの清掃活動は天候の急変など一歩間違えれば死の世界へと直結する.それだけに現場での素早い決断力が必要とされる.若手のシェルパは体力がありたくさんのゴミを一気に下ろせるが,どうしても実績を残したいと時に無茶する傾向がある.ミイラ取りがミイラになるわけにはいかない.
 特に第一回目の清掃登山は冷静にまた客観的に事態を把握できるヒマラヤ経験の豊富なベテランのシェルパ達を集めた.ベースキャンプでは医師が24時間体制で待機した.この医師は従軍し野戦病院での執刀経験もあり,またヒマラヤ登山に何度も同行したことのある現場型のグルジア人医師だ.万が一に備えてエベレスト清掃登山のためにわざわざグルジアから来ていただいた.
 そして遭難が起きた時に混乱せず,素早く対応できるように地元の登山協会や山岳会と綿密に連絡を取り合い,遭難時の連絡先など一元化していた.日本にも留守本部があり,事故対策のマニュアルなども作成した.また無線機や衛星電話など通信機器も最先端の装備を集めたし,故障もありうるので予備を準備しまた現場で修理できるスタッフも用意した.
 中国,ネパール両政府とも連携できるよう中国大使館にも足を運んだし,ネパールでは総理大臣の政策担当顧問とも打合せを行った.事故が起きれば外務省の出先機関である日本大使館にもご迷惑がかかるので計画書などを持参し,大使館員に行動日程など細かく説明し我々のスケジュールや活動場所を把握して頂いた.
 現場では清掃活動中に隊員同士がはぐれてしまわない様にグループを作り,下山時には隊員が無事にそろっているか確認を徹底した.天候予報もBBCやNASAなど,さらに複数の情報源を元に参考にした.ここで全てを述べるときりがなくなるが,我々のエベレスト清掃活動の陰にはこのような作業が徹底して行われてきた.
 危険を 百も承知であえて危険地帯に踏み込むのだから当然です.危機管理は隊長である私の責任.この部分を怠り事故や事件が発生すれば私は責任を追及される.当たり前です.私はその部分においてエベレストの清掃活動も,イラクでの活動もなんら変わりないと考えている.どちらも危険極まりない活動だ.
 あえて自身の判断で危険な活動を行っているわけですから,事件が起こり世間を騒がせれば公人であろうがなかろうが責任問題を問われるのは当然です.イラクで人質となった彼らの志は理解できる.私も戦争は最大の環境破壊であり,今回の戦争は時代錯誤だと強く疑問を感じている.18歳の彼がアメリカのウラン弾使用に怒り,いてもたってもいられず,現地に飛んでいきたくなる気持ちはよく分かる.世の中の出来事に無関心な人が多い中で18歳の若い彼の正義感と行動力は素晴らしい.本当にそう思う.それだけに実行に移す前にやるべきことが多々あったのではないか.
 実は私も昨年から「戦争と環境破壊」というテーマでイラクに訪れ,ウラン弾も含めて取材したいと某新聞社に相談していた.実際に私の仲間が今現在ヨルダンのアンマンに滞在しイラクの情報を集めてくれています.2月の時点で陸路でのバクダット入りは「危険すぎる」との連絡を頂いている.イラク入りするならば,空路の確保とその時期,地域の状況収集,ボディガードなどの手配といった安全対策,そして取材体制を整えるなど,慎重に事を進めなければならない.分かりきったことだが,危険地帯での活動は若さや正義感だけで通用するものじゃない.
 彼らがどれだけ危機管理を徹底されてきたのだろうか.誰の指示でもなく,しかも日本政府から再三,退避勧告が出されている中であえてイラク入りされたわけですから,私はその部分を彼らの言葉で知りたい.
 今回の人質事件.例えるならば,ほとんだ登山経験のない人達が集まりエベレストをきれいにしたいと周りの反対を押し切って,さほど準備もせず現地入りして清掃活動を行う前に遭難してしまった,そんな構図に見えてしまうのは私一人だけじゃないでしょう.

 これは人質となった5人だけの問題じゃない.よく日本人には「危機感がない」とか,「平和ボケ」との指摘も耳にするが 全くもってその通りだと私は思う.子供の頃,父の仕事の関係で中東(サウジアラビア・エジプト・チュニジア・イエメンなど)を転々とした.現地で事件に巻き込まれるのはやはり日本人が多かった.
 最近,「自己責任」や「危機管理」という言葉ばかりが独り歩きしている.なにをもって「自己責任」なのか「危機管理」なのか,この人質事件を契機にしっかりと認識することが日本社会に求められているだろう.
 どことなく冒険の世界に足を踏み入れたときの自分とオーバーラップするのだが,私はあの18歳の青年が再び立ち上がる姿が想像できるし,そうであって欲しいと心底感じる.巨大なものに挑むというのは,ときにつらく孤独なもの.失敗を極度に嫌うのも日本社会.多くの人がかしこく生きようと保身を貫き通す.それだけに彼には負けて欲しくない.正義を貫くためには,常にリアリストであり,戦略家でなければならないと私は考えている.
 最後に,父に「親父,もし俺が彼らと行動を共にしていて人質になっていたら,親としてなんてコメントしたの?」と聞いてみた.「息子を助けてほしい.ただしテロの要求には応じず毅然と対応してくださいとつけ加えただろうけれどね.」との返事.納得の一言だった.

http://www.noguchi-ken.com/message/b_num/2004/4_0427_a.html

 人質事件を機に自己責任論が起きたのは当然だ.
 人質らの環境,思想に因らず自己責任論は成立する.
 劣勢の革新派は,人質らの献身・正義・使命感を強調し反撃を試みるも全然説得力がない.
 魚屋,銀行員,歌手,相撲取りにも使命があり,ジャーナリストに他の職業を超越する崇高な使命があるはずがない.
 日本国民を強調する保守派の論者に警戒感をもつ革新派は,地球市民を標榜することで内的に日本人を否定する.
 ところが人質事件は,犯人が彼らを日本人と認識し,政府もそう認識し莫大な国費を投じて事にあたった事実を突きつけた.
 皮肉にも人質らは,内的欲求にかかわらず,日本人としてしか生きられない事を証明した.
 人質らを擁護したとして,国民論に対抗しうる理念など出てくる筈がない.
 反戦運動に興ずる革新派には主観的善意だけがあり,想像力と責任感が欠如している.
 自己責任論は一度徹底すべきであり,巨額の費用請求もすべきだ.自己破産するだけのことだ.
 近代社会における責任とは何か?が炙りだされるだけでも意味はあるはずだ.

呉智英,【反「自己責任」論の虚妄を撃つ!】
from SAPIO(2004/5/26号),抜粋要約

 今回のイラクの人質事件では,「自己責任」ということが議論になりました.
 私は,ボランティアといえども,自己責任が問われることは当然のことだと考えます.誰かに強制されたわけでもなく,行かなくても済む場所にあえて行っているわけですから.
 危険も含めて自らの責任で行っていると言うことでしょう.

 私達がアフリカに行くとき,私は最初に
「マラリアに罹る可能性は否定できません」
と注意をしています.事前に
「マラリアの予防薬は差し上げますが,それを飲むと肝臓が悪くなる場合もあります.
 飲まなければ蚊に刺されてマラリアに罹る可能性が高い.
 それが嫌な方は,どうぞ来ないでください」
と説明しているわけです.
 行くも行かないも自由.
 しかし,何かを達成したいのであれば,誰でも代価は払わなければならないんですよ.
 そう思って,私も本当は嫌な気がすることもあります.
 しかし,代価を払わなければ何も手に入れることはできないと考えて,アフリカに行くんです.

 イラクの人質事件を受けて,日本で彼らの自己責任が論議されていたとき,私はちょうどヨーロッパにいました.
 そのときに会ったヨーロッパ在住の日本人の方々は皆さん,自己責任は当然だと言っていましたねえ.
 私は,
「人質になった人たちは,救出活動費用の一部を負担すればいいのでは」
という意見でしたが,
「かかった費用は全部負担させるべきだ」
という人が大半で,
「払わなくていい」
と言った人は一人もいませんでした.
 そもそも海外で生活している日本人は,何かトラブルに巻きこまれても自己責任で対処するしかないと覚悟を決め,それなりの安全対策を講じつつ,それでもハリネズミのようになって暮らしている.
 だからこそ,そうした意見が実感なんでしょうね.

 しかし,日本で暮らす一般の日本人には,そうした訓練ができていない.
 自分が善意を持って接すれば,相手も善意で返してくれると考えている人が殆どなのではないでしょうか.
 ところが,例えばアフリカには,相手に微笑んではいけない部族がたくさんいるんです.外国人に微笑まれると,その外国人に憑いている悪魔が自分に乗り移ると思っている人達が,実際にいるんですね.
 だから,そういう人々の前では,有効の印だからと赤ん坊を抱いてもいけないし,頭を撫でてもいけないわけです.
 つまり,海外の地でボランティア活動をするということは,その地に暮らす人々の習慣まで含めて,全てを知って活動しないとうまくいかないということなのです.

曽野綾子 from SAPIO 2004/5/26号,p.73-74


 【質問】
 人質事件むしかえすようですが,自己責任とかで片付けられてしまいましたが,人って冒険時には無謀な事をしながら1歩ずつ大人になっていく訳で,それが許されない世界って平和じゃないと思う.

makoron in mixi

 【回答】
 禁止しているわけではありません.
「死んでもいいなら,どうぞご勝手に.
 日本政府・日本国民にツケを回すな」
というのが批判者の論理です.

消印所沢 in mixi

『オメガ7』より引用


 【質問】
 「自己責任論」は,
「人質救出のために大勢の役人が連絡などに動員され,迷惑がかかっている」
という旨の首相の発言が端緒か?

 【回答】
 西村幸祐によれば,自己責任論の言い出しっぺは朝日新聞.

 さらに別の方からはこんなメールが届いている。
「最近の『自己責任論』の批判において,急先鋒である朝日。
 しかし,思い出してみると,郡山氏が人質になったとき, 朝日の入館証を持っていることから,郡山氏が朝日の記者では?と話題になった。
 その際,いち早く記者会見を開いた朝日は,郡山氏が朝日が労務管理上責任がある社員ではない。労務管理上からも,あらゆる点で,彼の行動,活動に朝日は責任の取りようがない。ゆえに自己責任で活動するフリーの立場の記者だという事を強調していた。
 今回の件に関し,もっとも早く,彼等に自己責任論の現実を突きつけたのは, 他ならぬ朝日であった」

西村幸祐 「さるさる日記」,2004/4/23

 ただし,西村情報にはトバシもあり,加えて,これの情報源は,名前の明らかでない人物のメールであることから,この記述を全面的に信用していいのか,疑問は残る.


 【珍説】
「続けます.
「いやなこともされたけど…
イラク人のことを,嫌いになれない」
〔高遠菜穂子の泣き顔の絵〕

 小泉首相を始め,親米ポチ連中から,これに対して,猛烈に「自己責任」論が,巻き起こった.

 読売・産経も社説から「自己責任」論を出して,イラクへ行く民間人を戒めた.
 人質3人への中傷記事まで載せた雑誌もあった.
〔コマの中に,週刊新潮・週刊文春のコピー〕

小林よしのり from 「SAPIO」 2004/5/12号,p.55

 【事実】
 時系列がデタラメです.
 「続けます」と高遠が言ったから自己責任論が起こったのではありません.
 被害者家族が,まるでさも当然のような顔をして
「イラクから自衛隊は撤退しろ!」
「責任は政府にある!」
と叫んだがために,その反発として出て来たのが自己責任論です.

 そのことは小林自身,

 もちろん,退避勧告を無視して,国の保護を必要とせずの判断をした子供の家族が,当然の権利のように国に要求していたのはおかしい.
「僕の姉ちゃんの命のために国の政策を変えろ!」
「私の可愛い息子のために,自衛隊を撤退させろ!」
〔記者会見を模写したコマ〕

from 「SAPIO」 2004/5/12号,p.58

などと後述しているのですが.
 小林自身が「おかしい」と述べていいなら,読売・産経が「おかしい」と述べても良いはずなのですが.

 また,新潮や文春の記事は,「未確認情報」であり,雑誌の中でもそのように紹介されています.
 当初,人質への同情一辺倒だった一部テレビ・メディアに対抗する形で,バランスを保つことができたと言えるでしょう.
 そもそも,「中傷記事」を批判するなら,小林の本など「中傷」によって殆ど全て絶版にされても文句は言えないはずなのですが.

 それと,「親米ポチ」の,客観的に判別できる定義を述べてください.

 【珍説】
 普段,君が代を嫌悪し,国家を否定してばかりいる左巻きの人々が,奇妙なことに今回は
「国が国民の生命を守るべき」
と主張し…

 普段,個人主義を批判していた右巻きの人々が,今回は,国に頼るな,自己責任のはずだと,主張している.

小林よしのり from 「SAPIO」 2004/5/12号,p.57

 【事実】
 上述のように,小林の「自己責任」論はでたらめであり,そのデタラメを元に,現実には存在しないウヨサヨ論議を展開しているに過ぎません.

 【珍説】
 こんなことをしたのでは,世界的にいい笑いもんだ.

3人に198万円請求 イラク人質事件で外務省

 外務省がイラクで人質になり解放された高遠菜穂子さん(34)ら3人に対して,ドバイでの診察費や滞在費など計約198万円を請求していたことが26日,分かった.
 関係者によると,3人の診察費は約45万円で,残りは現地入りした家族を含めた3人のホテル代など.航空運賃は含まれていないという.
 診察費については現地で既に支払っており,残る150万円余りについても近く支払うという.
(共同通信)[4月26日14時8分更新]

 【事実】
 国が旅行会社の代わりに宿泊先・航空チケットの手配をしただけ,という考えに基づいて請求しているんですよ.
 国がそれらの斡旋をしていないなら,家族は結局は自分たちで手配をして自分で費用を支払っていたでしょう.
 政府の請求額も,チャーター料全額ではなくエコノミー相当額と報じられていることからも,それが理解できませんか?

 ちょっと調べてみたんだが「宿泊,交通費」が自己負担というわけではなくて,チャーター便,ホテル等の民間のものを使えば,それは負担してもらうという事らしい.
 若○寺さんやキルギスの時も払ったそうだ.
 山の遭難なんかでも民間のへりや救助隊を使えばその分は自己負担にはなるらしいから,それと同じとも言える.まぁ,その場合は家族に承諾を得てから使うのだと思ったが.

 報道が悪いんだか,大臣の答弁が悪いんだか,そもそもそういう規定が悪いんだか・・・
http://www.sankei.co.jp/news/040420/sei068.htm

(軍事板)

■ドイツでは救出費用は自己負担
http://www.asahi.com/column/aic/Tue/d_tan/20040427.html


 【質問】
 イラクの3邦人人質事件の政府負担は?

 【回答】
 外務省発表(2004/6/25)では,総額約1815万円。

 ・ヨルダンに派遣した逢沢一郎外務副大臣ら外務省職員の出張関連経費の約1370万円。
 ・在ヨルダン日本大使館の現地対策本部運営費約97万円
 ・解放された人質3人をバグダッドからドバイに移送したチャーター機の運航費約53万円
 ・川口外相がテレビで人質解放を呼びかけたメッセージ作成費約16万円
――など。

 チャーター機代の自己負担分計約12万円と,家族の出迎えの渡航費用の立て替え分など計約237万円は,3人が外務省側に払っている。

(読売新聞)

 なお,この額に,3邦人誘拐事件の報を受けて暴落した株価など,日本経済全体の損失は含まれていない.


 【珍説】
 パウエル長官へのインタビューをTBSは意図的に誤訳して印象操作している.

米国務長官「無事解放とてもうれしい」
http://news.tbs.co.jp/headline/tbs_headline943775.html

 アメリカのパウエル国務長官はJNNの単独インタビューに答え,日本人の人質3人が解放されたことについて「無事解放されてとてもうれしい」と述べました.
 アメリカ国務省のパウエル長官がJNNの単独インタビューに応じて,日本人人質が解放されたことについて次のように語っています.
 「解放のニュースを聞いてとても喜んでいます.日本人人質のことを心配していたので無事解放されてとても嬉しいです」(パウエル国務長官)
 
 さらに,パウエル長官は日本人人質とは反対にイタリア人の民間人1人が殺されたことに弔意を表すとともに,日本の小泉総理,イタリアのベルルスコーニ首相が誘拐グループの部隊撤退要求に応じなかったことを高く評価しました.
 
 また,パウエル長官は日本の一部で人質になった人の自己責任を指摘したり,軽率だなどと批判する声が出ていることについて,「危険を知りながら良い目的のためにイラクに入る市民がいることを日本人は誇りに思うべきだ.もし人質になったとしても,『危険をおかしてしまったあなたがたの過ちだ』などと言うべきではない」と述べていました.
 
 アメリカ政府は全体として3人の日本人人質の解放を喜び,日本政府の対応に感謝する姿勢です.
 
 しかし,その一方で,イタリア人人質が殺害されたことや,アメリカ人民間人の人質事件が未解決であることを憂慮しています.また,イラク情勢の泥沼化で「有志連合」の綻びを防ぎたいという苦しい立場をのぞかせています.(16日7:17)

 このTBS訳は,

●TBSの訳文だけ見ると,
「ボランティア精神で危険地域に乗り込んだ3バカはえらい」
というふうにみえるが,
パウエルは「そういう困ったチャンでも政府は助ける義務があるんだ」
といっているようにみえる.
TBSが印象操作しているのは間違いないと思う.
また「自衛隊を誇りに思う」という部分は意図的にカット.

●ボランティア精神の主と,訓練と知識ある,ほとんどプロフェッショナルな人道支援能力者とを,都合よくごっちゃにしている.

 【事実】
 自衛隊の部分以外,必ずしもそうとは言えない.
 ただし,パウエルは一般論を述べているだけであり,件の5人が,パウエルの考えるところの「一般的なボランティア」に当て嵌まるかと言えば,それは疑問.

 以下は原文全文.

Colin L. Powell On Release of Japanese Hostages
Friday, 16 April 2004, 1:40 pm
Press Release: US State Department
http://www.scoop.co.nz/mason/stories/WO0404/S00167.htm

Interview on Tokyo Broadcasting System International with Shigenori Kanehira

Secretary Colin L. Powell Washington, DC April 15, 2004

MR. KANEHIRA: Thank you so much, Secretary. We just received the good news from Baghdad that three Japanese civilian hostages have been released in Baghdad.

SECRETARY POWELL: Yes.

MR. KANEHIRA: What is your reaction?

SECRETARY POWELL: I'm very pleased. I was very worried about the Japanese hostages and I'm so pleased that they have been released and they are safe.

MR. KANEHIRA: However, the group that took the four Italian hostages, they are taking as four Italian hostages. I'm sorry. However, that group that took four Italian captives claimed that it killed one of the hostages because Italian Prime Minister Berlusconi rejected its demands that he withdraw Italian troops.

It seems to me that both Prime Minister Koizumi and Berlusconi reacted in the same way. What do you think of the different outcome -- the reason for different outcome?

SECRETARY POWELL: Well, I don't know. We don't know who these criminals are who are holding hostages, and we regret that one of the four Italian hostages was killed.

The important point here is that both Prime Minister Koizumi and Prime Minister Berlusconi realize you can't give in to terror, you can't allow yourself to be put at the mercy of terrorists.

We regret any hostage situation. Nobody wants to imagine what it would be like for a member of their family to be taken hostage, and we will do everything we can to rescue these people.

But you must not give in to the hostage-taker. You must not say, "Oh, it's okay, we will now do what you want." Because they will just place new demands on you.

The civilized world must stand against this kind of activity, and I am pleased that Prime Minister Koizumi, Prime Minister Berlusconi, President Bush, President Blair and other leaders have the courage to stand up against this kind of threat from terrorists.

MR. KANEHIRA: In the history of the modern nation, it is said every government has an obligation to protect their own citizens. Some people in Japan are saying that those who are kidnapped are willing to take risk and they were expected to assume the responsibility for their own act. What is your comment?

SECRETARY POWELL: Well, everybody should understand the risk they are taking by going into dangerous areas. But if nobody was willing to take a risk, then we would never move forward. We would never move our world forward.

And so I'm pleased that these Japanese citizens were willing to put themselves at risk for a greater good, for a better purpose. And the Japanese people should be very proud that they have citizens like this willing to do that, and very proud of the soldiers that you are sending to Iraq that they are willing to take that risk.

But even when, because of that risk, they get captured, it doesn't mean we can say, "Well, you took the risk. It's your fault." No, we still have an obligation to do everything we can to recover them safely and we have an obligation to be deeply concerned about them. They are our friends. They are our neighbors. They are our fellow citizens.

MR. KANEHIRA: According to the latest information, Usama bin Laden sent an audiotape with the intention to divide the coalition of European countries with current security situation increasingly unstable. What are the implications for the United States?

SECRETARY POWELL: Well, he is exactly what we have told the world he is -- a terrorist -- and we have to reject any demands that come from him. You can't negotiate with Usama bin Laden. He is a terrorist. He is a murderer. And he must be seen as that and he must be brought to justice.

And I hope that, because of this tape today, the world will once again see him for what he is and come together even more strongly than we have in the past in this common fight against terrorism.

MR. KANEHIRA: The last question. I read through your biography, My American Journey. It's very impressed. And your government scoffed at the comparison between Iraq and Vietnam that have been made. However, increasingly, the American media is making a comparison and the American public are more and more seeing the similarities.

And even if it is a false comparison, as the Administration argues, what is the danger of this perception perpetuating in reality if a complete exit strategy is not soon discovered?

SECRETARY POWELL: We do have a strategy. And what makes Iraq different from Vietnam or any other conflict is that it's Iraq, not Vietnam; it's Iraq, not Lebanon. It's Iraq.

And we have a clear strategy of what we're trying to achieve in Iraq. The first goal we had was to remove a regime, an evil regime, a dictator. He's gone. We did that. We accomplished it. So there's no confusion about our mission there, and we accomplished that mission.

The next mission was to build a democracy, to put in place a functioning democracy in Iraq that its people could be proud of, and a country that would live in peace with its neighbors. We are working on that objective now. And we have put in a great deal of money. We have put in a large number of soldiers. We have brought in the UN. We have brought in many nations to help us.

And so we are going to achieve that goal, too. We have not lost sight of our goal. We know what our objective is and we are applying the resources to that objective. And we will be successful.

MR. KANEHIRA: Thank you so much.

2004/409

[End]

Released on April 15, 2004

>But even when, because of that risk, they get captured, it doesn't mean we can say, "Well, you took the risk. It's your fault." No, we still have an obligation to do everything we can to recover them safely and we have an obligation to be deeply concerned about them

「自己責任」とは言い切れませんねぇ,ということですな.

「そういう困ったチャンでも政府は助ける義務があるんだ」ではなく,あくまでも一般論を言っているように思える.
 とにかくイラクで活動してくれている日本の勇気ある民間人が解放された,よかったよかった,という感覚なんでしょうねぇ.
 あまり極端な右傾化に歯止めをかけたいという狙いもあったような気がします.

 また,軍事的リスクを犯してまでイラクに進むアメリカ軍と,例のNGO3人組みを「パイオニア」「リスク・テイカー」「(時代を切り開く)勇者」という意味で同じ風にとらえてますよね.
 結局「我々は勇者なのだ!」と言っている,自国をも肯定している内容なので,このあたりがうまいですね.

 それよりも,国務省がTBSを使ったという点が気になりますね.

(K & YS)


 【珍説】
 人質に対するバッシングは,海外からも批判を浴びている.

 【事実】
 必ずしもそうとは言えない.

@パウエル発言の翻訳からは,原文の以下の部分がなぜか外されている

喜んで危険を冒しイラクのもとへ送られている市民と「兵士」を非常に誇りにしていい

Aルモンド紙の記事を書いたフィリップ・ポンスは岩波の左翼雑誌「世界」の常連投稿者である
http://www.marino.ne.jp/~rendaico/daitoasenso/sengodemocracy_yasukuni._gaikokunotaio.htm

B今回のニューヨークタイムズの記事は,オオニシ・ノリミツという日系カナダ人(4歳で移住)が書いている

Cニューヨークタイムズ東京支局は朝日新聞本社ビル9階にあり,ルモンドは朝日と提携している

D南ドイツ新聞は日本蔑視丸出しだから信じるな

 CNNは,家族の態度が日本人の多くの反感を買ったことも紹介している.

(軍事板)

 以下の記述を信じるならば,フィリップ・ボンスの対日認識には偏向があるようである.

『世界』2001年1月号連載
●ル・モンド・ディプロマティックより
  日本が自らの罪を「忘れる」とき フィリップ・ポンス

こんな論文?もあったでよ.↓のうしろのほう.
http://www3.ocn.ne.jp/~fitness/index637.html
>>天下の『ル・モンド』紙の汚染
 たまたま,私は,昨年九月のアメリカ同時多発テロの数日後,パリにおりましたが,そこで『ル・モンド』紙の第一面トップに「一九四四年,恐怖を胸に死んでいったカミカゼたちの地獄」というタイトルのリポートを見い出して,ギョッとしました.この新聞の体質は知っておりますから,またかと思いましたが,読んでみて,おぞましさに血が逆流しました.執筆者はフイリップ・ポンス氏,現在の同紙の駐日特派員です.
 「カミカゼ」とは,「特攻」のことです.ポンス氏は,冒頭からビン・ラディン一味の「対米自殺攻撃」と前大戦下日本軍の「特攻」の間には「多くの類似点がある」と放言し,まだしも「テロリストたちは英雄の天国を信じて死んでいったが,日本の特攻隊員たちで歓喜を胸に出撃した者は皆無だった」云々と,言いたい放題のことを書いています
(略)
 ともあれ,一流紙の名声と駐日特派員たるのクレジットを持って,一国の名誉を斬り捨てご免とする行為を,言論の自由ともフェアとも言うわけにいきません.ましてや,私が現地調査したところでは,ポンス特派員が『産経新聞』について語るときに「あの極右の…」といった言い方が枕詞となって,他のフランス各紙もこれに右へならえをするものだから,関係者は非常に迷惑している,とのことでありました.
(略)

(イラク板)

「米主要紙には22日から23日にかけ「OKAMI(お上)」や「JIKOSEKININ(自己責任)」という日本語が並んだ」
と一部マスコミは主張しているが,YahooUSAをokami(お上)で検索してみると……
http://news.search.yahoo.com/search/news/?c=& ;p=okami
 対象が6件,シドニーモーニング,マーキュリー,NYタイムズ,ヘラルドトリビューン等に記事が載っていたが, 全て記者が「ノリミツ オオニシ」.

 つまり,おおよそ次のような経過が真相に近い.

朝日新聞,自社ビル内のNYT記者に電波記事を書かせる

NYT,LATで電波記事掲載

日本の各マスコミ,米国の世論のように件の記事を報道

 そして,NYTやル・モンド記事に反論するような記事も配信されている.

 例えば,スイスなんかだと日本の自己責任論を擁護している.

■邦人イラク人質事件におけるスイスの反応
http://www.swissinfo.org/sja/Swissinfo.html?siteSect=105& ;sid=4879894

■オーストラリアの自己責任論
http://www.abc.net.au/news/newsitems/s1088418.htm

■麻薬中毒と左翼主義者  イラクで拘束された3人の日本人の真の姿
http://straitstimes.asia1.com.sg/news/story/0,4386,248940,00.html

今井は共産主義者の家に生まれ,洗脳されて左翼活動家に成長したといったいう流れの話.

高遠は左翼団体から資金援助を受けていたNGOで働いていた上,テロリストと以前に接触があり,批判の世論が沈静化しても政府は追及するかもしれないといった話.

郡山は,他の二人と違って何の思想もなく社会の落ちこぼれで,ただ有名になりたくて一発狙いでイラクに行っただけの,ただの馬鹿といった論調.

 AP通信を介して配信された記事内容
「Japanese Hostages Talk About Their Ordeal」
http://www.guardian.co.uk/worldlatest/story/0,1280,-4039197,00.html
http://customwire.ap.org/dynamic/stories/J/JAPAN_HOSTAGES?SITE=APWEB&SECTION=HOME&TEMPLATE=DEFAULT
冒頭部分訳
「銃やナイフで脅され,一週間にわたって抑留されていたにも関わらず,イラクで誘拐された日本人二人は,金曜日に行われた初の会見で誘拐者を『兵士たち』『レジスタンス』などと呼んだ」

 オーストラリアのSydney Morning Herald紙もこれとほぼ同内容の記事を掲載し,タイトルは「日本人人質,犯人の肩を持つ」となっている.
記事内容
http://www.smh.com.au/articles/2004/05/01/1083224593654.html
「1週以上も捕虜にされ,死で脅されたにもかかわらず,イラクで誘拐された2人の日本人は,昨刀C犯人に対する同情を示しました」

NYTにも掲載された模様
http://query.nytimes.com/search/query?query=japanese&date=past30days
(8番目の記事)

 なお,欧州人らの反共は,アメリカほどではないにしても,日本人の考えるレベルを遥かに超える.

 さらに,日本と第二次大戦の戦勝国では,愛国心の危うさに段違いの差があるという意見や,深層心理の差別主義を指摘する声もある.

 まず,日本と第二次大戦の戦勝国ではものすごく大きな違いがある,ということに気が付いてもらいたいんだけど.米,英,仏のマスコミが「なぜ日本人は5人の勇気を讃えないのか」と非難するのは,我々,世界大戦の敗戦国である日本人からすると,「やっぱり戦勝国クラブの連中はいいよな」っていう感じ.
 戦勝国クラブの連中は,地球を100回以上爆破できる核爆弾を持っている.兵役の義務がある.超大型原子力空母を数隻保有している.強力な軍隊があり,高級将校は国民から尊敬されている.戦勝国なので,「国民のひたむきな愛国心は最高に尊い」,「勇気と鉄の意志」とかいう言葉を平気で学校で教えられる・・・・・等々.
 日本はそうではない.だから,5人が勝手な行動をすると,また,変な方向に向かってしまう危険性がある.1960年代後半の全共闘のようなね.
 戦勝国クラブの連中からすると,
「たった5人ぐらい変わった勇気を持っていてもいいじゃないか」
ということになるかもしれないけど,敗戦国はギリギリのところで「愛国心」とかを維持しているわけ.

 まあ,もし,同じ敗戦国のドイツのマスコミも戦勝国のようなことを言い出したら,少しは日本人も考えるけどね.ただし,ドイツには兵役の義務があり,大規模な軍事博物館がけっこうあり,ドイツの旧国防軍,武装親衛隊といった戦闘部隊にいた方々はけっこう尊敬されているけどね.

 戦勝国/敗戦国というよりやはり人種差別だろうね.
ただKKKとかみたいな単純なのではなく,むしろ意識の上では人種差別に反対してたりするリベラルな知識人たちの心の奥にある差別意識.
そういう無意識の差別は,彼等の世界像で理解しやすそうな他のアジアより日本がターゲットになりやすい.日本は西洋人としての彼等のプライドを傷つけアイデンティティに一抹の不安をもたらす存在だから.

(軍事板)

 クリントンが星条旗を焼いたり,ケリーが勲章を公衆の面前で投げ捨てても批判を受けるお国柄で,こうした事実を知ってもなお,「人質に冷たい視線はおかしい」とアメリカメディアが言うとは思えないんだが.

 仏独はどうだか知らないが.知ってる人,情報きぼん.

――――――
「反日で何が悪いのか」 イラクで拘束の2人が会見

イラクで武装勢力に拘束された市民団体メンバー渡辺修孝さん(36)と,ジャーナリスト安田純平さん(30)の2人が27日,東京・有楽町の日本外国特派員協会で記者会見した.拘束時の様子を改めて振り返るとともに,政府・与党や一部メディアに根強い「自己責任」を問う声に反論した.
(中略)
人質になった人たちを「反日的分子」と批判する与党議員がいることに対しては
「反日で何が悪いのか」
と述べた.

http://www.asahi.com/national/update/0427/038.html
――――――

▼ なお,その後の2004/8/3には,フランスNGOの現地人スタッフが殺害される事件が起こっているが,そのときにもやはり自己責任論が現れている.
 このことから見ても,自己責任論は「海外から批判を浴びそうな,日本だけの特異な現象」などではないと分かる.

 以下,当時の記事を引用.

――――――
■殺されても「自分の責任」=イラクの武装勢力と取引せず−NZ外相 8/5 時事通信
--------------------------------------------------------------------------------
 ニュージーランドのゴフ外相は5日,イラクで自国民が人質となり殺される事態になっても,派遣軍の撤収など武装勢力との取引には応じないとする声明を発表した.

 同外相は声明の中で,武装勢力による民間人殺害を非難する一方で,「国民にイラクへの渡航自粛を繰り返し求めている.現地は極めて危険で滞在は正当化できない」とし,それでもイラク入りを強行するなら,事件に巻き込まれても自分の責任だとの見解を示した.
――――――


 【質問】
 今井紀明が直筆メッセージで93.4.16と書いた日付は,何を指しているのか?

 【回答】
 93,73,13の何れかに見えるけど,平成,西暦のどれにも当てはまらない.
 唯一当てはまるのは,北朝鮮で使われている「チュチェ暦93年」のみ.

○ 何故04.4.16や16.4.16でなく93.4.16という北朝鮮の暦を用いているのか?

主体(チュチェ)紀元とは,朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)で,1997年9月9日から用いられている紀年法.金日成が生まれた年(西暦1912年)を元年とする.
 西暦2000年は,主体89年.今年2004年は主体93年になる.

 以下は未確認情報だが,
・今井が週間金曜日に金正日のチュチェ思想信望記事を寄稿したこともあるという情報あり
・先週号のアエラに今井の部屋の写真が載っていて,北朝鮮の本が写っていたという情報あり

 また,3人の弁護団の一人,土井香苗弁護士は,北韓との繋がりがあると見られている.
 某サイトによれば,そのプロフィールは,こう紹介されている.
「大学在学中に司法試験をパスしたという秀才だが,共産党にも近い教条的人権至上主義者.
 軍隊を無くした国・コスタリカ(軍隊は無くなったが武装警察が出来た)を絶対視し,平和憲法を世界に拡げようと訴える思い込みの激しい人.04年2月,北朝鮮に招かれ,平壤で拉致被害者家族の国籍問題など先方へアドバイスした模様」

(極東ニュース板)

 ただし,「04」を「03」と書き間違えた上に,偶然「0」のみ酷い悪筆になり,偶然「9」にも見える形になった,という説もある.


 【珍説】
 私の家族が政治的な主張をしたとありますが,私の家族はあのとき私を人質に取ったグループの要求に沿ったことを主張し,それが政治的主張と重なってしまったことはあるのではないか,と思います.
 その裏づけにはある程度, 私の家族が「共産党一家」と一部のメディアに書かれたことが,ひとつの原因だと思いますが,私の家族は共産党一家でもありません.
 昨年の選挙では共産党ではない政党に投票していますし,私自身は以前からまったく違います.
 むしろ彼らのやり方をある程度,批判している方だと思います.

今井紀明ブログ

 【事実】
 これとの整合性はどう取るつもりなのかね?今井くん(・∀・)ニヤニヤ

今井直子さん共産党候補者の支持を表明

 衆院選北海道1区において,今井直子さん(52=札幌市西区在住)は二十日,共産党公認候補の横山博子氏の支持を表明した.
 今井さんは昨年イラクで人質となった紀明さんの母親.

http://blogs.yahoo.co.jp/rasa_20/9399996.html

 ただし,この記事が実在するかどうかには疑問もある.
 理由は以下の通り.
(1)G−searchでも当該記事がヒットしない.ぐぐっても2ちゃんだけ.
(2)原稿がおかしい.
 a)段落の一文字空けがない
 b)書き出しがヘン.「北海道1区において」なんて書かない.
 c)「今井直子さん(52)=札幌市西区=は」と書く.
 d)「横山博子氏(共産)の支持を」と書く.
 e)平等に報道する原則があるので,他の候補名も付け足して書く.
 f)支持理由が書かれていない.
(3)タイムスタンプがヘン.夜の会見でも午前2時すぎにうpしない.

 ネタじゃないですか,この記事自体が.
 産経の地方版はG−searchにヒットしないだけかも.
 じゃあ,どうして道新でもヒットしないの?という疑問はあるにせよ.

 ちなみに,今井直子さんがG−searchでヒットする最新の記事は

■連載 見た聞いた思った 上野耕太郎 自己責任論の逃げ
2005.04.17 日刊スポーツ 東京日刊 (全1,211字) 

というコラムですた.

ぴぴ in FAQ BBS


 【質問】
 高遠菜穂子は本当にPTSDにかかっているのか?

 【回答】
 非常に疑わしい.

 PTSDの診断基準(DSM−Wからの抜粋)
http://www.09chan.com/~adultchild/mental_health/hyo.html
>E この混乱(B〜D症状)が少なくとも1ヶ月続く

 一ヶ月未満で診断したPTSDは医療保険対象外ですよね.
 日本だといいのか知りませんけど,少なくとも診断した人間は,世界的基準を知らないモグリの可能性が高い.


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